【2025年版】弁理士の予備校・通信講座おすすめ5校をガチ比較!【LEC・アガルートなど】

弁理士試験に向けて予備校・通信講座を探しているけど、いっぱいありすぎてどこが良いのかわからない。費用も高額だから失敗したくない。ホームページを見ても良いことばかり書かれていて、なかなか絞り込めない。客観的に比較できる情報が欲しいです。

この記事の内容

  • おすすめ予備校・通信講座5校の紹介
  • 実績や評判、サポート力や講義の質などをガチ比較
  • よくある質問に回答

タイトルにもある通り「ガチ比較」なので、マイナス面も包み隠さず比較していきます。

この記事を書いている人

  • 名前:まさちゃん
  • 資格やスキルアップ関連の情報発信をしつつ、キャリア支援の仕事をしています
  • これまでに、資格やスキルアップの講座に100万円以上使いました
  • 月150時間以上を資格関係の情報収集に投下しています

まあ名前はどうでもいいですね(笑)
こんな感じで趣味として資格やスキルアップについての情報を収集している人間です。
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前置きメッセージ

この記事は、僕がこれまでにたくさんの資格講座を受けてきた経験をもとに書いています。

僕は資格に救われました。無資格でくすぶっていた僕が、色々と資格を取ったら、年収が500万円くらい上がりました。

資格で人生が変わった僕が、資格への感謝の気持ちを込めて、本気でこの記事を執筆します。

「この記事1本読んどけば間違いないよ」と自信を持っておすすめできる内容になっているので、少しでも参考にしていただけたら幸いです。

なお、「この部分がわかりづらい」などのご意見がありましたら、以下の問い合わせフォームより指摘してもらえると嬉しいです。
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目次

弁理士試験の基礎知識

さて、ここから本題に入っていくわけですが、まずは「弁理士試験の基礎知識」ということで、最低限知っておくべきことをまとめておきます。

弁理士試験の合格率・合格者数など

まずは合格率や合格者数について。弁理士試験は、毎年3,000人前後の方が受験する人気資格です。近年の受験者数、合格者数、合格率は以下のようになっています。

試験年度受験者数合格者数合格率
令和6年度3,160人191人6.0%
令和5年度3,065人188人6.1%
令和4年度3,177人193人6.1%
令和3年度3,248人199人6.1%
令和2年度2,947人287人9.7%
特許庁HPより

合格率は年度によって多少のばらつきはありますが、大体6%程度です。

16人に1人くらいしか合格できないということになります。正真正銘、難関資格です。

弁理士試験の日程・受験料など

続いて弁理士試験の日程や受験資格などについて見ていきましょう。

以下にまとめました。

受験資格制限なし(年齢、学歴、国籍等の制限なし)
受験料12,000円
試験日程■受験願書提出
例年3月下旬〜4月上旬
■短答式筆記試験
例年5月中旬〜下旬
■論文式筆記試験(必須科目)
例年6月下旬〜7月上旬
■論文式筆記試験(選択科目)
例年7月下旬〜8月上旬
■口述試験
例年10月中旬〜下旬
■最終合格発表
例年11月上旬
試験会場■短答式筆記試験
東京・大阪・仙台・名古屋・福岡
■論文式筆記試験(必須科目)
東京・大阪
■論文式筆記試験(選択科目)
東京・大阪
■口述試験
東京
特許庁HPより

受験資格や日程などは上記のとおりです。弁理士試験は受験資格が「制限なし」なので、年齢や学歴などに関係なくどなたでも受験が可能です。

弁理士試験の試験内容

試験内容としては筆記試験と口述試験が課される試験となっていて、さらに筆記試験は短答式と論文式の2種類があります。そしてさらに論文式は必須科目と選択科目に分かれています。

・短答式筆記試験
・論文式筆記試験(必須科目)
・論文式筆記試験(選択科目)
・口述試験

まとめると上記の通りで、合計4日間にわたる試験となっています。

ちなみに口述試験は筆記試験に合格した方のみが受験できます。また、短答式試験に合格した方のみが論文式試験を受験できます。なので短答式が1次試験、論文式が2次試験、口述が3次試験、というイメージですね。

