こんにちは、まさちゃんです。
いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。
資格についての情報を発信しているブログになりますので、参考にしていただけましたら幸いです。
さて今回は、「公認会計士試験の予備校講座の比較」というテーマで記事にまとめていきます。
こういった要望にお応えする記事になります。
今回は公認会計士試験対策の講座を開講している有名どころの予備校5つを、費用や実績などいくつかの視点から比較していきます。
こんな感じで、それぞれの比較項目ごとにおすすめ予備校も紹介しつつ、マイナス面も包み隠さずガチで比較していきます。
この記事を読み終わる頃には、自分にぴったりな予備校がきっと見つかっているかと思います。
それでは早速、内容に入っていきます。
目次
予備校比較の前に…公認会計士試験の基礎知識
まずは公認会計士試験のデータをいくつか掲載します。
予備校選びには直接関係してこないと思われがちですが、まずは相手(公認会計士試験)のことを知ることから予備校選びは始まります。
合格率などを知っておけば、「この予備校は全国平均よりも高い合格率だから質の高い講座内容になっていそうだな…」のように比較するときの目安にもなりますし、出題される問題の中で自分の苦手そうな分野が分かれば、そこを手厚くサポートしてくれる予備校を選ぶこともできますよね。
というわけで過去のデータを掲載しつつ、公認会計士試験について紹介していきます。
「そんなことはもう知ってるよ!」という人は読み飛ばしちゃってください。
公認会計士試験の合格率・合格者数など
公認会計士の試験は、「短答式試験」と「論文式試験」の2種類が課されます。
短答式試験は年に2回チャンスがあり、論文式試験は1回です。
近年の答案提出者数、合格者数、合格率は以下のようになっています。
第Ⅰ回短答式試験 | 答案提出者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和4年 | 9,949人 | 1,199人 | 12.1% |
令和3年 | 9,524人 | 2,060人 | 21.6% |
令和2年 | 7,245人 | 1,139人 | 15.7% |
令和元年 | 6,610人 | 1,097人 | 16.6% |
平成30年 | 6,569人 | 1,090人 | 16.6% |
平成29年 | 6,045人 | 1,194人 | 19.8% |
平成28年 | 5,479人 | 863人 | 15.8% |
第Ⅱ回短答式試験 | 答案提出者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和4年 | 9,870人 | 780人 | 7.9% |
令和3年は Ⅰ回のみ | - | - | - |
令和2年 | 5,616人 | 722人 | 12.9% |
令和元年 | 5,604人 | 709人 | 12.7% |
平成30年 | 5,346人 | 975人 | 18.2% |
平成29年 | 4,916人 | 475人 | 9.7% |
平成28年 | 4,740人 | 638人 | 13.5% |
論文式試験 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和4年 | 4,067人 | 1,456人 | 35.8% |
令和3年 | 3,992人 | 1,360人 | 34.1% |
令和2年 | 3,719人 | 1,335人 | 35.8% |
令和元年 | 3,792人 | 1,337人 | 35.3% |
平成30年 | 3,678人 | 1,305人 | 35.5% |
平成29年 | 3,306人 | 1,231人 | 37.2% |
平成28年 | 3,138人 | 1,108人 | 35.3% |
こんな感じですね。
合格率は年度によって多少のばらつきはありますが、第一回短答式は15%〜20%、第二回短答式は10%〜15%、論文式は35%くらいになっています。短答式は2回とも受験する人もいるので、その点を加味すると合格率は20%〜25%くらいになってきます。
まぐれで合格できる試験でないことは合格率を見ても明らかですね。しっかり勉強して挑む必要がある難しい試験と言えそうです。
また、公認会計士の試験はここ数年、受験者数の増加に伴って合格者数も増加傾向であるという特徴があります。一時期は受験者数が減少傾向だったのですが、ここにきて人気が再燃している資格ということになりますね。
ちなみに、公認会計士試験全体としての合格率は約10%です。
公認会計士試験の日程・受験料など
続いて公認会計士試験の日程や受験料、受験資格などを見ていきましょう。
受験資格 | なし |
受験料 | 19,500円 |
願書受付 | ■第Ⅰ回短答式 2023年8月25日~9月8日 ※インターネット出願は2023年9月14日まで ■第Ⅱ回短答式 2024年2月上旬~2月中旬 ※インターネット出願は2024年2月下旬まで |
試験日 | ■第Ⅰ回短答式 2023年12月10日 ■第Ⅱ回短答式 2024年5月26日 ■論文式 2024年8月16日~8月18日 |
合格発表 | ■第Ⅰ回短答式 2024年1月中旬(予定) ■第Ⅱ回短答式 2024年6月下旬(予定) ■論文式 2024年11月中旬(予定) |
試験会場 | 北海道・宮城県・東京都 神奈川県・石川県・愛知県 大阪府 ・広島県・香川県 福岡県 ・熊本県・沖縄県など |
公認会計士試験は受験資格が「なし」なので、誰でも受験が可能です!
