30歳を目前にして公務員試験を受験。高齢でも合格できました!

こんにちは、まさちゃんです!

今日は僕が民間企業で働きながら公務員試験に合格したときの体験談を書いていきたいと思います。

僕が公務員試験に合格したのは、30代を目前にした29歳のときです。

公務員試験には年齢制限があるので、受験生の中だと高齢受験にあたります。

「仕事をしながら」「年齢も高い」という2つのマイナス要素がありましたが、結果的になんとか合格することができました。

これから受験を考えている同じ状況の方に少しでも有益な情報をお伝えできたらと考え、この記事を書いています。

自分語りな記事になってしまいますが、少しでも参考になれば幸いです。

というわけでこの記事では、

  • 公務員試験の体験談を聞きたい。
  • 気をつけるべきことを今のうちに知っておきたい。
  • どれくらい難しい試験なのかイメージをわかせたい。

といった方の疑問にお答えしていきます。

記事の本題に入る前にまず、お前誰だよって話だと思うので少しだけ自己紹介をさせてください。

  • この記事を書いている僕は大学卒業後に学習塾に就職。
  • 29歳まで子供たちと楽しい毎日を送っていましたが、あるとき突然、将来に対する漠然とした不安を感じ、公務員試験にチャレンジする決断をしました。
  • これまでずっと理系人間として生きてきたので、公務員試験の主要科目(法律や経済)に全く対応できずに苦しみましたが、予備校に助けてもらいなんとか合格。
  • 5年間、国家公務員一般職として勤務した経験があります。

こんな感じの人間です。

法律も経済も知らない状況で、民間企業から公務員試験にチャレンジするのはめちゃめちゃ大変でした。その辺りの体験談をお伝えできればと思います。

それでは本題に入っていきます!

民間から公務員に転職を考えた理由

まずは民間から公務員に転職を考えた理由についてです。

先ほども少し書きましたが、塾講師として楽しく働いていた僕はあるとき突然、将来に対する不安を感じ始めました。

  • 塾講師って楽しい仕事だけど、50代60代になっても楽しさを感じていられるだろうか。
  • 休みは日曜だけで、テスト前は休みの日も出勤。しかも夜型生活。50代60代でこの働き方に耐えられるだろうか。
  • 給料は高くないし、昇給もほとんどない。この先家庭を持ったときに不自由なく暮らしていけるだろうか。

こんな感じの不安ですね。

周りの先生たちには50代60代の方もいましたし、子育てと両立して働いている方もいました。

なので絶対に大丈夫なのは間違いなかったのですが、当時の僕は不安で仕方がありませんでした。

そんなときに転職サイトに登録して求人を見ていたら、どうやら塾講師からの転職の場合は、別の塾で講師をする以外の選択肢はほとんどないことに気づきました。

そりゃそうですよね。

どこの会社も、30代に近い未経験者をとるなら新卒の若い子を採用してじっくり育てていくのが良いに決まってます。

このまま不安を抱えながら塾講師として働いていくしかないかな。

と思い始めたときに、なんとなく「公務員」という選択肢が頭をよぎりました。

  • 公務員なら、公務員試験に合格さえできればなれる。
  • つまり、頑張って勉強すれば転職できる。
  • それならやってみよう!!

と考えたのが、僕が民間から公務員に転職を考えた理由です。

しょーもない理由ですね。

公務員になって地域の人の役に立ちたいとか、大きな仕事がしたいとか、そんな綺麗な志望動機などみじんもなく公務員を目指し始めました。

公務員しか選択肢がなかった状況です。

やるべきことを調査しているうちに絶望

民間から公務員に転職するのはとても難しいということは知っていましたが、上記のような理由からとりあえず受験することを決めた僕は、公務員試験について色々と調べました。

そこで気づいたことは、

  • まず筆記試験の科目数が多すぎて何からやったらいいのかわからない。。。
  • 1科目あたりの範囲も広くて時間がかかりそう。。。
  • 出題される科目が受験する試験によって違う。。。