弁理士試験の出題形式・出題科目

次に弁理士試験の出題形式や出題科目を見ていきましょう。

短答式試験■出題数
60問
■出題方式
五肢一択・マークシート方式
■試験時間
3.5時間
■試験科目
①特許法・実用新案法(20問)
②意匠法(10問)
③商標法(10問)
④工業所有権に関する条約(10問)
⑤著作権法・不正競争防止法(10問)
論文式試験
(必須科目)
■出題科目
①特許法・実用新案法
②意匠法
③商標法
■試験時間
①特許法・実用新案法(2時間)
②意匠法(1.5時間)
③商標法(1.5時間)
合計5時間
論文式試験
(選択科目)
■出題科目
①理工Ⅰ(機械・応用力学)
②理工Ⅱ(数学・物理)
③理工Ⅲ(化学)
④理工Ⅳ(生物)
⑤理工Ⅴ(情報)
⑥法律(弁理士の業務に関する法律)
■試験時間
1.5時間
口述試験■試験方式
面接方式
■試験科目
①特許法・実用新案法
②意匠法
③商標法
■試験時間
各科目10分程度
特許庁HPより

特許法・実用新案法、意匠法、商標法は、短答式試験から口述試験まで全てで出題されるので、ここの攻略が合格へのポイントと言えます。

弁理士試験の合格点

出題科目が分かったところで、実際にどのくらい得点すれば合格できるのかを見ていきましょう。特許庁ホームページによると、合格基準点は以下の通りです。

  • 短答式試験
    →総合得点の満点に対して65%の得点を基準として、論文式筆記試験及び口述試験を適正に行う視点から工業所有権審議会が相当と認めた得点以上であること。ただし、科目別の合格基準を下回る科目が一つもないこと。なお、科目別合格基準は各科目の満点の40%を原則とする。
  • 論文式試験(必須科目)
    →標準偏差による調整後の各科目の得点の平均(配点比率を勘案して計算)が、54点を基準として口述試験を適正に行う視点から工業所有権審議会が相当と認めた得点以上であること。ただし、47点未満の得点の科目が一つもないこと。
  • 論文式試験(選択科目)
    →科目の得点(素点)が満点の60%以上であること。
  • 口述試験
    →採点基準をA、B、Cのゾーン方式とし、合格基準はC評価が2つ以上ないこと。

総合得点で合格基準を上回る必要があるのはもちろん、科目ごとの合格基準も満たさないといけません。いわゆる足切りってやつですね。捨て科目は作らずに広く深い知識を身につけておく必要があります。

ちなみに合格率についてですが、短答式試験は20%前後、論文式試験は25%前後、口述試験は95%前後となっています。口述試験はほとんどの方が合格しているので、論文式試験までが勝負ですね。

弁理士試験の学習時間

ここまでで弁理士試験がどんな試験なのかを見てきましたが、果たしてこの難関試験に合格するためにはどのくらいの学習時間を確保する必要があるのか…

一般的に言われている時間数としては以下です。

3,000時間くらい

途方もなさすぎてイメージが湧きづらいかと思うので、1日あたりの勉強時間に換算してみます。

  • 1日10時間ずつ勉強して10ヶ月
  • 1日5時間ずつだと20ヶ月
  • 1日2時間ずつだと4年くらい

これを見て「なんだ余裕じゃん」と思った方は少数なはず。

かなり頑張らないと合格できないですし、その分価値のある資格と言えます。

予備校か通信講座を使った方が絶対に良い

というわけでこの記事を読みに来てくださったみなさんは大正解ですね。

弁理士試験はどんなに運が良い人でもまぐれで合格できる試験ではないです。

しっかり時間をかけて、コツコツ努力を積み重ねて挑むべき試験です。

独学で乗り切れる人はそうそういないので、予備校や通信講座でサポートしてもらいつつ、効率よく勉強を積み重ねていくのが圧倒的におすすめです。

弁理士予備校・通信講座選びの注意点

続いて予備校選びの注意点を3つお伝えしておきます。

合格実績を重視する

そもそも予備校選びがなんでそんなに難しいのかって、考えたことありますか?

答えは「情報が多すぎるから」です。

例えば予備校の公式サイトを見ると、以下のようなことが書かれていますよね。

  • 優秀な講師陣が揃っています
  • 初心者にもわかりやすい教材が売りです
  • 他にはないこんなサポートが受けられます

こういうのを見ると、以下のような思考になります。

  • 優秀な講師陣が揃っています
    →他の予備校の講師はどうなんだろう
  • 初心者にもわかりやすい教材が売りです
    →他の予備校の教材はどうなんだろう
  • 他にはないこんなサポートが受けられます
    →他の予備校のサポートはどうなんだろう

それで他の予備校の公式サイトを見に行って、また他はどうなんだろうって気になって…というループです。

ですがぶっちゃけ、以下ですよね。

  • 優秀な講師陣が揃っています
    →合格できなければ無意味
  • 初心者にもわかりやすい教材が売りです
    →合格できなければ無意味
  • 他にはないこんなサポートが受けられます
    →合格できなければ無意味

