こんにちは、まさちゃんです!
今日も公務員関係の記事を書いていきたいと思います。
テーマは「公務員の職場の人間関係について」です。
この記事の内容
- 公務員の職場は人間関係って独特なの?
- 実際に働いた感想が知りたい!
- 組合とか派閥とかについて知りたい!
こういった疑問を解消していく記事になります。
公務員の人間関係って、公務員じゃない人たちからするとかなり謎ですよね。
この記事では、そんな公務員の職場の人間関係について、僕が実際に働いた経験をもとに詳しく解説していきます。
簡単に自己紹介
- この記事を書いている僕は、29歳のときに国家公務員一般職の試験に合格し、地方出先機関で5年間働きました。
- そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。
公務員の人間関係が独特で最悪と言われるのはなぜ?
まずは公務員の人間関係が独特と言われる理由について、考えてみました。
公務員以外の人たちから見ると、公務員の職場は以下のようなイメージがあるかなと思います。
- 離職率が低いので人間関係が濃いイメージ
- 年功序列なのでやばい上司がいるイメージ
- 飲み会が多いイメージ
- 上司に忖度しないといけないイメージ
- 組合に入らないと仲間外れにされそうなイメージ
- 派閥とかありそうなイメージ
他にもいろいろあるかと思いますが、主なところはこんな感じですかね。
僕が公務員になる前も、公務員の職場に対して上記のようなイメージがありました。
これらについて、働いてみて実際にどうだったかを順番に説明していきます!
離職率が低いので人間関係が濃いイメージ
ご存知かとは思いますが、公務員は離職率がとても低い職業です。
若い人が転職するために辞めるか、定年に近いベテランが早期退職で辞める以外は基本的にみんな定年まで働きます。
ずっと同じ人たちと一緒に働き続けるわけです。
定期的に部署移動はありますが、離れてしまってもまたいつか同じ職場で働く機会があるかもしれませんし、普通に飲み会とかで会ったりもするので、ずっと関係が続きます。
そういった意味では濃い人間関係があると思います。
困ったことがあったら助け合える環境があるのでとてもいいのですが、その反面一度ついてしまったマイナスイメージを拭い去れないというデメリットもありますね。
全く知らない人のやらかし話が入ってくることもあったので、公務員の情報網は恐ろしいなと感じましたね。
自分がやらかしたらこんな感じですぐに広まっていくのかと思うと、あまり個性的なことはやらずに無難な行動を心がけようと思ったのを覚えています。
年功序列なのでやばい上司がいるイメージ
少しずつ改善されてきたとはいえ、公務員の職場は未だに年功序列社会です。
やる気がない人も、仕事ができない人も、パワハラをする人もある程度の役職までは昇格します。
そんな人たちの部下になってしまうと、職場の雰囲気も最悪ですね。
仕事ができない上司の尻拭い業務が発生したり、パワハラ上司に気を使いながら仕事をしたりで肉体的・精神的にしんどくなることもあります。
ちなみに仕事ができない上司には優秀な部下をつけてバランスをとるような人事になるので、上司がやばそうだと感じたら自分が評価されている可能性が高いということ。
自分の評価を上げるチャンスと前向きに捉えられれば出世が近付きますね!
公務員の年功序列や評価制度については以下の「公務員の年功序列はおかしいから廃止!成果主義で給料にこれだけ差がつく!」の記事にまとめていますので、気になる方はチェックしてみてください!
飲み会が多いイメージ
先ほども書きましたが、公務員は離職率の低い職業なので、一緒に働く人たちとは人生を通しての長い付き合いになります。
なので人間関係は若干濃いめです。
その濃さを象徴するのが飲み会ですね。
職場全体の大きな飲み会は「暑気払い」「忘年会」「送別会」の3回、その他に課や係単位での小さい飲み会もありました。
同期飲みや若手飲みももちろんあります。
小規模の飲み会とかまでカウントすると無限ですね。笑
飲み会以外にもボーリング大会があったり組合のイベントとかもあったので、職場の人たちと過ごす時間は多かったです。
民間企業で働いた経験もある僕としては、公務員の人間関係は濃いなと感じました。
飲み会が好きな方には最高の職場だと思います!
もちろん飲み会もイベントも参加は任意なので、行きたくなければ行かない選択も可能です。
お酒の付き合いが苦手な方、不安な気持ちにさせてしまってすみません。
大きな飲み会とかでも普通に不参加の人もいたので安心してくださいね。
上司に忖度しないといけないイメージ
上にも書いた通り公務員の職場は年功序列ですが、最近は上司の評価で少しだけ給料やボーナスに差をつける制度が導入されました。
優秀な人が評価されるのはとても良いこと。
なのですが、残念ながらまだまだ未完成な制度かなと感じました。
上司のご機嫌をとることが良い評価に繋がるので、どうしても上司に逆らいにくい雰囲気になってしまいます。
なんであいつが良い評価で、俺が普通の評価なんだよ!
