受かりやすい公務員ランキングTOP5!倍率低い・ホワイト・働きやすい職種を解説

公務員に興味があるけど、ホワイトで狙いやすい公務員なんてあるのかな?

こういった疑問にお答えします。

結論からお伝えすると、倍率が低くて、筆記試験が重くなくて、しかもホワイト、この3点が揃った公務員は存在します。

受験しやすくて、入ってからも働きやすい、そんな狙い目の公務員を紹介していきます。

アガルートさんの公務員試験チャンネルで話してます。動画で見たい方はこちらをどうぞ。

目次

前提条件・ランキング基準

それでは早速本題に入っていきたいところなんですが、その前に、今回のランキングを作成する上での前提条件と、順位を決めた基準について説明させてください。

前提条件

まず前提条件として、今回のランキングは公務員の中でも「事務系」が中心です。

技術職や、専門的な資格が必要な公務員は含みません。

それから、警察官や消防官、自衛官といった「公安職」も今回は含みません。

公安系の公務員は働き方や試験制度が大きく異なるので、今回のランキングの対象外としています。

ランキングの基準

続いて、今回のランキングはどうやって順位を決めたのか、という話です。

ランキングを決めるにあたって、6つのポイントを設定しました。

単に「受かりやすさ」だけじゃなくて、皆さんが入職した後の人生の豊かさも加味した内容になっています。

この6つのポイントをそれぞれ5点満点、つまり30点満点で評価して、ランキングにしています。

じゃあその6つのポイントってなんなの?ということで紹介していきます。

①勤務地の安定性

転居を伴う転勤がなく、長期的なライフプランを立てやすいかどうか、という観点です。

結婚したり、家を買ったり、子供を育てたりするときに、転勤があるかないかって、めちゃくちゃ重要ですよね。

まあ転勤したい人もいるかもしれませんが、少数派だと思うので、今回は転勤が少ない方に高い点数をつけました。

②ワークライフバランス

残業が少ない傾向にあるか、休暇が取りやすい文化があるか、という観点です。

せっかく公務員になっても、毎日終電まで残業とかだと、辛いですからね。

もちろん残業が少ない方が高い点数になっています。

③給与水準

満足度の高い給与を得られるか、という観点です。

地域手当なども考慮して評価しています。

④安定性・将来性

採用数が多く、組織として安定しているか、という観点です。

採用数が多いということは、それだけ合格のチャンスも広がりますし、組織として安定しているということでもあります。

⑤試験の競争率

倍率が極端に高すぎず、努力が報われやすいか、という観点です。

倍率が10倍とかだと、なかなか厳しいですからね。

⑥試験対策のしやすさ

筆記試験の負担が大きすぎず、人物重視の傾向があるか、という観点です。

専門試験がなかったり、SPIで受けられたりすると、対策の負担がグッと減りますよね。

この6つのポイントで評価して、合計点が高い順にランキングを作成しました。

ちなみに純粋に倍率が低くて穴場な公務員試験については、以下の記事でまとめています。

こちらも参考にどうぞ。

それでは、いよいよランキングの発表です!

狙い目公務員ランキング

第5位:地方上級(都道府県庁)

勤務地の安定性★★☆☆☆
ワークライフバランス★★★☆☆
給与水準★★★★☆
安定性・将来性★★★★☆
競争率★★☆☆☆
対策のしやすさ★★★☆☆
合計18点

第5位は、地方上級、都道府県庁。

合計点は18点でした。

都道府県庁というと、その地域の行政の中核を担う、かなりスケールの大きい仕事ができるイメージがありますよね。

実際その通りで、やりがいという面では間違いなく大きいです。

ですが今回は、「勤務地の安定性」という観点での評価も含めているので、順位が下がってしまいました。

各項目を見ていきましょう。

勤務地の安定性:★★☆☆☆

これが最大のネックですね。

都道府県庁の場合、県内全域が異動範囲になります。

場合によっては離島や山間部への転勤もあり得るわけです。

例えば東京都だったら、本庁から島しょ部に異動、なんてこともあります。

これはライフプランへの影響がかなり大きいですよね。

ワークライフバランス:★★★☆☆

これは部署によって差が激しいです。

本庁の企画部門や財政部門は多忙な傾向があります。

逆に出先機関だと比較的落ち着いているところもあります。

給与水準:★★★★☆

これは高評価です。

その地域でトップクラスの給与水準が期待できます。

安定性・将来性:★★★★☆

組織が大きく安定しています。

ですが採用数は減少傾向の自治体もあるので、少しだけマイナス要素ですね。

競争率:★★☆☆☆

依然として4倍から8倍程度の高い競争率です。

これは結構厳しいですね。

対策のしやすさ:★★★☆☆

専門試験も教養試験も、幅広い対策が必要です。

従来型の公務員試験を実施している自治体が多いので、それなりに勉強時間が必要になります。

というわけで、仕事のスケールは大きいんですが、転勤の範囲が広くて試験の難易度が高いという点で、今回は5位となりました。

第4位:国家公務員一般職(行政区分)

