公務員試験が辛いと感じてる人は勉強の仕方が間違ってる可能性大!

いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。資格についての情報を発信しているブログになりますので、参考にしていただけましたら幸いです。

さて、今回は「公務員試験が辛いと感じる原因と解消法」についての記事になります。

公務員試験の勉強をしていると、「辛い」と感じる瞬間が多々あります。

合格までに1,000時間〜1,500時間ほどの勉強時間が必要と言われている試験なので、その膨大な勉強時間の中に、山あり谷ありなのは当然ですよね。

辛すぎて何度も挫折しそうになります。

というわけでこの記事では、これから公務員試験に挑戦しようと考えている方、公務員試験に絶賛挑戦中の方に向けて、辛いと感じる理由やその解消法をお伝えしていきます。

それでは簡単に自己紹介を挟みつつ、本題に入っていきますね。

  • この記事を書いている僕は、29歳のときに公務員試験を受験して合格。
  • 国家公務員一般職として勤務した経験があります。
  • 5年間働き、やりたいことを見つけたので現在は退職しています。
  • 公務員受験生時代の経験をもとに、この記事を書いています。
  • なので記事内容は信頼していただいて大丈夫です。
目次

公務員試験が辛いと感じる理由

まずは公務員試験の勉強が辛いと感じる理由についてまとめていきますね。

ちょっとネガティブなパートになりますが、記事を最後まで読んでいただくと解消できるのでお付き合いください。

公務員試験が辛いと感じる理由
  • 出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない
  • 過去問が難しすぎて、全く解けない
  • 論文が書けない、書ける気がしない
  • 面接が不安すぎる

こんな感じで、公務員試験には主に筆記・論文・面接が課されますが、それらの勉強をしているタイミングそれぞれで辛さを感じる瞬間があります。

体験談をもとに、順番に紹介していきます。

出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない

まず、筆記試験の話ですが、とにかく出題範囲が広いです。なので、勉強しても勉強しても、ほとんど進んでいる気がしないというのが辛いところです。

公務員試験のことをあまり知らない方にとってはイメージしづらいかと思うので、ここで筆記試験についてちょっとだけ詳しく説明します。

公務員試験の筆記試験には、以下の3パターンがあります。

  • 教養試験+専門試験
  • 教養試験のみ
  • その他(SPI・SCOAなど)

SPIとかであれば、民間企業の採用試験と同じような対策で乗り切れますが、教養試験と専門試験は公務員試験独自の試験なので、特別な対策が必要です。

教養試験と専門試験の内容は以下の通りです。

  • 教養試験
    →英数国理社の基本科目を中心に、幅広く知識を問われる試験
  • 専門試験
    →法律や経済、政治などの大学で専門的に学ぶ知識を問う問題が出題される試験

教養試験であれば、判断推理・数的推理・資料解釈・現代文・英文・物理・化学・生物・日本史・世界史…

専門試験は、憲法・民法・行政法・政治学・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・心理学・教育学・英語…

こんな感じで、科目を書き出すのも大変なレベルで出題科目が多いです。

これらの科目それぞれの学習範囲も広いので、公務員試験は筆記試験対策だけでかなりの時間が必要になります。

必死に勉強してやっとこさ1科目終えたところで、まだまだ先が長いです。この現実に絶望する方も多いはず。かなり辛い気持ちになるのもわかりますね。

過去問が難しすぎて、全く解けない

公務員試験が辛いと感じる理由として次に挙げられるのが、過去問が難しすぎるということです。

1科目分のインプット学習を終えた後は、実際の過去問にチャレンジしますよね。ですが過去問が難しすぎるので、基本的に1回目はほとんど解けないです。ここで気持ちが萎えます。

解けないだけならまだしも、問題文が難しすぎて理解ができない…とかになると、落ち込みも激しくなりますね。

特に東京都の一般方式や国税専門官など、記述式の専門試験が課される試験となると、インプットした知識だけでなく記述力も必要になります。なのでなおさら解けない…合格までの道のりの険しさを思い知らされる可能性大です。

論文が書けない、書ける気がしない

筆記試験の勉強を乗り切ったとしても、次の関門として論文試験の勉強が待ち受けています。

公務員試験の論文試験は、例えば以下のような問題が出題されます。

国家一般の論文過去問

我が国において、今後、長期的に人口減少・少子高齢化が見込まれる中、力強い日本経済の復活に向けた成長戦略の柱の一つとして、「観光」が注目を集めており、世界に誇る観光立国の実現に向けて、官民挙げて様々な取組が行われている。2020年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される予定であり、政府の「明日の日本を支える観光ビジョン」(平成28年3月30日策定)によると、2020年には訪日外国人旅行者数を2015年のやく2倍の4,000万人に増やすなどの目標が掲げられているところである。

