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今回は「公務員試験の難易度と穴場」というテーマで情報をまとめました。
公務員試験は基本的に難しい試験なのですが、その中でも「この試験は特に難易度が高い」とか「この試験は比較的受かりやすい」という難易度の違いがあります。
その違いを詳しく解説していくのがこの記事の内容です。
試験ごとの難易度をランキング形式で紹介しつつ、「穴場な試験」や「ノー勉で合格を狙える試験」についても解説していきます。
29歳という、公務員試験の年齢制限ギリギリのタイミングで受験したので、難易度や倍率、穴場情報については他の人よりも入念にチェックしていました。そういった経験を踏まえて書いている記事なので、リアルな情報をお伝えできるかと思います!
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目次
公務員試験の難易度ランキング
それでは早速、公務員試験の難易度ランキングを見ていきましょう。
これら2点を加味した上で5段階に分けてみました。
難易度S | 国家総合職、外務専門官、国会職員など |
難易度A | 東京都Ⅰ類、大都市圏県庁(上級)、政令指定都市(上級)、特別区Ⅰ類、労働基準監督官など |
難易度B | 国家一般職、地方上級、国税専門官、裁判所事務官など |
難易度C | 国立大学法人、市町村(上級)、国家一般職(高卒)、消防官、警察官など |
難易度D | 自衛官、刑務官など |
だいたいこんな感じかと思います。
このランキングになる理由を詳しく説明していきますね。
公務員試験の難易度を筆記試験の内容で見る
筆記試験には、いくつかパターンがある
公務員試験を受験する場合、筆記試験や論文、面接などの試験が課されるのですが、難易度に大きく差が出るのは「筆記試験」です。
筆記試験には主に以下のようなパターンがあります。
教養試験と専門試験の両方が課されるパターンと、教養試験のみが課されるパターン、以前はこの2パターンが主流でした。
ですがここ数年で少し変化があり、筆記試験でSPIやSCOAなどの民間企業の就職試験で使われるものと同じタイプの試験を導入するところ(主に市役所)が増えました。このタイプの筆記試験は、公務員試験用の特別な対策をしなくても対応できるため、学習負担が少なくすみます。民間企業との併願もしやすいのが特徴ですね。
公務員離れが叫ばれる中で、各自治体が優秀な方を確保しようと奮闘している様子が伺えますね。
教養試験・専門試験とは
教養試験と専門試験は公務員試験独自の試験なので、これまで公務員試験を目指してこなかった方にはあまり馴染みがないかと思います。
内容を簡単に説明すると、以下のような感じです。
パッと見た感じで専門試験の方が難しそうだなということがわかるかと思います。
僕が受験したときも、一番時間がかかって大変だったのがこの専門試験の勉強でした。ずっと理系人間として生きてきた僕にも、容赦無く法律や経済、政治といった意味不明な科目が課されます。これらの科目にノー勉で対応できる人は少ないですよね。
法学部の方であれば経済や政治が鬼門になりますし、僕のような理系の方であれば全ての科目が試練です。しかもどの科目も出題される問題の難易度が高いので、基本をサラッと勉強しておけば対応できるような内容ではありません。
それに対して教養試験の方は高校で学ぶような基本的な知識や思考力を問う問題が多く、とっつき易いです。受験する試験にもよりますが、中学生で学ぶようなレベルの問題が出題されることもあり、あまり対策せずにも対応できてしまう方もいるかと思います。
教養試験と専門試験について、これ以上説明してしまうとこの記事の本題から逸れてしまうため、この辺でやめます。詳しく知りたい方は「【教養試験】公務員試験の科目【合格ラインは意外と簡単に超えられます】」「【専門試験】公務員試験の科目【科目をしぼれば合格ラインは超えは余裕です】」の記事をチェックしてみてください!
