スタディングの弁理士講座の評判は?【デメリットやおすすめポイントを詳しく解説】

  • スタディング弁理士講座の評判・口コミが知りたいなあ…
  • できれば悪い評判・口コミも知りたいなあ…
  • 他の予備校と比較してどうなのかも知りたいなあ…

いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。資格についての情報を発信しているブログになりますので、参考にしていただけましたら幸いです。

さて、今回は「スタディング弁理士講座の評判・口コミ」についての記事になります。

スタディングは、弁理士講座を開講している予備校の中でも料金が圧倒的に安いので、なるべくお金をかけずに弁理士試験の対策がしたいという方にとっては、有力な選択肢かと思います。受講を決断するにあたり気になるのが、実際に受講した方の評判や口コミですよね。今回はそれらを調査し、まとめました。予備校選びの参考にしていただければと思います。

それから評判や口コミにはあまり挙がっていない、スタディング弁理士講座のおすすめポイントについても紹介していきます。僕が予備校マニアとして、日々様々な予備校講座をチェックしていく中で、ここは競合他社と比較してスタディングの魅力だよね、と感じたポイントをまとめました。こちらもぜひ参考にしていただければと思います。

目次

スタディング弁理士講座の良い評判

Screenshot

まずはスタディング弁理士講座の良い評判・口コミを紹介していきます。ネット上やSNS上に投稿されていた評判を調査したところ、特に多かったのは以下の2つの口コミでした。

  • スキマ時間に学習しやすい
  • 手軽な料金で受講できる

それぞれ詳しく説明していきますね。

スキマ時間に学習しやすい

スタディング弁理士講座はスキマ時間に学習しやすい、という評判はとても多かったです。そもそもスタディングは、忙しい日々の中でなかなか学習時間を捻出できない方向けに設計されたサービスです。通勤時間やちょっとした待ち時間など、日々の生活の隙間を見つけては学習に充てることができるようになっています。

■弁理士試験は試験範囲も広く暗記量が点数に直結する試験なので、勉強をいかに生活に組み込むかが大変でしたが、スタディングは講義も短く問題集などでもスキマ時間に勉強するための工夫がこらされているので、かなり取り組みやすくなっていると思います。

■スタディングを受講して、最もよかったところは、短い動画形式で見直したりして視聴できるため、時間が取れないときでもスキマ時間をつかて受講できたことでした。動画は短い時間で制度の内容を習得することができるようにコンパクトにまとまっているところが良いです。テキストも重要な規定を中心にわかりやすく記載されており、初学者にとっては始めやすいと思います。

■通勤時間や仕事の休憩時間等の隙間時間を有効に利用しました。このような隙間時間は、蓄積すると膨大になることが、マイページ上に表示される学習時間で分かりました。そのため、隙間時間は使い方次第で如何に有効活用できるのかを痛感しました。

上記の評判を見ても、みなさんスキマ時間を有効活用して学習に取り組んでいることがわかりますね。

スタディングは、スマホ学習に最適化されているので、どこにいても学習を進めることが可能です。また、講義動画も20分程度の短い時間で区切られているので、「ちょっとした空き時間にサクッと1本動画講義を受講する」という使い方もできます。

例えば、通勤時間が長い社会人でも、電車内やバスの中でスマートフォンやタブレットを使ってビデオ講座を視聴したり、音声講座で新しい知識を吸収したりできます。昼休みや移動時間も、これらのツールを活用して重要なポイントを復習する良い機会になります。

このようにスキマ時間を利用してコンスタントに学習を進めることで、まとまった時間がなくても、毎日コツコツと知識を積み上げることができます。

■隙間時間にいつでも勉強できる点が良いと思います。速聴すれば、とても短時間で内容を確認できました。

■動画は何度でも視聴できるのでわからないところは何度でも復習することができるのが良かったです。私は必要な部分の音声をスマホに落として、通勤中に聞いていました。予備校に通うことに比べると利点かと思います。

■スタディングの講義を歩きながらや、家事をしながら何度も聞きました。そうすればどんなに忙しくても勉強時間がゼロにはなりません。また、勉強は手を付け始めるとやる気が出るものですから、とりあえず聞く、というのはモチベーションの維持にもつながりました。

上記の通り、講義動画を倍速再生で時短したり、繰り返し視聴したりできる点に満足している方もいらっしゃいました。1周目は通常のスピードで視聴して、2回目以降は倍速再生で復習する、というような使い方をすれば、効率がいいですね。

音声ダウンロードもできるので、「ながら作業」をすることができるのも嬉しいです。これも1回目からいきなり音声だけで聞くのはしんどいので、2回目以降の復習用に使うと便利ですね。

こんな感じで、みなさんスタディングをそれぞれの生活に合わせてうまく使いこなして学習しているということがわかりました。

ちなみに問題演習についても、スタディングはWeb問題集があるのでスマホでできます。こちらについては後ほど詳しく説明していきますね。

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手軽な料金で受講できる

スタディングの弁理士講座は、手軽な料金設定が大きな特徴です。他の予備校と比較して、圧倒的に安い料金で受講することができます。

LEC■1年合格ベーシックコース
505,000円
アガルート■総合カリキュラム(民法オプションなし)
195,800円
※2024年合格目標講座は5月12日まで:156,640円
資格スクエア■基礎・短答・論文パック
237,600円
スタディング■弁理士 基礎・短答・論文総合コース+学習Q&Aチケット30枚付
99,000円
TAC■1年本科生
385,000円
※別途入学金10,000円
2024年3月10日公式サイト掲載料金。全て税込。

上記はスタディングも含め、弁理士予備校の有名どころ5校の主な講座料金をまとめたものです。スタディングの「基礎・短答・論文総合コース」は99,000円という料金設定です。他の予備校では、同様のコースが数倍の料金で設定されていることがわかるかと思います。

スタディングの料金がこれほどまでに低価格に抑えられる理由は、教室を持たないWeb通信という形態を採用していることにあります。物理的な教室やその維持管理にかかるコストを削減し、IT技術を駆使した効率的な学習システムと運営システムを導入することで、運営コストを大幅にカットしています。これにより、質の高い講座を圧倒的に低いコストで提供することが可能となっています。

