こんにちは、まさちゃんです。
今日は司法書士試験の受験者数について詳しく解説していきます。
過去の司法書士試験の結果を基に、受験者数の推移をみていきます。
目次
司法書士試験の受験者数の確認方法
まず最初に、司法書士試験の受験者数の確認方法についてお伝えしておきます。この記事で扱っている司法書士試験の情報は、「法務省のHP」で確認した情報になります。
国が公表している正式な情報なので、間違いない数字です。
安心して読んでいただければと思います。
司法書士試験の受験者数の推移
早速、司法書士試験の受験者数をみていきましょう。
以下に推移を表にまとめました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和3年 | 11,925人 | 613人 | 5.14% |
令和2年 | 11,494人 | 595人 | 5.17% |
令和元年 | 13,683人 | 601人 | 4.39% |
平成30年 | 14,387人 | 621人 | 4.32% |
平成29年 | 15,440人 | 629人 | 4.07% |
受験者数はこの5年間で減少傾向ですね。
平成29年が15,440人だったのに対し、最新の令和3年は11,925人という状況。
8割に満たない数まで減少しています。
令和2年はコロナの影響もあり大幅な減少、令和3年は少し落ち着いてきた(というか慣れてきた)ということもあり若干の増加、といったところですかね。
受験者がかなり減っているとはいえ、毎年10,000人以上の方が受験する人気資格であることは間違いないです。
司法書士試験の受験率
受験率についてもみていきましょう。受験率というのは、申込んだ人のうち、実際に受験した人の割合のこと。
以下の表にまとめました。
年度 | 申込者数 | 受験者数 | 受験率 |
令和3年 | 14,988人 | 11,925人 | 86.2% |
令和2年 | 14,431人 | 11,494人 | 79.6% |
令和元年 | 16,811人 | 13,683人 | 81.4% |
平成30年 | 17,668人 | 14,387人 | 81.4% |
平成29年 | 18,831人 | 15,440人 | 82.0% |
ここ5年間は79〜86%くらいの受験率となっています。
とはいえ直近2年間はコロナの影響もあるため、あまり参考にはならないですかね。
特に令和2年度の試験はドンピシャでその影響を受けており、試験日が例年の7月から9月に延期されるという異例の事態となりました。
通常通りであれば、受験率は8割ちょっとの数字になりますね。
というわけで、残りの2割弱くらいの方が、受験申し込みをしたにもかかわらず受験せずに辞退しているという計算になります。大体5人に1人が辞退しているということですね。
辞退した方に直接聞いたわけではありませんが、その理由としては以下のものが考えられます。
そもそも司法書士試験は合格するまでに3,000時間の勉強時間が必要と言われている試験でして、1日3時間ずつ勉強したとしても3年近くかかります。
それだけ長期間かけるとなると、勉強が予定通りに進まないことも当然ありますよね。
「とりあえず申し込んだけど、このままだと受けてもどうせ落ちるから、来年またチャレンジしよう。」という方も一定数いるわけですね。
また、司法書士試験は申し込みから試験日まで大体2ヶ月ほどあるので、予想していなかった事情により受けられなくなってしまう可能性もあります。
司法書士試験の合格者数

受験者数の減少に伴って、合格者数も減少傾向です。
平成29年が629人だったのに対し、最新の令和3年は613人という状況。
受験者数が2割以上減少しているのに対し、合格者の数はそこまで大きな減少とはなっていないですね。
傾向としては減少傾向なのは間違いないですが、ほぼ横ばいと言ってもいいかと思います。
司法書士試験の年齢層
続いて司法書士試験の年齢層をみていきましょう。こちらは受験者のデータがなかったので、合格者のデータになりますが、受験者についても同じような傾向かと思います。
法務省のHPで公表されている資料に、合格者の生まれた年を集計した表が掲載されていまして、令和3年度試験のものが以下です。

こんな感じでして、特に多いのは30代と40代。この2つの世代だけで全体の6割以上を占めます。
この2世代ほどではありませんが、50代と20代の割合もある程度高く、全世代に人気の資格と言えますね。そして同時に、どの世代にもチャンスがある資格と言えます。
ちなみに合格者の平均年齢や最高年齢、最低年齢の情報も掲載されており、以下の通りです。
21歳の方が最年少とのことで、10代の合格者はいませんでした。
逆に最高齢は77歳という…すごすぎる…
司法書士試験の男女比
続いて合格者の男女比についてもみていきましょう。
年度 | 男性 | 女性 | 合格者数 |
令和3年 | 431人 (70.3%) | 182人 (29.7%) | 613人 |
令和2年 | 437人 (73.4%) | 158人 (26.6%) | 595人 |
令和元年 | 466人 (77.5%) | 135人 (22.5%) | 601人 |
平成30年 | 479人 (77.1%) | 142人 (22.9%) | 621人 |
平成29年 | 479人 (76.2%) | 150人 (23.8%) | 629人 |
令和3年度の合格者の男女比は7:3くらいなので、男性の方が多いですね。
少しずつですが、女性の割合も増えてきています。
司法書士試験の合格率
司法書士試験の合格率は、近年は4~5%前後で推移しています。記事の前半に掲載した表を再度以下に載せますね。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和3年 | 11,925人 | 613人 | 5.14% |
令和2年 | 11,494人 | 595人 | 5.17% |
令和元年 | 13,683人 | 601人 | 4.39% |
平成30年 | 14,387人 | 621人 | 4.32% |
平成29年 | 15,440人 | 629人 | 4.07% |
見ていただくとわかるとおり、徐々に合格率が上昇してきていますね。
合格率については本題から逸れるので、詳しく知りたい方はこちらの「【令和3年版】司法書士試験の合格率の推移【上昇傾向だけど、それでも5%くらい】」の記事を参考にしてみてください。
司法書士試験の合格率が低い理由や、他の資格との比較などをまとめています。
司法書士試験の受験者推移まとめ
というわけで、今回は司法書士試験の受験者数について、ここ数年の推移や内訳などをまとめました。
ざっくりまとめますね。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
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