
公務員になりたいけど、予備校に通うお金がちょっと厳しいな…独学で合格したいけど、どうやって勉強したらいいかわからない…そもそも独学のメリットとデメリットってなんなんだろう…
こんにちは、まさちゃんです。
今回は「公務員試験の独学」というテーマです。
公務員試験に限らずですけど、何かの勉強をするにあたって、独学か予備校かっていうのは悩みどころですよね。
まあもちろんお金がめちゃくちゃあるんだったら予備校がいいに決まってるんですけど、そうじゃない人がほとんどなはず。
というわけで、今回は独学のメリット・デメリットを比較していきます。
「なるほど、それなら独学でいいかな。」
「うわー、自分には向いてなさそうだから予備校かな。」
みたいな判断材料として使っていただけたらと思います。
また、独学でチャレンジする際の勉強方法についても解説しているので、そちらも参考にしていただけたら幸いです。
独学のメリット・デメリット
それでは早速、独学のメリット・デメリットについて解説していきます。
ちなみに僕は公務員受験生時代、予備校を利用しました。
公務員試験について右も左もわからなかった僕を、無事に合格まで導いてくれたのは紛れもなく予備校です。
なので基本的に、予備校推奨派です。
ですが別の資格を独学で取得したこともあるので、予備校利用と独学、両方の経験を踏まえて、リアルなメリット・デメリットをお話ししていきますね。
独学のメリット

というわけで、まずはメリットの方から解説していきます。
金銭的コストを抑えられる
1つ目のメリットは、「金銭的コストを抑えられる」ということです。
これは一番大きなメリットですよね。
予備校に通うとなると、公務員試験の講座は30万円〜35万円くらいが相場です。
それが独学なら、参考書代と問題集代だけで済みます。
大体3万円から5万円程度で必要な教材は揃えられるので、予算的にどうしても厳しいという方には大きなメリットですね。
自分のペースで学習できる
2つ目のメリットは、「自分のペースで学習できる」ということです。
これも独学の大きな魅力です。
例えば苦手な分野に多めに時間をかけたり、逆に得意な分野はサクッと進めたりとかですね。
深夜に勉強したい人、早朝に勉強したい人、それぞれのライフスタイルに合わせて学習時間を調整できるのは独学のメリットです。
まあとはいえこのメリットは、最近は予備校もスマホで講義動画を視聴するスタイルのところ多いですから、あまり強いメリットとは言えない部分であることは補足しておきます。
独学のデメリット

続いてデメリットの方も紹介していきます。
モチベーション維持が難しい
1つ目のデメリットは、「モチベーション維持が難しい」ということです。
これは僕も他の資格試験で実際に経験したんですが、独学だと本当にモチベーション維持がきついです。
「今日は疲れたからこのくらいでいいかな」って思っちゃうんですよね。
で、どんどん予定から遅れていって、最後にめちゃくちゃ焦るパターン。
僕もこれで何度も痛い目を見ました。
予備校に通うと、同じ目標に向かって頑張る仲間がいて、そこから刺激をもらえたりとか、
あとは講師や予備校スタッフから励ましてもらえたりとかありますが、
独学だとそういった外部からの刺激がないので、自分でモチベーションを管理し続けないといけません。
面接試験や論文試験の対策が難しい
2つ目のデメリットは、「面接試験や論文試験の対策が難しい」ということです。
筆記試験の対策は、テキストや問題集で十分可能なんですが、面接や論文は誰かに見てもらわないと、なかなか対策が難しいです。
特に面接は、場慣れが必要で、いくら良い受け答えを準備したとしても、本番でそれを発揮できなければ、落ちます。
ちなみに僕はですね、予備校に通ってはいたんですが、模擬面接は使いませんでした。
その影響があってか、まあただセンスがなかっただけなのかもしれませんが、何回も面接落ちを経験しました。
何回も落ちているうちに場慣れしてきて、最終的には合格できましたが、振り返ってみると、もしちゃんとした指導を受けていたら、もっと余裕を持って合格できていたんじゃないかなと思います。
というわけで独学だと、この面接・論文対策の部分で特に苦労することになると思います。
情報収集に時間がかかる
3つ目のデメリットは、「情報収集に時間がかかる」ということです。
どの科目から手をつけるべきか、どの参考書が良いのか、最新の試験情報はどうなっているのか…
こういった情報を自分で収集するのは結構大変です。
予備校だとこれらの情報が整理されて提供されるので、勉強だけに集中できるんですが、独学だと情報収集にも時間を取られてしまいます。
独学で合格するための勉強方法

それでは、独学で合格しようと考えた時に、どういう手順で勉強を進めたら良いかについて、解説していきます。
受験先を決める
まず最初に「受験先を決める」です。
公務員試験は受験先によって試験内容が違います。
国家公務員か地方公務員かでも出題科目が違いますし、市役所レベルだと教養試験だけのところも多いです。
最近はSPIで受験できるところも増えてきました。
受験先を決めた方が、その試験に向けての対策だけすればいいので、最短距離で合格を狙えます。
なので、できれば最初に「ここを第一志望にしよう」というのは決めておいた方がいいかなと思います。
なんですが、最初に受験先を決めるのは、マストではありません。
公務員試験は併願できるので、ひとまず、いろんなところに併願できるように汎用性の高い科目から、勉強をスタートさせる作戦もありです。