他のことは気にせずに、ひたすら勉強を頑張れば合格できる試験ということになりますね。
先ほども書きましたが、短答式試験は年に2回(12月上旬と5月下旬)チャンスがあり、論文式試験は年に1回(8月下旬)の1発勝負になります。
論文式試験は3日間を通して実施される、体力的にも厳しい試験になっています。
公認会計士試験の出題科目・配点など

次に公認会計士試験の出題形式を見ていきましょう。
短答式、論文式それぞれの出題科目は以下の通りです。
短答式 | 【マークシート】 ・財務会計論(200点満点、120分) ・管理会計論(100点満点、60分) ・監査論(100点満点、60分) ・企業法(100点満点、60分) |
論文式 | ・会計学(財務会計論・管理会計論、300点満点) ・監査論(100点満点) ・企業法(100点満点) ・租税法(100点満点) ・選択科目(経営学、経済学、民法、統計学、100点満点) |
こんな感じですね。
短答式は4科目、論文式は5科目(実質6科目)が出題されます。
その中でも「財務会計論」、いわゆる簿記の配点が高いですね。
こちらが最重要科目と言えます。
公認会計士試験の合格点・目安
出題科目が分かったところで、実際にどのくらい得点すれば合格できるのかを見ていきましょう。
短答式、論文式それぞれの合格目安は以下の通りです。
短答式 | 4科目の総点数が70%以上が目安 |
論文式 | 偏差値換算で52%以上の得点比率が目安 |
短答式は受験者数や難易度によって調整されますが、70%くらい得点できれば合格が近いと言えます。
500点満点なので350点くらいが目安ということになりますね。
ちなみに2020年の第Ⅰ回は57%の得点が合格ラインでした。受験者数や難易度による調整はかなり幅があるようです。
全然解けないからといって、試験中に諦めるのはもったいないですね。
短答式試験に合格すると、その年の論文試験を受けられる他、翌年、翌々年の短答式試験の免除申請ができます。
論文式の方は「偏差値換算で52」というなんだかわかりづらい基準になっていますが、要は平均点のやや上くらいの得点で合格できるということです。
短答式試験を勝ち抜いてきた強者たちの中で平均点以上を取らなければいけないので、こちらもしっかり対策をしていく必要がありますね!
公認会計士試験の学習時間
公認会計士試験の詳細がわかったところで、次は合格までに必要な学習時間についても解説しておきますね。
必要な学習時間は人によって異なりますが、一般的に言われている時間数は以下です。
公認会計士試験の合格には4,000時間の学習が必要。
かなり膨大な勉強時間を確保する必要がありますね…
これだけの勉強を耐え抜いた先に、公認会計士試験の合格があります。大変な試験ですが、それだけ価値のある試験ということですね。2年かけて合格を目指すのが一般的な試験です。
というわけでかなり長期的な学習計画が必要になってくるので、挫折率を下げるためにも、効率よく学習できるカリキュラムが組まれている「予備校」を利用して挑戦するのが最短ルートと言えます。
独学で合格できないこともないですが、あまりおすすめはしないですね。
公認会計士予備校の選び方

続いて公認会計士予備校の選び方について説明していきます。
今回は全部で5校の予備校を比較していくのですが、どの予備校にも魅力があり強みがあります。めちゃめちゃ迷うと思うので、自分に合った予備校を見つける方法を以下にまとめておきます。
まずは通学かWeb通信か、受講スタイルを決める
まずは通学で受講するかWeb通信で受講するかを決めると、かなり絞り込めます。
自分の状況に合わせてどちらのスタイルで受講するかをイメージしておきましょう。
通学を選んだ場合、予備校校舎で雰囲気確認すべし
通学の予備校を選んだ場合は、予備校に直接行ってみて、雰囲気を確かめつつ説明を聞くのが1歩目の行動ですね。
その予備校の雰囲気が自分に合うかどうかがわかりますし、担当者の対応でどんなレベルのサポートを受けられるか大体イメージがわくはずです。
- 予備校に直接行って、話を聞きつつ雰囲気を見る。
- 話を聞いてみて大丈夫そうだと思ったら申し込み。
- 合わないと感じたら他の予備校を見に行って話をきく。
これでOKです。
くれぐれもネット上の情報だけで判断して即申し込みとかはしない方がいいですよ。
通学の場合は相性がとても大事なので絶対に現地確認をしましょう。
Web通信を選んだ場合、サンプル講義動画を視聴すべし
