【令和5年版】宅建士試験の受験者数の推移【ここ最近は毎年20万人超えで増加傾向】

こんにちは、まさちゃんです。

いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。

今回は「宅建士試験の受験者数」について、実際の試験結果をもとに詳しく解説していきます。

この記事で解決できること
  • 宅建士試験の受験者数はどのくらいなのか
  • 男女比や年齢層、職業などの内訳はどうなっているのか

過去の宅建士試験の結果をもとに、受験者数の推移をみていきます。

なお、この記事は令和5年版ということで、令和4年度までの試験結果をもとに書いています。最新の試験結果が追加され次第、更新していきます。

目次

宅建士試験の受験者数の確認方法

まず最初に、宅建士試験の受験者数の確認方法についてお伝えしておきます。この記事で扱っている宅建士試験の情報は、「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」のHPで確認した情報になります。

不動産適正取引推進機構は宅建士試験の実施団体なので、公式が発表している情報をもとに記事を書いています。

安心して読んでいただければと思います。

宅建士試験の受験者数の推移

早速、宅建士試験の受験者数をみていきましょう。

宅建士試験は、毎年20万人前後の方が受験する人気資格です。

過去11年分のデータを以下の表にまとめました。

実施年度受験者数合格者数合格率
令和4年226,048人38,525人17.0%
令和3年(12月)24,965人3,892人15.6%
令和3年(10月)209,749人37,579人17.9%
令和2年(12月)35,261人4,610人13.1%
令和2年(10月)168,989人29,728人17.6%
令和元年220,797人37,481人17.0%
平成30年213,993人33,360人15.6%
平成29年209,354人32,644人15.6%
平成28年198,463人30,589人15.4%
平成27年194,926人30,028人15.4%
平成26年192,029人33,670人17.5%
平成25年186,304人28,470人15.3%
平成24年191,169人32,000人16.7%

見ていただくとすぐに分かる通り、受験者数は10年前と比較して増加傾向ですね。

  • 平成24年:191,169人
  • 令和4年:226,048人

平成24年が191,169人だったのに対し、最新の令和4年は226,048人という状況。人気が高まってきている資格と言えますね。

平成29年度以降は毎年20万人オーバーという状況です。

  • 平成29年:209,354人
  • 平成30年:213,993人
  • 令和元年:220,797人
  • 令和2年:204,250人
  • 令和3年:234,714人
  • 令和4年:226,048人

宅建士試験の受験率

受験率についてもみていきましょう。受験率というのは、申込んだ人のうち、実際に受験した人の割合のこと。

以下の表にまとめました。

実施年度申込者数受験者数受験率
令和4年283,856人226,048人79.6%
令和3年(12月)39,814人24,965人62.7%
令和3年(10月)256,704人209,749人81.7%
令和2年(12月)55,121人35,261人64.0%
令和2年(10月)204,163人168,989人82.8%
令和元年276,019人220,797人80.0%
平成30年265,444人213,993人80.6%
平成29年258,511人209,354人81.0%
平成28年245,742人198,463人80.8%
平成27年243,199人194,926人80.2%
平成26年238,343人192,029人80.6%
平成25年234,586人186,304人79.4%
平成24年236,350人191,169人80.9%

毎年80%くらいの受験率となっていますね。

ですが12月の試験日が指定された場合は、受験率が極端に下がって60%台の前半という結果になりました。(ここ2年間はコロナの影響もあり、10月に試験会場が確保できなかった場合に12月の試験日を指定される受験生がいました。)

まあ12月は忙しい時期ですからね。

それに、10月の試験に向けて予定を確保していたのに、いきなり「12月の試験日に受けてください」となっても受験できない人がいるのは仕方ないかなと思います。

12月実施分の数字は、あまり参考にはならないですね。

というわけで、ここ最近は例外がありましたが基本的には受験率は80%前後です。

残りの20%くらいの方が、受験申し込みをしたにもかかわらず受験せずに辞退しているという計算になります。大体5人に1人の割合で辞退しているということですね。

辞退理由としてははっきりしたデータがあるわけではありませんが、単純に「都合がつかなくなった」とか、「勉強が思うように進まず間に合わなかった」といった理由が考えられますね。

宅建士試験の合格者数

受験者数の増加に伴って、合格者数も増加傾向です。

  • 平成24年:32,000人
  • 令和4年:38,525人

平成24年が32,000人だったのに対し、最新の令和4年は38,525人という状況。

4万人を超える合格者が出た令和3年度試験に引き続き、令和4年度も多くの合格者が出ました。

宅建士試験の受験者の年齢層

ここからは宅建士試験を受験した方がどんな方なのか。

内訳を細かく見ていきましょう。

まずは受験者の年齢層から。

令和4年度試験のデータは、以下のような内訳となっています。

  • 20歳未満:5,078人(2.2%)
  • 20代:76,745人(34.0%)
  • 30代:54,956人(24.3%)
  • 40代:45,304人(20.0%)
  • 50代:32,731人(14.5%)
  • 60歳以上:11,234人(5.0%)
  • 合計:226,048人(100.0%)