このような状況に関して、以下の問いに答えなさい。

(1)我が国が観光立国の実現を推進する必要性や意義について、あなたの考えを述べなさい。

(2)(1)に照らして、観光立国の実現を推進するために我が国が行うべき施策について、あなたの考えを具体的に述べなさい。

人事院 国家公務員試験採用情報NAVI

特別区の論文過去問

2 題中 1 題を選択すること。 

①東京都では昨年、転出者数が転入者数を上回る月が続きました。転 出超過等によって人口が減少すると、税収の減少や地域コミュニティ の衰退など様々な問題をもたらします。 また一方で、特別区の抱える公共施設の多くが老朽化しており、人 口減少がもたらす更なる社会変化に対応した、施設の企画・管理・利 活用が求められています。 このような状況を踏まえ、区民ニーズに即した魅力的な公共施設の あり方について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あ なたの考えを論じなさい。 

②国際目標である「持続可能な開発目標(SDGs)」では、持続 可能な生産消費形態を確保するため、天然資源の持続可能な管理や 効率的な利用をめざすことが必要であると示されています。 特別区においてもその目標達成に向けた一層の取組が求められ ており、食品ロスや廃棄物の削減を進めていくことが重要です。 このような状況を踏まえ、ごみの縮減と資源リサイクルの推進に ついて、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの 考えを論じなさい。

特別区人事委員会採用試験情報より

こんな感じで、国や自治体が現在抱えている問題についての出題が中心です。現状について自分の考えを述べて、その解決策を提示するパターンが一般的ですね。

記述力はもちろん、思考力やそもそもの知識量なども必要になります。

なので論文試験の対策を始めて間もないうちは、思うように書けないかと思います。

ここにまず「辛い」と感じる段階がありますね。

また、論文試験の勉強をする際は、おそらく予備校や市販の参考書を使うかと思いますが、これに掲載されている解答例がかなりエグいです。

文章自体の完成度が高いのは言うまでもなく、具体的な数字をこれでもかと盛り込んで書かれた解答例が掲載されています。

この解答例と比べて、今自分が書いた論文のショボいことショボいこと…

こんな論文書ける訳ない…とまた辛さを感じます。

面接が不安すぎる

そして最後の関門、面接試験の対策中にも辛い瞬間があります。

ここまでで説明した通り、公務員試験は面接にたどり着くまでに長い道のりがあります。

1,000〜1,500時間と言われる勉強時間を乗り越えて、最後に待ち受けるのが面接です。

ここで失敗して不合格となれば、これまでの努力が水の泡になります。

このプレッシャーが辛いのなんの…

2次面接、3次面接、4次面接と進んでいくにつれて、そのプレッシャーは増していきます。

公務員試験の辛いを解消する方法

  • 出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない
    →重要な科目のみに絞る
  • 過去問が難しすぎて、全く解けない
    →過去問は「解く」のではなく「読む」
  • 論文が書けない、書ける気がしない
    →ショボくてもいいからとりあえず5本書く
  • 面接が不安すぎる
    →たくさん併願&筆記試験で稼ぐ

こんな感じですね。順番に説明していきます。

筆記の勉強が辛い→重要な科目のみに絞る

まず、勉強する科目数を絞りましょう。

先ほども説明した通り、公務員試験は出題される科目数がかなり多いです。それらを全て勉強しないといけないのか…と考えると、果てしない道のりに感じてしまいます。

なので科目数を絞ることが、「辛い」を解消するためには有効です。

  • 20科目中1科目分の勉強が終わった
  • 5科目中1科目分の勉強が終わった

上記はどちらも1科目の勉強が終わった状況ですが、下の方が気持ち的に楽なのは間違い無いですよね。

公務員試験に出題される科目の中には、「重要な科目」と「マイナー科目」があります。このうちマイナー科目の方は、以下の特徴があります。

  • 受験する試験によっては、出題されない
  • 出題されたとしても、出題数が少ない

例えば「商法」という科目は、国税専門官や財務専門官など、一部の試験でしか出題されません。そのうち必須で回答を強いられるのは国税専門官くらいです。なので国税専門官を第一志望と考えている方以外は、この科目を学習する必要がそもそもないですね。