また、スタディングはこのコスト削減により浮いたお金を、講座の内容を充実させることに使っています。「合格するのに重要なコスト」にお金を使うことで、他の予備校よりも「学びやすく、わかりやすく、続けやすい」講座を実現しています。これにより、法律を学んだことがない初学者や、地方に住む受講生も、大きな金銭的負担を感じることなく、気軽に試験の準備を始めることができるようになっています。

■充実した講座を低価格で提供しているところはスタディングのほかになく、講座を受講することに金銭面でハードルに感じている人には強い武器になると思います。

■スタディングは手軽な料金で受講できるため、法律を学んだことがなく、試験の難易度も分からない中でも軽い気持ちで試験の勉強を始めることができました。また、私は地方で勉強をしていたので、全ての課程を通信講座で完了することができることにも魅力を感じました。

■スタディングは手軽な料金から学習をスタートでき、挑戦へのハードルを下げてくれました。自宅で空いた時間にやれるので無理なく続けられたと思います。

上記の通り、手軽な料金設定に対しては良い評判がたくさん挙がっていました。弁理士試験は合格までに3,000時間という膨大な学習時間が必要と言われている難関試験です。予備校の助け無しで合格するのは至難の業と言えるでしょう。スタディングは、金銭的な理由で弁理士への挑戦に踏み切れずにいた方にとって、挑戦のきっかけを与えてくれる存在になっているということがはっきりわかりますね。

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スタディング弁理士講座の悪い評判

続いて悪い評判・口コミについても紹介していきます。こちらもネット上やSNS上を調査したところ、特に多かったものが以下になります。

  • 論文対策が物足りない

これですね。詳しく説明していきます。

論文対策が物足りない

スタディングの弁理士講座は、論文対策が物足りないとの声が挙がっていました。以下にいくつか掲載します。

■スタディングの論文講座については、この頻出15パターンの考え方をベースにもっと問題練習ができるように答練用の問題を増やし、添削も付けてくれれば、論文対策講座としてかなり充実したものになると思います。

■論文試験はスタディングの講義内容だけでは、歯が立ちませんでした。限られた時間内(20分程度)に答案構成をし、答案を記載する(40分程度)には、条文のチェックリストやよく出題される条文の当てはめのテンプレート文を準備し、暗記しておく必要がありますが、そういったタイムマネジメントや記載量調整のノウハウはスタディングでは学べません。

■論文からは添削がある他の予備校を利用しましたが、スタディングは特に短答の基礎固めにはリーズナブルで良いと思います。

上記の通り、問題練習の量が少ない点、添削の機会が無い点に物足りなさを感じた方が多いようですね。

論文試験で合格点を取れる答案を作成するためには、知識だけでなく、限られた時間内で効果的な文章を書き切る技術が必要になります。それらを身につけるためには、多くの問題演習が必要ですが、その量が不足しているというのは不安ですね。自分が書いた答案を添削してもらい、具体的なフィードバックをもらう機会が無いというのも不安に感じて当然でしょう。

これに対応するためスタディングでは最近、論文添削・個別指導付のコースや、既存のコースに追加可能な論文添削・個別指導オプションが導入されました。これにより、受講生はより具体的なフィードバックを受けることが可能となったわけです。上記のような悪い評判をしっかり受け止め、改善策を提供してくれたという点は評価したいですね。

とはいえ、スタディングの論文講座は「頻出15パターンの考え方」をベースにしているため、基本的な枠組みを理解するには十分であるとの声もあります。以下の通りです。

■論文で問われる可能性のある趣旨や判例が網羅されており、スタディングによる学習を完全にインプットすることで本試験に対応することができました。

■論文は添削が必要という意見もありますが、「論文対策講座」「論文問題演習」のメソッドを身につけて問題を解けば合格点は取れると思います。

スタディングの対策のみで合格点を取れるとの声もあり、要は人それぞれということですね。この辺りは講師との相性の問題もあるので、受講を決断する前にサンプル講義動画を視聴するなどして確認しておくようにしましょう。

また、スタディングの弁理士講座は料金が圧倒的に安いのが大きな特徴です。この安さの講座にあまり大きな期待をしすぎるというのは、スタディングにとっては少し酷なのかなとも思います。添削サービスには人件費もかかります。そのコストを削って安く講座を提供しているわけなので、そういうものだと思って潔く論文対策は他の予備校を使うという選択肢も持っておいた方が良いかもしれませんね。

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スタディング弁理士講座のおすすめポイント

さて、ここからはスタディング弁理士講座のおすすめポイントを紹介していきます。日々予備校について調べている中で、これはスタディングの大きな魅力だよなあと感じるものを5つピックアップしました。

上記で紹介したものほどではないものの、評判・口コミも挙がっていたので、合わせて紹介していきますね。

おすすめポイントは以下の5つです。

  • 勉強仲間機能
  • AI問題復習機能
  • マイノート機能
  • Web問題集
  • AI学習プラン機能

順番に説明していきます。

勉強仲間機能

スタディングの弁理士講座には、「勉強仲間機能」という、受講生同士がオンラインで繋がり、互いにモチベーションを高め合える機能が用意されています。Web通信講座の最大のデメリットである「孤独感」を解消することができる機能です。

弁理士試験のように長期間の学習が求められる試験では、「孤独感」で挫折するケースも少なくありません。勉強が得意な人であっても、これだけの時間をたった1人でずっとモチベーションを高く保ち続けるのは難しいでしょう。

例えば毎日3時間ずつコツコツ学習を積み重ねたとしても、1ヶ月でたったの90時間にしかなりません。あれだけ頑張ったのに、まだたったこれだけか…この30倍以上の学習時間を乗り越える必要があるのか…自分に弁理士は無理だ…

こうなってしまうのも無理はないですよね。1人で長期間学習するというのは、挫折のリスクが思った以上に大きいんです。

このリスクを回避するのに便利なのが、スタディングの「勉強仲間機能」です。この機能を利用することで、同じ目標を持つ仲間を見つけ、日々の学習成果を共有することが可能になります。他の受講生が頑張っている様子を見ることができるので、「自分も頑張ろう」という気持ちが自然と湧いてくるでしょう。