ということです。

かなり絶望して勉強を始める前から挫折しそうになりましたね。笑

わけもわからず勉強を始めて無駄なことをするのも嫌だったので、ひとまず予備校にかけ込んで助けてもらう作戦でいきました。

予備校に通えば、言われた通りに学習を進めていけば確実に合格に近づくし、間違えて無駄な勉強をすることもないですしね。

結果的にはこの作戦が功を奏し、効率よく勉強を進めて公務員試験に合格することができました。

というわけで、民間で働きながら公務員試験にチャレンジする方は、貯金に余裕があるのであれば予備校に通うと何も考えずにひたすら言われたことをこなしていけば公務員試験に合格できるレベルまで到達することができます。

仕事をしながら公務員試験を目指す場合、どうしても勉強に使える時間が限られてきます。

何をやろうか悩む時間って本当にもったいないんですよね。

全部やることが明確になっている予備校の存在は本当にありがたかったです。

反対に言うと、やるべきことがわかっているのであれば予備校に通わなくても独学で合格までたどり着けます。

予備校に通うと20万〜30万ほどの受講料がかかりますが、独学なら参考書代だけで済むのでかなりコスパがいいです。

というわけで僕の経験をもとに、予備校に通わなくてもしっかり合格できる実力を身につけられる方法を1から解説した記事を書いてみました。

独学で頑張りたい方はこちらの記事「公務員になるためにやるべきこと【半年で安定を勝ち取る全手順】」を参考にしていただけましたら幸いです。

民間企業で働きながらの公務員試験は本当にしんどい

予備校に通って言われた通りに勉強していた僕ですが、やはり公務員試験に合格するためには受け身な学習だけではどうにもなりません。

予備校で学んだことを何度も復習し、自分で過去問を解きまくって知識を増やしてなんとか合格できた感じです。

というわけで民間企業で働きながら公務員試験に合格する難易度については以下の結論です。

結論:超絶難しい。

いやまじで本当にしんどかったです。笑

人生でこんなに勉強したことないってくらい勉強しました。

プライベートな時間は全て公務員試験の勉強に捧げる覚悟で挑まないと合格できないです。

具体的には、塾での仕事を終えて帰ってきたらご飯を食べてそのままファミレスに朝まで引きこもって勉強する生活をしていました。

そこから家に帰って寝て、昼くらいに起きて仕事して、、、

っていうのが毎日のルーティンでした。

まあでもこの地獄を乗り越えれば一生安泰の生活が待ってると思って頑張った感じです。

当時の自分を褒めたい。笑

【体験談】公務員試験の筆記試験が科目数多すぎで過酷

ここからは公務員試験の勉強のどんなところがしんどかったかを順番に書いていきますね。

まずは筆記試験の勉強について。

公務員試験の一次試験では、筆記試験が課されます。

この筆記試験が最大の難関で、とにかく出題される科目数が多すぎるんです。

しかも受験する試験の種類や自治体によって試験内容が違うというややこしさ。

まずここで、不要な科目を捨てて、なるべく幅広い試験で出題される科目を優先的に極めていく必要があります。

僕が予備校で聞いた話だと、以下の科目がめちゃ重要です。

  • 数的処理(判断推理・資料解釈も含む)
  • 法律系科目(憲法・民法・行政法)
  • 経済系科目(ミクロ経済学・マクロ経済学)