勤務地の安定性★☆☆☆☆
ワークライフバランス★★☆☆☆
給与水準★★★★☆
安定性・将来性★★★★★
競争率★★★★☆
対策のしやすさ★★★☆☆
合計19点

第4位は、国家公務員一般職の行政区分です。

合計点は19点でした。

国家公務員というと、国の政策に関わる、めちゃくちゃ大きな仕事ができるイメージがありますよね。

安定性も抜群です。

ですが、全国転勤のリスクが大きいので、勤務地の安定性も重視する今回のランキングでは4位となりました。

各項目を見ていきましょう。

勤務地の安定性:★☆☆☆☆

これが最大のネックです。

全国転勤があり、数年単位で全く違う地方へ異動する可能性があります。

まあ出先機関採用なら管轄の地域内での転勤になりますし、本省採用の場合には基本的には霞ヶ関勤務が中心になるので、そんなに全国をひたすら飛び回るような転勤にはならないんですが、今回紹介する他の公務員と比べると、転勤範囲は広い方です。

家族がいる方にとっては、かなり厳しい条件ですよね。

ワークライフバランス:★★☆☆☆

本省勤務、つまり霞ヶ関で働く場合は激務です。

国会対応とかもあるので、深夜まで残業、なんてこともザラにあります。

ですが、出先機関だと比較的残業が少ない傾向にあります。

ここでちょっと補足なんですが、国家一般職の中でも、特に狙い目のホワイトな省庁・官庁があるので紹介しますね。

まず法務局です。

登記などのルーティン業務が中心で、残業が少ない傾向にあります。

全国に8つの法務局があって、国家一般職に合格後に各法務局を受験できます。

人気の勤務先ですね。

次に労働局です。

ハローワークなどを管轄する出先機関です。

地域密着で落ち着いた環境で働けます。

採用された労働局の管轄内で2〜3年に1回の間隔で人事異動があります。

それから特許庁も狙い目です。

審査業務が中心で、個人の裁量で仕事を進めやすい専門的な職場です。

こんな感じで、国家一般職の中でも働きやすい職場はちゃんとあります。

話を戻して、評価を続けます。

給与水準:★★★★☆

俸給表は地方より高めに設定されています。

広域異動手当などが支給される場合は、さらに高くなります。

安定性・将来性:★★★★★

これは満点です。

国の機関なので安定性は抜群です。

競争率:★★★★☆

近年の倍率は2倍から3倍くらいです。

採用数が多いので、倍率は落ち着いています。

対策のしやすさ:★★★☆☆

地方上級と同様に、幅広い対策が必要です。

それから通常の面接の他に官庁訪問という省庁ごとの選考もあって、この対策も結構大変です。

というわけで、安定性は抜群なんですが、全国転勤のリスクが大きくて試験難易度が高いので、4位となりました。

第3位:国税専門官

勤務地の安定性★★★☆☆
ワークライフバランス★★★☆☆
給与水準★★★★★
安定性・将来性★★★★☆
競争率★★★☆☆
対策のしやすさ★★★☆☆
合計21点

第3位は、国税専門官です。

合計点は21点でした。

国税専門官は、待遇の良さがピカイチです。

転勤範囲は国家一般職より限定的なんですが、繁忙期があることを考慮して3位となりました。

各項目を見ていきましょう。

勤務地の安定性:★★★☆☆

採用された国税局の管内、例えば関東甲信越などでの転勤が基本です。

国家一般職よりは範囲が限定的ですね。

全国転勤ではないので、ある程度地域を絞って生活できます。

ワークライフバランス:★★★☆☆

確定申告などの繁忙期はあります。

この時期は結構忙しいです。

ですが、それ以外の時期は比較的休みが取りやすいです。

メリハリがある働き方ができますね。

給与水準:★★★★★

これは満点です。

税務職専門の俸給表が適用されて、一般の行政職より給与水準が高いです。

国税専門官の大きな魅力ですね。

安定性・将来性:★★★★☆

毎年安定して1,000人程度の大規模採用があります。

税の専門家としてのキャリアも明確です。

競争率:★★★☆☆

倍率は例年3倍前後で推移しています。

狙いやすい公務員ですね。

対策のしやすさ:★★★☆☆

他の試験ではあまり使わない商法・会計学などが必要になってくるので、学習負担は重めですね。

まあでも他の科目でカバーもできるので、そこまで大きな負担増加にはならないかなと思います。

というわけで、待遇の良さはピカイチなんですが、繁忙期の大変さと試験難易度を考慮して3位となりました。

第2位:市役所職員

勤務地の安定性★★★★☆
ワークライフバランス★★★★☆
給与水準★★★☆☆
安定性・将来性★★★★☆
競争率★★★☆☆
対策のしやすさ★★★★☆
合計22点

第2位は、市役所職員です。

合計点は22点でした。

市役所職員は、突出した待遇はないんですが、勤務地の安定性という点では最高で、バランスの取れた働きやすい公務員です。

各項目を見ていきましょう。

勤務地の安定性:★★★★☆

原則、市役所内での異動です。

転居を伴う転勤はほぼなく、地元に根ざして働けます。

これは大きなメリットですよね。

マイホームを買っても安心です。

ワークライフバランス:★★★★☆

都道府県庁に比べて、住民に近い部署が多いので、比較的落ち着いて働ける傾向があります。