専門試験があると、難易度は高い
というわけで、この専門試験がある場合には、勉強にかかる時間が多くなるため、難易度が高くなってきます。
めちゃめちゃ簡単に分類すると、上記のような感じになります。
受験しようと思っている公務員試験は「教養試験のみ」で受験できるのか、それとも「教養試験+専門試験」が課される試験なのかを確認すると、大体の難易度はわかるかなと思います。
国家公務員試験の難易度
国家公務員試験は3種類ある
上記の見分け方を使って、国家公務員の難易度を細かく見ていきましょう。
国家公務員は、大きく以下の3種類に分けられます。
総合職は公務員試験の最難関と言われる試験で、国の政策の中枢に関わる仕事をする職種です。
総合職の仕事をサポートしたり、地方出先機関などで勤務するのが一般職の職員になります。
専門職は「国税専門官」「労働基準監督官」などの特定の分野に特化して働く公務員です。
詳しい分類と仕事内容については「事務職公務員の種類と仕事内容【1つに絞り込む必要なし!全部受けるべし!】」で解説しているので、気になる人は以下をどうぞ。
国家公務員試験は難易度が高め
国家公務員の試験は一次で教養試験+専門試験が課されることが多いです。
そのため、難易度は高くなります。
先ほどのランキングでも紹介した通り、国家総合職は難易度S、国家一般職や国税専門官、労働基準監督官などは難易度A〜Bとなっており、難易度が高いことがわかりますね。
【補足】試験日が違う場合は併願可能
難易度には直接関係ないのですが、気になる方もいるかと思うので1点補足です。
公務員試験は、試験日が違う場合には併願が可能です。
ということはないので安心してくださいね。
なお、公務員試験は試験科目が被っていることも多いので、比較的併願はしやすいです。
少し話はそれますが、併願をする場合の基本パターンについても「公務員試験の併願パターンを紹介!【併願状況は面接で隠すべきなのか】」にまとめていますので参考にしてみてください。
地方公務員試験の難易度
地方公務員は都道府県や市区町村などに分類できる
次に地方公務員試験の難易度についてみていきましょう。
地方公務員については「地方上級」「地方中級」「地方初級」などといった分類がありますが、今回はイメージしやすいよう、以下のように分類してみます。
特別区というのは東京23区のことを指します。
市役所は比較的難易度が低い
上記の4分類の中で専門試験が課されることが多いのは、都道府県庁、政令市、特別区です。(※例外もあります)
なのでざっくり以下のような難易度と考えておいてください。
あくまでも、「ざっくり」な分類です。
都道府県庁や政令市でも教養試験のみで受験できるところは多いですし、市役所も教養試験のみが課されるところの他、SPIやSCOAなどの民間企業でも使われている試験を課すところもあり、本当に様々です。
受験を希望する自治体がどんな試験を課すのか、事前に調べておく必要がありますね。
なお、国家公務員試験同様、地方公務員の試験も、日程が重ならない限り併願をすることが可能です。とはいえ市役所は試験日程が重なっていることが多いので、近所の市役所をたくさん併願することは難しいです。
公務員試験の難易度を倍率で見る

次に、公務員試験の倍率について見ていきます。
倍率については、職種によって大きく差があります。
また、同じ職種であっても、試験区分や受験地域によっても差が出てきます。
国家総合職試験の倍率
例えば国家総合職の場合は以下のような感じですね。
区分 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
法律区分 | 17.1倍 | 15.7倍 | 8.6倍 | 17.0倍 |
経済区分 | 6.8倍 | 6.0倍 | 4.5倍 | 8.6倍 |
政治・国際区分 | 4.8倍 | 5.2倍 | 3.3倍 | 9.9倍 |
2022年のデータで法律区分だとおよそ17.1倍、経済区分だと6.8倍と大きな差がありますね。
国家一般職試験の倍率
続いて国家一般職の例も見ていきましょう。
行政職の地域ごとの倍率は以下の通りです。
地域 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
北海道 | 1.6倍 | 2.0倍 | 2.1倍 | 2.2倍 |