試験の内容を把握する
受験先が決まったら、その試験の内容をしっかり把握しましょう。
一般的には教養試験、専門試験、論文、面接というのが基本の流れです。
ですが、先ほども言った通りSPIで受験できるところありますし、面接が複数回実施されるところもあります。
プレゼンテーションやグループワークが課されるところもあります。
筆記試験の出題科目も、自治体によって全然違います。
例えば国家一般職だと教養試験30問、専門試験40問という構成ですが、特別区だと教養試験40問、専門試験40問です。
基本は択一式ですが、東京都のように専門試験が記述式のところもあります。
この辺りをしっかり確認しておかないと、無駄な勉強をしてしまう可能性があります。
試験日から逆算して勉強時間を確保する
試験内容が把握できたら、必要な勉強時間を計算しましょう。
一般的には、教養試験だけなら500時間程度、専門試験まであるなら1,000時間程度が必要と言われています。
例えば試験まで1年あって1,000時間必要なら、1日約3時間の勉強が必要です。
半年しかないなら1日約5時間以上が必要になります。
この計算をして、「うわ、1日5時間は無理だ」と思ったら、もっと遅い時期の試験を狙うとか、もう1年頑張って翌年の試験を狙うとか、
または教養試験だけのところに絞るとか、戦略を変更することも検討すべしですね。
こんな感じで逆算して、1日あたりどのくらいずつ勉強すれば合格を狙えるのかを見える化したら、あとは地道にコツコツやっていくだけです。
重要科目の勉強を始める
公務員試験は科目数が多いのが特徴です。
ですが全部の科目を、同じ時間をかけて勉強するのは非効率です。
出題数の多い科目から潰していくのが鉄則です。
教養試験なら数的処理系科目が重要です。
判断推理、数的推理、資料解釈、空間把握、これらを合わせると、全体の4割から5割を占めるところが多いです。
ここができないと、他の科目で満点を取っても合格は難しくなってきます。
専門試験があるなら、憲法、民法、行政法、経済学あたりが汎用性が高いです。
どこを受験するにしても出題される可能性が高いですし、教養試験にも出題されるので、学習コスパが良いです。
まずはこの辺りから手をつけていきましょう。
逆に、出題数の少ない科目は後回しでOKです。
例えば人文科学とか自然科学は、範囲が広いわりに出題数が少ないので、基本的な部分だけ押さえておけば十分です。


参考書を買って読む
重要科目がわかったら、さっそく参考書を買って、読んでいきましょう。
ここでのポイントは、理解しながら読もうと思わないことですね。
それをやっちゃうと時間がかかってしまうので、あまり進んでいない感じがして、挫折しそうになるんですよね。
僕も他の資格試験で独学したときに、この罠にハマりました。
まずは2割くらいの理解でいいので、全体を把握する気持ちで読み進めてください。
「へー、こんな内容なんだ」くらいの感覚でサクサク読んで、できれば3周くらい読みたいところですね。
1周目で2割理解、2周目で5割理解、3周目で8割理解、みたいな感じで段階的に理解度を上げていく感じです。

過去問を繰り返し解く
参考書を読み終わったら、あとはひたすら過去問です。
これが独学合格の最重要ポイントと言っても、過言ではありません。
過去問を解いていると、最初はわからない問題だらけで凹むと思います。
「あんなに参考書を読み込んだのに、なんでこんなにわからないんだよ」
「もう無理だ」
という気持ちが湧き上がってきますが、そこでいちいち凹まないようにしてください。
わからなかったらすぐに解答を見て理解して、次に同じ問題が出たときに答えられればいいんです。
解けなかった問題は後日また解いて、解けない問題を一つずつ潰していく。
これを全科目でやれば、必ず合格できます。
同じ問題を何度も解くのは効率が悪いと思うかもしれませんが、公務員試験は似たような問題が繰り返し出題される傾向が強いので、過去問の反復練習はめちゃくちゃ効果があります。
ちなみに過去問については以下の記事でも書いている通り、おすすめは「過去問500」です。

とはいえ、モチベーションの維持が大変
ここまで独学の流れをお話ししてきましたが、正直なところ、一番の問題はモチベーションの維持です。
僕も他の資格試験を独学でやったときに痛感したんですが、「今日は疲れたからこのくらいでいいかな」「明日から本気出そう」みたいな感じで、どんどん予定から遅れていくんですよね。
そして最後の方で「やばい、全然間に合わない」ってなって、めちゃくちゃ焦るっていう。
焦るだけならまだ良いですが、最悪途中で挫折したりすると。
公務員試験は長期戦になるので、この罠にハマる可能性が高いんですよね。
もし途中で「これは無理だ」と思ったら、素直に予備校を頼った方がいいです。
なんならこの動画を見ている現時点で、いや独学無理や、って思った方は、予備校一択です。
予備校なら決められたカリキュラムがあるので迷いませんし、講師やスタッフがモチベーション管理をサポートしてくれます。
独学で挫折するくらいなら、少し高い自己投資だと思って、予備校を利用した方が、僕は良いかなと思います。
公務員になってしまえば、最初のボーナスで予備校代は回収できますからね。

まとめ
というわけで今回は「独学でも合格できるか」というテーマで、独学のメリット・デメリット、独学の場合の学習方法についてお話ししました。
簡単に内容を振り返っていきましょう。
まず独学のメリットは2つです。
- 金銭的コストを抑えられる
- 自分のペースで学習できる
反対に独学のデメリットとして3つ、お話ししました。
- モチベーション維持が難しい
- 面接試験や論文試験の対策が難しい
- 情報収集に時間がかかる
最後に独学で合格する際の流れとして、6ステップご紹介しました。
- 受験先を決める
- 試験の内容を把握する
- 試験日から逆算して勉強時間を確保する
- 重要科目の勉強を始める
- 参考書を買って読む
- 過去問を繰り返し解く
独学でも合格は可能ですが、正直なところ、予備校を利用した方が効率的で確実だと僕は思います。
特に面接対策は独学では限界があります。
もし、独学は難しそうだと思った方は、予備校も考えてみてください。
というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。


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