どんな売り文句でアピールしていたとしても、合格できなければ無意味です。

逆に合格できるなら、何でもいいですよね。

というわけで、あれこれいろんな情報に悩まされることかと思いますが、最終的には合格実績を重視して選んでおけば失敗が少ないです。

ランキングを鵜呑みにしすぎない

この記事ではおすすめ予備校をランキング形式で紹介していますが、鵜呑みにしすぎないでください。

理由は、「人によって現在の置かれている状況が違うから」です。

例えば僕の場合だと、社会人として働き始めてからある程度経つので、貯金がそれなりにあります。なので「高くても良い予備校を選びたい」という気持ちがあるので、さっき説明した通りですが実績重視で予備校選びをします。

ですがこの記事を読んでいる方の中には、以下の価値観の人もいるはず。

  • なるべく安い予備校を選びたい
  • AIなどの最新技術を使っている予備校を選びたい
  • 歴史ある老舗予備校を選びたい
  • 初心者に優しい予備校を選びたい

その場合はランキングが低くても、その価値観を満たす予備校を選んだ方が満足度が上がりますよね。

というわけで、この記事のランキングを鵜呑みにせず、みなさんの状況に合わせて参考程度に読んでいただければと思います。

無料体験とかは絶対活用する

この記事で紹介する予備校・通信講座は、基本的に無料体験が受けられます。

これは絶対活用するべきですね。

この記事を読んで「自分に合っているのはここだ」と運命を感じたとしても、実際に受講し始めてみたら「イメージと違った」ということはあり得ます。

安い買い物じゃないので、失敗の可能性を下げるためにも、ここは急がば回れです。

予備校なら「現地で雰囲気を感じてみる」「スタッフの対応の丁寧さを見てみる」「体験講義でわかりやすさを確認してみる」など。

通信講座なら「公式サイトのサンプル講義を視聴してみる」「スマホでシステムの使いやすさを確認してみる」などです。

デパ地下で試食をしたり、服屋さんで試着をするのと同じで、予備校も事前に試せるものはフル活用しましょう。

弁理士予備校おすすめランキングTOP5【2025年版】

さて、ここからはいよいよ弁理士の予備校・通信講座おすすめランキングトップ5を紹介していきます。

前年度までの実績などを踏まえ、2025年版のランキングを作成しました。

自信を持っておすすめできるランキングになっているので、ぜひ参考にしていただければと思います。

5位 資格の学校TAC

評価項目評価コメント
合格実績3.5合格実績非公表、合格者の声掲載も少数
費用3.21年本科生:385,000円、2年本科生:451,000円
講師の質4.3経験豊富な講師陣による体系的な講義
教材の質4.4短答と論文学習を並行して進められる評判の良いテキスト
サポート体制4.2質問対応、補講など充実したフォロー制度
総合評価3.925項目の平均点

5位は資格の学校TAC。資格試験対策の予備校として抜群の知名度を誇る予備校ですね。

強みと弱み

強み
・大手資格予備校としての豊富な経験
・戦略的な合格カリキュラム
・評判の良いオリジナル教材
・充実したフォロー制度
・通学と通信の両方に対応
・長期スパンで合格を目指すコースあり

弱み
・講座料金が高い
・合格実績が公表されていない
・オンライン学習環境が他校と比べてやや劣る可能性

TACは教室受講が可能です。全国に教室がありますが、弁理士講座を受講できるの教室は限られているので注意してください。

料金は高めなんですが、同じく通学講座を開講しているLECと比較するとかなり安いです。通える範囲に教室があり、安く受講したいという方はTACで受講するといいですね。

料金

1年本科生385,000円
2年本科生451,000円

短期合格を目指す1年本科生の他、1年目で短答合格、2年目で論文合格を目指す2年本科生もあります。

単科での受講も可能なので、他の予備校・通信講座をメインで受講しつつ、理解が弱い科目だけTACの講座で知識定着させる使い方も可能です。

合格実績

2023年度:公表なし

2024年度:公表なし

具体的な合格実績が公表されていないのはかなりマイナスですね。公式サイトに掲載されている合格体験記の数もかなり少なく、物足りない印象です。

LECと比較されることがよくありますが、弁理士の講座については今のところLECの方が実績豊富で安心して受講できるかと思います。

口コミ

TACの基本講義テキスト逐条編は、非常に完成度が高く、短答と論文との学習を並行して行えるように作成されている点が良かったと思います。

TAC合格者の声より

他社の論文添削も複数回受けましたが、他社と比較して点数のバラツキが少ないと感じました。添削のバラツキが小さいことで、自分の駄目な点を把握しやすく、欠点を修正することができる点で良かったと感じます。