もちろん部署によっては忙しいところもありますが、全体的には働きやすい環境になっていると言っていいでしょう。

給与水準:★★★☆☆

標準的な公務員の給与です。

都市部の自治体では地域手当が高いので、年収が他の自治体より高くなります。

例えば横浜市とか川崎市とかだと、地域手当が16%とかつくので、結構良い給与になりますね。

安定性・将来性:★★★★☆

自治体の中核を担う存在で、安定性はかなり高いです。

競争率:★★★☆☆

市役所の試験は自治体によって日程が違っていて、大体A・B・C・Dの4日程に分かれています。

A日程の主要市役所は高倍率。

逆にB日程やC日程は比較的狙い目です。

で、別にどれか1つしか受けられないとかではないので、日程をずらして受験すれば、チャンスが広がります。

対策のしやすさ:★★★★☆

これが市役所の大きなメリットです。

基本的に「教養試験のみ」の自治体が多いですし、それに加えて最近は、「SPI型」とかも増えてきています。

筆記の負担はかなり少ない傾向にあります。

専門試験がないだけで、勉強の負担がグッと減りますからね。

というわけで、市役所職員は勤務地の安定性がとても高くて、バランスの取れた働きやすい公務員として2位となりました。

第1位:特別区(東京23区)職員

勤務地の安定性★★★★★
ワークライフバランス★★★★☆
給与水準★★★★★
安定性・将来性★★★★★
競争率★★★★☆
対策のしやすさ★★★★☆
合計27点

そして第1位は、特別区、東京23区の職員です。

合計点は27点でした。

ダントツですね。

特別区は、人気もありますし、転勤も少ない、かつ試験難易度的にも狙い目なので、最もバランスの取れた選択肢になります。

各項目を見ていきましょう。

勤務地の安定性:★★★★★

満点です。

採用された区の中での異動が基本で、転勤はありません。

東京で生涯働けます。

これは本当に大きなメリットですよね。

東京という日本で最も利便性の高い場所で、ずっと働けるわけですから。

ワークライフバランス:★★★★☆

23区全体でワークライフバランス向上に力を入れています。

休暇制度も充実しています。

給与水準:★★★★★

これも満点です。

全国で最も高い地域手当、20%が支給されます。

給与水準はトップクラスです。

例えば基本給が20万円だったら、4万円が地域手当として上乗せされます。

かなり大きいですよね。

安定性・将来性:★★★★★

これも満点です。

毎年3,000名近い大規模採用があります。

巨大な経済基盤があるので、将来性も盤石です。

競争率:★★★★☆

倍率は3倍から4倍程度です。

採用数が多いので、チャンスが広いです。

対策のしやすさ:★★★★☆

筆記のボーダーが比較的緩やかで、人物重視・面接重視の傾向が強いです。

つまり、筆記試験でそこそこの点数を取れれば、あとは面接でしっかりアピールできれば合格できる、ということですね。

というわけで、特別区は勤務地の安定性、給与水準、安定性のすべてが最高レベルで、しかも採用数が多くて狙いやすい、という最強の公務員です。

東京で働きたい方には、間違いなく一番おすすめの選択肢です。

番外編:国家一般職(教養区分)

さて、ランキングは以上なんですが、最後に番外編として、国家一般職の教養区分について紹介します。

国家一般職の教養区分は、2025年度試験から新設された試験で、法律や経済などの専門試験なしで、教養試験のみで受験できるという試験です。

専門科目の勉強に時間を割けない人や、企画・プレゼン能力に自信がある人に向いている試験ですね。

民間企業を本命に考えている方も併願で受験しやすくなっています。

で、今回ランキングに入れなかったのは、国家公務員なので「全国転勤のリスク」がある、という理由からですね。

「勤務地の安定性」の観点から、今回は番外編での紹介としました。

専門試験がないのは魅力的なんですが、転勤のリスクを考えると、生活の質重視の方にはちょっとおすすめしづらいかな、という判断です。

ですが、全国どこでも働けます、転勤も全然OKです、という方には、専門試験なしで受けられるので、おすすめの選択肢ではあります。

まとめ

というわけで今回は、狙い目の公務員TOP5を紹介してきました。

簡単におさらいしていきましょう。

  • 第5位:地方上級(都道府県庁)18点
  • 第4位:国家公務員一般職(行政区分)19点
  • 第3位:国税専門官 21点
  • 第2位:市役所職員 22点
  • 第1位:特別区(東京23区)職員 22点

そして番外編として、国家一般職の教養区分も紹介しました。

今回のランキングは、受かりやすさだけじゃなくて、入職後の生活の質も重視して作成しました。

特に勤務地の安定性は、人生設計において本当に重要ですからね。

ぜひ今回のランキングを参考にしていただいて、自分に合った公務員探しを進めていただけたらと思います。

というわけで、今回は以上になります。

このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。

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