公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】

こんにちは、まさちゃんです。

今日は「公務員になるには」というテーマでお話ししていきます。

この記事に辿り着いたあなたは、きっと以下のような方なのではないでしょうか。

・公務員を目指し始めたけど何をすればいいかわからない方

・公務員に興味を持ち始めたばかりの方

・公務員いいな、とふわっと思っている方

公務員に興味を持ってはいるけど、具体的な一歩目が踏み出せていない状態の方が多いかと思います。

他の資格と違って、複雑なんですよね、公務員試験って。

そんなあなたに向けて、実際に公務員試験に合格して現場で働いた経験のある僕が、公務員へのロードマップとなる記事を作成しました。

読み終わる頃には以下のような状態になっていることでしょう。

・公務員になるために必要な準備が全てわかる

・そしてまさに今あなたがやるべきことがわかる

公務員に向けて第一歩目を踏み出すイメージがついているはずです。

簡単に自己紹介

  • この記事を書いている僕は、29歳のときに公務員試験に合格し、実際に5年間働きました。
  • そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。

上記の通り、この記事は民間企業で働きながら29歳で公務員試験に合格した「僕自身の体験」をもとに書いています。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。

今は公務員を退職していますが、公務員試験の合格でついた自信を活かして、新たなことにチャレンジする生活を送っています。

公務員試験への感謝の気持ちを込めて、記事を書いていきます。

公務員になって安定を手にいれるもよし、自信をつけてその後の飛躍に使うもよし。

いずれにせよ、あなたの人生をより素晴らしいものに変えてくれる挑戦になるでしょう。

それでは本題に入っていきます。

目次

公務員試験の内容を知ろう!

公務員試験の内容を知ろう!

公務員試験はかなり複雑

改めてお伝えするまでもないかもしれませんが、公務員になるには公務員試験に合格する必要があります。

なので公務員になるには、公務員試験の対策をすればいいんです!

という乱暴な結論で全員が納得するなら、誰もこんな記事を読まないですよね。

そう、公務員試験はそんなに単純ではありません。

というのも、公務員試験は1つの決まった試験ではなく、たくさんの種類があります。

  • 国家公務員なら、国家総合職、国家一般職、国税専門官、労働基準監督官など。
  • 地方公務員なら、都道府県、市町村、特別区(東京23区)。

それぞれ試験内容が異なります。

さらにそれぞれの試験の中にも区分があり、それによっても内容が異なります。

例えば福岡県庁だと、以下の通り。

  1. 大学卒業程度(Ⅰ類)
  2. 短大卒業程度(Ⅱ類)
  3. 高校卒業程度(Ⅲ類)
  4. 民間企業等職務経験者
  5. 就職氷河期世代

それぞれ受験資格が異なっていて、試験内容も異なります。

さらに、例えば大学卒業程度の中にも以下のような区分けがあります。

  • 行政
  • 教育行政
  • 警察行政
  • 児童福祉
  • 土木
  • 建築
  • 機械
  • 電気

などなどです。これがそれぞれ違う試験内容になっています。

複雑すぎますね。

課される試験は3つだけ

公務員になりたいと思い立ったものの、果たして自分はどの試験を受けられるのか、どの試験に向けて対策をすれば良いのか、ここに悩みすぎて公務員試験の対策に手をつける前に挫折してしまう方はかなり多いのではないでしょうか。

ですがご安心ください。

どの公務員試験を受験するにしても、課されるのはほぼほぼ以下の3つです。

筆記試験、論文試験、人物試験

それぞれどんな試験なのか、少しだけ詳細に説明していきますね。

筆記試験

こちらは5肢択一式の試験が一般的です。問題文を読んで、それに当てはまる回答を選択肢の中から選ぶ形式です。公務員試験独自の出題形式の教養試験、専門試験の他、最近はSPI3などを課す自治体もあります。

論文試験

こちらは記述式の問題です。問題文を読んで、制限時間内にそれに対する自分の考えを論述する試験です。文字数制限が課されている場合も多く、1時間あたり800字〜1,200字程度を書き上げます。

人物試験

個別面接を筆頭に、集団面接や集団討論(グループディスカッション)、プレゼンテーションなどがあります。

大体どの公務員試験も、これらの組み合わせで構成されています。

例えば先ほどの福岡県庁の大学卒業程度(Ⅰ類)の試験だと以下の通り。

1次試験
教養試験・専門試験

2次試験
論文試験・個別面接

横浜市の大卒程度試験だと以下の通りです。

1次試験
教養試験

2次試験
個別面談・論文試験

3次試験
個別面接

というわけでまとめると、公務員試験の対策をする場合に必要になるのは以下の対策です。

筆記試験、論文試験、人物試験

どの公務員試験を受けるにせよ、合格のためにやるべきはこの3つの試験の対策です。

最初に対策すべきは筆記試験!