Web通信の予備校を選んだ場合は、教室がないので現地確認の手間はかかりませんね。
- 公式サイトで情報収集しつつ、サンプル講義動画を視聴する。
- ネット検索やSNSなどで口コミや評判を確認。
- 良さそうであれば申し込み。
という感じでOKです。
特に「サンプル講義動画の視聴」は大事です。Web通信の講座は予備校によって動画の作りが全く違うので、自分好みの講義動画かどうかは必ずチェックしておきましょう。
評判や口コミはこの記事内でも紹介しているので、参考にしてみてください。
公認会計士予備校おすすめランキング
さて、公認会計士試験の概要について簡単にイメージできたところで、ここからいよいよ本題に入っていきます。
今回比較していく予備校は、以下の5校です。
【1位】 大原 | 毎年多くの合格者を輩出している、公認会計士予備校の定番。モチベーション管理に定評のある講師陣と、評判の良いオリジナル教材が魅力。教室を全国展開していて通いやすく、知名度も高いので安心感がある。Web通信受講も可能。 →公式サイト |
【2位】 CPA | 比較的新しい予備校。近年急激に合格実績を伸ばしてきており、大原・TACの2強と並んで公認会計士予備校のBIG3に数えられるようになった。初学者にもわかりやすい教材と、比較的リーズナブルな受講料が魅力。 →公式サイト |
【3位】 TAC | 長い指導歴を誇る予備校。全国に教室を展開しており、安心して受講できるのが魅力。効率よく知識を身につけられる戦略的カリキュラムにより、高い合格実績を出している。大原・CPAと並び、公認会計士予備校のBIG3。 →公式サイト |
【4位】 クレアール | Web通信専門の予備校。独自の合格理論「非常識学習法」により、徹底的に無駄を省いた時短学習を実現している。費用の安さが魅力。合格実績は公表していない。 →公式サイト |
【5位】 LEC | 資格予備校として知名度が高く、教室を全国展開している。公認会計士試験の実績は公表していない。料金は比較的安い。 →公式サイト |
上記の通り、公認会計士の予備校は現在、大原・TAC・CPAがBIG3と呼ばれるほどの合格実績を誇っています。この3校で全体の9割以上の合格者を輩出しているほどです。
基本的にはこの3校の中から選んでおけば間違いないでしょう。
5位 LEC東京リーガルマインド
費用例 | ■短答合格コース<秋生> 278,000円 ■論文合格コース 268,000円 |
合格実績 | 公表なし(合格者の声の掲載あり) |
資格予備校の定番、LECが5位です。
司法試験などの難関資格で高い実績を誇る予備校なので、その指導力の高さは疑いようがないですね。
全国的に教室展開している大手予備校ということで、安心感・安定感は魅力です。
ですが公認会計士試験の合格実績は公式サイトでの公表がなく、あまり目立った数字があげられていない様子。
どちらかというと「法律系」に強いイメージがあるLEC。「公認会計士は得意分野から外れる」といったところでしょうね。
費用が若干安いというメリットがあるくらいなので、敢えて選ぶ必要はないかなと思います。
4位 クレアール
費用例 | ■1.5年合格全力投球コース 520,000円 ■2年スタンダード合格コース 540,000円 |
合格実績 | 公表なし(合格者の声の掲載あり) |
通信専門の予備校、クレアールが4位です。
スマホ・パソコン・タブレットなどの端末で講義動画を視聴して学習を進めていくスタイルなので、いつでもどこでも講義が受けられます。
通勤や通学の電車内や、休憩時間などのちょっとしたスキマ時間に知識を積み上げられるので、忙しくて時間が取りづらい人にとてもおすすめな予備校です。
通信専門ということもあり、料金が安いのも魅力ですね。
また、クレアール独自の学習法として「非常識学習法」というものがありまして、これは「合格に必要な知識のみを効率よく学習して最短で合格を目指す」という学習法です。
とにかく効率重視で、不要なものを全て省略した薄いテキストもクレアールの特徴の1つです。
今回4位としたのは、合格実績に少し不安があると感じたためです。
クレアールはどの資格試験の合格実績も一貫して公表していないのですが、「合格体験記」が公式サイトに掲載されています。
それによると2022年は6件、2021年は10件、2020年は13件の体験記のみの掲載だったことから、このあと紹介するTACや大原、CPAに比べて不安というのが正直なところですね。
