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今回は公務員試験に独学でチャレンジする際のおすすめの参考書として、「スーパー過去問ゼミシリーズ」を紹介します。
この記事を書いている僕は、国家公務員一般職試験に合格し、5年間、国家公務員として働いた経験があります。
合格して改めて振り返ってみたときに、たくさん参考書を買ったけど、ぶっちゃけこれだけやっとけば余裕で合格できたな…と感じたのがスーパー過去問ゼミ、通称「スー過去」です。公務員時代の同僚にも、スー過去が一番わかりやすかったと言っている方が多く、合格者からの評判も良い参考書です。
この記事でわかること
- スー過去の何がすごいのか
- スー過去だけで合格できるのか
- スー過去をどのように使うと効果的なのか
ということで今回は、スー過去の何がすごいのかという点をメインに、合格するための使い方についても解説していきます!
公務員試験対策「スー過去」の特徴
先ほども紹介した通り、公務員試験対策の参考書として今回おすすめするのは「スーパー過去問ゼミ」、通称「スー過去」です。
この参考書は、公務員試験の参考書としては超がつくほど有名な参考書です。主な特徴は以下になります。
- 参考書としての信頼性が高い
- 出題される可能性が高い分野を効率よく学べる
- 試験ごとの出題傾向が一目でわかる
- 掲載されている過去問が秀逸
順番に説明していきますね。
参考書としての信頼性が高い
スー過去の特徴まず1つ目は、「高い信頼性」です。
スー過去は10年以上にわたり、公務員試験関連問題集の中で販売部数のトップを維持している参考書です。それだけ多くの受験生が、スー過去を使って合格を勝ち取っているという証ですね。
上記画像の通り、シリーズ累計発行部数は450万部となっています。長年売れ続けている参考書なので、信頼性は抜群ですね。
実際に僕も使いましたが、本当にわかりやすいです。
道端で知らない人に突然、公務員試験のおすすめの参考書はなんですか?って聞かれても秒で「スー過去です。」って答えられるくらい、誰にでも自信を持っておすすめできる参考書ですね。
出題される可能性が高い分野を効率よく学べる
スー過去の特徴、2つ目は「出題される可能性が高い分野を効率よく学べる」という点です。
スー過去は、出題傾向を分析し、今後も出題される可能性が高い内容のみが掲載されています。
公務員試験は科目数も多いので、1つの科目に多くの時間をかけることはできません。そして、それぞれの科目の中でも、出題される可能性が高い内容と低い内容が存在しています。
それであればもちろん、出題される可能性の高い内容に絞って多くの科目を効率よく学習する方が、合格の可能性を高めることができますね。
スー過去は15年分の過去問を徹底的に分析し、今年も出題される可能性が高い内容のみを掲載しているので、効率よく学習を進めることができます。
試験ごとの出題傾向が一目でわかる
スー過去の特徴、3つ目は「試験ごとの出題傾向が一目でわかる」という点です。スー過去を販売している実務教育出版の公式サイトから、1つ画像を引用します。
こんな感じで試験ごとに過去の出題傾向が一覧でまとめられています。この表を見ると、例えば国家一般職を受験予定の方であれば、「力のつりあい」はしっかり学習しておく必要がありますね。反対に「周期的な運動と慣性力」はしばらく出題がないので、「余裕があったらやる」くらいの感覚で問題ないことがわかります。
スー過去を最初から最後まで丁寧にやろうとするとかなりの分量になるので、自分に必要な部分を優先的に学習して、効率を高めていくのがおすすめですね。
掲載されている過去問が秀逸
スー過去の特徴、3つ目は「掲載されている過去問が秀逸」という点です。
スー過去はその名の通り、過去問をベースに作られており、練習問題や見本として、実際の過去問が掲載されています。その問題の選定がとにかく素晴らしいのなんの。
過去問の中でも、よく問われる知識を効率よく学べる問題を厳選して掲載してくれています。「この問題が解けるようになれば、同じ考え方で似たような問題にも対応できるな」という問題が多く収録されています。
例えば5択の問題で、正解の選択肢をしっかり選べたとします。そしてその他の4つの選択肢についての解説を読み、誤りである理由を理解します。そうすると次の問題に、その4つの選択肢の中から正解の選択肢を選べる問題が出てきたりするんです。
結果、2問とも正解できた満足感を得ることができますし、その他の選択肢から新たな知識を得ることができます。その辺りが計算し尽くされている参考書なんです。本当に上手く作られているなと感じます。
解いていて楽しく感じることも多いので、かなりおすすめですね。
スー過去の構成
次に、スー過去の構成について説明していきます。基本構成は以下の通りとなっています。
スー過去の基本構成
- 出題箇所表で最近の出題状況が一目でわかる
