こんにちは、まさちゃんです。
今回は行政書士試験の内容について詳しく解説していきます。
「行政書士試験を受けたいけど、試験の内容がよくわからない…」「具体的な科目や配点を知りたい」といった声をよく聞きます。そこでこの記事では、最新データをもとに以下のような疑問にお答えしていきます。
この記事のポイントを最初にお伝えしておきます。
それでは、行政書士試験の内容について詳しく見ていきましょう!
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行政書士試験の日程や受験資格
まずは行政書士試験の日程について。
令和6年度の試験日程、受験資格などの詳細は以下の通りとなっています。(申込受付期間は終了しているので、来年度以降の参考情報としてご覧ください。)
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし(年齢、学歴、国籍等の制限なし) |
申込受付期間 | ■インターネット 令和6年7月29日(月)午前9時~8月27日(火)午後5時 ■郵送 令和6年7月29日(月)~8月30日(金)消印有効 |
試験日時 | 令和6年11月10日(日)午後1時~午後4時 |
合格発表日 | 令和7年1月29日(水)午前9時 |
受験手数料 | 10,400円 |
試験会場 | 47都道府県の試験会場 |
申込方法 | インターネットまたは郵送 |
行政書士試験は受験資格の制限がありません。実務経験は必要ありません。年齢も関係ありません。誰でも受験可能です。行政書士試験のための勉強を積み重ねていけば、その先に合格があるということです。
受験料は10,400円と、決して安くはない金額がかかります。できれば一発で合格を決めたいですね。
試験日や申込期間、合格発表などは大体毎年同様のスケジュールです。
行政書士試験の出題科目
行政書士試験は、「法令科目」と「基礎知識」の2つの科目に大きく分かれています。それぞれの科目には以下の分野が含まれます。
法改正があり、令和6年度の試験より「一般知識等」の分野が「基礎知識」という名称に変更になりました。出題内容も変更され、上記の通りです。
これらの科目がどのような形式で出題されるのか、次で詳しく見ていきましょう。
行政書士試験の出題形式
行政書士試験の出題形式は、「択一式」「多岐選択式」「記述式」の3種類があります。それぞれの形式の特徴を見ていきましょう。
択一式
5つの選択肢の中から、正しいものや誤っているものを選択する形式です。基本的には1つを選んで解答する問題ですが、中には該当するものを複数選ぶ問題もあります。
多岐選択式
文章中に4つの空欄があり、その中に入るものを20個の選択肢の中から選ぶ形式です。
記述式
出題された問題文に対して40字程度の文字数で記述して答える形式です。用語や制度について説明させる問題や、与えられた条件をもとにどのような対応を取るべきかを記述する問題が出題されます。
なお、記述式は1問20点と配点が大きいですが、部分点も設定されているため、わからない問題が出たとしても最低限の部分点を取りに行く気持ちで粘りましょう。
行政書士試験の配点
法令科目と基礎知識、それぞれの科目の配点を確認していきましょう。
法令科目(244点)
科目 | 択一式 | 多岐選択式 | 記述式 | 合計点 |
---|---|---|---|---|
基礎法学 | 2問(8点) | – | – | 8点 |
憲法 | 5問(20点) | 1問(8点) | – | 28点 |
民法 | 9問(36点) | – | 2問(40点) | 76点 |
行政法 | 19問(76点) | 2問(16点) | 1問(20点) | 112点 |
商法・会社法 | 5問(20点) | – | – | 20点 |
合計 | 40問(160点) | 3問(24点) | 3問(60点) | 244点 |
基礎知識(56点)
基礎知識は5肢択一式(1問4点)で、以下の4分野から合計14問が出題されます。
先ほども説明した通り、令和6年度の試験から内容が変更になりました。具体的な科目ごとの出題数は現時点で不明です。
というわけで、試験全体では300点満点となっています。法令科目の配点が244点と高いため、こちらの対策を重点的にしていきましょう。