最初に対策すべきは筆記試験!

さて、公務員になるためにどんな試験の対策が必要かは分かりましたね。

ではその中で、一番重要なのはどの試験対策なのか。

結論は以下になります。

筆記試験の対策

筆記試験の対策は1番時間がかかる

公務員試験の肝は、筆記試験の対策です。

この対策に500時間〜1,000時間かかると言われています。

実際に公務員試験に合格した僕も、そのくらいの時間をかけて対策しました。

実体験から言ってもこのくらいの時間がかかることは間違いないです。

うわ、キツすぎる。

と感じた方もいらっしゃるかと思いますが、このくらい勉強しないと受からないから、公務員試験は価値があるんです。

誰でも受かっちゃう試験なら、無価値ですからね。

というわけで、これから公務員試験に向けて頑張ろうというあなたは、この記事を読み終えたらすぐに筆記試験の対策に取りかかりましょう。

論文試験と面接試験の対策は後回しでOK

なお、論文試験と人物試験の対策の優先度が低い理由としては以下です。

論文試験

  • 配点が低い場合が多い。
  • 筆記試験対策で時事を勉強した後にやった方が知識量が増えて書きやすい。
  • 面接対策で受験する官庁や自治体について調べてからの方が書きやすい。

面接対策

  • そもそも筆記試験に通らないと面接が受けられない。
  • 筆記試験日から面接日まで時間があるので、その間に対策すれば間に合う。

論文や面接の対策は後回しにして、とにかく筆記試験の対策を進めましょう。

ちなみに論文試験や人物試験の対策方法については、以下の記事で詳しく解説しています。今はまだ読まなくてOKですが、そのときが来たらぜひ読んでみてください。

筆記試験の内容を知ろう!

筆記試験の内容を知ろう!

筆記試験の3パターン

では筆記試験の対策は何をどうすれば良いのか。

先ほどもお伝えした通り、筆記試験にも色々なパターンがありますが、主なものは以下の3パターンです。

  1. 適性検査(SPI3・SCOAなど)のみ
  2. 教養試験のみ
  3. 教養試験+専門試験

もし自分が受験する機関・官庁・自治体などが決まっているのであれば、それに合わせて対策をすればOKです。

例えば先ほどの横浜市の例で言うならば、教養試験の対策をすれば良いということになります。

専門試験の対策を省略できるのは、学習負担が軽くなるのでありがたいですからね。

ですが実は、横浜市の試験には「春実施枠」という、同じ大卒程度でも別の試験内容の区分があります。

こちらの試験内容は以下になります。

1次試験
SPI3

2次試験
Myストーリープレゼンテーション

3次試験
個別面接

1次試験で課されているのはSPI3です。実は近年、公務員試験の人気が低迷していることから、各自治体が新たな試験区分を設けて受験生を集めています。

SPI3であれば、公務員試験向けの特別な対策をしていなくても受験できますからね。

え?それなら筆記試験の対策はSPI3とかSCOAとか、適性検査の対策だけすれば良いんじゃん!めちゃくちゃ時短できる〜!

と喜びたい気持ちもわかりますが、その作戦はあまりおすすめしないですね。

適性検査だけの公務員試験の罠

というのも、こういった適性検査だけで受験できるような試験は、倍率がかなり高くなる傾向にあります。

SPI3だけで受験できるなら、自分も受けてみようかな、と思う方が多いからですね。

そしてもちろん、そうなると公務員試験用に教養試験の対策を頑張ってきた人たちからすると「ずるい!」となるわけなので、その辺りの不満が出ることも考慮すると、適性検査だけで受験できる試験区分の採用人数は少なめに設定されがちです。

実際の数字として、令和5年度の横浜市の試験結果を紹介します。

試験の種類採用予定数受験者数合格者数倍率
大卒程度(事務)150名程度1,451名180名8.1倍
大卒程度(事務)【春実施枠】20名程度1,340名57名23.5倍

一目瞭然ですね。

採用予定数にかなりの差があるにも関わらず、受験者数はほぼ同じです。となると倍率にもかなりの差が出てきますね。

ここであなたに質問です。

この2種類の試験、どちらも受験できる準備をしてきたとしたら、どちらを受けたいですか?

