こんにちは、元公務員のまさちゃんです。
今日は、公務員試験の中でも特に難関と言われるマクロ経済学について、効率的な勉強法を詳しく解説していきます。
「GDP」「インフレーション」「金融政策」…聞いただけで頭が痛くなりそうな用語が並ぶマクロ経済学。
「こんな難しい科目、本当にできるようになるの?」
「グラフや計算問題ばかりで、どこから手をつければいいかわからない…」
「そもそも、マクロ経済学って公務員試験でそんなに重要なの?」
こんな疑問や不安を抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。
確かに、マクロ経済学は公務員試験の中でも最難関科目の1つです。特に文系出身の方にとっては、なじみのない概念や複雑なグラフ、計算問題の多さに戸惑うかもしれません。
ですが適切な方法で効率よく勉強すれば、マクロ経済学は十分に攻略可能です。
この記事では、僕の公務員試験受験経験をもとに、マクロ経済学の効果的な勉強法や対策のコツを詳しく解説していきます。
読み終わる頃には、マクロ経済学への苦手意識が薄れ、効率的に得点アップを目指せるはずです。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
マクロ経済学の基本と公務員試験での重要性
まずは、マクロ経済学の基本的な内容と、公務員試験での位置づけについて確認しておきましょう。
マクロ経済学とは
マクロ経済学は、国全体の経済活動を大きな視点から分析する学問です。
例えば、以下のような問題を扱います。
– 日本のGDPはなぜ伸び悩んでいるのか
– インフレーションが起こるメカニズムとその影響は何か
– 金融政策や財政政策は景気にどのような影響を与えるのか
つまり、暮らしに直結する重要な経済問題を、国全体の視点から考える学問ということです。
公務員試験でのマクロ経済学の位置づけ
公務員試験では、マクロ経済学はとても重要な位置を占めています。
多くの試験区分で、ミクロ経済学と合わせて「経済原論」または「経済学」という科目名で出題されます。
具体的な出題数は試験によって異なりますが、だいたい以下のような配分になっています。
– 国家一般職:10問/40問(経済学全体として)
– 地方上級:9問/40問(経済原論として)
– 特別区:10問/40問(経済学全体として)
つまり、専門試験全体の約20〜25%をマクロ経済学とミクロ経済学で占めているということです。
うわーキツすぎるー…
と感じた人もいるかも知れませんね。
ですが逆を言えば、マクロ経済学で高得点を取れれば、合格に大きく近づけるということです。プラスに捉えましょう。
マクロ経済学は捨て科目にしていい?
「難しそうだから捨て科目にしよう」と考えている人もいるかもしれません。
ですがそれはやめた方がいいですね。
マクロ経済学を捨て科目にすべきではない理由は、主に3つあります。
1. 配点が高い:上記の通り、専門試験の2割以上を占める重要科目です。ここで点を取れないと、他の科目でかなり挽回しないといけなくなります。
2. 得点しやすい:確かに難しい科目ですが、逆に言えばライバルも苦手としている可能性が高いです。ここでしっかり点を取れれば、大きなアドバンテージになります。
3. 他の科目との関連性:財政学や経済事情など、他の経済系科目の基礎にもなります。マクロ経済学をしっかり理解しておけば、関連科目の学習もスムーズに進みます。
ただし、全ての分野を完璧に対策する必要はありません。後で説明する頻出分野を中心に効率的に勉強することで、十分な得点を狙えます。
マクロ経済学の出題範囲と頻出分野
マクロ経済学は広範囲にわたる学問ですが、公務員試験ではある程度決まった範囲から出題されます。ここでは、主な出題範囲と特に重要な頻出分野を見ていきましょう。
マクロ経済学の主な出題範囲
公務員試験のマクロ経済学は、主に以下の6つの分野から出題されます。
1. 国民所得理論
2. IS-LM分析
3. AD-AS分析
4. 経済成長理論
5. インフレーションと失業
6. 国際マクロ経済学
これらの分野をすべて完璧に理解するのは大変ですが、頻出分野を押さえれば効率的に得点を狙えます。
マクロ経済学の頻出分野
上記の出題範囲の中でも、特に重要な頻出分野は以下の通りです。
1. 国民所得理論
– GDPの定義と計算方法
– 三面等価の原則
– 乗数効果
この分野は、マクロ経済学の基礎中の基礎です。GDPの計算や乗数効果の理解は、他の分野を学ぶ上でも重要になるので、しっかり押さえましょう。
2. IS-LM分析
– IS曲線とLM曲線の導出
– 財政政策と金融政策の効果
– クラウディングアウト
IS-LM分析は、財政政策や金融政策の効果を理解する上で欠かせません。グラフの動きと政策の関係をよく理解しておくことが大切です。
3. AD-AS分析
– 総需要曲線と総供給曲線
– 短期と長期の違い