出題科目はたくさんあるのですが、正直この3つを極めておけば、あとはなんとかなるかなと感じました。

とはいえこの3つを極めるのにもかなりの学習時間が必要です。

まず予備校の講義を聞いて何度もレジュメを読み返して頭に叩き込みます。

それから問題集を解いていくんですが、最初は全く正解できません。笑

何度も同じ問題を解いて、解説を読んで、本番で似たような問題が出てきたときに確実に仕留められるようにしておきます。

公務員試験の学習時間の平均は1000〜1500時間と言われています。

僕は確かに、このくらいの時間を学習に投入しました。

仕事をしながらだと、まずこれがしんどいです。

独学だと絶対に挫折します。

予備校にお金を払い、お金を無駄にしないために頑張ろう!みたいなモチベーションも必要だと思います。

筆記試験には教養試験専門試験の2種類があるのですが、詳しくは以下の記事にまとめたので気になる方はどうぞ。

【体験談】公務員試験の論文が書けなすぎて衝撃

筆記試験の勉強がある程度進んでくると、次は論文の勉強に入ります。

論文は基本的に一次試験の中で課されるので、筆記試験で消耗した後に最後の力を振り絞って書いていく感じです。

冗談抜きで、本番の試験中は本当に頭が痛くなりました。笑

この論文については、正直ぶっつけ本番でなんとかなるようなレベルのものではありません。

普段から論文を書いている人(←そんな人いるのか??笑)ならなんとかなるのかもしれませんが、普通の人には無理です。

しっかり対策しておく必要があると感じました。

といっても筆記試験の勉強に比べたらそんなにしんどいことはなく、基本知識を学んでから過去問を使って実際に5本くらい論文を書いてみるだけで大丈夫です。

ちなみに僕が最初に論文を書いたときは、小学生の作文か!ってくらいの酷い内容の論文しか書けませんでした。笑

それでも気合いで5本くらい書くと、高校生レベルくらいのものが書けるようになります。

公務員試験の論文は原点方式なので、高校生レベルの文章でも合格ラインに乗ります。

文章について深く勉強して最高の論文を書くのは時間の無駄なので、最低限の努力でそれなりに仕上げて切り抜けるのが正しい戦い方だと思います。

【体験談】公務員試験の面接が緊張しすぎて地獄

公務員試験の体験談、最後は面接について書いていきます。

公務員試験の面接は、1次試験の筆記試験に通った後に課されます。

なのでここで失敗してしまうと、これまで頑張ってきた努力や1次試験の合格が全て水の泡。

めちゃめちゃ緊張します。

ちなみに僕が受験した国家一般職の場合、最終面接の前に「官庁訪問」と呼ばれる省庁ごとの面接があるのですが、その面接もかなり緊張しました。

官庁訪問で内々定をもらってからの最終面接なので、もう本当にここまで頑張って勝ち取った内々定すら奪われてしまうかもしれないプレッシャーに襲われます。

国家一般職の試験は筆記試験の比重が高いので、ここまでで得点を稼いでおけば面接でよほどやらかさない限りは合格できる試験と言われています。

筆記試験で稼いだ自信はあったので、とにかくやらかさないように、笑顔で大きな声で受け答えをすることだけを気をつけて挑みました。

その結果、無事に合格。。。

プライベートな時間を全て投入して、文字通り人生をかけてチャレンジした公務員試験だったので、合格したときは本当に嬉しかったです。

というわけで公務員試験の面接は、めちゃめちゃ緊張します。

ですが一次試験である程度得点を稼いでおけば、合格の可能性はかなり高いです。

面接に自信がない方は国家一般職の受験をおすすめします。

ちなみに市役所などの採用数が少ない試験になると、面接で爪痕を残さないと合格することは難しいです。

採用数が多ければ多いほど、やばい人を落とす足切り的な面接になるので、国家一般職以外でも採用数の多い試験を狙っていくと合格率が高くなります。

反対に面接が得意な方は、地元の市役所などを受験することで筆記試験の学習負担を減らすことができると思います。

国家一般職の試験については以下の記事に詳細をまとめておきました。

公務員試験に合格して感じたこと

公務員試験に合格して一番感じたことは、「とりあえず動き始めてみること」の大切さです。

先ほどから何度もお伝えしている通り、公務員試験は出題される科目数も多く、論文や面接なども課されるので、何をやれば合格に近付くかが見えにくいです。

なのでどうしても、受験に向けての最初の1歩が重くなっちゃうんですよね。

このブログを読んでいただいている方にお伝えしたいのは、なるべく早く1歩目を踏み出して欲しいということです。

予備校に申し込むんでも良し、テキストを1冊買ってみるんでも良し。

とにかく情報収集ばかりしているのではなく、具体的に何かをやり始めてください。