TAC合格者の声より

アウトプットに関しては、答練や全国公開模試の難易度が本試を再現するような絶妙なレベルに設定してあり、現時点での実力を測る上で大変参考になりました。

TAC合格者の声より

まとめ

実績も公表されていないので、正直なところあまりおすすめではないですね。

教室に通学して勉強したい、かつLECより安いところがいい、という方は検討の余地ありです。

気になる方は、「公式サイト」で無料体験講義が公開されているので、そちらをチェックしてみてください。

TAC公式サイト
https://www.tac-school.co.jp/kouza_benrishi.html

4位 スタディング

評価項目評価コメント
合格実績3.5合格実績非公表、合格者の声16名分掲載
費用5.0総合コース:99,000円と圧倒的な低価格
講師の質4.0初心者にもわかりやすい動画講義
教材の質4.0スキマ時間学習に最適化された簡潔な内容
サポート体制3.7質問はチケット制、AI問題復習機能あり
総合評価4.045項目の平均点

4位はスタディング。圧倒的な低価格が特徴のWeb通信専門の予備校です。

強みと弱み

強み
・オンライン完結型のWeb通信講座
・初心者にも分かりやすい動画講義
・圧倒的な低価格
・機能豊富な学習システム
・質問はチケット制
・論文添削や個別指導つきのコースあり

弱み
・合格実績が公表されていない
・論文添削や個別指導つきのコースは高い

「料金が圧倒的に安い」と聞くと、「内容は大丈夫なの?」と不安に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、初心者にもわかりやすく作られた動画講義は、評判が良いです。

AIが自動で復習すべき問題を出題してくれる「AI問題復習機能」や、テキストをコピペでまとめられる「マイノート機能」、重要語句を塗りつぶして使える「暗記ツール」など、学習補助機能も充実しています。

料金

合格コース79,000円
総合コース99,000円
総合コース+論文添削・個別指導272,000円

合格コースが短答対策のみ、総合コースが短答+論文対策です。

人気は総合コースで、論文対策までついて料金が10万円を切ります。衝撃的な安さですね。

費用重視で選ぶならスタディング一択です。

合格実績

2023年度:公表なし

2024年度:公表なし

合格実績が公表されていないのはマイナスポイントですね。公式サイトに掲載されている合格体験談はの数も少なく、2024年度は16名分のみです。物足りないですね。

口コミ

毎日の通勤時間が長いので、スタディングの講座はとても合っていたと思います。テキストやスライドがとても見やすく、勉強しやすかったです。とにかく、スタディングの講座を何周もして、基礎を叩き込みました。

スタディング合格者の声より

スタディングは手軽な料金から学習をスタートでき、挑戦へのハードルを下げてくれました。自宅で空いた時間にやれるので無理なく続けられたと思います。

スタディング合格者の声より

スタディングの講義を歩きながらや、家事をしながら何度も聞きました。そうすればどんなに忙しくても勉強時間がゼロにはなりません。また、勉強は手を付け始めるとやる気が出るものですから、とりあえず聞く、というのはモチベーションの維持にもつながりました。

スタディング合格者の声より

まとめ

スタディングの最大の魅力は、圧倒的な低価格です。安さ重視で予備校選びをする方は、スタディング一択でいいかなと思います。

合格コースが安いですが、論文対策までしたい方は総合コースを選びましょう。

スタディングも「公式サイト」でサンプル講義動画が視聴できます。「無料お試し」もできるので、諸々のツールの使い勝手なども確認できます。

スタディング公式サイト
https://studying.jp/benrishi/

3位 資格スクエア

評価項目評価コメント
合格実績4.22023年度合格率38.5%、2024年度は非公表
費用3.2基礎・短答・論文パック:297,000円
講師の質4.5林講師による受講生満足度96.4%の講義
教材の質4.525年分の短答過去問収録のWeb問題集が特徴
サポート体制4.3講義画面からワンクリック質問、月1回のZoom相談会
総合評価4.145項目の平均点

3位はスタディング同様Web通信専門の予備校、資格スクエアです。

強みと弱み

強み
・オンライン完結型のWeb通信講座
・受講生満足度96.4%の林講師
・7講座で構成された戦略的カリキュラム
・講師との月1Zoom相談会
・講義画面からワンクリックで質問可能
・25年分の短答過去問を収録したWeb問題集

弱み
・音声ダウンロードに追加料金がかかる
・初学者には難しいとの声あり
・合格実績が公表されていない

スマホがあればどこでも学習できるので、スキマ時間を学習時間に変えられます。

ITの技術を用いてとことん「ムダ」や「非効率」を省き、受講生の学習負担の軽減を実現しているのが特徴的ですね。問題演習や学習の進捗管理なども資格スクエアのシステム内でできます。

