行政書士試験の受験者数は年間何人?【2024年最新データ分析】

こんにちは、まさちゃんです。

今回は「行政書士試験の受験者数」というテーマでお話ししていきます。

令和5年度の行政書士試験では、46,991人が受験し、特に40代・50代の受験者が全体の約半数を占める結果となりました。この記事では、最新の試験データを徹底的に分析し、以下のような疑問にお答えしていきます。

・行政書士試験の実際の受験者数は?
・受験者数は増加傾向なのか?
・どの年齢層が多く受験しているのか?
・男女別の受験者数の違いは?
・都道府県別の受験者数は?
・なぜ2割の人が申し込んでも受験しないのか?

この記事のポイントを最初にお伝えしておきます。

この記事のポイント
・令和5年度の受験者数は46,991人(前年度から859人減少)
・40代が11,954人で最多、次いで50代が11,311人
・男女比は男性67.3%、女性32.7%
・女性受験者は15,351人で増加傾向

それでは本題に入っていきましょう!

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目次

行政書士試験の合格率データ【公式発表】

行政書士試験の合格率データ

まず最初に、行政書士試験の受験者数の確認方法についてお伝えしておきます。

この記事で扱っている行政書士試験の情報は、「行政書士試験研究センター」の公式サイトで確認した情報になります。

行政書士試験研究センターは「行政書士試験の実施団体」です。

公式が発表している間違いない数字を基にしているので、記事の内容は信用していただいて大丈夫です。

行政書士試験の受験者数の推移【過去12年分】

行政書士試験の受験者数の推移

それでは、過去12年分の受験者数の推移を見ていきましょう。以下の表は、各年度の受験申込者数、受験者数、受験率をまとめたものです。

過去12年間の受験者数データ

年度受験申込者数受験者数受験率
令和5年度59,460人46,991人79.0%
令和4年度60,479人47,850人79.1%
令和3年度61,869人47,870人77.4%
令和2年度54,847人41,681人76.0%
令和元年度52,386人39,821人76.0%
平成30年度50,926人39,105人76.8%
平成29年度52,214人40,449人77.5%
平成28年度53,456人41,053人76.8%
平成27年度56,965人44,366人77.9%
平成26年度62,172人48,869人78.6%
平成25年度70,896人55,436人78.2%
平成24年度75,817人59,948人79.1%

令和元年度までは減少傾向

平成24年度は約6万人(59,948人)が受験しており、この12年間で最も受験者が多い年となっています。

そこから令和元年度までは年々受験者数が減少していきました。

平成24年度:59,948人
令和元年度:39,821人

約2万人もの減少が見られた時期です。

令和2年度以降は増加に転じる

令和2年度以降、受験者数は回復基調となりました。

令和2年度:41,681人
令和3年度:47,870人
令和4年度:47,850人
令和5年度:46,991人

特に令和2年度から令和3年度にかけては、6,189人という大幅な増加が見られました。

受験率は76〜79%で安定

受験申込者数に対する実際の受験者数の割合(受験率)は、12年間を通じて76〜79%の間で推移しています。つまり、毎年2割以上の方が申し込みをしたものの受験していないということになります。

直近の傾向

令和5年度は前年度と比べて微減(859人減)となりましたが、依然として4万7千人前後と多くの方が受験しています。また、この3年間は47,000人前後で安定しています。受験者数は一定の水準で落ち着いてきていると言えますね。

受験者数についてまとめ

この12年間の受験者数の推移をまとめます。

令和元年度までは減少傾向
令和元年度を底に回復基調へ
直近3年間は4万7千人前後で安定
受験率は76〜79%で安定

行政書士試験の受験率が低い理由

行政書士試験の受験率が低い理由

受験率について、毎年76〜79%くらいだという話をしました。受験申込をした方のうち、2割以上の方が受験しなかったということになります。決して安くない受験料を払ったのに、なぜこれだけ多くの方が受験しないのでしょうか。

辞退した方に直接聞いたわけではありませんが、その理由としては以下のものが考えられます。

仕事や家庭の都合で受験ができなくなった。
思ったように勉強時間が確保できなかった。

そもそも行政書士試験は、合格するまでに600〜800時間の勉強時間が必要と言われている試験です。1日3時間ずつ勉強したとしても半年以上かかります。

それだけ長期間かけるとなると、勉強が予定通りに進まないことも当然ありますよね。「とりあえず申し込んだけど、このままだと受けてもどうせ落ちるから、来年またチャレンジしよう。」という方も一定数いるわけです。

また、行政書士試験は申し込みから試験日まで大体3ヶ月ほどあるので、予想していなかった事情により受けられなくなってしまう可能性もあります。

行政書士試験の年齢層別受験者数

行政書士試験の年齢層別受験者数

続いて受験者の年齢層をみていきましょう。過去3年分の年齢層別の受験者数が以下です。

年齢層令和5年度令和4年度令和3年度
10代以下573人570人600人
20代7,599人7,810人8,177人
30代9,491人10,117人10,550人
40代11,954人12,430人12,576人
50代11,311人11,138人10,591人
60代以上6,063人5,785人5,376人
合計46,991人47,850人47,870人