多くの方が通常の大卒程度試験を選ぶかと思います。一部のプレゼンテーションが超絶得意な方は春実施枠でチャレンジするかもしれませんが、その他の大部分の方は通常の大卒程度の方を受けますよね。

筆記試験の対策でやるべきなのは?

というわけで何が言いたいのかというと、結論以下です。

筆記試験の対策は、教養試験と専門試験、両方やるべき。

これです。試験対策が簡単であればあるほど、受験者数が増え、倍率が高くなり、受かりにくくなります。

反対に試験対策に時間がかかる試験であればあるほど、受験者が減り、倍率が低くなります。

全てが全てこの法則通りというわけではありませんが、概ねこれに当てはまっています。

というわけで、公務員に絶対になりたいと思っているのであれば、茨の道を進むべきです。

急がば回れってやつです。

もう1度先ほどの筆記試験3パターンを見てみましょう。

  1. 適性検査(SPI3・SCOAなど)のみ
  2. 教養試験のみ
  3. 教養試験+専門試験

この中で1番対策がきついのは、言うまでもなく3つ目の教養試験+専門試験です。

ということは、これが1番倍率が低くなりがちで、すなわち1番受かりやすい。

この記事を読んでくださっているあなたには、ぜひここを狙っていってもらいたいです。

教養試験を知ろう!

教養試験を知ろう!

教養試験と専門試験の対策をすべきということは、伝わったかと思います。

ではどんな対策をしたら良いのか。

教養試験と専門試験に分けて、対策方法を説明していきます。

まずは教養試験の方からです。

一般知能分野と一般知識分野

教養試験は一般知能と一般知識の2分野が出題されます。それぞれ以下の通り。

一般知能
数的処理・文章理解

一般知識
人文科学・自然科学・社会科学

一般知能は数的処理と文章理解、一般知識は人文科学と自然科学と社会科学です。これだけだとわかりにくいので、さらに細かく分類してみます。

数的処理
→判断推理、数的推理、資料解釈、空間把握

文章理解
→英文、現代文、古文、漢文

人文科学
→文芸、思想、日本史、世界史、地理

自然科学
→数学、物理、化学、生物、地学

社会科学
→法律、政治、経済、時事、社会事情

どうでしょう。一眼見ただけで、科目数がめちゃくちゃ多いことがお分かりいただけるかと思います。

例えば人文科学だと、日本史や世界史が含まれています。これだけで膨大な勉強時間が必要ですよね。

他の科目も同様で、真面目に完璧に対策し切ろうとすると、効率が悪いです。

筆記試験対策のポイント

なので教養試験の対策方法のポイントとしては以下になります。

重要科目に時間をかけ、残りの科目は基本をサラッと

これですね。

え?サラッとやるだけで本当に大丈夫?

という不安を感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、はっきり言います。

大丈夫です。

ほとんどの方がこの対策方法ですし、実際に僕もこのコンセプトで対策して合格できました。

なのでこれから教養試験の対策を始めるあなたも、この方針で学習をしていけば大丈夫ですよ。

重要科目に時間をかけ、残りの科目は基本をサラッと

大事なことなのでもう1度書きました。

公務員試験の勉強中は、完璧に仕上げたい気持ちに襲われることも度々あります。

その度にこれを思い出していただいて、「いかんいかん、サラッとで良いんだ」と自分に言い聞かせてくださいね。

教養試験の重要科目は?

というわけで少し話がそれましたが、教養試験の重要科目について説明していきます。

重要科目に時間をかけると言いましたが、果たしてその重要科目はどれなのか。

結論からお伝えすると、以下になります。

数的処理

絶対にこれです。理由は単純で、出題数が多いからです。

多くの方が受験するであろう、国家一般職(大卒程度)の出題数を見てみましょう。

①知能分野24題
文章理解10、判断推理7、数的推理4、資料解釈3

②知識分野6題
自然・人文・社会に関する時事、情報6

判断推理、数的推理、資料解釈の3つが数的処理系の科目ですね。

見ての通り、合計で14問の出題があります。

30問中14問です。

実に半分近くの問題が、数的処理系科目からの出題になっています。

他の公務員試験も同様の傾向になっていて、全体の4割〜5割近い問題数が数的処理から出題されています。

つまり、数的処理の対策さえしっかりやっておけば、教養試験の半分くらいの問題に対応できるということです。

なお、教養試験の合格ボーダーラインは大体6割程度の得点と言われています。

数的処理のた対策をしっかりやることで、合格に大きく近づけることがわかりますね。

というわけで、教養試験の対策はまず数的処理から始めてください。

専門試験を知ろう!