- それぞれのテーマごとに「必修問題」「POINT」「実戦問題」の3つで構成
出題箇所表
まず、各章の冒頭には「出題箇所表」が掲載されています。先ほど紹介した、試験ごとの出題傾向が一覧でまとめられているアレですね。この表を見て、自分が優先的に学習しなければならない論点を絞り込みます。
必修問題・POINT・実践問題
そして本文の構成は、それぞれのテーマごとに「必修問題」「POINT」「実戦問題」という3パートからなっています。
「必修問題」でそのテーマで学ぶ基本的な内容のイメージをつかみ、「POINT」で必修問題とその周辺の知識を紐付けて学習します。
そして最後に「実戦問題」のパートで、そこまでに学んだ知識を活用して実際の問題に挑戦する流れです。実戦問題の中でも新たな知識が要求されるので、その都度インプットしていくことでレベルアップが図れます。
スー過去のおすすめの使い方
次に、「スー過去の使い方」について説明していきます。どんな使い方をしようと自由ですが、効率良く学習したいのであれば以下の進め方がおすすめです。
効率の良いスー過去の使い方
- 出題箇所表で優先度を確認
- 1周目は時間をかけずに読み進める
- 2周目はじっくり読んで理解を深める
- 3周目以降で完璧を目指す
- 次の科目の科目に進む
出題箇所表で優先度を確認
まずは先ほどから何度も紹介している「出題箇所表」を使って、自分が受験する予定の試験で出題される可能性が高いテーマをピックアップします。そのテーマのページを読み進めて、優先度の高いところから潰していく感じですね。
最初のページから1つ1つ読み進めていく方法をとっても良いのですが、公務員試験の膨大な試験範囲を学習し切ることを考えると、効率が悪いですね。
また、公務員試験の筆記試験は6〜7割くらいの得点で通過できる試験です。なので、満点を目指す必要はないです。確実に正解しなければいけない問題を落とさない勉強をしていくのが、合格への近道ですよ。
1周目は時間をかけずに読み進める
学習すべきテーマを絞り込んだら、早速スー過去を読み進めていきましょう。
まず1周目はその科目の大枠をつかむことを目的にして、時間をかけずにサラサラと読み進めていく形で学習を進めていきます。わからない問題にいくら時間をかけても知識は深まりません。時間がもったいないので、わからない場合はすぐに解説を読んで、とにかく先に進めていきましょう。
あまり理解しないまま進むのも不安があるかと思いますが、1周目は2割くらいの理解で大丈夫です。
2周目はじっくり読んで理解を深める
一通り読み終わったら、すぐに2周目に入ります。
2周目は1周目とは異なり、じっくり丁寧に読み進めていくのをおすすめします。ですが、ここでも完璧を目指す必要はありません。2周目を終えた時点で5割理解できていれば十分です。
1周目で全体の流れはつかめているので、わからない問題にぶち当たったときに、どこを読めばいいのかがすぐにイメージできるはずです。効率よく進められると思います。
3周目以降で完璧を目指す
そして3周目以降は、ここまでで理解できていないテーマを重点的に学習していきます。
2周読んでいるので、問題にも慣れているはず。他のテーマで学んだ知識を使って、対比しながら理解が深められるところもあるでしょう。
完璧を目指して読み進めてください。
次の科目の科目に進む
優先度が高いテーマが完璧に仕上がったら、その後は他の科目に手をつけることをおすすめします。
まだ優先度の低い問題に手をつけていないからそっちもやりたい…と感じるかもしれませんが、公務員試験は科目数が多いので、どんどん新たな科目に手をつけていかないと本番に間に合いません。
全ての科目の優先度が高いテーマをマスターし、それでも時間的に余裕がある場合に、優先度の低いテーマに手をつけると良いでしょう。
スー過去だけで合格できるのか
さて、ここまでスー過去の特徴とおすすめの使い方を説明してきました。
改めて結論を発表するまでもないかと思いますが、スー過去だけで公務員試験に合格できるのかという疑問に一応回答しておきます。以下が回答です。
できます。
冒頭にも書きましたが、僕はスー過去だけやっていれば余裕で合格できたなと感じましたし、実際にスー過去で合格している方は多いです。
「スー過去だけで」とはいえ、スー過去だけでもかなりの分量です。科目によってばらつきはあるものの、大体1冊あたり150問〜200問の問題が掲載されています。大変な道のりであることには変わりないです。
それから恐らく、スー過去だけを使って勉強するつもりだったとしても、学習を進めていくうちに他の参考書・問題集にも手を出したくなります(笑)。苦手科目は他の参考書が気になるでしょうし、実践形式の過去問がやりたくなったりもします。直前期には時事対策として「速攻の時事」も欲しくなるでしょう。
その際は、スー過去だけにこだわらずに、納得いくまで手を広げてみるのも良いかと思います。
スー過去はどの科目を買うべき?