料金

基礎・短答・論文パック297,000円
基礎・短答・論文パック(民法付きプラン)335,500円

TACやLECなどの通学型予備校と比べると安いですが、Web通信予備校の中だと高めです。

合格実績

2023年度:パック受講生最終合格率38.5%

2024年度:公表なし

2023年度はパック受講生の最終合格率が38.5%という素晴らしい実績。

ですが最新2024年度は実績の公表がなくなりました。代わりに4年間で最終合格者数が3倍になったというデータが公表されていましたが、これはちょっと判断が難しいですね。

ちなみに2024年度の合格体験記は18名分の掲載でした。TACやスタディングよりは多いですが、それでもインパクトはないですね。

口コミ

私は皆でやるより自分のペースで進めたい性格ですので、自分の受けたい時に講義を受けられ、いつでも講義を見返せるところが一番良かったです。在宅勤務の時に「仕事前にやろう」、仕事終わりに「今やろう」と、思い立ってすぐに学習できたのが助かりました。

資格スクエア合格者の声より

学習を進めるほどに、教材の質が高いという点がよく分かりました。
具体的には短答の過去問集ですが、解説が大変丁寧です。短答対策は過去問の解説内容にとても助けられました。
また、青本講座のテキストもかなり重宝しました。テキストの「重要度★3まで、キーワードを再現できるようにする」という形で学習を進めました。

資格スクエア合格者の声より

講座を受け始めると、「オンラインに一日の長がある」という点がよく分かりました。通信で勉強したい人にとって、とても学習しやすい環境が用意されています。講義は聴きやすく、教材も使いやすいです。WEB問題集も役立ちました。

資格スクエア合格者の声より

まとめ

実績公表がなくなった点は不安ですが、Web問題集とかワンクリック質問制度などは魅力ですね。

ちなみに他の受講生が過去にした質問の内容と回答も閲覧できるので、自分が気付かなかったポイントや新たな視点が得られる可能性もあります。

講師は林講師と菊池講師。どちらの講義も「公式サイト」でサンプルが公開されているので、申し込み前にチェックしておきましょう。

評判や口コミが気になる方は、「資格スクエア弁理士講座の評判は?」の記事にまとめているので、こちらもどうぞ。

資格スクエア公式サイト
https://www.shikaku-square.com/benrishi

2位 アガルートアカデミー

評価項目評価コメント
合格実績4.72021〜2024年度の累計合格率27.08%(全国平均の約4倍)
費用3.8総合カリキュラム:約20万円〜24万円(全額返金制度あり)
講師の質4.7丸野講師・渥美講師など評判の良い講師陣
教材の質4.8講師書き下ろしのフルカラーテキスト、コンパクトで要点を押さえた内容
サポート体制3.5質問制度がない点がマイナス
総合評価4.305項目の平均点

2位はWeb通信専門の予備校、アガルートアカデミー。比較的新しい予備校ですが、難関資格で軒並み高い合格実績を叩き出している注目予備校です。

強みと弱み

強み
・オンライン完結型のWeb通信講座
・驚異的な合格実績(過去4年間の累計合格率27.08%)
・評判の良い講師陣(丸野講師・渥美講師など)在籍
・充実したeラーニングシステム
・講師書き下ろしのフルカラーテキスト

弱み
・対面でのサポートがない
・質問制度がない

Web通信受講の講座ということでスマホやパソコン、タブレットを使用して講義動画を視聴する形式で学習を進めて行きます。通勤・通学の電車時間や昼休憩時間など、「スキマ時間」を活用して学習できます。

弁理士講座の総合講義は丸野講師が担当します。受講生からの評判がとても良い講師です。

選択科目民法は弁護士の渥美講師が担当。こちらも評判の良い先生です。弁理士試験の出題ポイントに絞ったコンパクトな講義が受けられます。

料金

総合カリキュラム(民法オプションあり)239,800円
総合カリキュラム(民法オプションなし)195,800円
短答カリキュラム162,800円

受講料も比較的リーズナブルですね。アガルートはWeb通信専門ということもあり、教室を構えていません。そのため人件費やテナント料、維持費などがかからないことから、講座を安く提供できています。

さらに対象のカリキュラム(上記3つはいずれも対象)を受講して無事に合格を勝ち取った場合に、受講料が全額返金される制度がついています。合格したら実質無料、ということで、これを頑張るモチベーションにも繋げられますね。

