こんにちは、まさちゃんです!
今回も公務員試験関係の内容になります。
こういった疑問を解消していく記事になります。
公務員といえば、年功序列で給料が上がっていくとても安定した職業のイメージがありますよね。

ですが最近は公務員にも評価制度が導入されて、その年功序列も少しずつ廃止されつつあります。
今回の記事では、僕の公務員時代の実体験を踏まえつつ、具体的にどのように評価されてどのくらい給料に差がつくのかを解説していきます!
この記事を書いている僕は29歳のときに公務員試験を受験しました。年齢制限的にも結構ギリギリなラインでの受験だったので、確実に合格を勝ち取るため予備校にも通いました。その結果無事に国家公務員一般職の試験に合格し、地方出先機関の職員として5年間働いた経験があります。
実際に公務員として働いた経験があるので、リアルな情報をお伝えできるかと思います。
それでは早速、内容に入っていきます!
公務員の年功序列の現状
まずは公務員の年功序列社会の現状について、僕が実際に働いてみて感じたことをお伝えしていきます。
結論から言うと以下ですね。
昔ほどではないけど今でも年功序列社会と言える。
評価制度が導入され成果主義になってきたとはいえ、やはり公務員の職場はまだまだ年功序列の色が強いと感じました。
理由としては以下ですね。
若くて優秀な人がすぐに昇進していくような環境は整っていないですね。
ゆっくりですが確実に給料が上がり、年齢が上の人から役職についていく感じです。
となるとやはり問題なのが以下のことですね。
公務員は離職率がとても低い職業なので、優秀ではない人でも一定期間働くと役職がつくことになります。
普通の会社なら干されるような人も居座り続けます。
やる気のない人、すぐキレる人、パワハラする人など、種類は様々ですが、こんな人がこの役職につくの??ってレベルの上司がちょこちょこいます。
人事担当者もそのことは理解していて、そういった上司の下には優秀そうな部下をつけて、仕事が回るように調整します。
そんなこんなでうまいこと回しているのが公務員職場の現状ですね。

なので優秀な人であればあるほど、やばい上司の部下として仕事を任されることが増えてきますので覚悟しておいてくださいね。
心折れそうになることもあるかと思いますが、「優秀な人として評価されている!」という自信を持って、上司のカバーをしていきましょう!
公務員の年功序列はおかしい!

