【令和5年版】宅建士試験の合格率は15~18%【推移や低い理由を解説】

こんにちは、まさちゃんです。

いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。

今回は「宅建士試験の合格率」について、実際の試験結果を見ながら詳しく解説していきます。

この記事で解決できること
  • 宅建士試験の合格率はどのくらいなのか

過去の宅建士試験の結果をもとに、合格率の推移をみていきます。

タイトルにもある通り、宅建士試験の合格率はかなり低いのですが、どうして低いのかの考察や他の資格との比較などもしていきます。

なお、この記事は令和5年版ということで、令和4年度までの試験結果をもとに書いています。最新の試験結果が追加され次第、更新していきます。

目次

宅建士試験の合格率の確認方法

まず最初に、宅建士試験の合格率の確認方法についてお伝えしておきます。この記事で扱っている宅建士試験の情報は、「一般財団法人 不動産適正取引推進機構」のHPで確認した情報になります。

不動産適正取引推進機構は宅建士試験の実施団体なので、公式が発表している情報をもとに記事を書いています。

安心して読んでいただければと思います。

宅建士試験の合格率はこのくらい

というわけで、公表されている過去11年分の合格率を、以下の表にまとめました。

実施年度受験者数合格者数合格率
令和4年226,048人38,525人17.0%
令和3年(12月)24,965人3,892人15.6%
令和3年(10月)209,749人37,579人17.9%
令和2年(12月)35,261人4,610人13.1%
令和2年(10月)168,989人29,728人17.6%
令和元年220,797人37,481人17.0%
平成30年213,993人33,360人15.6%
平成29年209,354人32,644人15.6%
平成28年198,463人30,589人15.4%
平成27年194,926人30,028人15.4%
平成26年192,029人33,670人17.5%
平成25年186,304人28,470人15.3%
平成24年191,169人32,000人16.7%

こんな感じでですね。

令和2年度と3年度は試験が2回に分かれていますが、これはコロナの影響で試験会場が不足し、12月に試験日を指定された方がいたためです。

令和4年度試験からは、コロナが落ち着いたということもあり、再度1回のみの開催に戻っていますね。

具体的に受験者数や合格者数の傾向を深堀ってみていきます。

受験者数は増加傾向

受験者数はこの11年間で増加傾向となっていて、以下の通り。

  • 平成24年:191,169人
  • 令和4年:226,048人

平成28年までは20万人未満だった受験者数が、平成29年度以降は毎年20万人オーバーという状況です。

最新の令和4年は最多の226,048人ということで、人気が高まってきている資格と言えますね。

なお、受験者数については「宅建士試験の受験者数の推移【ここ最近は毎年20万人超えで増加傾向】」で詳しく書いています。受験者の男女比や職業、年齢層などもまとめているので、気になる方はこちらをどうぞ。

合格者数も増加傾向

受験者数の増加に伴って、合格者数も増加傾向です。

  • 平成24年:32,000人
  • 令和4年:38,525人

平成24年が32,000人だったのに対し、最新の令和4年は38,525人という状況。

令和3年度に4万人を超える合格者数となったのに引き続き、令和4年度も多くの方が合格していますね。

合格率は一定

続いて本題の合格率ですが、近年は15~18%で推移しています。

  • 平成30年:15.6%
  • 令和元年:17.0%
  • 令和2年(10月):17.6%
  • 令和2年(12月):13.1%
  • 令和3年(10月):17.9%
  • 令和3年(12月):15.6%
  • 令和4年:17.0%

過去5年分だけ抜き出すと上記のような感じです。

令和2年の12月だけちょっと低いですが、その他は15~18%の間に収まっていますね。

平成28年度までで見ても大体このくらいの合格率なので、安定した倍率推移となっています。

今年度も同程度の合格率になるものと思われます。

宅建士試験の合格率はどのくらいなのか
  • 近年は15~18%の間で推移
  • 受験者数は増加しているが、合格率は変動なし

宅建士試験の合格率を、他の難関資格と比較

続いて他の難関資格との比較もしていきます。以下にいくつかピックアップしてみました。

  • 宅建士:15~18%程度
  • 司法書士:4〜5%前後
  • 予備試験:4%前後
  • 行政書士:10〜15%程度
  • 中小企業診断士:3〜8%程度
  • 弁理士:6〜10%程度
  • 社労士:5%〜10%程度

こんな感じでして、難関資格と言われる上記の試験はどれも合格率が低いですね。

その中でも宅建士は比較的合格率が高い方で、合格しやすい試験と言えます。

合格までの勉強時間を比較してみても、宅建士は300〜400時間と言われていて、社労士:1,000時間、行政書士:600〜800時間などと比べて少ない時間で合格を狙える試験ですね。

とはいえ300〜400時間という勉強時間は簡単にこなせる時間数じゃないです。

1日2時間ずつ勉強しても半年程度はかかるので、ノリで勉強し始めて合格できるほど、甘い試験でないことは知っておいてくださいね!

