測量士補の合格率が低い理由を解説【受験資格と計算問題が原因です】

こんにちは、まさちゃんです。

今日は測量士補試験の合格率について深掘っていきます。

  • 測量士補の受験を検討している方
  • 試験に向けて情報収集をしている方

こういった方に参考にしていただけたらと思います。

それでは早速、内容に入っていきます。

目次

測量士補試験の過去の合格率

まずは測量士補試験の合格率について、過去5年分をまとめて見ていきましょう。

実施年度受験者数合格者数合格率
平成30年13,569人4,555人33.6%
令和元年13,764人4,924人35.8%
令和2年10,361人3,138人30.3%
令和3年12,905人4,490人34.8%
令和4年12,556人5,540人44.1%
国土地理院HPより

合格率は30%〜45%程度といったところです。

もう少し前だと20%台の前半という低い合格率の年もあったので、徐々に上昇してきていると言えます。

ちなみに受験者数も増加傾向でして、10年前と比較して2,000人ほど増えています

人気が高まってきている資格です。

測量士補試験の合格率に幅がある理由

試験問題の難易度によって、合格率が変動する

上記の表の通り、測量士補試験の合格率は年度によってかなりばらつきがありますね。

低い年だと令和2年が30.3%という合格率だったのに対し、最新令和4年は44.1%という合格率です。

ほぼ1.5倍です。

これには測量士補試験の合格者の決定方法が関係しています。

測量士補試験の合格基準は以下の通りです。

700点満点中450点以上

こんな感じで測量士補試験は合格点が明確に決まっている試験なので、その年の問題の難易度によって合格率が変わってきます。

よくある「受験者の上位◯◯%を合格者とする」のような相対評価の試験とは違い、測量士補試験は絶対評価の試験だということです。

  • 問題が難しかった→合格率が低い
  • 問題が簡単だった→合格率が高い

といった感じですね。

他の受験生のレベルに左右されないのはいいところなんですが、試験問題の難易度によって合格率がここまで大きく変わってくるとなると、ちょっと運の要素が絡んでくる試験ということになりますね。

この記事の読者の方が受験するときには、どうか易しい問題が出題されますように。

測量士補試験の合格率を、他の難関資格と比較

測量士補の合格率が30%〜45%程度ということはここまでで説明した通りですが、果たしてこれは他の難関資格と比べるとどの程度のものなのか。

以下にいくつかの資格の合格率をまとめました。

  • 宅建士:15〜18%程度
  • 行政書士:10〜15%程度
  • 社労士:5〜10%程度
  • 司法書士:4〜5%前後
  • 中小企業診断士:3〜8%程度
  • 弁理士:6〜10%程度
  • 土地家屋調査士:10%前後
  • fp2級:40%程度

こんな感じで、測量士補の合格率はfp(ファイナンシャルプランナー)2級と同じくらいということになりますね。

合格までに必要とされる勉強時間についても、測量士補が200時間、fp2級が150〜300時間と言われているので、ほぼほぼ同じです。

というわけで、測量士補試験は難易度的には「fp2級と同じくらい」と考えて良さそうですね。

その他の有名どころ資格については、1桁台〜10%台という合格率となっています。

測量士補試験は受験者の3人に1人程度しか合格できない厳しい試験ですが、これらの資格と比べると合格しやすい試験です。

合格率を見て「難しそう」と気持ちが沈んでしまった方は、この現実を見て前向きな気持ちを取り戻してください。

ちなみに土地家屋調査士については、測量士補の資格を取得することにより一部試験が免除される制度があります。

土地家屋調査士を本命にして、この免除を受けるために測量士補の資格を取る人も多いです。

まだ気は早いですが、測量士補取得後のステップアップに土地家屋調査士を検討してみるのもいいかと思います。

測量士補試験の合格率が低い理由

ではなぜ測量士補試験の合格率はこんなに低いのか。

理由は色々ありますが、主なものは以下の2つかと思います。

  • 受験資格がないので勉強不足の受験生がいる
  • 計算問題が多く出題される

順番に説明していきます。

受験資格がないので勉強不足の受験生がいる

まず、測量士補の試験は受験資格がありません。

年齢・性別・学歴など関係なく、誰でも受験可能な試験です。

そのため、中には勉強不足な状態で受験する方もいるはずですね。

そういった方のほとんどは不合格になるので、全体の合格率が低くなる理由の1つです。

計算問題が多く出題される

測量士補試験には、高校レベルの数学の知識が必要計算問題が出題されます。

問題数としても10問程度出題されるため無視することはできません。

暗記だけでどうにかなるような問題ではないので、数学が苦手な方にとっては鬼門ですね。

とはいえ過去問と似たような問題が出題されることが多いので、しっかり解けるようにしておけば得点できます。

苦手な方は早めに対策を始めておくといいですね。

測量士補試験の合格率まとめ

今回は測量士補試験の合格率について、他の資格との比較や、低い理由などについて詳しく解説しました。

簡単にまとめます。

  • 測量士補の合格率は30%〜45%程度で上昇傾向
  • 受験者数も増加傾向
  • 合格率が年度によってばらつきがある理由
    ・測量士補試験は合格点が明確に決まっている試験なので、問題の難易度によって合格率が変わる
  • 合格率が低い理由
    ・受験資格がないので勉強不足の受験生がいる
    ・計算問題が多く出題される

以上になります。

測量士補試験は合格率が低く難関ですが、効率よく学習すれば200時間程度の学習期間で合格を狙える試験です。

この時間数なら、1日2時間ずつの勉強を積み重ねていけば3ヶ月半くらいの期間で到達できます。

仕事をしながら、学校に通いながらでも合格が可能な試験ということになりますね。

毎日コツコツ学習を積み重ねていきましょう。

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この記事を書いた人

元公務員【経歴】成蹊大学 ▶︎ 塾講師 ▶︎ 将来が不安になり公務員試験の予備校に通う ▶︎ 29歳で国家公務員一般職試験に合格 ▶︎ 公務員 ▶︎ プログラミングスクール講師 ▶︎ エンジニア兼Webライター▶︎ キャリアアドバイザー兼Webライター ● ポムポムプリンが好き ● 元廃課金ゲーマー ● 埼玉県出身 ● 好きな言葉は「No Attack No Chance」「誰にでもできることを誰よりもやれ」

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