大きな目標に向かって頑張っているときに、仲間の存在というのは想像している以上に心強いものです。そういった意味で、Web通信講座で仲間を感じられるこの機能は、本当に素晴らしいと思います。

この機能に対する評判をいくつか紹介します。

■周りには弁理士試験を受けている人がいなかったので、勉強仲間機能の投稿等を見たり、様々な予備校の模試を受けたりしてモチベーションを維持していました。

■勉強仲間機能や学習時間の記録機能はモチベーションの維持に役立ちました。

■スタディングの「勉強仲間の投稿」は毎日何度も見て勉強の励みとしました。特に試験直前期には心の癒やしになりました。

勉強仲間機能は、受講生自身が自分の学習時間や内容を投稿し、他の受講生から「いいね」やコメントを受けることができます。これにより、日々の学習が単なる義務ではなく、仲間と共有し合える楽しい活動へと変わります。勉強の進捗だけでなく、励まし合いによるモチベーションアップや、意見交換による深い理解も期待できるでしょう。

というわけで、スタディングの弁理士講座は、質の高い教材と組み合わせた「勉強仲間機能」によって、受講生の孤独感を軽減しつつ、楽しく学習を進めることができる講座になっています。この機能を使えば、長期間の学習を挫折することなく乗り越え、弁理士試験の合格に辿り着ける可能性を高められるでしょう。

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AI問題復習機能

「AI問題復習機能」も便利ですね。この機能は、Web通信講座の受講生で苦労する方が多い、「復習タイミングの管理」を自動でやってくれるという機能です。

間違えた問題や、正解はしたけどまだまだ理解が浅い問題は、後日復習する必要がありますよね。そのときに、この問題は間違えたから3日後にもう1度復習、この問題は理解が深まってきたから次は1週間後にもう1度解こう、といったスケジュール管理をするのは、受講生にとって大きな負担です。特に弁理士試験は膨大な学習量が必要な試験なので、必然的に問題演習の量も多くなり、この管理が煩雑になります。

こんなところに労力を使うのはもったいない…ということで登場したのがこのAI問題復習機能です。名前の通り、AIが自動でその日に解くべき問題を出題してくれるという機能です。

上記のような感じで、勝手に解くべき問題がピックアップされます。

不正解だった問題は短期間で再出題されます。正解した問題も再度出題されますが、何回も連続で正解していくと徐々に再出題までの期間が長くなっていき、最終的に定着したと判断されれば出題されなくなります。

受講生が以前に解いた問題の理解度を計測し、忘れ始めるタイミングを予測して復習を促すため、記憶の定着を助けてくれます。受講生が自ら復習のスケジュールを管理する必要がなく、AIが提供するスケジュールに従うだけで良いため、学習に対する精神的負担が大幅に軽減されます。

また、この機能は特許取得済み(特許第7112694号)ということで、スタディングが独自に開発した最先端の機能となっています。

AIが自動でやってくれるとなると、たまたまマグレで連続正解してしまったときにその問題が今後出題されなくなってしまうのではないかという不安もありますよね。ですがその場合も以下のような選択ができるので問題なしです。

正解はしたけど、理解が浅いからまた復習したいな、と思った問題はここで設定できるというわけです。

というわけで、このAI問題復習機能はWeb通信講座の受講生にとってめちゃくちゃ便利な機能と言えます。忙しい毎日を送る中で勉強時間をなんとかやりくりしている方に、少しでも無駄な手間をかけさせずに勉強時間に割いてもらおうというスタディングの強い気持ちが伝わってきますね。

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マイノート機能

「マイノート機能」も便利なツールです。この機能は、その名の通り自分だけのノートを作成できる機能なのですが、スタディングらしい特徴があります。

それは、オンライン上で講座のテキストや問題集から直接情報をコピーしてノートが作成できるという点です。図表や重要なテキスト部分をそのままマイノートに貼り付けることができるので、視覚的にも理解しやすく、情報の整理がしやすくなります。ノートを書く時間も節約できるので、浮いた時間を講義視聴や問題演習に使えるというのも嬉しいですね。

さらに、マイノートには「暗記ツール」が付属していて、これもめちゃくちゃ便利です。このツールを使用することで、重要なポイントを隠して自習することができるので、暗記効率を格段に上げることが可能です。

紙のテキストに緑のマーカーで線を引いて、赤シートで隠して学習したことがある方は多いかと思います。それがスマホ上でサクッとできるのが暗記ツールです。講義を視聴しながら、または問題を解いた直後に疑問点や重要なポイントを即座にマイノートにコピペし、後で復習するときには重要ポイントを暗記ツールで隠して確認する、といった使い方ができるわけです。

このマイノート機能については受講生の評判がいくつか挙がっていたので、以下で紹介します。

■ノートを取るっていうのは、初学者にはすごく大事であると思いますが、紙で書くとなるとちょっと膨大な量になってしまい、しかも動画の量もかなりのものですから大変です。しかし、マイノート機能であれば、動画を見ながら横にマイノートを開き、自分の気になるところをどんどんメモしていくこともできますし、講義のテキストの図を貼りながら自分でまとめることもできます。何もわからないところから、それをやり続けたのが、試験の合格にすごく大きく寄与していると思っています。

■デジタルノート機能(マイノート機能)があると思いますが、その機能を活用して講義内容をそのノートにまとめた上で、例えば通勤中とかにタブレットで復習をしておりました。

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Web問題集

スタディング弁理士講座のWeb問題集は2種類あります。「スマート問題集」と「セレクト過去問集」です。

  • スマート問題集:一問一答の形式の問題集。講義動画を視聴してすぐに取り組み、基礎知識を確認する用に使う。
  • セレクト過去問集:過去問の中から、今後も出題される可能性が高い問題を厳選した問題集。本試験レベルの問題に対応する力が養える。

これらの問題集は、もちろんスマホで利用することができます。外出中でも、通勤中でも、いつでもどこでも勉強を進めることができます。手軽に使えるこれらの問題集は、忙しい日常の中でも学習を継続するための強力な武器となってくれるでしょう。