そうすれば、なんとなくわかってきます。

  • この科目は苦手だから、なるべくこの科目の出題が少ない試験を受けたいな。
  • 反対にこの科目は得意だから、たくさん出題される試験を受けた方がいいな。

みたいな感じで。

そうすると徐々に、この科目は捨てていいな。みたいなことも見えてきます。

まずは難しいことを考えず、やり始めてみてください。

何からやり始めたらいいかがわからないという方は、以下の記事を読んでいただくと具体的にやることがイメージできると思います。

僕が公務員試験を受験した結果、「これをこの順番でやっておけばかなりしんどさ軽減できたな。」と感じたことがたくさんあったのでまとめてみました。

ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。

上記の記事を読んでいただければ独学でも合格する道筋が見えると思いますが、基本的には予備校に通うのがいいと思います。

実際に予備校の校舎に通わなくても、スマホで講義動画を視聴しながら進めていける予備校もあるので、その辺りは「元公務員が予備校16校をガチ比較【TAC、LEC、クレアール、大原など】」を参考にしていただければと思います。

民間から公務員に転職して後悔はあったか

僕は民間から公務員に転職して、5年で退職して民間に戻りました。

公務員として働いた5年間は僕にとってとても充実していたので、後悔は全くありません。

職場の人間関係は良好でしたし、有給休暇もしっかり取れる恵まれた職場でした。

よほどのことをしない限りクビにもなりません。

基本的に年功序列で無難に仕事をこなしていれば着実に給料が上がっていきます。

そして働き始めてから気づいたのですが、地域の方々のために働くやりがいはとても大きいです。

将来に不安を感じることなく働くには最高の職場でした。

職場の人間関係や将来に不安を感じている方は、公務員になってある程度は解消することができます。その辺りについては別記事で詳しく書いているので、気になる方は以下をチェックしてみてください。

民間から公務員への転職が向いていない人

僕が公務員を辞めた理由は、60歳になったときの自分の姿がイメージできてしまったからです。

公務員は安定している職業なのですが、その反面であまり大きな変化はない職場です。

このまま働いていれば最高でこのくらいのポジションに行ける。というのが完全に見えてしまっています。

それを安定しているとプラスに捉えられる方は公務員向き、答えが見えているのはつまらないとマイナスに捉えてしまう僕と同じような方は、民間企業向きです。

民間企業向きの方が公務員に転職した場合、かなり大きなストレスを感じることになるので注意してください。

ちなみに参考になるかは分かりませんが、僕が公務員をやめて民間企業に転職し、将来の不安を解消した方法についてもこのブログ内で公開しています。

気になる方は読んでいただけたら嬉しいです。

新卒で公務員になった方との給料の差

最後に、おそらくこれから公務員を目指される方が気になっているであろうお金の話をしておきます。

実際に僕も公務員試験を受験するときは気になっていたことなので、同じような方もいらっしゃるかと。

年齢を重ねてから公務員になった場合、新卒で公務員になった方との給料はどのくらい違うのか。

という問題です。

民間企業で働いていた経験は、公務員になってからの給料にも反映されます。

ですが、100パーセントは反映されません。

7割くらいの経験年数が反映され、新卒の給料にプラスされます。

僕の場合は大学を5年かけて卒業したり、正社員ではなくアルバイトの期間もあったりで、29歳で公務員になったときには4年分くらいの経験が給料に反映された感じでした。

大卒ストレートで公務員になった方と比べると、同じ年齢で月2万円くらいの差がありました。

最近は公務員も仕事の頑張り次第で昇級に差がつくようになってきているので、頑張れば差を縮めることはできますが、基本的にはこの差がずっと続いていくイメージです。

職歴がない方は残念ながら新卒の方と同じ給料です。

その辺りは理解した上で受験してください。

ちなみに僕の給料明細を以下の記事「公務員の給料明細を公開!34歳で手取り20万は高いのか安いのか」で公開しています。

公務員の昇級についても以下の記事「公務員の年功序列はおかしいから廃止!成果主義で給料にこれだけ差がつく!」にまとめています。こちらもよろしければどうぞ!

今回は以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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