こんにちは、まさちゃんです!
今日は公務員がずるいと言われることについて記事にしていきます。
この記事で解決できること
- 公務員はずるいって言われるけど実際はどうなのか。
何かと叩かれることの多い公務員。
税金から給料をもらっているのにも関わらず民間企業よりも高待遇だと、どうしても「ずるい!」と感じてしまいますよね。
この記事では特にずるいと言われる「宿舎・ボーナス・退職金・育休・年金」について、実態を詳しく解説していきます。
簡単に自己紹介
- この記事を書いている僕は、29歳のときに国家公務員一般職の試験に合格し、地方出先機関で5年間働きました。
- そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。
というわけで、実際に公務員試験として働いた経験があるので、リアルな情報をお伝えできるかと思います。
公務員がずるいと言われる理由
公務員のどんなところがずるいと言われるのか。
調べてみたところ、以下の部分で公務員はずるいと感じる方が多いようです。
- 公務員宿舎は家賃が安くて綺麗すぎる
- 景気が悪くてもボーナスが高すぎる
- 退職金がめちゃめちゃもらえる
- 育休などの休暇が充実しすぎ
- 共済年金が優遇されすぎ
テレビのワイドショーなどでも上記の話題が持ち出されて、「公務員は恵まれている!」という指摘がよくされていますね。
実際のところを順番に解説していきます!
公務員宿舎は家賃が安くて綺麗すぎる
公務員といえば「公務員宿舎!」が恵まれているイメージがありますよね。
安い家賃で綺麗なところに住めてずるい!と感じる方もいるかと思います。
以下の画像を見ていただくとわかりますが、実際に家賃はかなり安いです。
家賃が安すぎるとの指摘を受け、平成30年に家賃が引き上げられましたがそれでもかなり安いことがわかりますね。
地方の宿舎だと独身で新築に住んだ場合でも1万円を切ります。
平均で4,800円という恵まれぶりです。
確かにずるいと感じますね。
僕の聞いた範囲だと、以下のような宿舎もありました。
- 近くに魚の不要部分が廃棄される場所があるため、毎日ハエとの戦いがある。
- 日当たりが悪いので湿度が恐ろしいほど高く、玄関はカビとの戦い。
綺麗な宿舎もありますが、必ずしもそんなところばかりではないということをお伝えしておきたいです。
それから公務員宿舎はどんどん減らされており、入りたくても入れない新人公務員もいます。高卒の新人だと手取りで13万円前後なので、そこから家賃を払うとなるとかなり苦しい…
宿舎の減らしすぎも考えものだなと感じました。
景気が悪くてもボーナスが高すぎる
ボーナスの高さについてもずるいと感じる方が多いかと思います。
特に景気が悪いときは公務員のボーナスの安定ぶりが目につきますよね。
令和5年の人事院勧告の資料によると、上記の通り公務員のボーナスは4.5ヶ月分とのこと。
0.10ヶ月分引き上げられました。
年間で100万円を超えるボーナスが支給されたということになります。
かなりたくさんもらえる印象ですね。
確かにずるいと感じる人も多そうです。
なので実はそこまでずるい金額ではないんです。
大企業に勤めている方であれば、この金額以上にもらっている方も多いでしょう。
夏か冬、一発で100万超えという会社もあります。
その平均が公務員のボーナスに表れていると言うことですね。
退職金がめちゃめちゃもらえる
退職金についてもかなり恵まれている印象がありますね。
こちら令和4年度に支払われた退職金のデータですが、35年以上勤め上げての定年退職だと、2,000万円を超える退職金が支払われます。
2,000万円と聞くと、「めちゃめちゃたくさんもらってるじゃん!」と感じる方も多いかと思います。
確かにずるい気がする…
というわけで、ちょっと民間企業の退職金と比較してみます。
りそなさんの資産運用のページによると、大企業の平均退職金額(男性)は以下の通り。
大学卒:2,230万4,000円
引用:https://www.resonabank.co.jp/kojin/shisan/column/taishoku_unyo/column_0002.html
高校卒:2,017万6,000円
大企業と比較すると、公務員の退職金は普通な額ですね。
続いて中小企業の退職金がこちら。
大学卒:1,091万8,000円
引用:https://www.resonabank.co.jp/kojin/shisan/column/taishoku_unyo/column_0002.html
高校卒:994万円
倍くらいの差がありますね。
中小企業と比較すると、公務員の退職金はかなり恵まれているといえます。
ずるい…
公務員も老後を逃げ切るためにiDeCoとかnisaなどを活用して備えている人が多いですね。
育休などの休暇が充実しすぎ
休暇の多さについても、公務員は恵まれている印象がありますね。
特に育休は最長で3年間も取れるので、「ずるい!」と感じる方も多いと思います。
それでもそれだけの期間、育休を取得できる制度が整っているのは羨ましい限りですよね。
ちなみに公務員は男性の育休取得促進にも力を入れていて、最新データが以下です。
令和3年度に子供が生まれた男性職員の85.0%が、子の出生後1年以内に育児に伴う休暇・休業を 1 か月以上取得。また、1か月未満の場合も含めれば、令和3年度に子供が生まれた男性職員の97.5%が取得し、その平均取得日数は、目途とする1か月を大きく上回る53日となった。
引用:https://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jinjikyoku/pdf/20240119_siryou8.pdf
これによると令和3年度に子供が産まれた男性のうち、97.5パーセントが育休を取得したとのこと。
平均取得日数も50日を超えたとのことで、公務員は男性も育児に参加する機会に恵まれているといえますね。
民間企業だと令和4年度時点で男性の育休取得率は17.13パーセントなので、ほとんどの方が取得できていない状況…
大きすぎる差がありますね。
これは確かにずるい…
と感じてしまいますが、育休を取りたい方が育休を取れる環境を整えるのは大事ですよね。
民間企業でも育休を取りやすい環境がもっと整備されてくるといいなあと個人的には思います。
共済年金が優遇されすぎ
共済年金についても「ずるい!」という意見を聞きますね。
共済年金には職域加算と言われる3階建て部分があるなど、かなり公務員に有利な状態。
確かにずるい…
どう考えてもずるい…
という国民の声が届き、平成27年10月に公務員の共済年金は廃止。
厚生年金に一元化されました!
詳しくは上のリンクに記載されているのですが、廃止されたので詳細説明はもういいですね。
この優遇は無くなりました。
もうずるくありません!!
【まとめ】ずるいかどうかは景気に影響される
というわけで今回は公務員がずるいと言われる理由について、実際にずるい状況なのかどうかを詳しく解説しました。
まとめます。
- 【ずるいポイント】公務員宿舎が家賃が安くて綺麗すぎる
【実際】安いは事実!綺麗は場所による! - 【ずるいポイント】景気が悪くてもボーナスが高すぎる
【実際】大企業並みだけど確かに高い! - 【ずるいポイント】退職金がめちゃめちゃもらえる
【実際】減少傾向だけど今は確かに高い! - 【ずるいポイント】育休などの休暇が充実しすぎ
【実際】確かに充実してるけど民間が見習っていくべき! - 【ずるいポイント】共済年金が優遇されすぎ
【実際】昔は優遇されてたけど解消された!
上記の通り、公務員の待遇が恵まれている部分は確かにありますね。
ですがこれらを「恵まれている」と捉えるかどうかは、世の中の景気次第の面もあります。
景気がいいときは安月給をバカにされ、景気が悪くなるとずるいと言われる公務員。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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