モードは3種類(練習モード、本番モード、復習モード)が用意されています。

  • 練習モード:1問解くごとに解答と解説を見ることができるモード。学習した知識の定着確認に便利。
  • 本番モード:全問を時間制限付きで解くモード。より本番に近い環境でペース配分などを確認できる。
  • 復習モード:前回間違えた問題、要復習にチェックした問題を解くことができるモード。苦手の克服に便利。

これらの問題集はWeb上での利用が基本ですが、ページを印刷して紙ベースでの学習も可能です。

また、解答履歴や他の受講者との比較など、進捗を可視化する機能も充実しています。自分のレベルを客観的に見れるというのは、モチベーションの維持に役立ちますね。

さらに、問題に関連する講義動画へのリンクもついているので、再度の講義視聴もしやすくなっています。

弁理士試験に限った話ではありませんが、資格試験に合格するためには「いかに過去問に触れたか」というのがかなり重要な要素です。スマホでスキマ時間に過去問に触れられるというのは、スタディングの大きな魅力と言えるでしょう。

■一講義ごとに短答過去問と似たような形式の問題が用意されており、とても役に立ちました。いきなり過去問を解くよりもずっと敷居が低くなるので、動画を一通り見た後すぐに過去問対策に取り掛かることができました。

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AI学習プラン機能

新たに追加された機能「AI学習プラン機能」もとても便利です。

先ほどから繰り返しお伝えしている通り、弁理士試験合格に必要な学習時間は約3,000時間です。この膨大な学習時間を計画的にやりくりするのは、多くの受講生が苦労しているところです。Web通信講座を受講する場合は、この学習スケジュール管理を自分でやらなければならないため、さらに難易度が高いですね。

この問題を解消するために導入されたのが、「AI学習プラン機能」です。この機能は、受講生それぞれが設定した学習可能な時間と開始日に基づいて、AIが個別の学習スケジュールを自動作成してくれるという機能です。これにより、受講生は毎日何をどれだけ学習すれば良いのかが一目で把握できるので、効率的に学習を進めることができます。

アンケートに回答し、診断テスト(任意)に回答することで、現在の実力を踏まえた上でのスケジュールが作成されます。上記の通り、作成されたスケジュール通りに学習をこなしていったときの予想スコアや予想合格率も表示されます。これまでの受講生の学習データをもとにシミュレーションされた数字ということで、信頼度は高そうですね。

予想合格率が低く表示されてしまった方は、学習時間をもう少し捻出することで高めることができます。このくらいの学習時間を確保すれば、このくらいの合格率なんだなあ、ということがわかるので、具体的に捻出すべき学習時間がイメージしやすいですね。素晴らしい機能が追加されましたね。

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スタディング弁理士講座を分析

続いてスタディング弁理士講座の内容を詳しく解説していきます。スタディング弁理士講座は何がすごいのか。評判や口コミを紹介しながら、講座内容を分析していきます。

カリキュラムは2フェーズ4講座で構成

スタディングの弁理士講座は、忙しい毎日の中でまとまった学習時間を確保できない方が、なるべく効率良く合格レベルの知識を身につけられるように設計されています。この講座は、「2フェーズ4講座」で構成されています。

  • 第1フェーズ
    基礎/短答講座
    短答解法講座
  • 第2フェーズ
    論文対策講座
    論文問題演習

「基礎/短答講座」と「短答解法講座」が第1フェーズで、これらは短答試験の合格知識を習得していく内容となっています。第2フェーズは「論文対策講座」と「論文問題演習」で、こちらは論文試験における答案の書き方を学び、その知識を使って問題演習で実践していく内容です。

短答試験対策

まずは第1フェーズの短答試験対策について講座内容を詳しく見ていきましょう。

基礎/短答講座

「基礎/短答講座」は、動画講義がメインです。視覚的な要素が豊富なので、初学者でも理解しやすいのが特徴です。そもそもスタディングの講義動画は「テレビのワイドショーのような作り」と言われていて、講義っぽくない画面構成が大きな特徴です。

上記画像の通りです。見やすくまとめられたスライドが表示されて、それを講師が説明していく形式です。他の予備校の講義動画とは大きく異なるので、まずはこれが自分に合うかどうか、公式サイトに掲載されているサンプル講義動画を視聴して確認してみると良いでしょう。

この講義にプラスして、前述のスマート問題集とセレクト過去問集を使って知識を定着させていくのが基礎/短答講座の内容です。

短答解法講座

次に「短答解法講座」ですが、こちらは実際の過去問を使用して、試験での得点向上を図る「解法テクニック」を学んでいく講座です。

いくら知識をインプットしても、問題に慣れていなければ解ききれない可能性が出てきますからね。逆に問題に慣れていれば、知識が多少曖昧でも正解が拾える可能性があります。短答試験でどうやって得点するのか、どういう考え方が必要なのか、それを学ぶ講座が短答解法講座です。

判例の覚え方なども説明してもらえるので知識面の強化もできますし、全ての選択肢を読まずに時短で解く方法などのテクニック面も学べます。これを知っているかどうかで得点力が大きく変わってきます。動画で学習し、その後にセレクト過去問集で実践していく流れとなっています。

■スタディングは、法律初心者である私にとって条文の解説がわかりやすかった点がとてもよく、入門編として活用したのは正解でした。いきなり難しい参考書や専門書を読んでいたら、挫折していたかと思います。スタディングでは、条文の基礎知識を大いに身に付けることができたため、特に短答対策で大いに役に立ちました。

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論文試験対策

第2フェーズについても具体的に講座の内容を見ていきましょう。

論文対策講座

まずは論文対策講座について。スタディングの「論文対策講座」では、講師である伊藤先生考案の勉強法、「15×3論文勉強法」を使って論文力を養います。この方法は、試験で頻出する15のパターンを特許法、実用新案法、意匠法、商標法を通じて3サイクル繰り返すことにより、論文の解き方、書き方をマスターしていく勉強法です。

過去問の90%以上に対応する力を身につけられるような内容となっています。以下がその15パターンです。

  • 趣旨
  • 規定説明
  • 拒絶理由
  • 特許/登録の可否
  • 留意事項
  • 妥当性
  • 権利関係
  • 出願態様
  • 措置・対応
  • 特許庁の取り扱い
  • 訴訟での主張
  • 法的根拠
  • 条件想定
  • 判例
  • 複雑な事例

