【元公務員が解説】公務員試験の捨て科目戦略!選び方と注意点を徹底解説

こんにちは、元公務員のまさちゃんです!今回は公務員試験の捨て科目についてお話していきます。

「公務員試験の科目数が多すぎて、全部勉強する時間がない…」

「どの科目を捨てていいのかわからない…」 

「捨て科目を作って大丈夫なの?」

こんな悩みを抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。

実は僕も公務員試験を受けたとき、同じような悩みを抱えていました。ですが適切に捨て科目を選んで効率的に勉強したおかげで、無事合格することができました。

この記事では、僕の経験をもとに、公務員試験の捨て科目の選び方について詳しく解説していきます。これを読めば、あなたも効率よく公務員試験に合格できるはずです!

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公務員試験で捨て科目を作る意味

まず、公務員試験で捨て科目を作る意味について説明していきますね。

公務員試験には、教養試験と専門試験を合わせると20~30科目もの勉強が必要になります。これを全部勉強しようとすると、時間が足りなくなってしまいます。

例えば、教養試験だけでも以下のような科目があります。

  • 数的処理(数的推理、判断推理、資料解釈)
  • 文章理解(現代文、英語)
  • 社会科学(政治、経済、社会)
  • 人文科学(日本史、世界史、地理、思想)
  • 自然科学(物理、化学、生物、地学)
  • 時事問題

これに加えて、専門試験では法律系や経済系など、さらに多くの科目が加わります。全てを完璧に勉強しようとすると、とてもじゃありませんが時間が足りません。

そこで重要になってくるのが、「捨て科目」を作ることです。捨て科目とは、勉強する優先順位を下げる、あるいは全く勉強しない科目のことです。

捨て科目を作ることで、以下のようなメリットがあります。

  • 重要な科目に集中できる:限られた時間を、より重要な科目の勉強に充てることができます。
  • 効率的に勉強時間を使える:不得意な科目に時間を取られすぎず、得意な科目を伸ばせます。
  • 精神的な負担が軽くなる:「全部やらなきゃ」というプレッシャーから解放されます。
  • 合格可能性が上がる:重要科目の得点率が上がることで、全体の得点も上がりやすくなります。

ただし、闇雲に捨て科目を作ればいいというわけではありません。適切に選ばないと、合格に必要な点数が取れなくなってしまう可能性があります。

次からは、教養試験と専門試験それぞれの捨て科目の選び方について、詳しく見ていきましょう。

教養試験の捨て科目の選び方

教養試験の捨て科目を選ぶときは、以下の3つのポイントを押さえておくことが大切です。

1. 出題数が少ない科目

2. 得意・不得意を考慮する

3. 受験する試験種別によって調整する

それでは、具体的に見ていきましょう。

出題数が少ない科目

まず、出題数が少ない科目は捨て科目の候補になります。教養試験の科目別出題数は、おおよそ以下のようになっています。

  • 数的処理: 15問程度
  • 文章理解: 10問程度
  • 社会科学: 10問程度
  • 人文科学: 7問程度
  • 自然科学: 7問程度
  • 時事問題: 1問程度

この中で、人文科学と自然科学は出題数が比較的少ないので、捨て科目の候補となります。

例えば、人文科学の中でも「世界史」は2問程度しか出題されないことが多いです。これに何十時間も勉強時間を割くのは、効率が悪いと言えるでしょう。

同様に、自然科学の「地学」なども出題数が少ないため、捨て科目の候補として考えられます。

得意・不得意を考慮する

次に、自分の得意・不得意を考慮します。例えば以下の通り。

  • 理系出身で物理が得意な人 → 自然科学は捨てない
  • 文系出身で歴史が苦手な人 → 人文科学(歴史)は捨てる
  • 英語が得意な人 → 文章理解(英語)は捨てない
  • 数学が苦手な人 → 数的処理の一部(資料解釈など)を捨てる

このように、自分の強みを活かし、弱点をカバーするような選び方をしましょう。

ただし、数的処理や文章理解は出題数が多いので、完全に捨てるのは危険です。苦手な場合でも、基本的な問題だけは解けるようにしておくことをおすすめします。

受験する試験種別によって調整する

最後に、受験する試験種別によって捨て科目を調整します。例えば以下の通り。

  • 国家公務員試験 → 社会科学の比重が高いので捨てにくい
  • 地方上級試験 → 自然科学の出題が少ないので捨てやすい
  • 特別区試験 → 人文科学の出題が多いので捨てにくい

このように、受験する試験によって科目の重要度が変わってくるので、それに合わせて調整しましょう。

例えば、国家公務員試験では社会科学(特に政治・経済)の出題が多いため、この分野を捨てるのは危険です。一方で、地方上級試験では自然科学の出題が比較的少ないため、この分野を捨て科目にしやすいでしょう。