専門試験を知ろう!

専門試験の出題科目

続いて専門試験について。こちらの出題科目も、国家一般職を例に見ていきましょう。

政治学、行政学、憲法、行政法、民法(総則及び物権)、民法(債権、親族及び相続)、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学・経済事情、経営学、国際関係、社会学、心理学、教育学、英語(基礎)、英語(一般)

上記の16科目からそれぞれ5問ずつ出題されます。

この中から8科目を選んで、合計40問に解答するのが国家一般職の専門試験です。

教養試験同様に、科目数がめちゃくちゃ多いことがわかりますね。

公務員試験の対策をするにあたり、この専門試験が最も時間がかかる部分になります。

専門試験対策のポイント

専門試験の対策方法のポイントとしては以下になります。

必要な科目だけに絞って、1科目ずつ潰していく

科目数が多すぎるので、全ての科目を対策しきろうとすると時間がかかりすぎます。

例えば国家一般職だと8科目選択なので、8科目だけ対策しておけば対応できることになります。

科目は絞りましょう。

専門試験で選ぶべき科目

ではどの科目に絞れば良いのか。

科目を選ぶ際のポイントとしては、以下の2つです。

  1. 自分の得意分野の科目を選ぶ
  2. 他の試験でも出題される汎用性の高い科目を選ぶ

自分の得意分野の科目を選ぶ

まず、自分の得意分野の科目は選びましょうね。法学部出身者であれば法律系科目、経済学部出身者であれば経済系科目、といった感じです。

既に知識がある科目であれば、圧倒的に対策が楽になりますからね。

得意分野をまず仕上げて、残りの科目は次の「他の試験でも出題される汎用性の高い科目を選ぶ」の方法で選んでいきましょう。

なお、そもそも上記科目の中に得意分野がない、という方もいらっしゃるかと思います。

自分は理系だから、上記の科目の中に得意分野がない…

僕も理系だったので、こんな感じでした。

ですがそれでも合格できたので、大丈夫ですよ。

次の「他の試験でも出題される汎用性の高い科目を選ぶ」の方から選んでいきましょう。

他の試験でも出題される汎用性の高い科目を選ぶ

公務員を目指す方の多くは、日程の異なる試験を、いくつか併願するかと思います。

併願については以下の記事でまとめているので、気になる方は以下をどうぞ。

であれば併願先でも出題される科目を勉強しておけば、一石二鳥ですよね。

国家一般職以外の試験の専門試験でどのような科目が出題されるのか、いくつか例を挙げます。

国税専門官■必須科目(2科目・合計16問)
民法・商法、会計学(簿記含む)
■選択科目(7科目・各6問)
憲法・行政法、経済学、財政学、経営学、政治学・社会学・社会事情、英語、商業英語
→4科目を選択し、24問回答
地方上級(全国型)■必須科目(40問)
政治学 、行政学、社会政策 、国際関係、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、ミクロ経済・マクロ経済学、財政学 、経営学
東京都(記述式)■10科目(各1問)
憲法、行政法 、民法、経済学、財政学、政治学、行政学、社会学、会計学、経営学
→3科目を選択し回答
特別区■11科目(各5問)
憲法、行政法、民法(総則・物権)、民法(債権・親族相続)、ミクロ経済、マクロ経済、財政学、経営学、政治学、行政学、社会学
→40問を選択し回答
埼玉県庁政治学、社会政策、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学(経済原論、経済政策、経済史)、財政学、国際関係、経営学
千葉県庁政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、経営学、社会政策、国際関係
福岡県庁政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、経営学、社会政策、国際関係
札幌市■専門系科目(選択科目45題中20題解答)
憲法、民法、行政法 19題
経済学、経営学、財政学 18題
行政学、政治学、社会事情(国際情勢を含む) 8題
仙台市■必須解答(30問)
政治学、行政学、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、経済事情、社会政策、国際関係、社会事情など
■選択解答(10問)
必須解答の分野に加え、刑法、労働法、経営学、心理学、社会福祉、社会学、教育学など(26問出題)
名古屋市■択一式(40題)
憲法、行政法、民法、経済学、財政学、社会政策、政治学、行政学、国際関係