初学者の方にとっては何のこっちゃいって感じかと思いますが、この15つに分類されているというのが「初学者にわかりやすい」との評判もありました。

■「頻出15パターンで学ぶ」という学習方法は初心者にとって、大変わかりやすく、シンプルで見に付けやすく、論文試験に取り組む際の大きな武器になると思います。

■初めは右も左もわからない状態でしたが、論文試験の出題パターンとそれに応じた答案構成のやり方、書き方を「論文対策講座」の動画視聴と練習問題によって習得していきました。練習問題は短めであるため、書くことが億劫にならずにどんどん進めることができました。

論文試験の合格には、単に知識を展開するだけではなく、その知識をどのように組み立て、法的論点を明確に述べるかが求められます。その点を15パターンに分けて詳細に学べるのがスタディングの論文対策講座です。

また、弁理士試験の論文試験は、採点が複数の評価者によって行われるので、評価者によって有利不利が出ないように共通の採点基準が設けられています。この基準を理解してうまく利用することが合格の鍵となります。論文講座ではこれらの「暗黙のルール」についても詳しく教えてもらえます。

論文問題演習

続いて「論文問題演習」についてですが、こちらは実際の試験に近い形式のオリジナル問題30問と、それに対する詳細な解説講義が受けられるという内容です。

模範答案だけでなく、「不合格答案」もついているというのが特徴的ですね。受験生が単に正解を覚えるだけでなく、「なぜあの答えが不適切なのか」を理解し、同じ過ちを犯さないための参考にすることができます。

ですがこの講座は、作成した答案を自己採点する方式となっています。この点に不安を感じる方は多いかと思います。

自分自身で答案を評価し、どの部分が不足しているか、どのように改善すべきかを自己判断する必要があります。講師や専門スタッフからのフィードバックを受けられないため、本当にこれで大丈夫なのかと感じてしまうのも無理はないですよね。

この点を解消するために、スタディングには論文添削・個別指導付のコースや、既存のコースに追加可能な論文添削・個別指導オプションも用意されています。料金はかなり上がってしまいますが、不安解消のためにも検討してみると良いかなと思います。

■スタディングの講座では、問題を「原則・例外パターン」「法改正パターン」に分類し、さらに各パターンについて細分類した上で、それぞれのパターンについて、答案をどのように構成すれば良いか、どのように論述すれば良いかを具体的に教えてくださいました。論述の「型」を身体にしみこませることで、蓄積してきた知識を上手にアウトプットできるようになり、無駄のない論理立った答案が書けるようになりました。

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分析結果

というわけで、スタディングの弁理士講座の内容を分析した結果、結論としては以下になります。

  • カリキュラムは2フェーズ4講座で構成されている
  • 第1フェーズの短答試験対策は動画講義とWeb問題集を使って進める
  • テレビのワイドショーのような講義動画が特徴的
  • 第2フェーズの論文試験対策は15×3論文勉強法が特徴的
  • この分類が初学者にもわかりやすいとの声あり
  • 論文問題演習は自己採点方式である点が不安
  • 論文添削・個別指導付のコースや論文添削・個別指導オプションも検討すべき

スタディング弁理士講座は料金の安さからは信じられないくらいの充実した講座内容になっていると言えます。論文の問題演習が自己採点方式である点はかなり不安ですが、この安さであることを考えると仕方がないと割り切るべき部分かと思います。不安であれば添削付きのコースやオプションもあるので、そういった選択肢も検討してみると良いでしょう。

とはいえ添削をつけるとなると、料金がかなり高くなります。20万円オーバーです。スタディングは講座料金の圧倒的安さが最大の魅力なので、この魅力が失われてしまうのは正直きついですね。

同程度の金額を払えば、高い合格実績を誇る「資格スクエア」の講座も受講できます。スタディングで添削をつけるなら、資格スクエアの方が個人的にはおすすめですね。

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スタディング弁理士講座の講師

講座内容について分析した流れで、講師についても見ていきましょう。

スタディング弁理士講座の主任講師は、伊藤隆治先生です。2006年に弁理士試験に合格して以来、長年にわたり受験指導の第一線で活躍されています。伊藤先生は、大手資格学校での豊富な講義経験を持ち、特許業務法人井上国際特許商標事務所の所長としても活躍している現役の弁理士です。実務家としての深い知識を教えてもらえます。

伊藤先生が考案した「15×3論文勉強法」は特に評価が高く、多くのスタディング受講生がこの方法で効率的に論文試験の対策をしています。

■非常に役に立った点は、論文で書き方に困ったときに15のパターンに当てはまれば、なんとか書き切れるようになったことです。伊藤先生の推奨する、暗記量を減らし、条文に沿った答案を作成することは非常に有効だと思います。

伊藤先生はあまり表情を変えずに淡々と講義を進めていくタイプの先生なので、人によっては合わないと感じるかもしれません。公式サイトでサンプル講義動画が公開されています。まずはそれを試聴して、伊藤先生の講義スタイルが自分に合っているかを確認しましょう。

公式サイト内の動画だけで判断がつかないようであれば、無料お試し登録をすることで入門講座(全9講座)も試聴可能です。

なお、優しい雰囲気の先生が好きであれば資格スクエアの林先生や、アガルートの丸野先生がおすすめです。ユーモアのある例え話などで楽しく学びたい方はLECの宮口先生が個人的におすすめですね。いずれも公式サイトにサンプル講義がアップされています。見比べてみて、自分好みの先生を見つけましょう。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

スタディング弁理士講座の評価

続いて他の予備校と比較しながら、スタディング弁理士講座を評価していきましょう。

先に結論をお伝えしておきます。

スタディング弁理士講座は、料金は安いが、合格実績が公表されておらず、不安が残る。

料金が圧倒的に安い

弁理士講座に限らずですが、スタディングは料金が他の予備校と比べて圧倒的に安いです。

LEC■1年合格ベーシックコース
505,000円
アガルート■総合カリキュラム(民法オプションなし)
195,800円
※2024年合格目標講座は5月12日まで:156,640円
資格スクエア■基礎・短答・論文パック
237,600円
スタディング■弁理士 基礎・短答・論文総合コース+学習Q&Aチケット30枚付
99,000円
TAC■1年本科生
385,000円
※別途入学金10,000円
2024年3月10日公式サイト掲載料金。全て税込。