というわけで今でも年功序列社会がかなり強く残っている公務員の職場ですが、最近は少しずつこの古いしきたりも変わってきています。
普通に考えておかしいですからね。
民間企業の良い見本にならなきゃいけない公務員職場ですが、明らかに悪い見本です。
とか言われるのは公務員としても本望ではないですよね。
やる気があって頑張っている人を正当に評価する制度が導入され、年功序列社会が廃止されつつあるのはとても良い傾向だと思います。
公務員の評価制度も成果主義に変わってきた!
やる気があって頑張っている人を評価する制度が導入されたと書きましたが、具体的にどんな制度が導入されたのかを説明しますね。
導入された制度の名称は「人事評価制度」と呼ばれています。
人事評価制度とは、公務員の仕事ぶりや目標の達成度合いを評価して、その評価を昇給やボーナスに反映させる制度です。
優秀な人や頑張っている人はしっかり評価して差をつけていこう!ということですね。
大きく分けると「能力評価」と「業績評価」の2つがあるので、それぞれ説明していきます。
能力評価とは
能力評価は、仕事をする上で発揮すべき能力がしっかりと発揮されたかを評価するものです。
公務員としての責任感や、職場内でのコミュニケーションなどの「仕事内容以外」の部分についての評価です。
役職によってあらかじめ決められた項目があり、5段階で評価していきます。
業績評価とは
業績評価は、それぞれの職員が自ら目標を設定し、半年後にそれがどれだけ達成できたかを評価するものです。
こちらは「仕事の実績」についての評価ですね。
具体的に仕事内容に沿った目標を設定することができます。
僕の例で申し訳ないのですが、ハローワークでの勤務時代には「毎月〇〇件の就職」「半年で〇〇件の面接会の開催」などの目標を立てました。
ちなみに、「残業を〇〇時間以内に抑える」「半年で〇〇日の年次有給休暇を取得する」という目標も、業績評価の項目に入れていました。
2つの総合点で評価が決まる!
細かい評価方法までここで説明してしまうと分かりづらくなってしまうので、そこは控えさせていただきますね。
簡単に言うと、この能力評価と業績評価を総合的に見て、最終的にその人の評価を上司が決めます。
そしてその評価に応じて、昇給額やボーナスが決まってくるというわけです。
評価制度の導入で給料はどのくらい差がつくの??
人事評価制度で公務員の仕事ぶりが昇級やボーナスに反映されることはわかりましたね。
それでは実際に、その評価でどのくらいの差がつくのかを見ていきたいと思います。
昇給(毎年3,300円ずつ差が開く)
まずは昇給面ですね。
人事院のHPに資料がありましたので、わかりやすい部分だけ抜粋して説明します。
このように、普通の評価であれば1年ごとに4号俸の昇給があります。
そして、実績を残して良い評価を獲得すると、6号俸、8号俸といった感じで昇給の幅が大きくなっていきます。
1号俸の昇給が金額にしていくらになるかは、号俸によって様々なのではっきりした金額を示すことはできないのですが、人事院のHPに例がありましたのでそちらで大体のイメージをつかんでもらえたらと思います。
こんな感じで、公務員の給料は「3級42号俸の人は295,700円ですよ。」のように級と号俸によってもらえる金額が決まっています。
例えば3級42号俸のAさんとBさんがいたとして、Aさんが普通の評価で4号俸アップ、Bさんが優秀な成績で6号俸アップしたとしましょう。
2人の給料は以下のようになりますね。
となるので、2人の間には3,300円の開きができますね。
毎年3,300円ずつ差が開いていくとしたら、長い公務員人生を考えればかなりの収入の差が生まれると言えます。
もちろん8号俸アップする人もいますし、2号俸しか上がらない人もいるので、さらに大きな差がつく可能性もあります。
優秀な人、頑張って成果を残した人はしっかり給料に反映されます。
やる気でますね!!
ちなみによっぽどのことをやらかさない限りは4号俸アップになるので、普通に働いていても4ずつは上がっていきます。
それで満足する方もいますね。
そして僕の感覚だと、よっぽど凄い成績を残さない限りは8号俸アップすることはないです。
なので差がついていくとしたら2号俸ずつジワジワ開いていく感じになります。
ボーナス(1回で66,000円の差)
次にボーナスでつく差を見ていってみましょう。
ボーナスについても細かく説明するととてもややこしいので簡単に。
公務員のボーナスは「期末手当」と「勤勉手当」の2つの合計額が支給されます。
このうち人事評価が影響してくるのは「勤勉手当」の部分になります。
勤勉手当の計算方法は大まかに言うと、給料のおよそ1ヶ月分に、下の表の成績率をかけたものになります。
普通の評価の人は給料に0.77をかけた金額が勤勉手当になります。
例えば給料が30万円のAさんとBさんがいたとします。
Aさんが普通の評価でBさんが優秀な評価だった場合、勤勉手当の額は以下のようになりますね。
66,000円の差がつきました。
実際にはBさんの成績率が0.99とは限らないので、必ずこの差がつくとは限りませんが、さらに上位の成績率の人もいると考えると、かなりの差がつくと言えますね。
公務員の年功序列は廃止されつつある!
というわけで今日は公務員の年功序列社会について、僕の体験談を交えつつ現状を解説してきました。

民間企業に比べるとまだまだ年功序列のイメージが強い公務員ですが、少しずつ優秀な人が評価される仕組みができあがってきていると言えますね。
まあでも実際に働いてみると、まだ不十分な制度だなと感じることもありました。
結局は上司の評価で決まるので、やる気はないけど上司のご機嫌とりだけはうまい人が良い評価になったりとかね。
逆にやる気のない上司に「クソが!」って言っちゃうと評価が下がる可能性があるので言いづらい環境になってしまったり。。。
それでも、何をやっても給料が変わらなかった時代と比べたら良い時代になってきたと言えると思いますね。

これからさらに改善されて、少しずつ良い制度になっていくんだろうなあ。
これから公務員になる方の未来は明るいですね!!
僕は退職してしまいましたが、皆さんは幸せな公務員ライフを送ってください!!
このブログでは、他にも公務員の職場内の現状について実際に体験したことを記事にまとめています。
以下にいくつか役に立てそうな記事を置いておきますので、気になる方はチェックしてみてくださいね!
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!