それから教養試験で出題される「世界史」は、範囲が膨大な上に出題されたとしても1問程度というかなりコスパが悪い科目です。必死に勉強しても1問しか得点できないのであれば捨てても問題ない、というか積極的に捨てるべき科目ですね。

こんな感じで、やる必要のない科目を削るだけで、気持ちの面での「辛い」をかなり解消することができます。

具体的に「どの科目が重要でどの科目が重要でないのか」、については以下の記事を参考にしてみてください。

過去問が辛い→「解く」のではなく「読む」

過去問については、そもそも扱いを変えましょう。「解く」のではなく、「読む」。この感覚で過去問集を読み進めるといいですね。

そもそも公務員試験の問題は、問題文の表現が独特です。なので最初のうちは、この問題文の表現に慣れていないせいで解けない場合も多いです。

例えば有名なところだと、「○○であれば△△である」という知識をテキストで学んだとして、過去問の選択肢で「○○であれば全て△△である」のような形で出題されたりします。この「全て」に気づかずに問題文を読んでいると、この選択肢が正解の選択肢だと思ってしまうわけですね。

この場合だと、解説を読んで「あーなんだそんなことか」となって、次から「全て」という表現には気をつけないといけないんだな…と気づいて成長すれば問題ないですよね。

こんな感じでそもそも公務員試験の問題文に慣れれば解ける問題が自然と増えてくるので、最初は解けなくても大丈夫です。「解く」のではなく、「読む」。この感覚でどんどん先に進めていきましょう。

論文が辛い→ショボくてもいいから5本書く

論文が書けなくて辛いときは、とりあえず5本だけ自分で論文を書いてみるのが良いです。

論文が辛いと感じる最大の理由はズバリ「論文を書くことに慣れていないから」です。

  1. 書くことに慣れていないから、書くことそのものが苦痛…
  2. 書くことそのものが苦痛だから、知識のインプットばかりして実際に論文を書くことをしない…
  3. 実際に論文を書かないから、そもそも自分がどれだけ書けるのかがわからない…
  4. 自分がどれだけ書けるのかわからないから、参考書の解答例との差が途方もなく感じる…

これが辛いと感じる理由です。

なので基本の型「起承転結」とか「序論本論結論」を学んだら、それをもとにいきなり1本書いてみましょう。時間を計って、文字数制限も意識しながら、どんなショボい論文になっても良いので、まずは書いてみる。そうすると多分、中学生の作文か!とツッコミを入れたくなるくらいの論文が出来上がるかと思います。

そして書き終えた後に、改めて時間を取って振り返りです。

  • ここの部分は他の論文にも使い回せそうだな
  • ここの部分は時間をかけて書いたけど、次回以降はもう少し早く書けそうだな
  • 構成を練る時点でもう少しここを決めておいた方がいいな

などなど、次にもっと上手く書くために反省点を振り返りましょう。

そしてその後は、2本目を書いて振り返り…3本目を書いて振り返り…

トータル5本も書けば、かなり書けるようになっているはずです。

そう、公務員試験の論文は、ここまで筆記試験の勉強をしてきた知識で案外書けるものです。あとは慣れるのみ。特に最初の1本目を書くときは苦痛が大きいかと思いますが、徐々に慣れてくるので早めに苦痛な時間を終えておくといいですよ。

面接が辛い→たくさん併願&筆記試験で稼ぐ

面接のプレッシャーから解放されるためには、たくさん併願するのが一番良いと思います。最後の最後でめちゃくちゃありきたりなこと言ってしまってすみません…

ですがこれが事実です。

そもそも面接に不安を感じるのは、先ほども書いた通り「この面接に落ちたら全部水の泡…」という状況が原因です。なのでこの状況を取っ払ってあげれば、面接のプレッシャーを軽減できるというわけです。そのために必要なのが、たくさん併願することですね。

公務員試験は日程が被らない限り、いくつでも併願することができます。この面接に落ちても、まだ他がある…と思えれば、不安は減りますよね。

また、筆記重視の試験を狙うのも1つの手です。国家一般職のように筆記重視の試験を受験し、筆記試験で得点を稼いでおけば、面接でよほどのことをやらかさない限り合格を勝ち取れます。

僕が国家一般職の試験に合格したときも、筆記試験である程度貯金を作れたので、最終の人事院面接は「普通」の評価でも合格できるという状況でした。余裕を持って受け答えができました。