知名度的に受講生の人数自体が少ない可能性もありますが、上位3校がそれぞれ280名以上の合格者を出していることを考えると、物足りないかなと。
なお、クレアール公認会計士講座の資料請求をすると、短期合格のノウハウがまとめられたベストセラー書籍「公認会計士試験 非常識合格法」が無料でもらえます。こちらは数量限定とのことなので、資料請求がてら早めに入手しておくといいですね。
3位 資格の学校TAC
費用例 | ■1.5年L本科生(簿記・会計初学者) 770,000円 ■短期集中本科生(簿記・会計初学者) 730,000円 ■2年チャレンジ本科生(簿記・会計初学者) 810,000円 ■フルコミットL本科生(簿記・会計初学者) |
合格実績 | ■2019年 合格者数:360名 ■2020年 合格者数:401名 ■2021年 合格者数:289名 ■2021年 合格者数:410名 ■2006〜2022年 累計合格者数:9,717名 |
LECと同じく資格予備校の定番、TACが3位です。
様々な資格試験で高い実績を誇るTACは、公認会計士試験の実績も抜群。公式サイトで公表されている情報によると、2022年の合格者数は410名となっており、累計でも9000名を超える高い実績を残しています。
知名度・実績の両方を兼ね備えているので、安心して通える予備校ですね。
講座の内容としてはまず、教材の質が高い点が魅力です。受講生の満足度は89.2%となっており、多くの受講生が「わかりやすい」と評価しています。
カリキュラムは短答式と論文式を同時に学習していく効率重視の内容です。カリキュラムに沿って学習していくだけで合格レベルの実力を身につけられるように設計されています。
2位 CPA
費用例 | ■1年スタンダードコース 620,000円 ■1.8年スタンダードコース 670,000円 |
合格実績 | ■2019年 合格者数:357名 ■2020年 合格者数:359名 ■2021年 合格者数:510名 ■2022年 合格者数:606名 |
公認会計士専門の予備校、CPAが2位です。
まず特徴的なのは急激に伸びてきている合格者数です。2022年の公認会計士試験は、606名の合格者を輩出するという驚異的な結果でした。この年の合格者が1,456名だったので、そのうちの41.6%をCPAの卒業生が占めていたということになりますね。
この実績が出せる理由としては、効率性重視で作成されたオリジナル教材の存在が挙げられます。全科目のテキストと問題集に「重要度」がA〜Cで明示されており、理解度に合わせた使い方が可能です。図表も豊富に使われているので、初学者でも理解しやすいです。
校舎に常駐している講師に何度でも質問できる点や、個別面談の機会が用意されている点も魅力ですね。
注意点としては、校舎の数が少ないという点。新宿、水道橋、早稲田、日吉、大阪梅田の5つしかないので、通える範囲にない方はWeb通信スタイルでの受講も視野に入れると良いですね。
1位 資格の大原
費用例 | ■1年初学者合格コース 720,000円〜 ■2年初学者合格コース 760,000円〜 |
合格実績 | ■2020年 合格者数:399名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) ■2021年 合格者数:397名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) ■2022年 合格者数:334名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) |
そして1位は、知名度抜群の大手予備校、大原です。
公認会計士試験の指導歴は長く、蓄積された豊富なノウハウを活かして毎年多くの合格者を出しています。2022年の合格者数は334名ということで、例年通り高い実績となっています。
この実績が出せる理由としては、口コミでも多くの方が言っている通り、「答練回数の豊富さ」「講師のモチベーション管理力の高さ」の2つが挙げられますね。
答練についてはかなりの量が用意されていて、「これだけやっておけば大丈夫」という合格者の声が多くありました。大原の大きな特徴ですね。
講師のモチベーション管理力についても好評。大原は専門学校もやっているため、学習指導だけでなく気持ちの面での浮き沈みを察知して引き上げることに長けている講師が多いのでしょう。
安心して受講できる予備校と言えますね。教室も全国展開しているので通いやすいです。
公認会計士予備校を合格率・実績で比較!
