公務員は勝ち組なのか【安定・お金・やりがいなど複数の観点で解説します】

こんにちは、まさちゃんです!

今日は「公務員は勝ち組なのか」というテーマで記事を書いていこうと思います。

公務員って世の中的には以下のようなイメージがあるかと思います。

  • クビにならないから生活が安定している
  • 給料もそこそこ高い
  • 仕事も楽そう

などなどですね。

こういったことから「勝ち組」のような扱いをされることがあるのですが、実際はどうなのか。

公務員として働いた僕の経験談も踏まえつつ解説していきます。

簡単に自己紹介

  • この記事を書いている僕は、29歳のときに国家公務員一般職の試験に合格し、地方出先機関で5年間働きました。
  • そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。
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目次

公務員は勝ち組なのか

いきなり勝ち組かどうかを「どんっ」と結論として出せたらいいのですが、残念ながら勝ち組か負け組かの定義って人によって違いますよね。

何をもって勝ち組というのか。

  • お金がたくさんもらえるのが幸せな人もいれば、お金があっても幸せを感じない人もます。
  • めちゃめちゃ忙しいのが幸せだという人もいれば、暇すぎるのが幸せな人もいます。

なので今回は、以下の5つの観点に分けて、勝ち組か負け組かを評価していきたいと思います

  • 安定
  • お金
  • 働きやすさ
  • やりがい
  • 人間関係

完全に僕の感覚で評価していくので、「いやいや、それなら勝ち組だろ」みたいな異論はあるかなと思っています。

まさちゃんはそんな感覚なのね。

と思って読んでいただければと思います。

それでは改めて評価していきますね。

安定という意味では勝ち組すぎる

「安定」という観点で見ると、公務員は勝ち組であることは間違いないですね。

理由としては以下です。

リストラされる可能性がほぼない。

よく言われていることですが、公務員はリストラの可能性がほぼゼロです。

何か大きなことをやらかさない限りは公務員としての地位が保障されており、安心して働くことができます。

  • 飲酒運転などの犯罪行為
  • カラ出張などの横領
  • 行方不明で出勤不能

などの状況ではクビになったりもしますが、真面目に働いている限りは身分は保障されていますね。

めちゃめちゃやる気がないとか、絶望的に成果をあげられないとか、そのくらいであれば出世はできませんがクビにはなりません。

誰にでもできる無難な仕事を任されて、居座り続けることができます。

その他、子育てや病気の場合などの休暇制度も充実しているので、働きやすい環境が整っています。

この安定感こそが公務員の最大の魅力かなと個人的には思います。

社会的信用度も高い

公務員の高い安定性の副産物として挙げられるのが「社会的信用度の高さ」です。

この信用度の高さによって得られるメリットとして、例えば「住宅ローンの審査で優遇されやすい」などがありますね。

公務員は失業する可能性がほぼないので、ほぼ間違いなくお金を回収できるというのが理由です。

というわけで公務員は「安定」という観点で見ると「勝ち組すぎる」といえるかと思います。

お金の面でもまあまあ勝ち組

続いて「お金」の面ですね。

ご存知の通り公務員はかなり収入が高いので、まあまあな勝ち組かなというのが僕の見解です。

公務員と民間企業の平均年収は以下の通りです。

  • 国家公務員:約633万円
  • 地方公務員:約621万円
  • 民間企業:約496万円

こんな感じでして、民間企業の平均よりも100万円以上高い年収が得られるのが公務員です。

安定もしていますし、長く勤めれば確実に収入が増えていくので、勝ち組と言っていいかと思います。

ですが大企業などに比べると収入面で劣るのと、頑張っても飛び抜けていい収入を得ることができないので、「勝ち組すぎる」までは行かないかなと。

副業も禁止されている(一部解禁されましたが…)ので、プラスアルファの収入を得ることができないのもマイナスですね。

収入について詳しくは「20代公務員の給料はどのくらい?【国家・地方それぞれの年収・月収まとめ】」の記事にまとめているので、詳しく知りたい人はこちらを確認してみてください。

