
公務員に転職を考えているけど、なれるか不安。民間から公務員に転職するための流れを知りたいなあ。働きながら合格するためのポイントを知りたいなあ。
こういった疑問を解消していきます。
というわけでこんにちは、まさちゃんです。
今回は「民間から公務員に転職できるのか?」というテーマでお話ししていきます。
この記事を最後まで読むと、「働きながら公務員試験に合格するためのポイント」がわかるので、公務員への転職を目指している方は、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。
民間から公務員に転職できるのか?

さて、ここから本題です。
民間から公務員に転職できるのか?
結論から先にお伝えすると、民間から公務員に転職することは可能です!
僕自身も、29歳で民間企業から公務員に転職しました。
そして実際に公務員として働き始めてみると、周りにも民間企業経験者がたくさんいました。
つまり、民間から公務員に転職することは十分可能です!
ただ、働きながら試験勉強をするのは本当に大変でした。
公務員試験の勉強時間は500時間〜1,000時間と言われているので、毎日の仕事と両立させるのは正直しんどかったです。
帰宅後や休日に勉強時間を確保することが必要で、友人との飲み会などを断ることも多かったですね。
というわけで決して簡単な道ではありませんが、「公務員になりたい」という強い気持ちがあれば、十分に叶えられる夢です。
社会人経験のある方は、面接試験でその経験をアピールできるのが強みになりますし、仕事をしながら勉強するという経験自体が忍耐力を育ててくれます。
実際に29歳で民間から公務員に転職した僕の詳しい体験談は、こちらの記事で書いています。

どうやって公務員に転職するの?

ではどうやって公務員になるのか。
民間から公務員に転職する方法は主に2つあります。
社会人枠の採用試験
まず1つ目は「社会人枠の採用試験」です。
これは民間企業等で職務経験がある人を対象とした試験で、新卒者ではなく、専門知識や技能を備えた「即戦力」が求められています。
受験資格は、年齢要件と社会人経験年数が主な条件です。
年齢要件は試験によって様々で、27歳くらいから35歳くらいまでを対象としているところが多いですね。
中には59歳まで受験可能なところもあるので、ほとんどの方がどこかしらの年齢要件はクリアしているはずです。
受験に必要な社会人経験年数も試験によって様々ですが、大体5年前後の試験が多いですね。
この社会人枠のポイントは、教養試験と論文の対策で受験可能なケースが多いことです。
また、最近はSPIなどの、民間企業の採用試験でも使われている「適性検査」が使われることも増えてきました。
この場合だと全国各地にあるテストセンターで、自分の都合に合わせて受験できるなど、忙しい毎日を送る社会人でも受験しやすい環境が整ってきています。
大学で学んだ専門知識を問う試験が少ないので、社会人の方にとっては取り組みやすいかもしれません。
ですが採用人数が少なく、実施していない自治体もあるという点は注意が必要です。
一般枠の大卒程度試験
2つ目は「一般枠の大卒程度試験」です。
これは対象が年齢要件を満たす新卒者、既卒者、社会人となっています。
受験資格は概ね年齢要件のみで、最近は優秀な人材確保のため、上限年齢が引き上げられている傾向があります。
一般枠のポイントは、採用数が多いことです。
ですが専門試験という法律などの専門知識を問う試験が課されるところが多いので、対策にかなりの時間がかかります。
働きながら準備するのはなかなか大変です。
ちなみに僕は一般枠の試験をメインに受け、年齢制限に引っかかったところは社会人枠の採用試験を受ける形で、いくつか併願しました。
こんな感じで一般枠か社会人枠かは今の時点で明確に分ける必要はないです。
自分が受けられる方を、自分が有利に進められる方を選んでいきましょう。
働きながら公務員試験に合格することの大変さや、必要な勉強期間については、こちらの記事で詳しく解説しています。

働きながら公務員試験に合格するためのポイント

続いて合格するためのポイントを紹介していきます。
働きながら公務員試験に合格するためのポイントはなんなのか。
僕の体験を交えながらお話ししていきます。
スキマ時間の活用
まずは「スキマ時間の活用」です。
働きながらの場合、まとまった勉強時間の確保が難しいので、スキマ時間を有効活用することが大事になってきます。
例えば僕の場合ですと、当時は塾講師として働いていたので、朝イチで予備校に行って講義を受講し、午後から仕事、という生活をしていました。
大事にしていたのはスキマ時間で、予備校への往復の電車時間や通勤の時間も、テキストや講義のレジュメ、問題集を見て勉強していました。
こうしたスキマ時間は日常生活の中に結構たくさんあるんですよね。
- 通勤時間
- 昼休憩の残り時間
- 帰宅後のまったり時間
- 湯船に浸かっている時間
- 家事の合間の時間
などなどです。
これらを活用することが、合格への近道になります。
例えば電車通勤で片道30分電車に乗っている方は、往復で1時間、昼休憩の残りで30分、帰宅後にSNSやYouTubeを見ている時間を30分勉強に回す、これだけで1日2時間です。
1ヶ月で60時間、年間で720時間です。
先ほども言いましたが、公務員試験は500時間から1,000時間の勉強で合格が可能です。
はい、これで合格できるレベルの勉強時間が確保できましたね。
働きながら受験する人は、こういったスキマ時間をうまく活用することで、合格を手繰り寄せられます。
予備校を活用する
2つ目のポイントは「予備校を活用する」です。
これは本当に重要で、個人的にはマストかなと思います。
公務員試験は出題範囲が広いので、独学だとどこから手をつけたら良いのか迷うんですよね。
この迷いが結構強敵だったりします。
せっかく通勤の電車内で「勉強するぞ」という気持ちになったとしても、「何からやろうか」と迷い始めたら勉強時間が削られます。
最悪そのまま勉強をスタートせずに職場最寄駅に到着、みたいなこともあり得ます。
それだけこの「迷い」の存在は強敵です。
予備校を利用すれば、決められたカリキュラムに沿って勉強するだけです。
迷いなどなくなります。
次にやることが決まっているので、電車に乗ったらひたすらそれをやるだけ。
特に働きながらの場合は時間が限られているので、遠回りはしたくないですよね。
予備校は「最短距離で合格する」ための道標になってくれます。
今の時代は、Web通信で、スマホ1台で受講できる予備校もあります。
スマホで講義動画を見たり、テキストを見たり、質問したり、面接対策をしたりできます。
スマホ1台でいつでもどこでも勉強できる環境が整っているので、これを活用しない手はないですね。
お金はかかりますが、その後の人生を考えれば十分元が取れる投資だと思います。
おすすめの予備校・通信講座をガチで比較した記事を置いておきます。
ぜひに。