合格実績

2021〜2024年度:合格率27.08%

実績は2021〜2024年度の累計で「合格率27.08%」という数字です。弁理士試験の全国平均の合格率が6%〜10%程度であることを考えると、この数字がいかに驚異的かがわかりますね。

口コミ

膨大な民法の中から、弁理士試験で必要な項目のみが抽出されており、効率的な勉強が可能でした。

アガルート合格者の声より

レジュメが理解の助けになった。
テキスト冊子のデザイン、レイアウトがよかった。
ダウンロードが容易だった。

アガルート合格者の声より

趣旨や理由付けが、原理原則に立ち返った所から説明がされていて、理解しながら読み進める事ができました。
論文過去問題集は非常に分かりやすく重宝しました。

アガルート合格者の声より

まとめ

質問制度がない点が若干の不安ポイントではありますが、この記事の前半でも説明した通り、結局「合格できれば何でもいい」です。

アガルートは高い実績を挙げているので、しっかり合格できる講座内容になっていることは間違いないでしょう。

丸野先生をはじめ、担当講師3名のサンプル講義動画が「公式サイト」に掲載されています。事前にチェックしておきましょう。

評判や口コミが気になる方は、「アガルート弁理士講座の評判は?」の記事にまとめているので、こちらもどうぞ。

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

1位 LEC東京リーガルマインド

評価項目評価コメント
合格実績5.02017〜2023年度:初回受験合格者の5人に4人がLEC出身
費用2.51年合格ベーシックコース:515,000円と高額
講師の質4.8宮口先生をはじめとする経験豊富な講師陣による質の高い講義
教材の質4.9評判の良いオリジナルテキスト、過去問解説が充実
サポート体制4.7質問対応、自習室の開放、専任チューターへの相談など充実
総合評価4.385項目の平均点

1位は弁理士予備校の定番、LEC東京リーガルマインドです。1992年からの長い指導歴があり、豊富な情報量や指導ノウハウを活かして多くの合格者を輩出しています。

強みと弱み

強み
・大手資格予備校としての豊富な経験
・オリジナル教材の評判がとても良い
・通学と通信の両方に対応
・経験豊富な講師陣による質の高い講義
・充実した学習サポート

弱み
・料金がかなり高い

主な特徴としては上記の通り。全国に教室展開しているため通いやすく、大手であるという安心感も魅力です。

弁理士講座で使用するオリジナルテキストは非売品となっており、LECの講座を受講した方のみが入手することができます。評判の良いテキストです。

評判の良い講師陣が揃っているのも魅力で、特に宮口先生は人気ですね。パワフルな口調が印象的な講師で、面白い例え話を交えつつわかりやすい講義を繰り広げます。常にニコニコ柔らかい表情で話されるので、安心感もあります。

料金

1年合格ベーシックコース515,000円

料金はかなりお高めですね。高い実績を誇るLECなので、強気な価格設定です。

合格実績

2017〜2023年度:初回受験合格者の5人に4人がLEC出身

2017〜2023年の弁理士試験において、初回受験合格者185人中、145名がLEC初学者向けコース出身者という高い実績を誇ります。

もちろんこれは初回受験者だけの数字なので、全体ではさらに多くの合格者を輩出していると考えられますね。

口コミ

短答試験後すぐに始まった論文直前答練では、出題される問題が非常に難しく、点数も低いことも多かったです。しかし試験直前にレベルの高い問題をたくさん解くことができたので、本番の試験では逆に簡単と思えるほど、自分の論文力を向上することができました。

LEC合格者の声より

短答アドヴァンステキストは条文が一つ一つ丁寧に説明されており、またその条文に関連する過去問も掲載されており、短答対策ではこのテキストをメインで進めていました。短答模試や答練等で、初見の問題が出て解けないこともありましたが、その模試等で間違えたところは短答アドヴァンステキストに書き写し、自分だけの最強のテキストを作成し、繰り返し復習し、短答試験を乗り越えることができました。

LEC合格者の声より

体系別短答過去問と口述アドヴァンステキストを利用してよかったです。この2つの過去問集は、大概の受験生が取り組んでいると思いますので、最低限やっておかないとライバルと対等に戦えないかもしれません。反対に、これらの過去問を完璧にしておけば、短答式試験と口述試験は突破できるように思います。