こんな感じですね。

一番多い世代は20代の76,745人で、全体の34.0%を占めます。

その次に多いのは30代となっていて、この2世代だけで全体の6割近くを占めています。

若い世代に人気の資格と言えますね。

ちょっと本題からは逸れますが、「合格者」の年齢層も以下に掲載しておきます。

  • 20歳未満:475人
  • 20代:13,411人
  • 30代:10,245人
  • 40代:7,648人
  • 50代:5,140人
  • 60歳以上:1,606人
  • 合計:38,525人

受験者の年齢層とほとんど同じで、20代が最多となっています。

ちなみに最年少合格者は13歳、最年長合格者は84歳とのことで、幅広い世代から合格者が出ています。

宅建士試験の受験者の男女比

続いて受験者の男女比についてもみていきましょう。

令和4年度受験者合格者
男性147,902人24,535人
女性78,146人13,990人
合計226,048人38,525人

こんな感じですね。

受験者数は男性の方が多く、女性の約2倍といったところ。

不動産関係の資格ということで男性の方が多いというのはイメージ通りですが、女性も結構いますね。

宅建士試験の職業別割合

次は受験者の職業をみていきましょう。

  • 不動産業:74,336人(32.9%)
  • 金融業:21,702人(9.6%)
  • 建設業:30,648人(13.6%)
  • 他業種:51,791人(22.9%)
  • 学生:24,917人(11.0%)
  • 主婦:7,201人(3.2%)
  • その他:15,453人(6.8%)

やはり不動産業の受験者が多いですね。

全体の32.9%を占めていて、金融業、建設業の3業種で6割近い割合となっています。

宅建士は受験資格もなく、比較的受験しやすい試験ということもあり、学生の受験者も結構いますね。

大学生が取るべき資格10選【無駄にならないコスパのいいおすすめ資格を紹介】」の記事でも紹介していますが、宅建士は大学生にもおすすめの資格です。

先ほど同様、合格者の割合も以下に掲載しておきます。

  • 不動産業:10,656人(27.7%)
  • 金融業:4,762人(12.4%)
  • 建設業:3,712人(9.6%)
  • 他業種:10,632人(27.6%)
  • 学生:4,155人(10.8%)
  • 主婦:1,575人(4.1%)
  • その他:3,033人(7.9%)

不動産業は受験者の割合だと32.9%を占めていたのですが、合格者の割合は27.7%とかなり減っていますね。この理由については「宅建士試験の合格率は15~18%【推移や低い理由を解説】」の記事で「合格率が低い理由」として書いているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。

宅建士試験の合格率

というわけで本題としては以上なのですが、宅建士試験の合格率についても少し触れておきます。

宅建士試験の合格率は、15~18%で推移しています。記事の前半に掲載した表を再度以下に載せますね。

実施年度受験者数合格者数合格率
令和4年226,048人38,525人17.0%
令和3年(12月)24,965人3,892人15.6%
令和3年(10月)209,749人37,579人17.9%
令和2年(12月)35,261人4,610人13.1%
令和2年(10月)168,989人29,728人17.6%
令和元年220,797人37,481人17.0%
平成30年213,993人33,360人15.6%
平成29年209,354人32,644人15.6%
平成28年198,463人30,589人15.4%
平成27年194,926人30,028人15.4%
平成26年192,029人33,670人17.5%
平成25年186,304人28,470人15.3%
平成24年191,169人32,000人16.7%

こんな感じで令和2年の12月試験以外は15~18%の間に収まっていますね。

逆を言えば、8割以上の人が落ちる試験です…

難易度が高く、価値のある資格ということがわかりますね。

合格率については本題から逸れるので、詳しく知りたい方は先ほども紹介した「宅建士試験の合格率は15~18%【推移や低い理由を解説】」の記事を参考にしてみてください。

宅建士試験の合格率が低い理由や、他の資格との比較などをまとめています。

宅建士試験の受験者推移まとめ

というわけで、今回は宅建士試験の受験者数について、ここ数年の推移や内訳などをまとめました。

ざっくりまとめますね。

宅建士試験の受験者数まとめ
  • 受験者数は10年前と比べて増加
  • 最近は毎年20万人以上が受験している
  • 20%の方が、受験申込をしたにもかかわらず受験していない
  • 受験者が特に多い世代は20代と30代で、全体の6割を占める
  • 女性の受験者は、男性の半分ほど
  • 不動産業界の受験者が多い

この記事を読んで宅建士試験に挑戦したいと思った方は、以下の記事が参考になるかと思いますので、ぜひチェックしてみてください!

今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

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