出題数や回答数は違いますが、科目としてはどの試験も同じような科目が出題されていることがわかるかと思います。

その中でも以下はどの試験でも出題される重要科目です。

憲法・民法・行政法・経済学・財政学

これらの科目から対策を始めると良いでしょう。

個人的には憲法が1番とっつきやすいと感じました。民法は身近な法律なのでイメージがつきやすく、学習しやすかったですね。

経済系はミクロ経済学からスタートするのがおすすめです。その後にマクロ経済学、財政学と進めると学習しやすいです。

教養試験・専門試験は何からやればいいかまとめ

というわけでまとめます。

公務員試験の対策で、1番最初に取りかかるべき科目は以下です。

数的処理

配点が高いですし、ほとんどの試験で出題される公務員試験の最重要科目なので、ここを最初に潰しておきましょう。

数的処理以外だと、以下ですね。

憲法・民法

専門試験では必ずと言っていいほど出題される科目です。

憲法はとっつきやすいのでおすすめ。

民法は身近な法律でイメージしやすいですし、出題数も多い(国家一般職、特別区では2科目分)ので、これ1つ対策を仕上げるだけでかなり進んだ気持ちになれます。

どうやって対策すればいい?

どうやって対策すればいい?

さて、公務員試験で数的処理や憲法・民法の勉強からスタートすれば良いということはおわかりいただけたかと思いますが、果たしてそれをどうやって対策するのか。

次の疑問はこれですよね。

結論、方法は2つあります。

  1. 予備校の講座を受講する
  2. 参考書を買って独学する

予備校の講座を受講する

おすすめなのは圧倒的に予備校講座の受講です。

理由は以下です。

  • 実際に多くの方が予備校に通って合格を手にしているから
  • 膨大な学習時間を1人で乗り切るのはかなりきついから
  • 何をやればいいか、迷わずに済むから

それぞれ詳しく説明していきますね。

実際に多くの方が予備校に通って合格を手にしているから

公務員試験は難関試験なので、予備校講座を受講する方が多いです。

予備校選びをする上で参考になるよう、各予備校が合格実績を公表しています。

予備校名合格実績
LEC■2023年度
合格者延べ人数:3,567名
大原■2023年度
行政事務系公務員の最終合格者:3,055名
伊藤塾■2023年度国家総合職
内定率:80.2%

結果が語っていますね。

予備校に通って合格を勝ち取った方はとても多いです。

僕が公務員時代に同僚に聞いた限りでも、予備校に通って合格してきた方の方が多数派でした。

膨大な学習時間を1人で乗り切るのはかなりきついから

予備校に通わずに独学で挑戦するとなると、500〜1,000時間と言われる膨大な学習時間を、自分1人で乗り越えなければなりません。

1日2時間ずつ学習したとして、250日〜500日かかります。

1日3時間ずつ学習したとしても、170日〜340日程度かかります。

どうでしょう。これだけの長期戦を、1人で乗り切れますか?

多くの方が、「難しい」と感じたのではないでしょうか。

当然ですが、この期間を乗り切れなければ「挫折」という最悪の結果に終わります。

予備校に通うことで、モチベーションを管理してもらいながら、場合によっては一緒に頑張る仲間と励まし合いながら学習できるのは、大きな強みといえます。

何をやればいいか、迷わずに済むから

そして予備校に通っていると、次に何をやればいいか、という悩みが消えます。

予備校が効率的に合格できるカリキュラムを用意してくれているので、それに沿って学習していけば自然と合格レベルの実力が身につくようになっています。

実際に経験した僕としては、これはかなり重要な要素だと感じました。

よくわからないけどとりあえず予備校に行って講義を受け、講師の言う通りに復習する。

そしてまた次の講義を受けて、復習する。

それだけでいいんです。

百戦錬磨の講師が、いい感じにエスコートしてくれます。

というわけで圧倒的に予備校に通うべきなのですが、ここでいくつか疑問も生じるかと思います。

主には以下の2つですかね。

  1. 予備校って高くない?
  2. 予備校に通う時間がないけどどうすればいい?

これらについても少し深掘って説明していきますね。

予備校って高くない?