専門試験の捨て科目の選び方

続いて、専門試験の捨て科目の選び方について見ていきましょう。専門試験の場合は、教養試験とは少し異なるポイントがあります。

1. 志望先の出題傾向を確認する

2. 科目間の関連性を考慮する

3. 得意分野を伸ばす

志望先の出題傾向を確認する

専門試験は受験先によって出題科目が大きく異なります。例えば以下の通り。

  • 国家一般職 → 法律系、経済系、政治行政系など幅広く出題
  • 国税専門官 → 会計学や商法の比重が高い
  • 地方上級 → 憲法、行政法、民法などの基本法が中心

このように、志望先によって重要な科目が変わってくるので、しっかりと出題傾向を確認しましょう。

例えば、国家一般職を受験する場合、以下のような科目が出題されます。

  • 憲法
  • 行政法
  • 民法
  • 経済原論(ミクロ・マクロ)
  • 財政学
  • 政治学
  • 行政学
  • 国際関係
  • 経営学
  • 会計学

これらの中から、志望先の出題傾向に合わせて、重点的に勉強する科目と捨て科目を選んでいく必要があります。

科目間の関連性を考慮する

専門試験の科目は互いに関連しているものが多いです。例えば以下です。

  • 憲法と行政法
  • ミクロ経済学とマクロ経済学
  • 政治学と行政学

これらの科目は関連が深いので、片方だけを捨てるのは非効率的です。セットで勉強するか、セットで捨てるかを考えましょう。

例えば、憲法を勉強するなら行政法も一緒に勉強した方が効率的です。逆に、政治学を捨てるなら行政学も捨てた方が時間の無駄がありません。

得意分野を伸ばす

専門試験は範囲が広いので、全科目を満遍なく勉強するのは難しいです。そこで、自分の得意分野を重点的に伸ばすことが重要になります。

例えば、法律が得意な人なら憲法・民法・行政法を中心に勉強し、経済系の科目は最小限に抑えるといった具合です。

逆に、経済学が得意な人なら、経済原論や財政学を中心に勉強し、法律系の科目は基本的な部分だけを押さえるといった戦略も考えられます。

捨て科目を作るときの注意点

捨て科目を作るときは、以下の点に注意しましょう。

1. 完全に捨てすぎない

2. 受験先の配点を確認する

3. 捨て科目の数は適度に

完全に捨てすぎない

捨て科目といっても、完全に勉強しないわけではありません。最低限、以下のことはしておきましょう。

  • 頻出テーマだけは押さえておく
  • 過去問を一通り目を通しておく
  • 基本的な用語の意味は理解しておく

こうすることで、万が一出題された場合でも最低限の点は取れるようになります。

このブログでは「スーパー過去問ゼミ」というテキストをおすすめしていますが、このスー過去の出題箇所表を見れば一目で頻出テーマがわかります。

予備校や通信講座の問題集にも、重要度がランク付けされているものが多いです。

それらを活用して、重要な部分だけは触れておくようにしましょう。

なお、国家一般職などの科目選択制を採用している試験を受ける場合には、「簡単な問題だけをチョイスして回答する」という作戦が取れないため、例外的に完全に捨ててしまっても大丈夫です。