次項では、これらの配点を踏まえた合格基準について詳しく見ていきます。
行政書士試験の合格基準
行政書士試験の合格基準は、以下の3つです。
これらの条件を1つでも満たせないと不合格となります。例えば総合得点が180点だったとしても、法令科目が160点、基礎知識が20点だった場合は不合格です。
科目別の合格基準詳細
科目区分 | 合格基準点 | 満点 | 達成すべき割合 |
---|---|---|---|
法令科目 | 122点以上 | 244点 | 50.0% |
基礎知識 | 24点以上 | 56点 | 42.9% |
総合得点 | 180点以上 | 300点 | 60.0% |
総合得点は6割で合格です。半分ちょっとの得点で合格できると考えると、なんとなくいけそうな気もしてきますね。
ちなみに法令科目と基礎知識の合格基準点のうち、法令科目の基準点の方は特に意識する必要はないですね。
合計点で180点以上を取れていれば、絶対にこの122点という点数は超えるので。(基礎知識の満点が56点なので、合計180点に乗せるには法令科目は最低124点必要)
合格基準点の注意点
合格基準点については上記の通りです。行政書士試験は絶対評価の試験なので、上記の基準を満たせば合格できます。
ですが平均点が高すぎたり、低すぎたりする場合には補正がかかり、上記の基準通りではない場合もあり得ます。実際に平成26年度にこの補正が適用された例があります。
とはいえよほどのことがない限りは補正は発生しないと考えておいていいです。合格基準点を満たせるような勉強をコツコツ積み上げていきましょう。
行政書士試験の受験者数
行政書士試験は毎年40,000人以上の方が受験する人気資格です。過去5年間の受験者数は以下の通りです。
最新の令和5年度は46,991人が受験しています。前年度と比べてわずかに減少していますが、依然として多くの方が受験しています。
受験者数については「行政書士試験の受験者数は年間何人?【最新データ分析】」の記事で詳しく傾向をまとめていますので、気になる方はそちらをチェックしてみてください。
行政書士試験の合格率
行政書士試験の合格率は、ここ5年間は10~15%程度で推移しています。
令和5年度は前年より若干上昇し、13.98%となりました。行政書士試験は明確な合格基準(法令科目122点以上、基礎知識24点以上、総合得点180点以上)があるため、問題の難易度によって合格率に多少のバラつきが生じます。
いずれにせよ合格率は概ね7人に1人程度と低く、難関資格と言って間違いないですね。
合格率の詳しい分析や長期的な推移については、「行政書士試験の合格率が上昇!都道府県別・年齢別データを徹底分析」の記事で詳しく解説していますので、気になる方はそちらをご覧ください。
まとめ:行政書士試験の内容
今回は行政書士試験の内容について、科目や出題形式、配点、合格基準などを詳しく解説してきました。もう一度この記事の重要なポイントを確認しておきましょう。
行政書士試験は明確な合格基準があり、得点が基準を超えれば必ず合格できる試験です。合格率は10~15%程度と決して高くはありませんが、しっかりと対策をすれば、十分に合格を狙える資格と言えます。
合格を勝ち取るためには、行政書士試験対策の予備校講座を受講するのが近道です。最近は現地の予備校校舎に通わずに、オンライン上で講義を視聴して学習するタイプの予備校が増えてきています。その中でもアガルートアカデミーの行政書士講座は、実績が圧倒的です。
アガルートは行政書士受験指導のカリスマ、豊村先生が講座を担当します。とにかくわかりやすいので、ぜひ1度公式サイトに公開されている豊村先生のサンプル講義を視聴してみてください。この講義を受ければ合格できる気がする…と思わせてくれる講義が、そこにあります。
アガルートも含め、合計10校の予備校を比較した「行政書士予備校10校をガチ比較!」の記事も以下に置いておくので、参考にしてみてください。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
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