【教養試験】公務員試験の科目【合格ラインは意外と簡単に超えられます】

いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。資格についての情報を発信しているブログになりますので、参考にしていただけましたら幸いです。

さて、今回は「公務員試験の教養試験」についての記事になります。

「これから公務員試験の教養試験の勉強を始めようと思ってるんだけど科目数が多すぎて何から始めればいいかわからない!」

といった方向けに、教養試験の「科目別の重要度」や「合格するための得点の目安」を解説していきます。具体的には以下の疑問が解消できます。

  • 公務員試験の教養試験ってどんな科目が出題されるの??
  • 重要な科目はどれ??
  • 何から勉強を始めればいいの??
  • どのくらい得点できるようにすれば合格できるの??

この記事を読んでいただくと、「具体的にどの科目をどのくらい得点すれば合格点に乗るのか」がはっきりイメージできるようになるかと思います!ぜひ最後までお付き合いください。

それでは簡単に自己紹介を挟みつつ、本題に入っていきますね。

書いている人

この記事を書いている僕は、29歳のときに国家公務員一般職の試験に合格し、地方出先機関で5年間勤務しました。いい大学をでたわけではありませんし、理系だったので法律や経済などの知識も全くない状態からそれなりの順位で合格したので、記事の内容は信用していただいて大丈夫です。

目次

公務員試験は、受験する試験によって内容が違う

まず大前提の話ですが、公務員試験は全国各地で実施されているため、受験する試験種や自治体によって出題される内容が異なります。

この記事で書いていることはあくまでも「一般的な話」なので、その点を念頭に本記事を読み進めていただければと思います。

公務員試験を受験する際は、必ずその試験の受験案内から出題内容を確認するようにしましょう。

そもそも公務員試験の教養試験とは…

まずはそもそも公務員試験の教養試験がどんなものなのかを説明していきます。公務員試験の教養試験は、「高校までに学ぶような一般的な教養が身についているか」を試される試験です。

ポイントを以下にまとめました。

教養試験のポイント
  • 一般知能と一般知識の2つ課されるのが一般的
  • 40題出題されるのが一般的
  • 合格ラインは6割が目安
  • 五肢択一式で出題されるのが一般的

順番に説明していきますね。

一般知能と一般知識の2つ課されるのが一般的

思考力や読解力が必要な「一般知能分野」と、知識の有無を問われる「一般知識分野」の2つがあり、合計得点が教養試験の得点になります。

40題出題されるのが一般的

出題数としては40題出題されるのが一般的です。ですが受験する試験種や自治体により出題数が異なっていて、例えば国家総合職の院卒者試験では30問、横浜市は50問です。

この問題数を120分〜150分くらいの制限時間で解いていきます。

合格ラインは6割が目安

そして気になる合格ラインですが、「おおむね6割」と言われています。

公務員試験の具体的な合格ボーダーについては「公務員試験のボーダーライン【教養6割、専門7割でギリギリ】」で詳しくまとめているので、気になる方はこちらをチェックしてみてください。

五肢択一式で出題されるのが一般的

回答方法は基本的に五肢択一式となっています。適当に回答しても5分の1の確率で正解が拾えるということになりますね。

難しい問題が出題されたとしても、確実に間違っている選択肢をいくつか排除できるだけで正解の可能性を高めることができます。

一般知能分野の目標点と科目別重要度

それでは「一般知能分野」と「一般知識分野」のそれぞれについて、出題される科目について詳しく見ていきます。

まずは一般知能分野からいきます。この分野の出題は大きく分けて2種類ありまして、以下の通りです。

一般知能分野
  • 数的処理
  • 文章理解

数的処理と文章理解の2つです。

それぞれ具体的に「どんなことが問われるのか」「どの程度得点すれば合格ボーダーに乗るのか」について説明していきます。合格点に乗せるための目標点も合わせて記載したので、参考にしていただければと思います。

数的処理 出題数:16問前後 目標:11点

  • 数的推理 重要度★★★
  • 判断推理 重要度★★★
  • 空間把握 重要度★★★
  • 資料解釈 重要度★★★

数的処理はその名の通り、「数学的な思考力」を使って解いていく問題です。

公務員試験の受験生は文系の人がほとんどなので、多くの受験生にとって鬼門となる分野となります。出題数が多いため、捨てるわけにもいかない厄介な科目ですね。

といっても、数学のように方程式を立てたりして解く問題は数的推理くらいなもので、そのほかは数学が苦手な人でも慣れれば解ける問題かなと思います。

判断推理は「証言をもとに嘘つきを当てる問題」や「席の並び順を当てる問題」などが出題されるので、順序立てて選択肢を絞っていくことで答えが導けます。クイズみたいなものだと思ってください。

空間把握はその名の通り図形の問題ですね。これもパターンが大体決まっています。過去問を解きまくればなんとかなります。

資料解釈は、グラフや表などを読み取って正しい選択肢を選ぶ問題です。これも難しい数学の知識は全く使わないので、慣れれば余裕です。

過去問をたくさん解いて問題のパターンに慣れていけば、かなり得点できるようになります。

文章理解 出題数:11問前後 目標:6点

  • 現代文 重要度★★★
  • 英文 重要度★★★
  • 古文 重要度★(出題されない場合もある)

文章理解もかなり出題数が多い科目です。

ですが正直、今さらこの分野を本気で勉強するのはもったいないと思います。

日本人なので、現代文はある程度は得点できるでしょうし、英文も今から英単語を覚えていくのも効率が悪すぎます。完璧を目指すなら別ですが、そうでないなら他の科目の勉強に時間を割いた方がいいですね。