東北 | 2.1倍 | 2.6倍 | 3.1倍 | 2.7倍 |
関東甲信越 | 3.5倍 | 3.4倍 | 3.4倍 | 4.0倍 |
東海北陸 | 2.7倍 | 3.1倍 | 3.4倍 | 2.8倍 |
近畿 | 3.1倍 | 3.3倍 | 3.5倍 | 4.1倍 |
中国 | 2.7倍 | 2.4倍 | 2.0倍 | 2.5倍 |
四国 | 2.4倍 | 3.0倍 | 2.6倍 | 3.6倍 |
九州 | 2.9倍 | 3.3倍 | 2.9倍 | 3.2倍 |
沖縄 | 4.3倍 | 6.3倍 | 3.4倍 | 3.0倍 |
2022年の数字だと北海道1.6倍、関東甲信越3.5倍、沖縄4.3倍など、かなりの開きがありますね。
受験者数が多い地域で、倍率が高くなる傾向にあります。
地方公務員試験の倍率
続いて地方公務員の試験倍率も見ていきますね。
自治体 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 |
東京都Ⅰ類B (行政・一般方式) | 3.1倍 | 13.7倍 | 4.6倍 | 5.6倍 |
特別区Ⅰ類 (事務・一般方式) | 3.6倍 | 4.8倍 | 5.7倍 | 5.7倍 |
埼玉県 (一般行政・上級) | 3.8倍 | 4.2倍 | 3.8倍 | 5.2倍 |
2022年のデータで見ると、東京都I類Bで3.1倍、特別区で3.6倍、埼玉県で3.8倍となっています。
東京都は2021年に採用数をかなり絞ってきた影響で、高倍率になりましたが、2022年は落ち着きましたね。
公務員試験の倍率は5〜6倍程度
細かく見ていくとキリがないのでこのくらいにしておきますが、公務員試験の倍率は平均すると大体5〜6倍程度と思っておけばいいかと思います。
公務員試験は受験料がかからないので、ダメもとで受験する記念受験組が毎年一定数います。なので実際の倍率はここまで高くはないです。
とはいえ中途半端な気持ちで勉強していては合格できない試験だということがわかるかと思います。
難易度ランキングを再掲
というわけで「試験内容」と「倍率」について簡単に説明したところで、難易度ランキングを再度見てみましょう。
難易度S | 国家総合職、外務専門官、国会職員など |
難易度A | 東京都Ⅰ類、大都市圏県庁(上級)、政令指定都市(上級)、特別区Ⅰ類、労働基準監督官など |
難易度B | 国家一般職、地方上級、国税専門官、裁判所事務官など |
難易度C | 国立大学法人、市町村(上級)、国家一般職(高卒)、消防官、警察官など |
難易度D | 自衛官、刑務官など |
難易度CとDに分類した試験は、教養試験のみで受験可能な試験です。
B以上は専門試験まで課されるので、難易度としては高くなりますね。
そこから倍率などを加味して出来上がったのが今回のランキングなので、多少の異論はあるかと思いますが、参考にしていただければと思います。
公務員試験の合格までに必要な勉強時間
公務員試験は合格までにかなり時間がかかる
次に、公務員試験の勉強時間についても説明しておきますね。これについても、専門試験があるのか教養試験のみなのかで変わってきます。
大体以下の通りです。
僕が公務員試験に合格したときも、確かにこのくらいの時間がかかりましたね。実体験から言っても、このくらいの勉強時間がかかると考えて間違いないと思います。
ちなみに僕は理系の学部出身だったので、法律も経済も政治も全く無知識のところからスタートして1,000時間ちょっとです。
出題される科目に関する知識がある方は、もう少し短い時間で合格できるかと思います。
独学より予備校に通った方が、期間は短縮できる
また、公務員試験の勉強時間は予備校に通うか独学で学習するかでも変わってきます。
独学で合格できるレベルに持っていくことは可能ですが、予備校に通うのが一般的ですね。以下の記事「公務員試験の独学割合は2割【予備校卒業生が圧倒的多数な理由】」にもまとめていますが、予備校に通う人が多数派です。
1,000時間前後の勉強時間を、独学でコツコツやっていくのはなかなかしんどいです。予備校でペース管理をしてもらいつつ、効率よく学習していくのが圧倒的におすすめですね。
費用としては大体20万〜30万くらいかかりますが、公務員になってしまえばすぐに元が取れるので、コスパの良い投資かと思います。
難易度低め!受かりやすい穴場公務員試験!