というわけでここから本題の項目別比較に入っていきます。まずはそれぞれの予備校の合格率・合格実績などを比較していきましょう。
TAC | ■2019年 合格者数:360名 ■2020年 合格者数:401名 ■2021年 合格者数:289名 ■2022年 合格者数:410名 ■2006〜2022年 累計合格者数:9,717名 |
大原 | ■2020年 合格者数:399名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) ■2021年 合格者数:397名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) ■2022年 合格者数:334名 (大原合格コース生合格者のうち全科目を大原で受講した方が対象) |
■2019年 合格者数:357名 ■2020年 合格者数:359名 ■2021年 合格者数:510名 ■2022年 合格者数:606名 | |
LEC | 公表なし(合格者の声の掲載あり) |
クレアール | 公表なし(合格体験記の掲載あり) |
LECとクレアールは、合格実績が掲載されていません。しっかり数字を出している予備校と比較すると、出せる数字がないというのはかなり不安要素だと思います。あまりおすすめはできないですね。
特にLECは、他の資格試験だと合格実績を公表しているにも関わらず、公認会計士試験の実績は「合格体験記」の公表止まりということで、かなり不安かなと。
クレアールは他の試験でも一貫して「合格体験記」での公表ですが、ちょっと掲載されている数が少なすぎますね。2021年は10名、2022年は6名のみ。体験記を出していない受講生もいるはずなのでもう少し合格者は出しているかと思いますが、こちらもやはり不安ですね。
その点、TAC、大原、CPAは高い合格実績を残しています。受講者の全体数が分からないので単純に比較はできませんが、合格できるサービスを提供してくれていることがわかりますね!安心して受講できるのはこの3校です。
公認会計士予備校を費用で比較!安いのはここ!
次に公認会計士予備校の費用を比較していきましょう。それぞれの予備校の主なコース料金を以下の表にまとめたのでどうぞ。
TAC | ■1.5年L本科生(簿記・会計初学者) 770,000円 ■短期集中本科生(簿記・会計初学者) 730,000円 ■2年チャレンジ本科生(簿記・会計初学者) 810,000円 ■フルコミットL本科生(簿記・会計初学者) |
大原 | ■1年初学者合格コース 720,000円〜 ■2年初学者合格コース 760,000円〜 |
■1年スタンダードコース 620,000円 ■1.8年スタンダードコース 670,000円 | |
LEC | ■短答合格コース<秋生> 278,000円 ■論文合格コース 268,000円 |
クレアール | ■1.5年合格全力投球コース 520,000円 ■2年スタンダード合格コース 540,000円 |
各予備校、様々な学習期間のコースを用意しています。また、初学者なのか学習経験者なのか、学習経験があるとしたらどのくらいのレベルの知識があるのかによってもコース分けがされています。
こうやって比較してみると、やはり通信専門のクレアールは料金が安いですね。早めに申し込むことでさらに10万円以上の大幅な割引が効くタイミングもあるので、安さでは頭ひとつ抜けた存在と言えます。
その他の予備校だとLECが若干安いですかね。短答・論文合わせて50万円台半ばという料金設定です。
こんな感じで、公認会計士の予備校は合格実績が高い予備校ほど費用は高く、反対に実績が出ていない予備校ほど費用が安いという傾向です。
なのであまり安さ重視で予備校選びをするのはおすすめしないですね。公認会計士になってしまえばすぐに元は取れるので、費用が高くてもなるべく実績のある予備校を選ぶのが個人的にはおすすめです。
公認会計士試験を評判・口コミで比較!