上記は弁理士予備校の有名どころ5校の講座料金です。

こうやって見比べてみると、スタディングの料金がいかに安いかがわかりますね。「基礎・短答・論文総合コース」というスタンダードなコースで、なんと10万円を切ります。その次に安いアガルートでも20万円程度の料金なので、圧倒的な安さです。

これだけ安いとなると逆に心配になってしまう方もいらっしゃるかと思うので、安い理由を説明していきますね。スタディングは料金を安くするために、不要なものを徹底的に省いてコストを削減しています。例えば以下のような感じです。

  • 教室の維持費
  • 講師の人件費
  • 教室スタッフの人件費

などなどです。

スタディングはWeb通信専門の予備校なので、教室がありません。となるとテナント料や光熱費などはもちろんかかりません。そしてそこに常駐するスタッフも必要ありません。講師の数も、動画講義を担当する先生が1人いれば足ります。

こうやって不要なコストを削りに削って、その浮いた分を料金の安さとして受講生に還元しているわけです。講座自体の質が低下しているわけではないため、安すぎることを過度に不安がる必要はないですね。

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合格実績は公表されていない

スタディングの弁理士講座は、合格実績が公表されていません。中小企業診断士・社労士・行政書士・宅建士などの資格では合格者の人数を公表しているので、単純に弁理士は合格者数が少ないということかなと思います。

他の予備校が素晴らしい実績を公表していることを考えると、この点はかなり不安ですね。

LEC■2017〜2023累計実績
初回受験合格者の5人に4人がLEC出身
アガルート■これまでの累計実績
合格率34.4%
資格スクエア■令和5年度
パック受講生最終合格率38.5%
スタディング公表なし(合格者の声の掲載あり)
TAC公表なし(合格者の声の掲載あり)

弁理士予備校の有名どころ5校の合格実績が上記の通りです。

LECは2017年から2023年までの累計実績で、初回受験者の5人に4人がLEC出身との実績を出しています。弁理士試験の合格率は6%台から高くても10%を超えない程度なので、素晴らしいとしか言いようがないですね。

アガルートはこれまでの累計の合格率で34.4%とのこと。こちらも全体の合格率を遥かに上回る数字なので、素晴らしいですね。

資格スクエアは「令和5年度のパック受講生の最終合格率が38.5%」というデータを公表しています。最新年度の試験で高実績を叩き出しているということで、安心して受講できる講座と言えます。

これに対して、スタディングは具体的な合格実績の数値公表は無し。合格実績が明示されている他の予備校と比較した場合、数値に基づく実績の確認ができないため、受講前に講座の効果を判断しにくいです。

いくら講座内容が充実していてたとしても、実績が出ていないんじゃ「それ本当なの?」となってしまいますからね。これはスタディングの講座を選択する際に考慮すべきデメリットの1つと言えるでしょう。

総合評価

というわけで、改めてスタディング弁理士講座を評価した結論は以下になります。

スタディング弁理士講座は、料金は安いが、合格実績が公表されておらず、不安が残る。

上記の通り、スタディング弁理士講座は他の予備校と比較して若干不安な要素があります。安さを何より重視して講座選びをする方はスタディングの一択で問題ないですが、なるべく合格する可能性を高めたいという方は実績を出しているLECやアガルート、資格スクエアの講座を受講した方が満足度は高められるでしょう。

とはいえスタディングはかなり安いので、他の予備校をメインで受講しつつ、サブ的な扱いでスタディングを活用するという使い方もできますね。AI問題復習機能やWeb問題集、勉強仲間機能などはとても便利なので、これらを目当てに受講するという選択肢も大いにありだと思います。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

スタディング弁理士講座はどんな人におすすめか

さて、続いてスタディング弁理士講座がどんな人におすすめなのかという点について説明していきます。

以下のような人におすすめしたい講座です。

  • とにかく安く受講したい人
  • まとまった学習時間の確保が難しい人

それぞれ説明していきますね。

とにかく安く受講したい人

何よりも料金の安さを重視して予備校選びをしたいという方には、スタディングを強くおすすめしたいです。先ほどから繰り返し書いていますが、スタディングはとにかく料金が圧倒的に安いです。

LEC■1年合格ベーシックコース
505,000円
アガルート■総合カリキュラム(民法オプションなし)
195,800円
※2024年合格目標講座は5月12日まで:156,640円
資格スクエア■基礎・短答・論文パック
237,600円
スタディング■弁理士 基礎・短答・論文総合コース+学習Q&Aチケット30枚付
99,000円
TAC■1年本科生
385,000円
※別途入学金10,000円
2024年3月10日公式サイト掲載料金。全て税込。

上記の通りです。スタディングの圧倒的安さがわかりますね。大手予備校のLECやTACは高額です。アガルートは質問制度がついていません。論文の添削が必要であれば資格スクエアを選択するのもありですが、それが不要であればスタディング一択で良いでしょう。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

まとまった学習時間の確保が難しい人

学習時間の確保は、忙しい毎日を送りながら弁理士試験合格を目指す方にとって大きな悩みではないでしょうか。スタディングはWeb通信専門の予備校なので、スマホで講義を視聴する形で学習を進めます。自分の好きな時間に、好きな場所で学習できるというわけです。となると以下のような時間は、学習時間に早変わりですね。

  • 通勤・通学の電車時間
  • 昼休憩の残り時間
  • 帰宅後のまったりタイム

これだけの時間を毎日学習時間に変えられたら、トータルで見たときにかなり大きな時間になっているはずですよね。1日1時間だったとしても、年間365時間です。スマホで学習できるというのは、こういったスキマ時間の学習を積み上げられるという点で、忙しい日々を送っている方の強い味方となるでしょう。

スタディングは講義動画の視聴だけではなく、Web問題集を使っての問題演習もスマホでできます。Web問題集はAI問題復習機能がついているので、とても使いやすいです。

というわけで、まとまった学習時間の確保が難しい人にはスタディング弁理士講座がおすすめです。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