都市部の公務員か地方の公務員か

お金の面での勝ち組か負け組かを判断するときに、「どこの公務員として働いているか」というのは重要な判断基準かと思います。

都市部で働いているか地方で働いているかで、以下のような感覚の違いがありますね。

  • 都市部だと周りの収入が高いので収入面で勝ち組感が薄い
  • 地方だと周りの収入が低いので勝ち組感が強い

僕は国家公務員として働いていたので、全国各地の公務員と交流する中で聞いた情報をまとめると上記の通りです。

実際に東京と埼玉で働いていた僕は、周りに大企業で働いている友人などもいてあまり勝ち組感はなかったですね。

逆に田舎の方だと、周りで働く友人などに比べ収入が高い傾向にあるので勝ち組かんは強くなります。

というわけで「お金」の観点で見ると、公務員は「まあまあ勝ち組」くらいのポジションかと思います。

補足として、「どこの地域で働くか」によって勝ち組感が強くなったり薄くなったりします。

働きやすさの面でもまあまあ勝ち組

続いて「働きやすさ」についてですが、これも「まあまあ勝ち組」くらいの評価ですね。

理由としては以下の通り。

  • 休みが取りやすい環境がある
  • ノルマもキツくない
  • 残業が少ない傾向にある

順番に説明していきます。

休みが取りやすい環境がある

僕が公務員として働いていて最も「働きやすい」と感じたのは、この休みの取りやすさの部分ですね。

公務員は民間企業のいい見本となるように、働きやすい環境整備には力を入れています。

「働き方改革しろ!」とか言いながら、自分のところが働きづらい環境だと説得力無さすぎますからね。

詳しくは「公務員の有給休暇の消化率はめちゃ高い!全ての日数を使い切る人も。」の記事を読んでいただきたいのですが、特徴的なところだと「マンスリー休暇」というのがあります。

これは「月に1日は有給休暇を取得しましょうね。」という制度のことでして、しっかり有給を取得した公務員は評価がプラスになります。

評価が上がれば当然、給料の上げ幅が大きくなったりボーナスが増えたりという可能性もあります。

みんな積極的に休みますし、上司も休め休めと言ってくるので非常に休みやすいです。

ノルマもキツくない

ノルマというより「目標」といった方がいいかもしれませんね。

そこまでキツくないので、働きやすいなと感じました。

公務員の目標の例として、僕がハローワークで働いていたときは以下のようなものがありました。

  • 1年間で〇〇回の面接会を開催すること。
  • 1年間で〇〇人の就職を決定すること。

こんな感じで部署全体としての目標が決められている程度なので、気持ち的にはかなり余裕がありましたね。

もちろんその他の業務量(事務処理や接客対応)が多いので楽ではありませんが、民間企業ほどキツくはないかなと。

ノルマ達成できなくてもクビにはなりませんし、会社が倒産することもないのでプレッシャーは少なかったですね。

残業が少ない傾向にある

残業については部署によっては激務なところもありますが、比較的少ないなという印象です。

僕が働いていた部署では、1ヶ月通して残業がゼロのときもかなりありました。

毎日終電で帰る時期とかもありましたが、それでも年間を遠して平均すると大した時間数ではないですね。

詳しくは「公務員は残業が多い説、定時で帰れる説、どっちが本当なの?」にまとめているのですが、公務員の残業時間の数字を抜粋すると以下の感じです。

国家公務員

  • 本省:31.9時間
  • 本省以外:14.9時間

地方公務員

  • 本庁:18.3時間
  • 本庁以外:9.9時間

もちろん部署によって多い少ないはありますが、健全な残業時間と言えるのではないでしょうか。

とはいえ国家公務員の本省勤務などは繁忙期に深夜まで残業したり、場合によっては明け方まで残業が続くこともあります。

こういった点も踏まえて、「働きやすさ」の面では「まあまあ勝ち組」くらいの評価にしています。

仕事のやりがいは人による

続いて仕事のやりがいについてですが、こればかりは「人による」としか言いようがないかなと思います。

やりがいの感じどころは人によって様々ですからね。

例えば公務員の以下の仕事について考えてみてください。

国が発表する大事な資料に載せるデータをひたすら入力してチェックする仕事

どうですかね?