【補足】勉強効率を上げて辛さを解消する方法

ここまでで本題としては以上なのですが、少しだけ補足で続けます。

筆記試験についてですが、先ほど「出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない」という辛さ対策として「重要な科目のみに絞る」ということをお伝えしました。

ですがそもそも、1科目の勉強自体がなかなか進まずに辛さを感じる方もいるかと思います。

その部分の解消方法について説明していきます。

初めて学習する科目は、進みが遅くて普通

まず大前提として、その科目の勉強を始めてやる場合、進みが遅いのは当たり前です。

  • わからないから向いてない
  • 自分は頭が悪い
  • このままじゃ合格できない

上記のようにネガティブにならず、「まあこんなもんか」と冷静に学習を進めてください。もう1度言います。進みが遅いのは当たり前です。

1科目ごとの勉強の進め方

続いて具体的な勉強の進め方について説明していきます。

参考書を使ってのインプット学習にしても、問題集を使ってのアウトプット学習にしても、基本的な勉強方法としては以下になります。

  1. 重要度の高いテーマからやり始める
  2. 1周目は時間をかけず、サラサラ読み進める
  3. 2周目はじっくり丁寧に読んで、理解を深める
  4. 3周目は理解できていないテーマを重点的に学習し、完璧を目指す
  5. 次の科目を、手順①からやっていく

こんな感じで、1周目は全体像を掴むのを目的として、サラサラ読み進めていくのがおすすめです。イメージとしては「2割理解できていればいい」という感じですね。

この進め方がおすすめな理由としては、「他のテーマと紐づけて覚えられるから」です。参考書を読み進めていると、「なんかわかんないけど、さっき同じようなこと言ってるところあったな…」ということがよくあります。それらを紐づけてセットで覚えることで、一石二鳥で理解を深められます。1周さらっと読んでおくと、この一石二鳥理解を早い段階からたくさん発生させられるわけです。

さらにこの作戦をとることで、勉強がなかなか進まない辛さからも解放されるので、その点でも一石二鳥です。

というわけで重要度の高いテーマをさらっと1周、おすすめです。

公務員試験が辛いと感じる理由と解消法まとめ

今回は公務員試験の勉強が「辛い」と感じる理由と、その解消法を解説しました。

記事の内容を簡単に振り返っていきましょう。

まず、公務員試験の勉強が辛いと感じる理由としては以下の4つです。

公務員試験が辛いと感じる理由
  • 出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない
  • 過去問が難しすぎて、全く解けない
  • 論文が書けない、書ける気がしない
  • 面接が不安すぎる

それぞれの解消法としては以下になります。

  • 出題範囲が広すぎて、勉強が進んでいる気がしない
    →重要な科目のみに絞る
  • 過去問が難しすぎて、全く解けない
    →過去問は「解く」のではなく「読む」
  • 論文が書けない、書ける気がしない
    →ショボくてもいいからとりあえず5本書く
  • 面接が不安すぎる
    →たくさん併願&筆記試験で稼ぐ

これで公務員試験の辛さを最小限に抑えることができます!

とはいえ1,000時間以上の勉強時間が、全く辛くないわけはないですね。大変な道のりですが、乗り越えて合格を勝ち取ったときの嬉しさは格別です。少しでも辛さを軽減しつつ、頑張ってください。

余談ですが、僕が使っていて一番辛さを感じなかったテキストは「スーパー過去問ゼミシリーズ(通称スー過去)」です。多くの公務員受験生を合格に導いてきたテキストで、シリーズ累計で450万部を売り上げている人気テキストです。

独学の方はこれ一択で間違いないですし、予備校のテキストで辛さを感じている方にもスー過去はおすすめです。

スー過去の特徴などをまとめた記事「独学で公務員試験を狙うなら参考書はスーパー過去問ゼミ一択です」を以下に置いておきます。気になる方はチェックしてみてください。

今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

元公務員【経歴】成蹊大学 ▶︎ 塾講師 ▶︎ 将来が不安になり公務員試験の予備校に通う ▶︎ 29歳で国家公務員一般職試験に合格 ▶︎ 公務員 ▶︎ プログラミングスクール講師 ▶︎ エンジニア兼Webライター▶︎ キャリアアドバイザー兼Webライター ● ポムポムプリンが好き ● 元廃課金ゲーマー ● 埼玉県出身 ● 好きな言葉は「No Attack No Chance」「誰にでもできることを誰よりもやれ」

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