細かすぎるスケジュールを立てない
3つ目のポイントは「細かすぎるスケジュールを立てない」ことです。
こと細かにスケジュールを立てるのは時間がかかります。
それでいてスケジュールというのはあくまで「予定」なので、その通りに進む可能性がとても低いです。
スケジュール通りに進まなかったときに発生するのは、「焦り」と「手間」です。
例えば今日中にテキストのこのページまで読み終わるスケジュールだったのに、内容が難しすぎてまだ半分も読めてない…
という状況を考えてみてください。
「明日はこれとこれをやらなきゃいけないスケジュールになっているのにどうしよう」という焦りの気持ち、生まれませんか?
そしてその焦りを解消するためには、改めて明日以降のスケジュールを組み直さないといけません。
勉強時間を削ってスケジュールを組み直す…
本末転倒以外の何物でもないですよね。
というわけで、細かいスケジュールを立てることは、その通りに進まなかったときのデメリットが大きすぎるので、やらない方がいいです。
大まかな予定だけを立てて、とっとと勉強に取りかかりましょう。
- 仕事のある日は帰宅してから自宅で19時から21時まで勉強する。
- 仕事のない日は朝起きてすぐにカフェに行って8時から10時まで勉強する。
こんな感じのざっくりなスケジュールがおすすめです。
集中できる環境を整える
4つ目のポイントは「集中できる環境を整える」ことです。
働きながらの勉強の最大の敵は、「疲れによる集中力の低下」かと思います。
毎日必死に働いて、ようやく終わったところから最後の力を振り絞って勉強をするわけです。
それだけでも偉いのは間違い無いのですが、どうせなら猛烈に集中して、最高の勉強タイムにしたいですよね。
そのためにも、集中できる環境作りはめちゃくちゃ重要です。
テレビや漫画などは、目に入るだけでも気が散って勉強の妨げになります。
見えないようにしまうなり、布で覆うなりした方がいいでしょう。
そしてテレビや漫画を超える最大の誘惑は「スマホ」ですよね。
気を抜くとすぐにスマホに手が伸びてしまう方も多いのではないでしょうか。
こちらも見えない場所にしまったり布で覆うのがベストですが、そうできないこともあるかと思います。
スマホで動画学習する方もいるでしょうし、集中音楽を聴きながら学習する方もいるでしょう。
完全に見えない状態にするのは難しいですが、その場合でもなるべく遠ざける意識を持っておきましょう。
音楽を聴くだけなら、画面が見えないように裏返すのも効果的です。
それから自宅で勉強するとだらけてしまうという方は、カフェなどの人目がある空間に身を置くと良いかもしれません。
カフェの中でも、なるべく人の目に入りやすい席に座るのがおすすめですね。
長テーブルに対面で座るタイプの席だと、向かいに座っている方の集中している姿が目に入ります。
自分だけサボってたらカッコ悪いので、「やらなきゃ」という気持ちになります。
また、隣に座っている人が何をしているかって、自然と目に入ってくるものなので、自分が何をやっているかも丸見えの状態です。
そんな環境でしょーもないYouTube動画を見る勇気はほとんどの人には無いでしょう。
自然と「やらなきゃ」という気持ちになります。
まとめ
今回は「民間から公務員に転職できるのか?」というテーマでお話ししてきました。
簡単におさらいしていきます。
まず民間から公務員に転職できるのか、という問いに対しては「できる」という結論です。
多くの人が働きながら公務員試験に挑戦し、合格を勝ち取っています。
続いて民間から公務員に転職する方法ですが、「社会人枠の採用試験」と「一般枠の大卒程度試験」の2つのルートがあります。
年齢制限や社会人経験年数の要件があるので、自分が受験できる方、かつ自分が有利に進められる方を受験しましょう。
そして合格するためのポイントとして、以下の4つを紹介しました。
- スキマ時間の活用
- 予備校を活用する
- 細かすぎるスケジュールを立てない
- 集中できる環境を整える
民間から公務員への転職を目指すのは簡単な道ではありませんが、頑張り次第で十分に叶えられる目標です。
僕のように29歳から公務員になった人間もいますし、もっと上の年齢から挑戦して合格している人もいます。
今回ご紹介したポイントを参考にして、公務員試験に挑戦してみてください!
なお、実際に民間から公務員に転職した後の実態(後悔したことや良かったこと)については、こちらの記事で詳しく書いています。よろしければどうぞ。

というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。



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