受かりやすい穴場試験についても触れておきます。
最初にも書いた通り、公務員試験は基本的に難易度が高く、ある程度の勉強時間を確保しないと合格が難しい試験です。
ですがその中でも比較的受かりやすい穴場の公務員試験があるので、いくつか紹介していきます。
こんな感じですかね。
それぞれ説明していきます。
筆記に自信があるなら、国家公務員一般職が穴場
まず、筆記試験に自信があるのであれば国家公務員一般職が穴場ですね。
理由は、「国家一般職試験が筆記試験重視の配点比重になっているから」です。
こんな感じの比重で採点されます。
一次の筆記試験の配点が全体の6割を占めます。なのでここである程度得点できれば、面接でよほどのことをやらかさない限り合格できますね。
実際に国家一般職試験に合格した僕の体感としても、やはり筆記試験重視だなと感じました。
面接の内容も、面接官によって有利不利が出ないように一般的な質問内容だったので、準備していた答えを「笑顔ではきはきと」答えれば合格できるかなと思います。
筆記は専門試験まであるので勉強は大変ですが、面接が苦手な方は狙い目ですよ。
面接に自信があるなら、一般市町村が穴場
「面接は得意なんだけど筆記試験に自信がない」という方には、一般市役所の試験をおすすめします。
先ほども説明した通り、一般市役所の試験は「教養試験のみ」で受験できるところの他、SPIやSCOAなどの民間企業での就職試験で使われている試験を課すところがあります。
筆記試験のボーダーを低めに設定し、なるべく多くの方に面接の機会を与えてくれるところが多いです。筆記試験を最低限の得点で突破できれば、あとは面接次第で合格することができます。
専門試験がないだけで勉強時間を大幅に減らすことができますし、高校までの勉強に自信がある方は「ノー勉」でも合格することが可能です。もちろんSPIやSCOAなどを課す市役所の場合にも、ノー勉合格が可能ですね。
注意していただきたいのは、採用人数が多くない市町村の場合です。
あまり大声では言えませんが、僕の知り合いの話だとコネで合格する方もいるとのこと。採用人数が少ない市町村だと、コネだけで採用枠が埋まってしまっているケースもあるということですね。
恐ろしや…
それなりの人数の採用枠がある一般市町村を狙っていくといいですよ。
中核市とか穴場です。
経験者採用試験なら、特別区が穴場
また、経験者採用試験を受けるならば、特別区の試験がおすすめです。
経験者採用試験は、民間での職業経験が一定の年数あると受験することができる試験です。一般的な採用試験に比べると年齢制限が高いので、30代、40代の方も公務員試験に挑戦することができます。
ですが経験者採用試験の場合、以下の理由からかなりの高倍率になることが多いです。
多くの試験で数十倍という高倍率になります。
そんな中、特別区の試験は他の試験よりも比較的多くの採用枠があることから、倍率がそこまで高くならない傾向があります。
ちなみに最近の倍率は以下の通りです。
特別区経験者採用 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | 令和元年度 |
1級職 | 6.0倍 | 7.6倍 | 8.0倍 | 9.3倍 |
2級職 | 7.9倍 | 12.9倍 | 14.2倍 | 14.3倍 |
ぱっと見で感想を言うと「うわ…高っ…」って感じなんですが、経験者採用試験の倍率としてはかなり低い方です。
穴場と言えます。
倍率が低いところを狙うなら、国税専門官が穴場
単純に倍率が低い公務員試験を狙うなら、国税専門官が穴場です。
最近の試験倍率は以下の通りです。
ここ3年間は2倍台、その前の年も3.0倍なので、安定して低倍率になっていますね。それ以前も基本的に3倍台の倍率で推移しているので、合格しやすい試験と言っていいでしょう。
専門試験があるので勉強するのは大変ですが、そこさえ頑張って乗り切れば合格は近いです。
公務員試験にノー勉で合格はできるのか
というわけで、穴場な公務員試験について紹介させていただきました。
ノー勉で合格できる可能性が一番高いのは「一般市町村」の試験というのが結論になります。
その中でもSPIやSCOAなどが課される市役所が狙い目ですね。民間企業の就職試験対策で使った知識を使って筆記試験を突破し、あとは面接次第で合格できる可能性があります。
また、教養試験のみが課される市役所を受験する場合にも、ノー勉で合格できる可能性があります。
教養試験のみの公務員試験を、ノー勉で合格できる人は限られている
とはいえいくら教養試験のみの市役所がノー勉で合格できる可能性があると言っても、先ほども書いた通り公務員試験は普通に勉強していたら最低でも500時間くらいの勉強が必要な試験です。
短くて半年から1年、長い人だと2年かけて、じっくり勉強を積み重ねて受験する方もいるほど、難易度が高い試験であることは間違いありません。
となると本当に完全ノー勉で合格できる人は限られてきますね。
こんな方々です。
普通の人は残念ながら完全ノー勉では厳しいと言わざるをえないというのが正直なところです…
試験まで少しでも時間があるのであれば、少なくとも数的処理だけでもいいので一通り勉強しておくと合格する確率を上げることができます。
数的処理の重要性について補足
