こんにちは、まさちゃんです!
今回は「公務員試験の大学別合格率」について、最新の情報をまとめていきます。
特に国家公務員総合職試験(いわゆるキャリア官僚)の結果を中心に、大学別の合格者数や合格率、そして最近の傾向などを詳しく解説していきます。
公務員を目指している人はもちろん、就職活動を考えている学生さんにも読んでいただきたい内容となっています。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
2024年度国家公務員総合職試験(春)の結果概要
まずは、2024年5月28日に発表された国家公務員総合職試験(春)の結果概要を見ていきましょう。
- 合格者数:1,953人
- 申込者数:13,599人
- 倍率:7.0倍(過去最低)
- 女性合格者数:652人(33.4%、過去2番目に多い)
- 出身大学数:178校(過去最多)
ここ数年の傾向として、申込者数が減少し続けているのが特徴的です。10年前と比べると約4割も減っています。これには、公務員の仕事に対するイメージの変化や、民間企業の採用活動の早期化などが影響しているみたいですね。
ただ、合格者数はそこまで減っていません。つまり、チャレンジする人が減っているので、狭き門と言われる公務員試験も、意外とチャンスがあるかもしれません!
大学別合格者数ランキングTOP20
では、気になる大学別の合格者数ランキングを見ていきましょう。TOP20をご紹介します。
1. 東京大学:189人
2. 京都大学:120人
3. 立命館大学:84人
4. 東北大学:73人
5. 早稲田大学:72人
6. 千葉大学:63人
7. 大阪大学:58人
7. 北海道大学:58人
9. 広島大学:55人
10. 慶應義塾大学:51人
11. 中央大学:50人
12. 岡山大学:49人
13. 九州大学:46人
14. 東京工業大学:43人
15. 明治大学:40人
16. 東京理科大学:38人
17. 筑波大学:36人
18. 名古屋大学:34人
19. 新潟大学:32人
20. 一橋大学:31人
やっぱり東大が圧倒的に多いですね。ですが、実は東大の合格者数は昔に比べるとかなり減っています。その理由については、次の項目で詳しく解説しますね。
東大生の合格者数が減少している理由
東大の合格者数は2012年度に現在の試験制度になってから過去最少です。昔は東大だけで全体の4分の1以上を占めていたんですが、今は1割にも満たないほどに減少しています。
では、なんでこんなに減ったのか。主な理由は以下の3つだと考えられます。
1. 民間企業への就職志向の高まり
2. ベンチャー企業やスタートアップへの関心の増加
3. 公務員の仕事に対するイメージの変化
日経新聞の記事よると、2022年度の学部卒業生3,094人のうち、公務員を選んだのはわずか116人。2014年度は3,129人中170人だったので、明らかに減少傾向にあります。
最近の東大生の就職先トップは、なんと楽天グループだったそうです。大学院修了生だとコンサルティング大手のアクセンチュアが1位。いわゆる超一流企業やコンサルが人気なんですね。
また、公務員は激務なイメージがありますし、給料がそれに見合っているかというと、それも疑問です。
頑張ったからといって、給料がドカンと上がることもないですしね。
それであれば、民間企業で活躍して高い収入を得る道の方が、魅力的に見えるということでしょう。
意外と健闘している大学とその秘訣
ランキングを見ていると、意外と健闘している大学がいくつかあります。例えば以下ですね。
- 立命館大学:3位(84人)
- 千葉大学:6位(63人)
- 岡山大学:12位(49人)
これらの大学、入試の難易度だけで言えば、東大や京大には及びません。でも、合格者数では上位に食い込んでいます。
ではなぜこんなに健闘できているのか?その秘訣を見ていきましょう。
立命館大学の場合
- 「立命館霞塾」という特別プログラムを2013年から実施
- 現役の国家公務員総合職による講演会やディスカッション
- 政策立案ワークショップなどの実践的な取り組み
- 低学年から行政リーダーとしての素養を養成
岡山大学の場合
- 法学部に「公共政策コース」という公務員志望者向けの特別コースを設置
- 大学生協による包括的な公務員講座を提供(講義から面接対策まで)
- ゼミでの時事問題報告など、実践的な面接対策
- 公務員志望の学生が多く、情報交換や励まし合いの環境が整っている
- OB・OGとの交流機会が多く、現役公務員からのアドバイスが得やすい
これらの大学に共通しているのは、早い段階から公務員試験対策をサポートする体制が整っていること。そして、単に試験対策だけでなく、公務員としての資質を養うプログラムを用意していることです。また、公務員志望の学生が多いことで、切磋琢磨できる環境が自然と整っているのも大きな特徴と言えるでしょう。
国家公務員総合職試験の今後の動向
最後に、国家公務員総合職試験の今後の動向について見ていきましょう。
試験日程の早期化
2024年度の試験では、申し込み受付を1か月近く早め、5月中に合格発表を行いました。これは、民間企業の採用活動の早期化に対応するためです。今後もこの傾向は続くと予想されます。
試験内容の変更
2024年度から、春の大卒程度試験において基礎能力試験の出題数が40題から30題に削減されました。また、「政治・国際区分」を改編し「政治・国際・人文区分」が新設されるなど、試験内容にも変化が見られます。
採用方法の多様化
中途採用の拡大や、ジョブ型採用の導入など、従来の新卒一括採用にとどまらない採用方法が検討されています。
待遇改善の動き
人事院は初任給の大幅上昇や、在宅勤務手当の導入、「選択的週休3日制」の対象拡大など、職場環境の改善を要求しています。
デジタル人材の確保
デジタル庁の設置に伴い、IT・デジタル分野の人材確保にも力を入れています。
これらの変化により、今後の公務員試験はより多様な人材を確保しようとする傾向が強まるでしょう。特定の大学や学部に偏らず、幅広い知識と経験を持つ人材が求められるようになると予想されます。
まとめ
ここまで、国家公務員総合職試験を中心に、大学別の合格者数や最近の傾向について見てきました。
公務員試験は確かに難関ではありますが、決して不可能な壁ではありません。むしろ、最近は申込者数が減少しているので、チャンスと言えます。自分の適性や将来のキャリアプランをよく考えた上で、しっかり準備をして挑戦してみてください。
公務員の仕事は、国や地方自治体の運営に直接関わる重要な役割を担います。社会の課題解決や国民の生活向上に貢献できるやりがいのある仕事ですよ。ただし、長時間労働や給与面での不満など、課題もあるのは事実。でも、最近は働き方改革も進んでいるので、徐々に改善されていくはずです。
僕自身、以前国家公務員として働いていた経験がありますが、確かに大変なこともありました。でも、社会のために働けるという実感は何物にも代えがたいものがありましたね。
みなさんも、ぜひ自分の適性や志望動機をしっかり見つめ直して、公務員試験にチャレンジしてみてください。頑張ってください!
今回の記事はいかがでしたか?公務員試験の最新動向や大学別の合格者数ランキングなど、参考になる情報はありましたでしょうか。
この記事を読んで、「公務員試験についてもっと知りたい!」という方は、他の記事もぜひチェックしてみてください。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!頑張ってる皆さんを応援してます!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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