予備校の講座を受講するとなると、当然お金がかかります。

そしてその料金は、なかなかお高めです。

LECスペシャルコース
約350,000円
大原公務員合格コース
約355,000円
伊藤塾国家一般・地方上級コース
約330,000円

国家一般職や都道府県庁、政令市などに幅広く併願できるコースで、上記の料金です。

簡単にホイホイ出せる金額ではないですね。

とはいえ、このくらいの金額なら公務員になってしまえばすぐに元が取れる金額です。

最初のボーナスでこのくらいの金額がもらえるので。

このくらいの金額で今後の一生が安定するなら「安すぎる買い物」という考え方もできますね。

予備校に通う時間がないけどどうすればいい?

予備校に通うと聞くと、講義の時間に実際に予備校の校舎に出向いて講義を受けるというイメージをお持ちの方も多いかと思います。

ですが、ご安心ください。

今はほとんどの予備校で、Web通信受講ができるようになっています。

Web通信受講というのは、スマホやパソコンを使って、好きな時間に好きな場所で講義動画が視聴できるという受講形態です。

忙しい合間を縫って積み上げられるので、通勤や通学の電車時間や、昼休憩の残り時間、家に帰ってからのまったりタイムなどを勉強時間として使えます。

便利な時代になったもんです。

  • もちろん質問もできます。
  • 面接対策もやっているところが多いです。
  • 論文の添削も受けられるところがあります。

通学で受講する場合と変わらないサポートが受けられます。

また、個人的にありがたいと感じたのは「講師の質」の部分です。

予備校の講義を校舎で受講する場合だと、担当してくれる講師の当たり外れが当然あります。

同じお金を払っているのに、あっちの校舎の先生はわかりやすくて、こっちの校舎の先生はわかりにくい、とかだったらなんか不公平感がありますよね。

法律の先生は当たりだけど、経済の先生は外れ、ということだってあります。

ですがWeb通信受講の場合は、基本的に当たり講師が担当している場合が多いです。

事前に講義動画を撮影して、それをアップするだけなので、予備校としても自分のところの講師の中で評判が良い講師に任せますよね。

そういった意味でも、Web通信受講はかなり大きなメリットがあります。

予備校はどこがおすすめ?

さて、予備校に通った方がいいという話をしたところで、次の疑問は「どこの予備校が良いのか」という点ですよね。

これについて、予備校比較マニアの僕の結論をお伝えすると、以下になります。

目標とする試験によって違う

先ほども説明した通り、公務員試験はどの試験を受けるかによって、試験内容が違います。

なので予備校によって、得意不得意があるということです。

例えば国家総合職(法律区分)なら伊藤塾がおすすめです。圧倒的な実績を誇るので、基本的に伊藤塾一択でOKです。

都庁や特別区ならEYEですね。実績・評判ともに良いです。

高卒程度試験を狙うなら大原です。実績が高いですし、専門学校も運営しているだけあって、モチベーションを高めるのが上手い講師が多いとの評判がたくさん挙がっています。

幅広い試験に併願するならLECですね。実績・評判ともに良いです。面接対策の「リアル面接シミュレーション」の評判が特に良いです。

こんな感じで、どこの予備校にも強みがあります。

「うわー、迷うー」と感じる方も多いかと思うので、「とりあえずここ選んどけば問題なし」っていう予備校を紹介しておきます。

アガルートアカデミー

テレビCMでもお馴染みの予備校ですね。

難関資格に強く、司法試験をはじめ、司法書士、社労士、行政書士などの資格試験で驚異的な合格実績を誇っています。

僕も実際に受講してみましたが、講義もわかりやすく、Web通信受講のシステムが抜群に使いやすかったです。

特におすすめのポイントは以下の7つです。

  1. 講義動画が見やすい:Web通信講座用に専用スタジオで撮影するなどこだわっていいます。編集もしっかりされているため、画質・音質ともに素晴らしいです。
  2. マイページが使いやすい:シンプルで見やすいです。ログイン後、操作に迷うことはありませんでした(僕の場合)。すぐに動画再生できますし、進捗状況も見やすく表示されるので、勉強が進んでいる実感が掴みやすいです。
  3. 質問がたくさんできる:質問は回数制限つきですが、一番安いコースでも50回以上と豊富です。そもそも講義や過去問解説などがわかりやすく作られているため、質問する機会はほとんどないんですが、お守りとしてこの回数が用意されているのは安心です。
  4. 料金が安い:Web通信専門の予備校ということもあり、「場所代」がかからないため料金は安いです。合格したらお祝い金がもらえたり、インタビューに協力すると受講料が全額返金されたりもします。
  5. テキスト・問題集が使いやすい:テキストは講師作成のオリジナルです。フルカラーですし、図表も豊富で見やすいです。問題集はわかりやすい解説がついていて、問題数も豊富です。
  6. サポートが手厚い:論文の添削や、面接対策ももちろんついています。模擬面接やエントリーシート添削、面接カード添削は回数無制限です。月1のホームルームもあります。学習サポーター制度もあり、学習スケジュールや進路を相談することができます。
  7. 単科受講できる:多くの予備校は、必要なものをセットにした「コース売り」のみですが、アガルートは単科受講もできます。数的処理だけ、法律系科目だけ、といったチョイスも可能です。