数的処理はどの公務員試験にもかなりの問題数が出題されるので、1科目勉強しただけで大幅に点数を伸ばすことが可能な科目です。

上の表はLECの公式サイトに掲載されていたもので、一般的な教養試験の出題数の例です。
数的処理の出題数は40問中14問となっていて、かなり多いことがわかりますね。
教養試験は大体6割くらいの得点で合格できると言われているので、40問中24問正解すれば筆記試験を通過することができる計算です。
数的処理がいかに重要かがわかりますね。むしろここの対策をしないで受験した場合、合格する可能性はかなり低くなってしまいます。
これから受験する人の中で試験日まで少し時間があるという方は、今からでも「数的処理」の対策をしておくと合格率を高めることができると言えますね。
数的処理の対策方法
対策方法としてはまず、本屋さんでテキストを1冊買って勉強する方法がありますね。ある程度数学の知識がある人は、この方法でも対策が可能です。
「数学が苦手だ…」という方は、「予備校の数的処理講座を単品で受講する」という方法がおすすめです。
最近は「Web通信講座」もあり、スマホ1台でいつでもどこでも講義動画を視聴することが可能です。ちょっとした空き時間に学習できるので、通勤・通学の電車内や昼休憩などにコツコツ学習を進めていくことができます。
TACやLECなどの大手予備校だと数的処理単品での受講ができないので、その他の有名どころだと以下の2つがおすすめですね。
アガルートアカデミーだと、14時間の数的処理対策講座が税込38,280円で受講できます。初級編だけの販売もしていて、こちらだと7時間分の講義で16,280円という低料金ですね。
公式サイトでサンプル講義が視聴できるので、一度視聴してみて良さそうだと思ったら受講する感じがいいかと思います。
スタディングは現代文や英語の対策も含めて税込38,000円で受けられる「一般知能速習コース」という講座があります。講義時間は45時間分なので、アガルートよりも若干多い感じです。
いずれにせよ、このくらいの金額で安定の公務員ライフが近づくなら、安い投資かと思います。公務員になってしまえばすぐに元が取れますので。
以下に公式サイトへのリンクを貼っておきます。少しでも得点アップしたい方はチェックしてみてください。
【補足】公務員試験の難易度は景気にも左右される
というわけでここまででこの記事の本題としては以上なのですが、いくつか補足します。
補足1つ目は「公務員試験の難易度は景気に左右される」ということについてです。
こんな感じですね。
世の中の景気が悪いときは、民間企業で働くことに不安を感じる方が多くなるため、公務員試験を目指す方が増えます。その結果、倍率が高くなってしまい、難易度が上がるという流れです。
反対に景気が良いときには民間企業の採用数も増え、待遇も良くなるため、公務員を目指す方が減ります。倍率は下がりますね。
というわけで公務員試験の難易度(というより倍率)は景気に左右される傾向にあります。
この点を踏まえると、コロナが落ち着いて世の中が活気を取り戻しつつある今後は、公務員試験の倍率は下がってくる可能性があるなと思います。
あくまでも「傾向にある」というだけなので、必ずしもそうなるわけではありませんが、参考にしてみてください。
【補足】準公務員という選択肢も視野に入れると良い
補足2つ目は、「準公務員という選択肢もある」ということです。
準公務員というのは、公務員と同じように公共性・公益性のある仕事をしている人のこと。公務員ではないのですが、公務員と似たような待遇になっていますし、公務員に近い働き方ができます。郵便局の職員などをイメージするとわかりやすいかと思います。
書類選考と面接のみで採用が決まるところも多いですし、知名度も公務員ほど高くはないので倍率も高くならない傾向にあります。
公務員の給料やボーナス、休暇制度などに魅力を感じている方にとっては、こちらも良い選択肢になるのではないかと思います。
準公務員の採用試験情報はリクナビなどの転職サイトや、ハローワークなどに掲載されています。こまめに情報収集して、見逃さないようにしましょう。
公務員試験の難易度と穴場についてまとめ
というわけで今回は、「公務員試験の難易度と穴場」というテーマで情報をまとめました。ノー勉で合格できる可能性のある試験についてもあわせて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
少し長い記事になってしまったので、もう1度この記事の要点をまとめますね。
公務員試験の難易度をランク分けすると、以下の表のようになります。
難易度S | 国家総合職、外務専門官、国会職員など |
難易度A | 東京都Ⅰ類、大都市圏県庁(上級)、政令指定都市(上級)、特別区Ⅰ類、労働基準監督官など |
難易度B | 国家一般職、地方上級、国税専門官、裁判所事務官など |
難易度C | 国立大学法人、市町村(上級)、国家一般職(高卒)、消防官、警察官など |
難易度D | 自衛官、刑務官など |
比較的合格を狙い易い穴場な公務員試験は、以下の通りです。
というわけで今回は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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