– フィリップス曲線
AD-AS分析は、経済全体の均衡を考える上で重要です。特に短期と長期の違いや、インフレーションと失業の関係(フィリップス曲線)は頻出なので、しっかり押さえておきましょう。
4. 経済成長理論
– ソロー成長モデルの基本的な考え方
– 技術進歩の役割
経済成長理論は、長期的な経済成長のメカニズムを理解する上で重要です。計算問題も時々出題されるので、基本的な考え方と計算方法は押さえておきましょう。
これらの分野は、ほぼ毎年のように出題されるので、重点的に対策する必要があります。特に、国民所得理論とIS-LM分析は、マクロ経済学の基礎となる部分なので、しっかりと理解しておくことが大切です。
マクロ経済学の効率的な勉強法5ステップ
それでは、マクロ経済学を効率的に攻略するための勉強法を、5つのステップに分けて解説していきます。
STEP1:基本概念の理解
まずは、マクロ経済学の基本的な概念や用語をしっかりと理解することから始めましょう。
– スーパー過去問ゼミを使って、基本的な概念を押さえる
– 重要な用語の定義を自分の言葉で説明できるようにする
– グラフや図表の意味を理解する
この段階では深く考えすぎず、「こういう概念があるんだな」程度の理解で構いません。全体像を掴むことが目的です。
STEP2:重要理論の整理
次に、マクロ経済学の重要な公式や理論を整理します。
– スーパー過去問ゼミから頻出の公式をノートにまとめる
– 公式の意味や使い方を理解する
– 理論ごとのポイントを箇条書きでまとめる
単に公式を暗記するだけでなく、その意味や使い方を理解することが大切です。
STEP3:問題演習と弱点把握
理論の整理ができたら、実際に問題を解いていきましょう。
– スーパー過去問ゼミの基本問題から始める
– 解説をしっかり読み、解法のプロセスを理解する
– 間違えた問題や解けなかった問題をチェックし、弱点を把握する
この段階で、自分の得意分野と苦手分野が明確になってきます。
STEP4:計算問題対策
マクロ経済学の計算問題は、多くの受験生が苦手としますが、慣れれば確実に得点源になります。
– 基本的な計算問題から始める
– 解法のパターンを覚える
– 難しい問題は深追いしすぎない
計算問題は反復練習が効果的です。毎日少しずつでも良いので、継続的に取り組みましょう。
STEP5:総仕上げと弱点克服
最後はこれまでの学習の総仕上げをしつつ、苦手分野の克服をしていきましょう。
– 模擬試験形式で問題を解き、本番の時間配分をシミュレーションする
– 苦手だった分野や問題タイプを重点的に復習する
– 重要な概念や公式を最終確認する
ここまでくれば、マクロ経済学に対する理解が格段に深まっているはずです。
以上の5ステップを意識して勉強を進めれば、効率的にマクロ経済学の対策ができるはずです。
マクロ経済学のおすすめ参考書・問題集
マクロ経済学の勉強には、適切な参考書や問題集を選ぶことも重要です。ここでは、僕が実際に使って効果的だった教材を紹介します。
おすすめの参考書・問題集
『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ マクロ経済学』
これが僕のおすすめナンバーワンです。豊富な過去問と丁寧な解説が魅力で、重要度も明記されているので、効率的に学習できます。レジュメも充実しているので、これ1冊でマクロ経済学の対策がほぼ完結します。
独学でマクロ経済学を攻略するなら、このスーパー過去問ゼミを中心に勉強を進めるのが最も効果的だと僕は思います。
ただし、マクロ経済学は難しい科目なので、独学だけでは理解が難しい部分も出てくるかもしれません。そんなときは、通信講座の利用をおすすめします。
通信講座のメリット
– 専門家による丁寧な解説が聞ける
– 質問ができるので疑問点をすぐに解決できる
– 隙間時間を活用して効率的に勉強できる
– 予備校に通うよりも安く済む
特にマクロ経済学のような難しい科目は、通信講座を活用することで理解度が格段に上がります。
僕が受験生だった頃は予備校に通いましたが、今はコロナ禍を経て通信講座も充実してきているので、今から講座を受講するなら通信一択ですね。
マクロ経済学の計算問題を得点源にする方法
マクロ経済学の計算問題は、多くの受験生が苦手とする部分です。しかし、適切な対策を行えば、むしろ確実な得点源にすることができます。ここでは、計算問題を攻略するための具体的な方法を紹介します。
1. 基本的な公式を確実に押さえる
まずは、頻出の公式をしっかりと理解し、暗記することが大切です。特に以下の公式は必須です。
– GDPの計算式
– 乗数効果の公式
– IS曲線の方程式
– LM曲線の方程式
これらの公式は、スーパー過去問ゼミのレジュメにもしっかりとまとめられています。何度も読み返して、確実に覚えましょう。
2. 計算のパターンを把握する