次に、スー過去は「どの科目を買うべきか」という点ついて説明していきます。
公務員試験の筆記試験は、受験する試験によって出題される科目が変わります。なので目指す試験が決まっている方は、その試験で出題される科目をご自身で調べていただき、その科目のスー過去を購入してください。
まだ受験する試験が具体的に決まっていないという方は、幅広い公務員試験に併願できるように、汎用性が高い科目から勉強を進めていくと良いでしょう。ではその「汎用性が高い科目」ってなんなの?ということで、簡単に説明していきます。
まず公務員試験の筆記試験は、大きく分けて以下の3パターンがあります。
- 教養試験+専門試験
- 教養試験のみ
- その他(SPI・SCOAなど)
教養試験、専門試験というワードが出てきましたが、詳しく説明するとこの記事の本題から逸れるのでしません。「そんなものがあるんだなあ」とだけ思っていただければ大丈夫です。
もし詳細を知りたい方は、以下の「【教養試験】公務員試験の科目【合格ラインは意外と簡単に超えられます】」「【専門試験】公務員試験の科目【科目をしぼれば合格ラインは超えは余裕です】」の記事にまとめているので、参考にしてみてください。
そして最近のトレンドとして、SPI・SCOAなどの民間企業の就職試験で課されるようなテストを使う自治体も増えてきました。もちろんこういったテスト用のスー過去はないので、SPI・SCOAなどが課される自治体を受験する場合には専用の参考書を使いましょう。
教養試験と専門試験の話に戻ります。
教養試験のみが課される公務員試験は、一般市役所・国立大学法人などです。教養試験と専門試験が課されるのは、国家公務員・都道府県・政令市・特別区(東京23区)などですね。
それぞれ出題される科目はざっくり以下の通りです。
教養試験 | 数的処理・文章理解・人文科学・自然科学・社会科学など |
専門試験 | 憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・政治学・行政学など |
オレンジでラインを引いた科目が最重要科目です。
なので一般市役所などの教養試験のみで受験可能な試験を目指すのであれば、数的処理系の科目から手をつけていくと良いですね。かなり出題数が多いので、捨てると合格が遠のく科目です。
国家公務員や都道府県、政令市、特別区などにも併願したいという方は、憲法・民法などの法律系科目や、ミクロ・マクロなどの経済系科目からスタートすると良いですね。多くの試験に出題される科目なので。おすすめは憲法です。範囲があまり広くなく、とっつきやすいです。
スーパー過去問ゼミ【教養試験】一覧
というわけで、必要なスー過去の目星がついたら、早速購入して学習をスタートさせましょう。公務員試験は合格までに1,000時間程度の学習が必要と言われています。長い道のりなので、なるべく早めにスタートした方がいいに決まってますね。
近くに本屋さんがある方は、今すぐこの記事を閉じて本屋さんに直行してください。
ネットで購入したい方は、以下に購入リンクをまとめておくので、活用してください。
なお、スー過去は3年ごとに改定されており、令和5年度までの過去問が反映された最新版は「スー過去7」です。
数的処理
文章理解
人文科学
自然科学
社会科学
スーパー過去問ゼミ【専門試験】一覧
憲法
民法
行政法
ミクロ経済学
マクロ経済学
財政学
政治学
行政学
その他の科目
この記事のまとめ
というわけで、今回は公務員試験に独学でチャレンジする方へのおすすめ参考書ということで、「スーパー過去問ゼミシリーズ」を紹介しました。
記事の内容を簡単に振り返っていきましょう。
まず、スー過去の特徴としては以下の4点です。
- 参考書としての信頼性が高い
- 出題される可能性が高い分野を効率よく学べる
- 試験ごとの出題傾向が一目でわかる
- 掲載されている過去問が秀逸
スー過去の基本構成としては以下の通りです。
- 出題箇所表で最近の出題状況が一目でわかる
- それぞれのテーマごとに「必修問題」「POINT」「実戦問題」の3つで構成
スー過去のおすすめの使い方は以下になります。
効率の良いスー過去の使い方
- 出題箇所表で優先度を確認
- 1周目は時間をかけずに読み進める
- 2周目はじっくり読んで理解を深める
- 3周目以降で完璧を目指す
- 次の科目の科目に進む
そして「スー過去だけで公務員試験に合格できるのか…」という問いに対しては、「できます」という回答です。
最後に、優先して買うべきスー過去の科目は以下の黄色の科目になります。
教養試験 | 数的処理・文章理解・人文科学・自然科学・社会科学など |
専門試験 | 憲法・民法・行政法・ミクロ経済学・マクロ経済学・財政学・政治学・行政学など |
本試験では、スー過去だけの学習では解けない問題も当然出題されますが、そんな問題は専門的にその分野を学んでいる方でない限り解けません。なので、みんな解けません。
合格と不合格を分けるのはそのような問題の出来ではなく、いかに「出題されることが予想できる問題」で得点できるか。つまり、「スー過去に載っている問題をどれだけ極めたか」にかかってくるということになります。
自信を持っておすすめする最高の参考書なので、何を使って学習を進めようか悩んでいる人はぜひ、スーパー過去問ゼミを使ってみてください。
なお、このブログの他の記事でも書いている通り、基本的に公務員試験を受験するのであれば、独学ではなく「予備校に通う」のがおすすめです。最近は教室に通わなくても受講できる「Web通信講座」もあり、スマホやパソコンで受講することがすることもできます。
ちょっとした空き時間に学習できるので、通勤・通学の電車内や昼休憩などにコツコツ学習を進めていくことができ、便利です。
以下の記事に公務員予備校の比較結果をまとめているので、参考にしてみてください!
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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