受験先の配点を確認する

受験先によっては、特定の科目の配点が高くなっていることがあります。例えば以下の通り。

  • 国家一般職 → 専門試験の配点が教養試験の2倍
  • 地方上級 → 教養試験と専門試験の配点が同じ

このように、受験先によって配点が異なるので、しっかりと確認した上で捨て科目を決めましょう。

配点が高い科目を捨ててしまうと、合格に必要な点数を取るのが難しくなってしまいます。逆に、配点が低い科目なら捨てやすいと言えるでしょう。

捨て科目の数は適度に

捨て科目を作るのは大切ですが、多すぎると合格に必要な点数が取れなくなる可能性があります。目安としては、以下くらいが適当です。

  • 教養試験 → 全体の1/4程度まで
  • 専門試験 → 全体の1/3程度まで

この程度に抑えておけば、効率的に勉強しつつ、必要な点数も取れるはずです。

例えば、教養試験で20科目あるなら、5科目程度を捨て科目にするイメージです。専門試験で15科目あるなら、5科目程度を捨て科目にすると良いでしょう。

捨て科目と併願の関係

公務員試験では、複数の試験を併願することが一般的です。例えば、国家一般職と地方上級を同時に受験するといった具合です。

併願する場合、捨て科目の選び方にも工夫が必要になります。以下のポイントを押さえておきましょう。

共通科目を優先する

併願先で共通して出題される科目を優先的に勉強しましょう。

  • 教養試験の数的処理や文章理解
  • 専門試験の憲法、行政法、民法

これらの科目は、ほとんどの公務員試験で出題されるため、効率的に点数を稼げます。

試験日程を考慮する

試験の日程によっては、ある程度捨て科目を変える必要があります。

  • 先に受験する試験の科目を優先的に勉強する
  • 後の試験で重要な科目は、最低限の対策をしておく

このように、試験のスケジュールに合わせて柔軟に対応することが大切です。

志望度に応じて調整する

第一志望の試験と、すべり止めの試験では、捨て科目の選び方を変えるのも一つの手です。

  • 第一志望の試験では捨て科目を最小限に抑える
  • すべり止めの試験では思い切って捨て科目を増やす

このように、志望度に応じて戦略を変えることで、効率的に対策を進められます。

捨て科目戦略の失敗例と成功例

ここでは、捨て科目戦略の失敗例と成功例を紹介します。これらを参考に、自分に合った戦略を立てていきましょう。

失敗例①捨てすぎた場合

Aさんは教養試験で人文科学と自然科学を完全に捨てました。しかし、試験では予想外に多くの問題が出題され、最低限の点数も取れませんでした。

完全に捨てるのではなく、最低限の対策はしておくべきでしたね。

失敗例②重要科目を捨てた場合

Bさんは専門試験で経済原論を捨てました。しかし、試験では経済原論の問題が多く出題され、大きく点数を落としてしまいました。

出題数の多い重要科目は、安易に捨てるべきではありませんね。

成功例①効率的な捨て科目選択

Cさんは教養試験で世界史と地学を捨て科目にしました。その分、数的処理と文章理解に時間をかけて勉強し、高得点を獲得しました。

出題数の少ない科目を捨て、重要科目に集中したことが功を奏しましたね。

成功例②得意分野の活用

Dさんは法律が得意だったため、専門試験では経済系の科目を捨て、法律系の科目に集中しました。結果、高得点を取ることができました。

自分の得意分野を活かし、効率的に点数を稼いだことが成功につながりました。

よくある質問(FAQ)

最後に、捨て科目に関してよくある質問にお答えしていきます。

Q1. 捨て科目を作ると、合格できなくなるのでは?

A1. 適切に捨て科目を選べば、むしろ合格率は上がります。重要な科目に集中できるからです。ただし、捨てすぎには注意しましょう。

Q2. 捨て科目は完全に勉強しなくていいの?

A2. 完全に勉強しないわけではありません。最低限、頻出テーマや基本的な用語は押さえておきましょう。そうすることで、簡単な問題が出た場合に拾えます。国家一般職など、科目選択制の試験を受けるのであれば、完全に捨ててしまうのもアリです。

Q3. 捨て科目を作るタイミングは?

A3. 基本的には早めに決めた方がいいです。ただし、勉強を進めていく中で調整していくのもアリです。

Q4. 捨て科目を作らずに全科目勉強するのはダメ?

A4. 時間に余裕がある場合は全科目勉強しても構いません。ただし、多くの場合は効率が悪くなるので、捨て科目を作ることをおすすめします。

Q5. 模試の結果で捨て科目を決めていいの?

A5. 模試の結果も参考にはなりますが、それだけで決めるのは危険です。出題傾向や自分の適性なども考慮して決めましょう。

Q6. 捨て科目を作ると、将来の仕事に支障が出ないか?

A6. 公務員として働き始めてから、必要な知識は学ぶことができます。試験のための勉強と、実際の業務に必要な知識は必ずしも一致しません。まずは合格することを目指しましょう。

Q7. 教養試験と専門試験、どちらを優先すべき?

A7. 一般的には専門試験の方が配点が高いため、専門試験を優先する人が多いです。ただし、教養試験で足切りにならないよう、バランスは取りましょう。

まとめ

ここまで、公務員試験の捨て科目の選び方と効率的な学習法について解説してきました。ポイントをおさらいしておきましょう。

1. 捨て科目を作ることで、効率的に勉強できる

2. 出題数、得意不得意、受験先を考慮して選ぶ

3. 完全に捨てすぎないよう注意する

4. 併願の場合は共通科目を優先する

5. 失敗例と成功例を参考に、自分に合った戦略を立てる

公務員試験は長期戦です。焦らず、着実に勉強を進めていきましょう。捨て科目を上手く活用して、効率的に合格を目指してください!

最後に、捨て科目戦略は万能ではありません。自分に合った方法を見つけ、適宜調整しながら進めていくことが大切です。また、捨て科目を作ることで精神的な負担が軽くなり、モチベーションを維持しやすくなるというメリットもあります。

がんばって合格を勝ち取ってくださいね。応援しています!

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。

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