最後に公認会計士予備校の評判・口コミを見ていきましょう。以下に公式サイトに掲載されていた口コミをまとめました。
公式サイトの口コミということで、悪口などはなく、純粋に各予備校のアピールポイント、外からは見えない良い部分がまとまっており、かなり参考になるかなと思います。
それではまとめてどうぞ。
TACの口コミ
TACでは受付スタッフ・講師ともに、本当に親切な方ばかりで常に安心して、学習ができる環境がありました。また本試験が終わった後、就職活動におけるサポートも非常に充実していて総合的に素晴らしいものでした。
カリキュラムは入門・基礎期と上級期で分かれており、一定期間ごとに実力テストやパワーアップ問題が組み込まれていたため、それらを目標に学習することでモチベーションを保ち続けることができました。
TACの講師は公認会計士試験合格者であり、時期毎の学習の視点であったり、バランスよく学習する厳しさを自らの体験に基づいて話してくださいました。そのため、学習中に悩んでも「自分だけが抱えている不安ではないんだ」と思うことができ、集中して学習に取り組めました。
TACのテキストや答練は網羅性が高いかつ重要性も考慮されていたので使いやすかったです。提供された教材を着実に自分の中に落とし込み、他の受験指導校の教材に手を出さなくても確実に合格するレベルに届きました。
大原の口コミ
大原の答練は驚くほどの量ですが、そのぶん確実に力を伸ばせます。的中率も高く、特に企業法がすごかったですね。先生方は親切で、親しみやすく、サポートが手厚いのも大きな魅力です。試験直前に、先生にヤマを張ってもらったのですが、それがそのまま出ていて、もう感謝しかなかったです。
先生方はとても親身に、丁寧に対応してくださり、受験勉強をする上で大きな支えになりました。また、答練の回数も多く、これさえ勉強しておけば大丈夫という安心感もありました。大原のおかげで一発合格できました。
大原のVOD授業は、とてもわかりやすいです。不明点は電話で聞けるので、迷惑じゃないかと思うくらい何度も質問しました。先生はいつも丁寧に教えてくれてありがたかったですね。答練をはじめ、大原で与えられたものをしっかりやっていけば、おのずと合格につながります。
大原の先生はとても質問がしやすい方ばかりで、勉強をする環境としてはとても良かったと思います。私は毎日質問に行っていたのですが、質問することで理解も深まりますし、勉強以外の精神的な面でもアドバイスをいただけます。今思うと質問を見つけて先生と話すことが受験期の一番の楽しみでした。
CPAの口コミ
講義を複数の講師から選べて自分に合った先生に習うことができたことがよかったです。また、校舎には講師・チューターが常駐しているのでいつでも質問に行くことができ、わからないことがあってもすぐに解決して勉強をスムーズに進めていくことができました。講師の先生やチューターさんと顔見知りになってくると、受付に行ったときなどに「最近調子どう?」「この前の答練すごくできてたね!」などと声をかけてもらえて、自習室通いを楽しく続けることができました。
答案練習(答練)は、講義の進捗度に応じてその範囲の理解度を確認するために定期的に設けられたテストを指します。質の高い答練を受けていく中で、自分の理解が弱い部分、間違えやすい箇所などを浮き彫りにすることができるので、それまでの学習方法が正しいものであったかの確認や、さらには学習方法の改善の要否などを知ることが出来ます。そのため、本試験までの間、毎回の答練を用いて軌道修正ができたことがとても良かったです。
講義や教材も分かり易く、図や補足を用いて初学者でもイメージしやすく理解しやすいように構成されていました。さらに、毎日自習室で勉強に励む仲間に刺激をもらい、一生の友人ができたことも自分にとって大きな財産です。
CPAの答練・模試の難易度や形式、雰囲気は本試験に非常に近いので、ライブで解くことで現状の実力と合格水準との距離を的確に把握することができました。また、答練を反復することで、試験問題を解くことに慣れ、得点力を高めることができました。CPAの答練・模試は試験対策として素晴らしい教材だと思います。
LECの口コミ
LECでは一次試験である短答式試験と二次試験である論文式試験を完全に切り離して対策している点が良かったです。短答式と論文式では出題のされ方や内容、重要な論点等が異なり、それによって勉強方法も大きく異なってきます。ですから学習段階に応じて対策の仕方を変えている点はとても効率的で、よく考え込まれたカリキュラムだなと実感しました。
LECのカリキュラムの良かった点は、基礎と応用が明確に区別されていた点です。今年度受講した論文グレードアップ答練でも、1~8回までは範囲の指定がある一方、9、10回目は本試験と同様に範囲の指定がありませんでした。そのため、1~8回までは基礎を固める意識で、9、10回は応用力を高める意識で受講することができました。私は、論文グレードアップ答練を回転用教材としても活用していました。
私は、大学時代に一度会計士を目指して他校で勉強していたのですが、その際は、短答にも合格できませんでした。その後、社会人時代に一念発起し、再度会計士を目指し、LECで勉強を再開をしています。両時代合わせて、短答5回、論文3回を受験し、やっと合格したため、優秀な受験生ではないと自覚があります。そんな私にも、LECの先生方は、温かく親身に質問・相談に乗って下さりました。どんな受験生にも優しい人柄、これはLECの先生方の大きな強みと考えます。