最も受験者が多いのは40代

年齢層別の内訳を見ると、最も受験者が多いのは40代です。令和5年度は11,954人(全体の25.4%)が受験しており、前年度の12,430人(26.0%)、前々年度の12,576人(26.3%)と、3年連続で全体の4分の1以上を占めています。

次いで多いのが50代

次いで多いのが50代で、令和5年度は11,311人(全体の24.1%)が受験しました。令和4年度の11,138人(23.3%)、令和3年度の10,591人(22.1%)と比較すると、年々その割合が増加していることが分かります。

50代以上の受験者が増加傾向

特徴的なのは、50代以上の受験者が増加傾向にある点です。50代は令和3年度から720人増加し、60代以上も687人増加しています。このことから、より幅広い年齢層で行政書士資格への関心が高まっていることが窺えます。

若い世代は減少傾向

一方で、若い世代では減少傾向が見られます。30代は令和3年度から1,059人減少し、20代も578人減少しています。

年齢層別受験者数についてまとめ

まとめると、行政書士試験は40代・50代で全体の約半数を占める状況が続いており、特に50代以上の受験者が増加傾向にあることが特徴的です。豊富な社会経験を活かしてキャリアチェンジを目指す方が増えているということでしょう。

行政書士試験の男女別受験者数

行政書士試験の男女別受験者数

受験者の男女比についても見ていきましょう。

区分項目令和5年度令和4年度令和3年度
男性受験者数31,640人32,627人33,133人
構成比67.3%68.2%69.2%
女性受験者数15,351人15,223人14,737人
構成比32.7%31.8%30.8%
合計受験者数46,991人47,850人47,870人

男性受験者は減少傾向

男女別の受験者数を見ると、興味深い傾向が浮かび上がってきます。男性受験者は令和3年度の33,133人から令和4年度は32,627人(前年度比506人減)、さらに令和5年度は31,640人(前年度比987人減)と、2年連続で減少しています。

女性受験者は増加傾向

一方、女性受験者は着実に増加を続けています。令和3年度の14,737人から令和4年度は15,223人(前年度比486人増)、令和5年度は15,351人(前年度比128人増)と、毎年増加傾向にあります。

女性の割合が高まってきている

こうした変化は男女比にも表れており、令和3年度は男性69.2%:女性30.8%だった比率が、令和4年度は男性68.2%:女性31.8%、令和5年度には男性67.3%:女性32.7%となっています。徐々にではありますが、確実に女性の割合が高まってきています。

行政書士試験の都道府県別受験者数【令和5年度】

行政書士試験の都道府県別受験者数

続いて都道府県別の受験者数についても見ていきましょう。

都道府県申込者数受験者数受験率
北海道1,729人1,391人80.5%
青森県302人234人77.5%
岩手県376人288人76.6%
宮城県1,116人857人76.8%
秋田県210人169人80.5%
山形県284人229人80.6%
福島県509人425人83.5%
茨城県774人608人78.6%
栃木県747人609人81.5%
群馬県862人683人79.2%
埼玉県2,861人2,304人80.5%
千葉県2,362人1,876人79.4%
東京都15,744人12,147人77.2%
神奈川県2,646人2,060人77.9%
新潟県697人559人80.2%
富山県428人344人80.4%
石川県429人341人79.5%
福井県221人177人80.1%
山梨県253人210人83.0%
長野県735人596人81.1%
岐阜県715人579人81.0%
静岡県1,376人1,104人80.2%
愛知県3,880人3,121人80.4%
三重県430人353人82.1%
滋賀県514人416人80.9%
京都府1,384人1,066人77.0%
大阪府4,962人3,907人78.7%
兵庫県2,412人1,923人79.7%
奈良県775人649人83.7%
和歌山県337人279人82.8%
鳥取県174人130人74.7%
島根県265人220人83.0%
岡山県801人626人78.2%
広島県1,168人955人81.8%
山口県384人312人81.3%
徳島県249人202人81.1%
香川県377人280人74.3%
愛媛県464人373人80.4%
高知県203人169人83.3%
福岡県2,145人1,668人77.8%
佐賀県312人247人79.2%
長崎県315人252人80.0%
熊本県619人494人79.8%
大分県370人308人83.2%
宮崎県325人270人83.1%
鹿児島県539人439人81.4%
沖縄県680人542人79.7%
合計59,460人46,991人79.03%

これについては説明不要ですかね。

大都市圏に受験者が集中していて、地方では受験者数が少ないという当然の結果です。受験率に関しても大きな差は見られず、全国的に約8割の受験率となっています。

まとめ:行政書士試験の受験者数の傾向

今回は「行政書士試験の受験者数」について、ここ数年の推移や内訳などをまとめました。もう1度この記事の冒頭に掲載したポイントを確認しておきましょう。

この記事のポイント
・令和5年度の受験者数は46,991人(前年度から859人減少)
・40代が11,954人で最多、次いで50代が11,311人
・男女比は男性67.3%、女性32.7%
・女性受験者は15,351人で増加傾向

というわけで、近年は受験者数が減少傾向です。この減少はいつまで続くのでしょうか。

ですが世代別に見ると50代以上の世代では受験者数が増加していますし、男女別に見ると女性の受験者数は増加しています。引き続き多くの方が受験する人気資格であることには変わりないと言えるでしょう。

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今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは。


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