ちなみに僕はテキストを1周しただけです。どんな感じで出題されるのかを確認して、基本の解き方だけ頭に入れて終了です。それくらいで十分だと思いますね。

英文なんて意味不明すぎて全部テキトーにマークしましたが、それでも余裕をもって合格できたので、文章理解は「それなり」で大丈夫です。

一般知識分野の目標点と科目別重要度

人文科学 出題数:4問前後 目標:1点

  • 世界史 重要度★
  • 日本史 重要度★
  • 地理 重要度★
  • 思想 重要度★
  • 文学・芸術 重要度★

人文科学については、範囲が広い割に出題数が少なすぎるので、無理して勉強する必要は無いと思います。

例えば世界史。

世界史って言われてもめちゃめちゃ範囲広いですよね。なのに出題されるのは1問か2問。コスパ悪すぎです。

そんなコスパの悪い科目を勉強するなら他にいくらでも大事な科目はあります。今ある知識で得点できる問題を確実に得点するだけでいいでしょう。

最悪全部わからなくても5択です。「確実にこれではないでしょ。」という選択肢をいくつか省ければ、1問くらいは正解できるはずです。

気になるようであればテキストを一周読んでおくくらいでいいと思います。

ちなみに僕は全く勉強しませんでしたね。テキストを1ページも読んでないです。それでもかなり余裕をもって受かりましたよ。

自然科学 出題数:3問前後 目標:1点

  • 数学 重要度★
  • 物理 重要度★
  • 化学 重要度★★
  • 生物 重要度★★
  • 地学 重要度★★

自然科学も出題数が1問ずつくらいなので真面目に勉強しすぎるのはコスパが悪いです。

ですが、中学レベルの問題も多く出題されるので、基本的なところだけでも頭に入れておくのがいいと思います。

自分が読みやすいと感じたテキストを一冊買って、それを2周くらい読んでおけばいいかと思います。化学、生物、地学は暗記で得点できることが多いので、一瞬で答えを拾える問題もあります。

社会科学 出題数:6問前後 目標:5点

  • 法律 重要度★★★
  • 政治 重要度★★★
  • 経済 重要度★★★
  • 社会 重要度★★★

社会科学については捨てずにしっかり勉強しておく必要がありますね。

といっても専門試験の勉強をしている人はそれだけでOKです。出題範囲が被っているので改めて勉強する必要はないですね。

唯一やっておいて欲しいこととしては「時事対策」くらい。直前に「速攻の時事」というテキストを使って固めておけば万全です。速攻の時事については以下の「公務員試験の時事問題の対策【おすすめ勉強法やアプリ・参考書などを紹介】」に内容をまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。

反対に、専門試験の勉強をしていない人はしっかり対策しておく必要があります。市販のテキストなどを使って固めておきましょう。専門科目を勉強している人は余裕で得点できてしまうので、ここで得点できないのは致命的すぎますので…

頑張ってください。

公務員試験の教養試験についてまとめ

というわけで今回は「公務員試験の教養試験」について、出題科目や目標点などを詳しく解説しました。

もう1度、この記事の前半で説明し「教養試験のポイント」を掲載します。

教養試験のポイント
  • 一般知能と一般知識の2つ課されるのが一般的
  • 40題出題されるのが一般的
  • 合格ラインは6割が目安
  • 五肢択一式で出題されるのが一般的

そして出題科目ごとの問題数・目標得点についても再度まとめておきます。

  • 数的処理:16問中11点
  • 文章理解:11問中6点
  • 人文科学:4問中1点
  • 自然科学:3問中1点
  • 社会科学:6問中5点

上記の通り数的処理の出来が合否を左右すると言っても過言ではないですね。

目標点を書いておきましたが、これで合計24点、6割の合格ラインに乗ります。5択の問題なので、適当にマークしても正解できる可能性があると考えると、意外と簡単に合格ラインに乗せられることが分かるかと思います。

とはいえ教養試験はかなり科目数が多いので、全てを完璧にするのではなく、大事なところに力を入れて効率良く学習していかないと大変です。重要度3の科目を中心に、学習を進めてみてください!

ちなみに「公務員試験の独学割合は2割【予備校卒業生が圧倒的多数な理由】」の記事でも書いている通り、公務員試験の合格者の多くは、公務員予備校の講座を受講しています。

予備校の費用相場は20万円以上とかなり高いですが、公務員試験に合格してしまえばすぐに元が取れる金額ではあります。この点については「20代公務員の給料はどのくらい?【国家・地方それぞれの年収・月収まとめ】」にまとめています。

合格の可能性を高めるためにも、公務員予備校の受講は積極的に検討していきたいですね。この記事を書いている僕ももちろん、公務員試験に挑戦する際には予備校にお世話になりました。かなり長期間にわたって勉強したので、予備校に通っていなければ合格できなかったと思います。

以下に参考記事をいくつか置いておきますので、予備校選びの参考にしていただければと思います。

今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

元公務員【経歴】成蹊大学 ▶︎ 塾講師 ▶︎ 将来が不安になり公務員試験の予備校に通う ▶︎ 29歳で国家公務員一般職試験に合格 ▶︎ 公務員 ▶︎ プログラミングスクール講師 ▶︎ エンジニア兼Webライター▶︎ キャリアアドバイザー兼Webライター ● ポムポムプリンが好き ● 元廃課金ゲーマー ● 埼玉県出身 ● 好きな言葉は「No Attack No Chance」「誰にでもできることを誰よりもやれ」

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