最近はカフェなどでアガルートのテキストを開いて勉強している人もよく見かけます。

公式サイトによると、2022年から2023年にかけて受講生の数が3倍に増えたとのこと。

口コミが広がって、人気が高まってきているようですね。

アガルートが気になる方は、公式サイトで公開されているサンプル講義動画を視聴してみてください。

受講のイメージがつかめるはずです。

どのコースを受講すれば良いかで悩んだら、受講相談で聞いてみてください。希望や状況を伝えると、最適なコースを提案してもらえます。こちらも公式サイトから申し込めます。

ちなみに、「教養+専門型ワイド対策カリキュラム(フル)」が幅広い公務員試験に対応できるコースなので、迷ったらこれがおすすめです。

なお、現在受講料が10%割引になるキャンペーン中です。

かつLINEのお友だち登録でクーポンも配布しています。

» アガルートの公式サイトへ

独学でやる場合はどうする?

独学で合格を勝ち取る手順

上記の通り圧倒的に予備校に通うことがおすすめなのですが、どうしても独学でやりたいという方もいらっしゃるかと思います。

そういった方のために、独学で合格を勝ち取るための手順を紹介していきます。

  1. 参考書を買う
  2. 参考書を3周読む
  3. 過去問をやる
  4. 解けなかった問題は繰り返しやる

公務員試験に近道はありません。

この方法で1科目ずつ仕上げていくしかありません。

まずは数的処理か憲法、民法の参考書を買ってやってみてください。

独学におすすめ参考書は?