マクロ経済学の計算問題には、よく出るパターンがあります。主なものは以下の通りです。
– GDPの構成要素の変化率を求める
– 乗数効果を計算する
– IS-LM分析から均衡点を求める
– AD-AS分析から物価水準と国民所得を求める
これらのパターンを、スーパー過去問ゼミで繰り返し練習することで、解き方が身につきます。
3. グラフと計算を関連づける
マクロ経済学では、グラフと計算が密接に関連しています。例えば、IS-LM分析のグラフ上での移動が、どのように方程式の変化に対応するかを理解することが重要です。
グラフを描きながら計算問題を解くことで、より深い理解につながります。特に以下の点に注意しましょう。
– IS曲線の移動と財政政策の関係
– LM曲線の移動と金融政策の関係
– AD曲線の移動とGDPの変化の関係
4. 時間配分を意識した演習
計算問題は時間がかかりがちです。スーパー過去問ゼミなどで時間を計って問題を解く練習をし、適切な時間配分ができるようになりましょう。
5. ケアレスミスを防ぐ
計算問題は、ちょっとしたミスで全く違う答えになってしまうことがあります。最後に必ず見直しの時間を設けるようにしましょう。
これらのポイントを意識して練習を重ねれば、マクロ経済学の計算問題も怖くなくなるはずです。むしろ、確実に得点できる分野として、自信を持って本番に臨めるようになるでしょう。
よくある質問と回答
マクロ経済学の学習に関して、よくある質問とその回答をまとめておきます。
Q1. マクロ経済学は数学が苦手でも大丈夫ですか?
A1. 心配ありません。公務員試験で出題されるマクロ経済学の数学レベルは、基本的な四則演算ができれば十分です。複雑な微積分などは使いません。
ただし、グラフの読み取りや簡単な方程式を解く程度の能力は必要です。スーパー過去問ゼミの解説を丁寧に読み、繰り返し問題を解くことで、必要な数学的スキルは十分身につきます。
Q2. マクロ経済学とミクロ経済学、どちらから勉強すべきですか?
A2. どちらから始めても問題ありません。ただ、個人的にはミクロ経済学から始めることをおすすめします。ミクロ経済学の方が身近な経済現象を扱っているので、イメージがつかみやすいからです。
Q3. マクロ経済学の勉強にはどのくらいの期間が必要ですか?
A3. 個人差はありますが、1ヶ月程度は見ておくといいでしょう。ただし、これは集中的に勉強した場合の目安です。他の科目と並行して勉強する場合は、もう少し長めに時間を取った方が安心です。
他の科目と並行して勉強する場合は、2〜3ヶ月くらいの期間を見ておくと安心でしょう。大切なのは継続性です。毎日少しずつでも良いので、コンスタントに勉強を続けることが重要です。
Q4. スーパー過去問ゼミだけでマクロ経済学の対策は十分ですか?
A4. はい、基本的にはスーパー過去問ゼミだけで十分です。スーパー過去問ゼミは、出題傾向を徹底分析して作られた教材で、重要な問題が厳選されています。これをしっかりやり込めば、十分な得点力が身につきます。
ただし、特に難しい概念や応用問題で理解に苦しむ場合は、通信講座などを併用するのも一案です。動画講義などで視覚的に学べると、理解が深まる場合もあります。
Q5. マクロ経済学の勉強のモチベーションが上がりません。どうすればいいですか?
A5. マクロ経済学に限らず、公務員試験の勉強は長期戦なので、「やる気が出ない」「モチベーションが上がらない」という状況に陥るときもあるでしょう。
以下の記事に対処法をまとめているので、参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、マクロ経済学の勉強法について詳しく解説してきました。最後に、マクロ経済学を攻略するためのポイントをまとめておきましょう。
1. 基本概念をしっかり理解する
2. スーパー過去問ゼミを中心に、問題演習を繰り返す
3. 計算問題のパターンに慣れる
4. 時間配分を意識しながら演習する
5. グラフと計算を関連づけて理解を深める
マクロ経済学は確かに難しい科目です。ですがコツコツ積み上げていけば、必ず得意になれます。
僕自身も、最初は「何言ってるかさっぱりわからない…」と感じていましたが、この記事で紹介した方法で勉強を進めていったら、最終的にはマクロ経済学で高得点が取れるようになりました。
皆さんも、ぜひこの攻略法を参考にしてください。短期間でも、やれることはたくさんあります。
公務員試験合格を目指して、一緒に頑張りましょう!応援しています!
追伸
公務員試験に関する疑問や不安があれば、お問い合わせフォームから質問してくださいね。できる限り丁寧にお答えします。
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それでは、またね~!
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