スタディング弁理士講座のデメリット

スタディング弁理士講座のデメリットについても見ていきましょう。

どんな講座にもデメリットはありますからね。デメリットまでしっかり理解した上で受講することで、後になって「失敗した」となる可能性を下げられます。

というわけで、スタディングのデメリットは以下6点です。

  • SNS上の口コミが少ない
  • スケジュール管理が難しい
  • 周りからの刺激が少ない
  • 大手と比べて歴史が浅い
  • 合格実績が公表されていない
  • 質問制度が不安

SNS上の口コミが少ない

まず1番気になったのが、SNS上にスタディング弁理士講座の口コミがあまりなかったということです。受講している方があまり多くないのかなという印象です。

同じWeb通信講座でもアガルートや資格スクエアはSNS上でも口コミが多数上がっており、以下の記事にもまとめた通りです。

多くの方が受講している予備校イコール良い予備校、というわけではないですが、やはり多くの方に選ばれる予備校であるという点ではそっちの方が安心感がありますよね。

SNS上での口コミの少なさは、スタディングを受講する上での不安材料であることは間違い無いでしょう。

スケジュール管理が難しい

これはスタディングのデメリットというよりもWeb通信講座のデメリットですね。

Web通信で受講する場合、教室に通学して講義を受けるタイプの予備校のように、「○月○日○時から△△の講義」というスケジュールが組まれていません。自分で時間を決めて、講義を視聴していく必要があります。

自由な時間に講義が受けられるという大きなメリットがある反面、こういったデメリットがあるということは知っておいてくださいね。

とはいえスタディングはそのデメリットを解消すべく、「AI学習プラン機能」が導入されました。アンケートに回答するだけで、AIが自動でそれぞれの受講生に合った学習スケジュールを立ててくれるという機能です。他のWeb通信予備校に比べると、このスケジュール管理の難しさからくるマイナスはかなり軽減されていると言っていいでしょう。

周りからの刺激が少ない

これもWeb通信講座のデメリットですね。教室に通学するタイプの予備校であれば、講師や予備校スタッフ、一緒に講座を受けている同期から刺激がもらえます。

Web通信の場合はそれがほとんどないので、自分でモチベーションを管理しながら学習を続ける必要があります。

ですがこちらについても、スタディングは「勉強仲間機能」によってある程度の解消が見込めます。この機能はオンラインで受講生同士が繋がり、お互いを励まし合いながら学習できるという機能です。リアルで勉強仲間と繋がれる通学受講ほどではありませんが、Web通信受講でも最低限の刺激を受けながら学習できる点は、デメリットを薄めてくれる要素ですね。

大手と比べて歴史が浅い

スタディングは、比較的新しい予備校です。運営会社はKIYOラーニング株式会社で、設立は2020年1月4日、スタディング(旧 通勤講座)は2008年10月1日よりスタートしたとのこと。そこから15年ちょっとしか歴史がありません。

それに対して大手資格予備校で弁理士試験でも高い実績を残しているLEC東京リーガルマインドは、1979年創立です。長い歴史の中で様々な困難を乗り越え、今は全国に教室展開するほど大きな予備校となっています。こういった大手資格予備校と比較すると、スタディングの歴史の浅さというのは否定できない事実ですね。

とはいえWeb通信講座という新しい分野で一気に実績を上げてきているのがスタディングです。AIなどの最新技術を積極的に取り入れ、今の時代に合った講座を作り上げてきました。Web通信講座の先駆けと言って良い存在なので、これまでの資格予備校とは別物という見方もできます。

スタディングの歴史の浅さは、そのままWeb通信予備校の歴史の浅さということになるので、そこまで気にする必要はないかなと個人的には思います。

合格実績が公表されていない

こちらは先ほどもお伝えした通りです。他の資格試験では合格実績として具体的な数字を公表しているスタディングですが、弁理士試験の実績については今のところ公表なしです。他の予備校が素晴らしい実績を出している中で、これは不安要素です。

LEC■2017〜2023累計実績
初回受験合格者の5人に4人がLEC出身
アガルート■これまでの累計実績
合格率34.4%
資格スクエア■令和5年度
パック受講生最終合格率38.5%
スタディング公表なし(合格者の声の掲載あり)
TAC公表なし(合格者の声の掲載あり)

実績重視で予備校選びをしたい方は、スタディングで受講するのは避けた方がいいでしょう。LECやアガルート、資格スクエアの受講を検討してください。

質問制度が不安

スタディングは「学習QAチケット」を使って質問する形式をとっています。「基礎・短答・論文 総合コース」にはこの学習QAチケットが30枚ついているので、30回質問できるということになります。

この30回という回数を多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれかと思います。少ないと感じる方にとっては不安ですね。

チケットは追加購入ができ、料金は以下の通りです。

  • 1枚:2,000円
  • 5枚:7,500円
  • 10枚:13,000円

どうでしょう。まとめて購入すると割安になる方式ですが、10枚買ったとしても1回の質問に1,300円かかるということになります。個人的にはちょっと高いなと感じます。

あまり質問をせずに学習しようと思っている方にとってはそこまで気になる部分ではありませんが、わからないところはどんどん質問したいと考えている方にとっては気になる部分ですね。

なお、同じWeb通信の予備校だとアガルートは質問制度がそもそもありません。資格スクエアは目標とする年度によって回数が異なり、100回or150回です。質問をいっぱいしたい方は、資格スクエアで受講することで残り回数を気にせずに質問できるので、安心して学習できるでしょう。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

スタディング弁理士講座をコスパ良く受講する方法

さて、この記事をここまで読み進めてくださった方は、おそらくスタディングの弁理士講座の受講を前向きに検討している方なのではないでしょうか。デメリットを理解した上で、それでもスタディングで受講したいと感じたのであれば、その感覚を信じてスタディングと共に弁理士試験に立ち向かっていってください。

受講を申し込むにあたり、なるべく安く受講する方法を以下で紹介していきます。

講座料金

まず、スタディングの講座料金は以下の通りとなっています。

  • 基礎・短答 合格コース [2025年度試験対応]
    79,000円
  • 基礎・短答・論文 総合コース[2025年度試験対応]
    99,000円
  • 【論文添削・個別指導付】基礎・短答・論文 総合コース[2025年度試験対応]
    272,000円
  • 弁理士 論文対策コース[2024年度試験対応]
    49,500円
  • 論文添削・個別指導オプション[2024年度試験対応]
    195,000円