みたいなことも普通にあり得ます。
このあたりのデメリットについては先ほども紹介した記事に書いているので、改めて以下に置いておきますね。
それから公務員は上司の職務上の命令に従う義務があります。
民間企業でも上司の指示に従うのは当たり前のことですが、最初の出勤日に「上司の命令に従い…」みたいなことを宣誓させられたので少しびっくりしました。
公務員にとって上司の命令というのは民間企業以上に絶対的なものということですね。
組合に入らないと仲間外れにされそうなイメージ
公務員といえば労働組合についても気になるかと思います。
- 強制的に加入させられる。
- 加入しないと孤立する。
みたいなイメージがあるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
組合に入らない人も普通にいます。
入らないからといって出世できないとかそんなこともないです。
ただ組合が発行する新聞とかは加入していない人には配られないので、そのときに話題についていけなかったりで孤独を感じたりもするかもしれません。
まあでも気にするほどではないかなと思います。
派閥とかありそうなイメージ
これについても気になりますよね。
政治家とかもそうですが、お堅い仕事はなんとなく派閥とかありそうなイメージ。
ですが「派閥っぽいもの」はありました。
人間ですからね。
何かあったらこの人についていきたいな。
くらいのつながりが大きくなって、1つの派閥のようになることだってあります。
でも「あいつと仲がいいから出世させない」とか「あいつと仲がいいからきつい部署に飛ばす」というような理不尽なことはありません。
公務員は人手がどんどん削減されているので、優秀な人を飼い殺しにしている余裕はないんです。
しっかりと適性を見て出世や異動を決めてくれます。
ちゃんと個人として評価してくれるので安心してください。
公務員の職場には落ち着いた人が多くて働きやすい!
上記の通り、公務員の人間関係については働く前にイメージしていた通りな感じでしたね。
予想通り若干濃いめな人間関係が待っていると考えておいて間違い無いかなと思います。
ただ最近はコロナ時代の名残もあり、飲み会の回数はかなり減っているようです。
コロナ禍は公務員が飲み会をしていただけでテレビニュースでぶっ叩かれましたからね。
そのときから、みなさん慎重に行動されています。
それも踏まえた上で、僕が公務員の人間関係について思うのは、「落ち着いた人が多くて働きやすかったなあ」ということです。
その理由としては以下ですね。
- 年功序列なので出世を狙ってガリガリ実績作りをする人が少ない
- 大きな失敗をしなければ安定が保証されているので無茶なチャレンジをする人が少ない
- 比較的倍率の高い試験を通って採用されているので仕事に誇りを持っている
- いい意味で欲がある人が少ない
- 住民に奉仕する仕事なので、他人を思いやれる人が多い
- 仕事にやりがいを感じている人が多い
- 住民からのクレームも多いので、部署内で団結力を養う場面が多い
などなどですね。
本当に、人間関係については恵まれていると感じることが多かったです。
仕事でわからないことがあったときには誰に聞いても優しく丁寧に教えてくれますし、やらかしたときには励ましてくれる方がたくさんいました。
こちらから助けを求めなくても、周りが察して声をかけてくれるんです。
本当にありがたかったです…
公務員の職場は定期的に人事異動があるので、いきなり何もわからない職場に飛ばされることが多々あります。
そんなときは、前年からその職場にいる人たちに助けてもらいながら徐々に仕事を覚えていくのですが、そういった経験を繰り返していくうちに、自然と助け合いの心というか、悩んでいる人の気持ちを察する力が身についていくのだと思います。
僕は5年しかいなかったけど、多少はそんな能力が身についたのかな。
身についているといいな…
同僚が最悪だとうつになるケースも…
上記の通り公務員の職場は間違いなく落ち着いていて優しい人が多いです。
ですが残念ながら、公務員の職場といえども全員が全員落ち着いているというわけではありません。
例えば以下のような人はどの職場にも一定数存在しています。
- 理不尽なことを言ってくる人
- めちゃめちゃやる気ない人
- 逆ギレしてくる人
- 愚痴ばかり言っている人
- 小さなことでバチバチやりあっている人たち
- パワハラをする人
- セクハラをする人
などなど。
普段であれば絶対に関わりたくない上記のような方とも、仕事上どうしても関わらないといけない場面があります。
直属の上司とかだと最悪…
その場合の回避策としては、例えば以下ですね。
- 同じ職場のその他の人たち同士で団結する。
- 定期的に人事異動があるので我慢する。
- 上司に相談する。
- ハラスメント関係は相談窓口に相談する。
- 労働組合に相談する。
基本的にやばい人はみんなに嫌われているので、逆にその他の人たち同士で団結しちゃえば普通に乗り切れます。
そして定期的(2〜3年スパン)に人事異動もあるので、少し我慢すればおさらばできます。
ハラスメントに関しては相談窓口もありますし、精神的につらいときは職場に知らせずにカウンセリングを受けることもできます。
公務員なので、民間のお手本となるべく、その辺りの仕組みはしっかりしていると感じました。
あとは労働組合とかもあるので、どうしても納得いかないことがあればそちらで相談することもできます。(労働組合に加入していればの話ですが…)
公務員はストレスが多すぎるから辞めたい…
良い人間関係がある公務員の職場ですが、それでも仕事のストレスから辞めたいと感じる人もいるのが事実です。
濃い人間関係があっても、乗り切れないほどのストレスがかかることが公務員にはあります。
給料が税金から支払われているのでね…
理不尽に叩いてくる人がいても、なかなか反撃できません。
新しいことに挑戦したくても、やれる環境はほとんどありません。
というわけでいくら働きやすい人間関係があるとはいえ、民間企業より楽だとかそんなことはないので気をつけてくださいね!
公務員ならではのストレスもたくさんあります!
その辺りは本題から逸れるので、詳しくは「ストレスで休職してる公務員の数がやばい件【退職したので全部暴露します】」の記事を参考にしていただければと思います。
まとめ
今日は公務員の職場の人間関係について、実体験をもとに詳しく解説しました。
最後の方はちょっとネガティブな内容になってしまいすみません…
ですが公務員の職場に落ち着いた人が多いというのは本当で、とても働きやすい職場だと感じました。
職場の人間関係に悩まされて楽しく働けていない人は、公務員になることで解消できるかもしれませんね!
ぜひ公務員試験にチャレンジしてみてください!
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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