宅建士試験の合格率が低い理由

宅建士試験の合格率はなぜこんなに低いのか…以下に思いあたる理由を並べてみました。

  • 受験資格がないので、準備不足の受験生もいる
  • 不動産に関連する業界だと、入社した年にいきなり受験させられることがある
  • 出題範囲が広く、合格基準が高い

順番に説明していきますね。

受験資格がないので、準備不足の受験生もいる

宅建士試験は受験資格がないので、年齢・学歴・国籍に関わらず誰でも受験可能です。

なので当然、準備不足の受験生がワンチャン狙いで受験してくることもありますね。

ですが先ほども書いた通り、宅建士試験は準備不足で合格できるほど甘い試験ではないです。

こういった方々はもちろん不合格になるので、合格率が低くなるという流れですね。

不動産に関連する業界だと、入社した年にいきなり受験させられることがある

宅建士の資格は、不動産に関連する業界ではかなり重要な資格です。

例えば以下のようなことは、宅建の資格を持った人でないとできない業務です。

宅建士の独占業務
  • 重要事項の説明
  • 重要事項説明書への記名、押印
  • 契約書面への記名、押印

こんな感じでして、めちゃめちゃ重要な役割を持っているのが宅建士です。

不動産屋さんで働く上で、宅建士はなくてはならない存在なんですね。

なので不動産関連の業界に就職した場合、新入社員はまず宅建士の資格取得の勉強をするよう言われることがよくあります。

先ほども書いた通りですが、宅建士は合格までに300〜400時間の勉強が必要と言われている試験。

4月に入社してから10月の試験までは半年しかないので、準備不足で受験して不合格となる方も当然いますよね。

こういった部分も、宅建士の合格率を低くしている理由の1つと考えれられます。

出題範囲が広く、合格基準が高い

宅建士は不動産関係の業務全般に関する知識が問われる試験なので、とても範囲が広いです。

暗記すべき事項も多いため、対策が難しい試験と言えます。

また合格ラインもかなり高く設定されており、以下の通り。

  • 令和2年(10月):50問中38点
  • 令和2年(12月):50問中36点
  • 令和3年(10月):50問中34点
  • 令和3年(12月):50問中34点
  • 令和4年:50問中36点

7割前後の得点が目安でして、8割近い得点が求められることもあります。

けっこうちゃんと勉強していても、普通に落ちる試験ですね。

宅建士試験のおすすめの予備校

最後に宅建士試験の対策におすすめの予備校を紹介して、この記事を終わろうと思います。

以下の予備校がおすすめですね。

  • アガルートアカデミー
  • フォーサイト
  • スタディング

どの予備校も最近テレビCMなどが入り、一気に知名度を上げてきている予備校です。

この3校は全てWeb通信専門の予備校でして、スマホ1台あればどこでも学習できるというメリットがあります。通勤や通学の時間にコツコツと勉強を重ねられるので、忙しい方には特におすすめですね。

公式サイトでサンプル講義が視聴できるので、一度見てみるとイメージがわきますよ。

これらの予備校も含め、合計8校の予備校を比較した「宅建士予備校8校をガチ比較!【ユーキャン、LEC、アガルートなど】」の記事も参考にしてみてください。

今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。

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この記事を書いた人

元公務員【経歴】成蹊大学 ▶︎ 塾講師 ▶︎ 将来が不安になり公務員試験の予備校に通う ▶︎ 29歳で国家公務員一般職試験に合格 ▶︎ 公務員 ▶︎ プログラミングスクール講師 ▶︎ エンジニア兼Webライター▶︎ キャリアアドバイザー兼Webライター ● ポムポムプリンが好き ● 元廃課金ゲーマー ● 埼玉県出身 ● 好きな言葉は「No Attack No Chance」「誰にでもできることを誰よりもやれ」

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