講師LINEは24時間いつでも疑問に思ったことを質問することができ、大変助かりました。いつも使っているSNSツールなので、分からない箇所の画像を送信して質問をするなど、とても使いやすく、たくさんお世話になりました。このように学習の支えになるだけでなく、通信生の私にとって、いつでも質問ができ、先生が直接回答してくれるという環境は、ひとりで勉強している孤独感を消してくれ、通学生と同じようなメンタルにしてくれる、という精神面での大きな支えになりました。
クレアールの口コミ
資格試験においての成果は合格以外ないと思っていました。上位合格や短期合格するから仕事ができるというようなことはないので、効率的に合格することにコミットしているクレアールは自分にとって魅力的でした。お祝い金制度もあるクレアールは、勉強を頑張るインセンティブにもなりますし、他校と比べてコストパフォーマンスが最も高いと感じました。
公認会計士試験の範囲は広く、他の予備校ではそれを網羅的に扱おうとするため、テキストがどうしても分厚くなってしまいます。しかし、クレアールは、合格するために必要な知識だけをテキストに掲載しているため、たとえテキストが薄くても、クレアールのテキストでしっかり学習していれば、自然と合格点が取れるようなテキスト作りになっています。
クレアールの教材は必要最低限の情報量に抑えつつも、論点をしっかり抑えたコンパクトな教材となっており、受験生の大半ができる問題をできるようしに、できない問題はできなくていいという公認会計士試験に適した教材だと思います。試験勉強以外にやりたいこと、やらなければならないことをしながら効率かつ効果的に試験合格を目指すのにはもってこいの教材だと思います。もちろん、勉強に専念する人にとっても、合格への最短を示してくれているような教材になっていると思います。
コンパクトにまとめられたテキストと短い時間に区切られた講義によって無理のないペースで集中力を保ちやすい学習が可能になりました。また、講義時間が短いことにより、もう一度聴きたくなった項目を再度視聴するのが容易であり、間接作業時間を減らすことができます。
どこの予備校も評判・口コミがたくさん上がっていました。実際に受講した方の意見はとても参考になりますね。
こちらについては僕があーだこーだ言うようなものでもないと思うので、比較はしません。読んでくださっている皆さんで良し悪しを判断していただければと思います。
【1位】 大原 | 毎年多くの合格者を輩出している、公認会計士予備校の定番。モチベーション管理に定評のある講師陣と、評判の良いオリジナル教材が魅力。教室を全国展開していて通いやすく、知名度も高いので安心感がある。Web通信受講も可能。 →公式サイト |
【2位】 CPA | 比較的新しい予備校。近年急激に合格実績を伸ばしてきており、大原・TACの2強と並んで公認会計士予備校のBIG3に数えられるようになった。初学者にもわかりやすい教材と、比較的リーズナブルな受講料が魅力。 →公式サイト |
【3位】 TAC | 長い指導歴を誇る予備校。全国に教室を展開しており、安心して受講できるのが魅力。効率よく知識を身につけられる戦略的カリキュラムにより、高い合格実績を出している。大原・CPAと並び、公認会計士予備校のBIG3。 →公式サイト |
【4位】 クレアール | Web通信専門の予備校。独自の合格理論「非常識学習法」により、徹底的に無駄を省いた時短学習を実現している。費用の安さが魅力。合格実績は公表していない。 →公式サイト |
【5位】 LEC | 資格予備校として知名度が高く、教室を全国展開している。公認会計士試験の実績は公表していない。料金は比較的安い。 →公式サイト |
社会人はWeb通信の公認会計士予備校がおすすめ
ここまでで本題の予備校比較については終わりなのですが、いくつか補足でお伝えしたいこともあるので少しだけ続けますね。
まずは社会人におすすめの公認会計士予備校について。
社会人として働きながら公認会計士試験の合格を目指す場合には、昼間に予備校の講義を受けることができないので、基本的にはWeb通信で受講する形になるかと思います。
DVD講座の受講という選択肢もありますが、DVDブースで視聴するためにわざわざ教室に通う手間を考えると、やはりWeb通信が第一候補になりますね。
Web通信の予備校講座のメリットとして一番大きいのは、「隙間時間を有効活用できる」ということです。
などなど、普段の生活の中で隙間時間というのは意外とたくさんあります。
この時間を活かさない手はありませんね!
Web通信の予備校であれば、基本的にどこの予備校も隙間時間に学習を進めやすいようなサービスを提供しています。
こんな感じでして、とにかくスマホ1台あればいつでもどこでも学習を進めることができます。費用も安いので、忙しい社会人にはメリットしかないですね!
今回紹介した5つの予備校は、どの予備校もWeb通信での受講が可能です。なので社会人におすすめの予備校ランキングも、基本的には先ほど紹介したランキングと同じです!