ではどの参考書を買えばいいのか。

おすすめは以下になります。

スーパー過去問ゼミシリーズ

理由は以下です。

  • 参考書としての信頼性が高い
  • 出題される可能性が高い分野を効率よく学べる
  • 試験ごとの出題傾向が一目でわかる
  • 掲載されている過去問が秀逸

シリーズ累計発行部数が450万部を超える、公務員試験対策の参考書の王道です。

多くの受験生がスーパー過去問ゼミで合格を勝ち取り、その評判が広がって長年にわたり売れ続けている参考書です。

僕も使いましたが、「これは確かにわかりやすいわ」と感じました。

まず要点の説明がわかりやすいですし、その後に掲載されている過去問のチョイスも素晴らしいです。

簡単すぎず難しすぎず、絶妙な難易度の問題が並んでいます。

苦戦しながらも正解できるので、なんだか自信も湧いてくるんですよね。

独学でいく方はぜひ、1冊買ってやってみてください。

スーパー過去問ゼミの詳細は以下の記事にもまとめています。

気になる方はチェックしてみてください。

独学はかなり強いメンタルが必要

最後に、しつこいようですが再度注意喚起です。

独学は茨の道です。

公務員試験は合格までに500時間、専門試験まで対策すると1,000時間かかると言われています。

実際に僕も、このくらいの時間をかけて対策し、ようやく合格できました。

これだけの膨大な時間を、果たして独学で乗り切れるでしょうか。

たった30万円くらいで合格の可能性を高められるなら、僕なら迷わず予備校を使うことを選びます。

人生は一度きりです。

その人生を素晴らしいものにするためにも、少し高いですが、自分の将来に投資してみてください。

この記事を読んでくださったあなたの人生がどうか、素晴らしいものになりますように。

まとめ

少し長い記事になりましたので、もう1度この記事の要点をまとめておきます。

まず、公務員になるには、「公務員試験」に合格する必要があります。

公務員試験で出題されるのは、大きく分類して以下の試験です。

筆記試験、論文試験、人物試験

この中で最初に対策すべきなのは筆記試験です。

その筆記試験には、大きく分けて以下の3種類があります。

  • 適性検査(SPI3・SCOAなど)のみ
  • 教養試験のみ
  • 教養試験+専門試験

この中で倍率的に狙うべきは「教養試験+専門試験」が課される試験です。

教養試験の対策は、「重要科目に時間をかけ、残りの科目は基本をサラッと」がポイントです。出題数の多い数的処理が重要科目です。

専門試験は、科目数が多いため「科目を絞る」ということが重要です。その際のポイントは以下の2つです。

  • 自分の得意分野の科目を選ぶ
  • 他の試験でも出題される汎用性の高い科目を選ぶ

汎用性の高い科目は、憲法・民法・行政法・経済学・財政学などです。憲法・民法は初学者でも理解しやすいので、ここからやるのがおすすめです。

具体的な対策方法としては、以下の2つです。

  • 予備校の講座を受講する
  • 参考書を買って独学する

おすすめなのは予備校講座の受講です。

公務員試験は難関なので、予備校のサポートが受けられるかどうかはかなり重要です。

将来への投資だと思って、積極的に検討していきましょう。

特におすすめの予備校はアガルートアカデミーです。

お得に受講するためにも、10%割引セール期間の今のうちに申し込むようにしましょう。

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それでは、これでこの記事の内容は全て終了です。

今すぐにこのブログを閉じて、公務員への第一歩を踏み出しましょう。

頑張ってください。

応援しています。

公務員について、よくある質問

よくある質問

公務員試験の合格に必要な勉強時間は何時間くらいですか?

試験によって異なりますが、公務員試験の合格までには一般的に500時間〜1,000時間程度の学習時間が必要と言われています。

教養試験のみの試験であれば500時間程度、教養試験と専門試験の両方が課される試験であれば1,000時間程度、といった感じです。

国家総合職などの難易度が高い試験になると、1,500時間が必要と言われていますね。

もちろんSPI3などの適性検査だけで受験可能な試験であれば、人物試験の対策だけで済むのであまり時間はかかりません(倍率が高いのでおすすめしませんが…)。

適性検査のみの試験を受ける場合以外は、かなりのまとまった学習時間が必要になります。

それだけに、公務員試験の合格には価値があります。

合格までにはどのくらいの期間をみておいた方がいいですか?

上記の通りどの公務員試験を受験するかによって異なりますが、教養試験と専門試験が課される試験の場合だと大体以下の通りです。

  • 1日2時間ずつの勉強:1年半くらい
  • 1日3時間ずつの勉強:1年くらい
  • 1日5時間ずつの勉強:半年くらい

教養試験のみの試験を受験する場合だと、以下くらいです。

  • 1日2時間ずつの勉強:8ヶ月くらい
  • 1日3時間ずつの勉強:半年くらい
  • 1日5時間ずつの勉強:3ヶ月くらい

公務員試験に限らず、難しいチャレンジをする際にはなるべく一気にやり切ってしまうのが大事です。期間が長くなればなるほど、モチベーションの維持が難しくなります。

半年くらいで走り切るつもりで頑張っていきましょう。

独学でも合格できますか?

公務員試験は、独学でも合格できます。

ですが先ほども説明した通り、合格までには500時間〜1,000時間の学習時間が必要です。

この時間数を独学で乗り切るには、相当な精神力が必要になります。

勉強することに慣れている方であれば最後まで頑張り切れると思いますが、そうでない方は挫折してしまう可能性が高いです。

公務員予備校に通った方が合格できる可能性を高められます。

公務員の給料・年収はどのくらいですか?

公務員の給料については、別で「20代公務員の給料はどのくらい?」というテーマで記事を書いています。

国家公務員、地方公務員それぞれについて、具体的な数字を掲載しています。

民間企業との比較もしているので、ぜひチェックしてみてください。

事前にとっておくべき資格はありますか?

公務員試験を受けるにあたり、事前に取得しておくべき資格は特にありません。

ですが、一部の専門職は例外的に資格が必要です。

  • 社会福祉士
  • 臨床心理士
  • 学芸員
  • 保健師
  • 管理栄養士
  • 薬剤師
  • 診療検査技師
  • 理学療法士
  • 獣医師 など

また、TOEICのスコアによって加点が得られる試験もあります。

あまり大きな加点ではないので必須ではありませんが、英語が得意な方は事前にスコアを提出することで有利になります。

詳しくは「公務員試験のTOEIC加点は狙うべき?」の記事にまとめています。気になる方はチェックしてみてください。


公務員予備校選びの参考記事

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