LEC合格者の声より

まとめ

実績重視で予備校を選びたい方には、LECがおすすめです。

多くの方がLECの講座を受講して合格を勝ち取っていますし、講師や教材の評判もめちゃくちゃ良いです。

特に宮口先生ですね。「公式サイト」でサンプル講義動画が視聴できるので、ぜひ見てみてください。きっと「もっと見たい」と思うはずです。

評判や口コミが気になる方は、「LEC弁理士講座の評判は?」の記事にまとめているので、こちらもどうぞ。

弁理士予備校・通信講座の徹底比較

続いて比較に入ります。

ランキング内でも各項目5点満点で採点した結果を掲載しましたが、それを項目別に見比べていきます。

詳しい話はランキング内でもしたので、詳細は省きますね。

合格率・合格実績比較

予備校名評価合格実績
LEC東京リーガルマインド5.02017〜2023年度:初回受験合格者の5人に4人がLEC出身
アガルートアカデミー4.72021〜2024年度の累計合格率27.08%(全国平均の約4倍)
資格スクエア4.22023年度合格率38.5%、2024年度は非公表
スタディング3.5合格実績非公表、合格者の声16名分掲載
資格の学校TAC3.5合格実績非公表、合格者の声掲載も少数

まずは最重要の合格実績から。

具体的に数字を出している予備校は、LEC・アガルート・資格スクエアの3校です。

LECは初学者向けコースから合格者を多く輩出。1発合格者の5人中4人がLEC出身ということで、初学者にも丁寧な指導をしてくれる予備校と言えそうですね。

アガルートは「合格率」を公表していて、2021〜2024年度の累計合格率が27.08%という脅威的な数字となっています。令和6年度の全国平均合格率が6.0%であることを考えると、こちらも質の高い講座が提供されていると言えますね。

資格スクエアは令和5年度のパック受講生の最終合格率が38.5%ということで、こちらも素晴らしいですね。令和6年度の実績が非公表なのは気になるところですが。

というわけで実績で選ぶならこの3校、特にLECとアガルートがおすすめです。

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

費用・料金比較

予備校名評価費用
スタディング5.0総合コース:99,000円と圧倒的な低価格
アガルートアカデミー3.8総合カリキュラム:約20万円〜24万円(全額返金制度あり)
資格の学校TAC3.21年本科生:385,000円、2年本科生:451,000円
資格スクエア3.2基礎・短答・論文パック:297,000円
LEC東京リーガルマインド2.51年合格ベーシックコース:515,000円と高額

費用の安さで選ぶなら、スタディング一択ですね。10万円以内で受講可能です。

大きく離れての2番手はアガルート。こちらは合格者への全額返金制度があるので、これが受けられれば実質無料で受講可能ですね。

スタディング公式サイト
https://studying.jp/benrishi/

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

講師の質比較

予備校名評価講師の特徴
LEC東京リーガルマインド4.8宮口先生をはじめとする経験豊富な講師陣による質の高い講義
アガルートアカデミー4.7丸野講師・渥美講師など評判の良い講師陣
資格スクエア4.5林講師による受講生満足度96.4%の講義
資格の学校TAC4.3経験豊富な講師陣による体系的な講義
スタディング4.0初心者にもわかりやすい動画講義

講師については正直どこの予備校も良い講師がいますが、やはり宮口先生擁するLECと丸野先生・渥美先生を擁するアガルートが安心でしょう。

どちらも公式サイトにサンプル講義動画が公開されているので、見比べてみると良いですよ。

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

教材の質比較

予備校名評価教材の特徴
LEC東京リーガルマインド4.9評判の良いオリジナルテキスト、過去問解説が充実
アガルートアカデミー4.8講師書き下ろしのフルカラーテキスト、コンパクトで要点を押さえた内容
資格スクエア4.525年分の短答過去問収録のWeb問題集が特徴
資格の学校TAC4.4短答と論文学習を並行して進められる評判の良いテキスト
スタディング4.0スキマ時間学習に最適化された簡潔な内容

教材で選ぶならLECですね。長年の合格ノウハウが詰め込まれた、評判の良い教材が揃っています。短答アドヴァンステキストは非売品で、LECの講座を受講した方しか入手できません。

カラーの教材が欲しい方はアガルートも要検討です。

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

サポート体制比較

予備校名評価サポート内容
LEC東京リーガルマインド4.7質問対応、自習室の開放、専任チューターへの相談など充実
資格スクエア4.3講義画面からワンクリック質問、月1回のZoom相談会
資格の学校TAC4.2質問対応、補講など充実したフォロー制度
スタディング3.7質問はチケット制、AI問題復習機能あり
アガルートアカデミー3.5質問制度がない点がマイナス

サポート体制で比較すると、これはもうLECが抜けていますね。通学受講なら講師に直接質問できますし、専任のチューターに学習相談も可能です。有料ですがゼミもあります。

通信受講の場合は「教えてチューター制度」が使えるのでそこで質問が可能。学習相談ももちろんできます。

よくある質問:募集してます

ここからはよくある質問のまとめです。

問い合わせフォームからの質問に、記事で回答します。お気軽にどうぞ。(増えてきたら別記事に切り分けます。)
» 問い合わせフォーム

質問

仕事をしながらでも弁理士試験に合格できますか?