国に関わる重大な仕事に関わっている!

というやりがいを感じる人もいるでしょう。

こんな雑用みたいな仕事めんどくさい!

みたいにやりがいを全く感じない人もいるでしょうね。

公務員は部署異動が頻繁に行われるので、去年の仕事はやりがいMAXだったけど今年はつまらなすぎる…ということもあり得ます。

やりがいはその人次第ですし、その部署次第です。

人間関係は勝ち組

人間関係についても人それぞれ感じ方が違うとは思いますが、「勝ち組」に分類したいと思います。

理由としては以下ですね。

落ち着いている人が多い

公務員は基本的に年功序列で昇進していくので、出世争いはあまり多くないですね。

もちろん中にはゴリゴリ仕事して上を目指す人もいますが、そこまで多くない印象です。

逆にほどほどのところで昇進を止めて、責任の少ない役職でぬくぬく働くのがベストと考える人もいます。

なので基本的には出世したい人としたくない人のバランスがうまいこと噛み合って、穏やかな空気感が流れていると感じました。

みなさんとても優しく、働きやすかったですね。

とはいえ国家総合職などの国の中枢を担う公務員などは出世争いが激しいという話も聞きます。

規模が大きい省庁や都道府県庁、政令指定都市などでは激しい出世争いに巻き込まれる可能性もありますのでご注意を。

それはそれでモチベーション高く働けるので、いい人間関係かとは思いますが。

公務員の人間関係について詳しくは「公務員の人間関係は独特で最悪って聞いてたけど嘘だった件【普通に良い!】」の記事にまとめているので、気になる人はチェックしてみてください!

公務員は勝ち組なのか…まとめます

というわけで公務員は比較的「勝ち組」な要素が多いことがお分かりいただけたかと思います。

簡単に結論だけをまとめると以下の感じです。

  • 安定:勝ち組すぎる
  • お金:まあまあ勝ち組
  • 働きやすさ:まあまあ勝ち組
  • やりがい:人による
  • 人間関係:勝ち組

やはり安定については民間企業と比べて圧倒的ですね。

普通に働いていればクビにならないというのは大きな強みだと思います。

その他の項目でも基本的には勝ち組と考えて良さそうですね。

あくまでも個人的な評価にはなりますが、参考にしていただけますと幸いです。

基本的には勝ち組だけど、退職したら色々と失うものが多い

ここまでで本題としては終わりなのですが、1つだけ補足させてください。

公務員は勝ち組という結論でしたが、退職したら場合に失うものがかなり多いです。

  • 安定:勝ち組すぎる→勝てる見込みなし
  • お金:まあまあ勝ち組→勝てる見込みほぼなし
  • 働きやすさ:まあまあ勝ち組→勝てる見込みほぼなし
  • やりがい:人による→勝てる見込みあり
  • 人間関係:勝ち組→勝てる見込みあり

僕は実際に公務員を辞めているのでわかりますが、こんな感じです。

公務員時代よりも勝ち組な仕事に就ける可能性はかなり低いですね。

その理由としては以下の通り。

公務員時代の経験が民間企業で評価されないから。

公務員って、世の中的には「楽な仕事」のイメージがまだまだありますよね。

実際にはかなり忙しく、公務員ならではの大変なこともたくさんあるのですが、それを転職活動でアピールするのはなかなか難しいです。

やはり厳しいノルマを追いかけた経験が足りないというのはネックになってしまいます。

僕の場合はたまたま「働きやすさ」「やりがい」「人間関係」に恵まれた会社に転職できましたが、「安定」と「お金」の面では失うものが多かったです。

  • 安定→コロナで業績悪化
  • お金→年収で70万円くらいダウン

こんな感じ。

やりがい重視で転職したので最高に幸せなのですが、特に何も決めずに退職してしまうと絶望する可能性が高いですね。

  • 将来やりたいことは何ですか?
  • それって公務員になったらやれることですか?

これから公務員を目指そうと考えている人は、この辺りも加味しつつ受験を決断するといいかと思います。

といったところで今回は以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。

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