公認会計士試験はテキストだけ購入して独学は可能?
公認会計士の試験を受験するにあたり、予備校ではなく独学で学習を進めたいと考えている人もいらっしゃるかと思います。
本屋さんやインターネットでテキストや問題集は買えますからね。
それらを使って頑張れば、確かに独学でも合格を勝ち取ることは可能だと思いますが、公認会計士試験についてはあまりその作戦はおすすめできないですね。
理由としては以下の3点です。
順番に説明していきますね。
出題範囲が広いのでモチベーションが続かない。
公認会計士試験は合格までに4,000時間の学習が必要と言われている通り、出題範囲がとても広いです。
科目数の多さももちろんですが、1科目ごとに深い知識が求められます。
気持ちが折れそうになるときが何度もくるはずなので、モチベーション管理や粘り強さに自信のある人でないと挫折まっしぐらですね。
アウトプット量が確保しづらい。
公認会計士試験はアウトプットの量が合否を分ける試験です。
テキストを使ってのインプットについては独学でなんとか対策できるかもしれませんが、アウトプットは不足しがちですよね。
予備校のカリキュラムでしっかり管理してもらった方が合格の可能性を上げられるのは間違いないです。
論文もありますからね、公認会計士試験には。
わからないところを質問できない。
先ほども説明した通り、公認会計士試験は範囲が広く、それぞれの科目で深い知識が求められます。
難しい問題に挑戦した場合、解説を読んだだけではどうしても理解しきれないこともありますよね。
そういったときにインターネットなどを利用して自己解決したり、周りの詳しい友人などに聞いて解決できる人はいいのですが、そうでない人はもうお手上げです。
独学でチャレンジする人は、必ず自分の周りに頼れる人がいるか、または自分の検索能力が通用するか、先に確認しておくといいですよ。
こんな感じでして、結論としては「独学で公認会計士試験に合格するのはかなり難しい。」ということになります。
独学を考えている人は、まずは1科目だけチャレンジしてみてレベル感などを体感してみるとイメージが湧きやすいですよ。
クレアールに資料請求するときの注意点
最後になりますが、クレアールに資料請求する際に絶対にやっておいた方がいいことがあるので情報提供です!
現在クレアールに資料請求すると「非常識学習法」という書籍が無料でもらえます。
こちらの本、シリーズ累計で5万部を突破するほど売れていて、公認会計士試験の本としては異例のベストセラーとなっている本です。
現在、数量限定で無料配布されているとのことなので、資料請求する際はこちらの書籍にもチェックを入れてゲットしておくのがおすすめです!
公認会計士の予備校比較まとめ
というわけで今回は、公認会計士の予備校5校をいくつかの観点から比較してきました。
自分に合いそうな予備校は見つかりましたでしょうか。
「予備校の選び方」のところでも書きましたが、良さそうな予備校が見つかったら、次にとる行動は以下です!
こんな感じですね。
資料請求という選択肢は、正直意味がないのでやめた方がいいです。
資料請求しても、公式サイトに載っているようなことしか書かれていませんので…
ほとんどの予備校が早期に申し込みをすると大幅に割引がきくので、なるべく早く一歩目を踏み出すようにしてくださいね!
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
【1位】 大原 | 毎年多くの合格者を輩出している、公認会計士予備校の定番。モチベーション管理に定評のある講師陣と、評判の良いオリジナル教材が魅力。教室を全国展開していて通いやすく、知名度も高いので安心感がある。Web通信受講も可能。 →公式サイト |
【2位】 CPA | 比較的新しい予備校。近年急激に合格実績を伸ばしてきており、大原・TACの2強と並んで公認会計士予備校のBIG3に数えられるようになった。初学者にもわかりやすい教材と、比較的リーズナブルな受講料が魅力。 →公式サイト |
【3位】 TAC | 長い指導歴を誇る予備校。全国に教室を展開しており、安心して受講できるのが魅力。効率よく知識を身につけられる戦略的カリキュラムにより、高い合格実績を出している。大原・CPAと並び、公認会計士予備校のBIG3。 →公式サイト |
【4位】 クレアール | Web通信専門の予備校。独自の合格理論「非常識学習法」により、徹底的に無駄を省いた時短学習を実現している。費用の安さが魅力。合格実績は公表していない。 →公式サイト |
【5位】 LEC | 資格予備校として知名度が高く、教室を全国展開している。公認会計士試験の実績は公表していない。料金は比較的安い。 →公式サイト |
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