最もスタンダードなコースは「基礎・短答・論文 総合コース」です。短答と論文の両方に対応可能なコースなので、迷ったらこのコースを選ぶといいですね。論文添削や個別指導が必要な方は、「【論文添削・個別指導付】基礎・短答・論文 総合コース」を選びましょう。

短答対策のみ、論文対策のみ、というコースもあるので、どちらかで良いという方はこれらのコースを選択しましょう。

10%OFFクーポン

スタディング弁理士講座は、「無料お試し登録」をすることで10%OFFクーポンがもらえます。30秒で登録でき、誰でももらえるので、受講する際は利用しない手はないですね。

公式サイトにアクセスし、右上にあるオレンジ色の「無料お試し」のボタンから申し込めます。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

Wライセンス応援割

中小企業診断士や司法書士、行政書士などの対象講座を既にスタディングで受講したことがある方は、Wライセンス応援割が使えます。6,600円ほど安く受講できるので、既にスタディングで学習したことがある方、または現在学習中の方は、こちらを使って安く受講しちゃいましょう。

なお、対象講座は変更の可能性があるためここには掲載しないでおきます。お手数ですが確実な情報を公式サイトの「価格・キャンペーン」のページより確認してください。ページ内で過去に受講した講座を選択すると、Wライセンス応援割が利用できる講座が表示されます。そこに弁理士講座があれば、「割引価格で購入」のボタンから申し込めばOKです。

こちらの割引は予告なく終了する可能性があるとのことですので、終了してしまっていた場合はご容赦ください。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

更新割引

こちらはスタディング弁理士講座の前年度版のコースを受講していた方が使える割引です。残念ながら不合格となってしまった方が、再チャレンジする際に活用できる割引ですね。半額以下の料金で受講できるので、対象の方は絶対にこちらの割引価格で申し込みましょう。

公式サイトの弁理士コース一覧ページの下の方に「更新版 再受講者割引申込」というところがあるので、そこから申込可能です。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

合格お祝い金

割引制度とは意味合いが異なりますが、無事に試験に合格した場合には合格お祝い金として10,000円がもらえる制度もあります。対象の講座を受講して、進呈条件を満たした場合にもらえます。

進呈条件

  • 対象コースをご購入頂いた方。
  • 2024年度もしくは2025年度の弁理士試験に最終合格された方。
  • 受講開始後の合格発表後に、アンケート及び合格体験談をご記入頂いた方。
    合格体験談は、当社WEBサイト、パンフレット等の媒体で公表させて頂きます。
  • 2024年度もしくは2025年度の最終合格発表日から1か月以内に合格のご連絡を頂いた方。
  • 法人申込ではない方
スタディング公式サイトより

進呈条件は上記の通りです。ただでさえ安いスタディングの講座を、さらにコスパ良く受講するチャンスですね。頑張って合格して、こちらもしっかりいただいちゃいましょう。

スタディング弁理士講座まとめ

というわけで今回は、スタディングの弁理士講座について、評判・口コミを紹介しながら詳細を解説しました。少し長めの記事になってしまったので、この記事の内容を簡単にまとめておきますね。

  • スタディング弁理士講座の良い評判
    スキマ時間に学習しやすい
    手軽な料金で受講できる
  • スタディング弁理士講座の悪い評判
    論文対策が物足りない
  • スタディング弁理士講座のおすすめポイント
    勉強仲間機能
    AI問題復習機能
    マイノート機能
    Web問題集
    AI学習プラン機能
  • スタディング弁理士講座は何がすごいのか
    短答対策は質の高い動画講義とWeb問題集で知識を固められる
    論文対策の「15×3論文勉強法」がシンプルで初学者にもわかりやすい
  • スタディング弁理士講座の評価
    スタディング弁理士講座は、料金は安いが、合格実績が公表されておらず、不安が残る
  • スタディング弁理士講座はどんな人におすすめか
    とにかく安く受講したい人
    まとまった学習時間の確保が難しい人
  • スタディング弁理士講座のデメリット
    SNS上の口コミが少ない
    スケジュール管理が難しい
    周りからの刺激が少ない
    大手と比べて歴史が浅い
    合格実績が公表されていない
    質問制度が不安
  • スタディング弁理士講座をコスパよく受講するには
    無料お試し登録で10%OFFクーポンをもらおう
    Wライセンス応援割や更新割引を使おう
    合格お祝い金を狙おう

スタディングの弁理士講座は、安さ重視で予備校選びをしている方にとてもおすすめの講座です。記事内で紹介したデメリットがあまり気にならないようであれば、ベストな選択肢になってくれるでしょう。

説明するまでもありませんが、予備校講座を選ぶ上で何より重要なのは、講座を担当する講師との相性です。スタディング弁理士講座の主任講師は伊藤先生です。伊藤先生のサンプル講義動画は公式サイトで公開されていますし、無料お試しに申し込めばさらに多くの講義動画を視聴することができます。

無料お試し登録をすると10%OFFクーポンももらえるので、受講を検討している方はひとまず無料お試し登録を済ませておきましょう。

スタディング弁理士講座の詳細はこちら

それでは、長い記事になりましたが、この記事の内容は以上となります。

この記事を読んでくださった方が、良い予備校に巡り合い、弁理士試験の合格を勝ち取れることを、心から願っております。

頑張ってください。

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この記事を書いた人

元公務員【経歴】成蹊大学 ▶︎ 塾講師 ▶︎ 将来が不安になり公務員試験の予備校に通う ▶︎ 29歳で国家公務員一般職試験に合格 ▶︎ 公務員 ▶︎ プログラミングスクール講師 ▶︎ エンジニア兼Webライター▶︎ キャリアアドバイザー兼Webライター ● ポムポムプリンが好き ● 元廃課金ゲーマー ● 埼玉県出身 ● 好きな言葉は「No Attack No Chance」「誰にでもできることを誰よりもやれ」

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