回答

もちろん可能です。

むしろ仕事を続けながら、収入を維持しながら挑戦できるのはメリットが大きいです。

「試験に落ちたらどうやって生きていこう…」という心配をする必要がなくなるので。

精神的にも安定した状態で学習できますよ。

質問

独学での合格は可能ですか?予備校は必要?

回答

独学は可能です。でも予備校を使った方がいいです。

どんな資格でもそうですが、独学で合格できないことはないです。

ですが弁理士試験は3,000時間という膨大な学習時間の確保が必要な試験ですからね。この厳しい戦いにたった1人で挑んだ場合、挫折の2文字がチラつく人はかなり多いはず。

なのでおすすめは圧倒的に予備校ですね。

予備校なら効率よく学習できるカリキュラムが組まれているので無駄がないですし、ペース管理もしてもらえます。精神的にキツくなったらカウンセリングとか立て直してもらえたりもします。

挫折せずにやり切れる環境が整っていると言えます。

それからもう1つ、お金を払って予備校の講座を受講することで、「お金を無駄にしないために頑張ろう」という気持ちが生まれるのも大きいです。

弁理士講座は高いものだと50万円以上の費用がかかります。大金です。挫折した瞬間にこのお金が無駄になると考えると…引くに引けないですよね。

というわけで、弁理士試験は独学でも合格が狙える試験ではあるものの、予備校の講座を受講するのがおすすめです。

質問

法律の知識が全くない状態からでも合格できますか?

回答

もちろんできます。

法律の知識があった方が学習時間を短縮できるのは間違いないですが、知識がないからといって即終了ということにはなりません。

ほとんどの予備校には「初学者向けの講座」「学習経験者向けの講座」のような感じで複数の講座が用意されています。自分のレベルに合わせて選べば問題なしです。

「どの講座を受講すればいいかわからない」という人は、予備校の受講相談などでその旨を伝えてみるといいかと思います。一人ひとりの状況に合わせたアドバイスをしてもらえますよ。

質問

社会人におすすめの予備校はどこですか?

回答

社会人が弁理士を目指すときにネックとなるのは、「勉強時間を確保」ですよね。忙しい仕事の合間を縫っていかに勉強時間を確保するかが、勝負の分かれ目です。

そう考えると、スキマ時間を有効活用できる「通信講座」がおすすめですね。

  • 通勤電車の中でスマホ学習
  • 昼休憩の時間にスマホ学習
  • お風呂に入りながらスマホ学習
  • 寝る前のちょっとした時間にスマホ学習

こんな感じで毎日コツコツ勉強を進められるのは通信講座のメリットです。

例えば毎日以下くらいなら、無理なく勉強時間を確保できそうじゃないですかね。

  • 往復の通勤電車で30分ずつ
  • 昼食後の休憩時間に30分
  • お風呂に浸かりながら15分
  • 家事や育児の合間に15分

これで毎日2時間ずつが捻出できます。365日続ければ730時間になります。

3,000時間の勉強が必要と言われている弁理士試験で、この時間数をスキマ時間で確保できるのは大きいですよね。

というわけで結論ですが、社会人はランキング通り、LECの通信講座か、アガルートを受講すればOKです。

質問

予備校を2つ以上併用するのは効果的ですか?

回答

あまりおすすめできません。

基本的にどの予備校も、自分のところの講座だけで合格できるようにカリキュラムが組まれています。

なのであれこれ手を広げるよりは、自分が選んだ予備校のカリキュラムをしっかりやり切ることを目指した方が良いかと思います。

弁理士予備校の比較まとめ

というわけで、この記事のまとめです。

結論、LECかアガルートを選べばOKです。

この記事の前半でも書きましたが、一番重視すべきは合格実績です。教材が充実していようが有名講師が在籍していようがAIを使った最新機能を導入していようが、合格できなければ無意味です。

実績通りLECアガルートを選びましょう。

そしてこの記事を閉じた後に、みなさんがやるべきことは以下です。

  • 無料体験の申し込み
  • 受講相談の申し込み
  • サンプル講義動画の視聴

自分の将来を託す予備校を選ぶわけなので、しっかり中身をチェックした上で申し込むようにしてくださいね。

アガルート公式サイト
https://www.agaroot.jp/benri/

というわけで以上です。

みなさんが良い予備校・通信講座と出会い、その先の弁理士試験の合格を勝ち取ることができますように。

それでは。

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