公務員って人間関係が面倒そうだなあ…お堅いイメージがある…飲み会の強制参加とかもありそう…
こんにちは、まさちゃんです。
今回は、公務員の職場の雰囲気、実態を暴露していきます。
僕は新卒で民間企業に就職して、29歳で公務員に転職、その後また民間企業で働くなど、公務員含めて過去7社で働いた経験があります。
たくさんの職場を経験して見えてきた、「公務員の職場ってこういう雰囲気だったな」と感じた部分を、お話していきます。
公務員も含めて、これだけ毛色の違う職場を転々としている人間はあんまりいないと思うので、僕だからこそ話せる客観的かつリアルな内容になっていることをお約束します。
公務員の職場の雰囲気は？
それでは早速、公務員のリアルな職場環境について解説していきます。
イメージ通り？真面目で落ち着いた雰囲気
僕が公務員になる前の公務員のイメージは、「なんか落ち着いてそうだな」とか、「真面目な人多そうだな」みたいなイメージでした。
で、実際に働いてみると、ほぼほぼイメージ通りでしたね。基本的に静かで落ち着いた雰囲気で、真面目な人がとても多かったなと思います。
全員が全員ってわけではないんですが、民間と比べて「この人真面目だな」って感じる人がかなり多かったですね。
真面目な人が多いんですけど、それはもちろんいい意味での話で、堅苦しいとかではなかったです。仕事内容は堅苦しい部分も多いんですが、実は柔軟な対応が必要な場面も多いという話は、以下の記事でもしました。
なので柔軟に対応できる人が重宝されている印象ですね。
公務員として仕事をしていくうちに、「あ、こういう時はこう動いたらいいんだな」みたいな感じで経験が蓄積されていって、徐々に柔軟性も身についていく感じです。
ガツガツしてない、穏やかな人が多い
民間企業と比べて、ガツガツしている人は少なかったです。実績を上げてのし上がってやろうとか、がっつり稼いでやるぞ、みたいな人は圧倒的に少なかったですね。
落ち着いてる人が多くて、職場に満足している感じがすごい伝わってきました。穏やかに良い人間関係を築いて、長く勤めて定年退職する、というイメージがはっきり頭に思い浮かぶからかなと思います。
公務員は将来入ってくる収入をイメージしながら、それに合わせてライフプランを立てられる安定感があります。
人間関係重視でチームプレーが基本
そして、人間関係を重視している人が多いなという印象もありました。助けて助けられて、みたいなことが多い職場だからかなと思います。
公務員は異動が多いので、異動先では助けられて、異動してきた人がいたら助けて、みたいなのが普段から自然に身についています。
あとは、他の部署の人に頼ったりとか、その分野に詳しそうな人に助けを求めたりとかですね。そういうのもあるんで、人脈が武器になる職業だなという風に思います。
公務員は個人プレーよりチームプレーが重要な仕事が多いので、協調性を大事にする人が多いなという印象がありました。
保守的で変化を望まない傾向も
一方で、あまり変化を望まない人が多いなというのも印象としてあります。新しいことをやるよりも、なるべく問題を起こさないような保守的な人が多いという印象ですね。
「前例がないから」とか「リスクがあるから」という理由で新しいことを避ける傾向があるということです。以下の記事でも書いたんですけど、新しいことやるのはリスクがあります。
新しいことをやって、例えば個人情報が流出したりとかしたら大変です。ニュースになったりしますし、住民の信頼も失います。そのリスクと天秤にかけると、どうしても慎重にならざるを得ないというのが公務員の職場なので、公務員も慎重な人が多くなっているということですね。
民間企業だとチャレンジする人が評価される風潮とか結構あるじゃないですか。言われたことだけをやる人より、もっと積極的に主体的に動ける人とか、とりあえずやってみてダメだったらその部分を修正してPDCAを回せる人とか。
もちろん公務員にもそういう人はいるんですけど、民間より評価されていないなという風には感じましたね。むしろあんまり新しいこと提案しすぎると、煙たがられるみたいな部分はちょっと感じました。
部署による違いは？
続いて部署による違いの話です。公務員は部署によって、雰囲気が全然違います。
僕は5年間で3つの部署を経験しました。細かく分けると4つなんですが、大きく分けて3つです。それぞれ本当に別の会社かと思うくらい雰囲気が違いました。
イメージつきやすいところだと、失業給付の窓口とか。失業した人たちがたくさん集まるところなので、当然楽しい雰囲気ではないですよね。
逆に婚姻届とか受け付ける窓口とかイメージしてもらうと、幸せなハッピーな雰囲気が漂ってるのが予想できると思います。そんな感じで、部署によって全然雰囲気は違ってきます。
僕の場合（1〜2年目）
最初の2年は書類をチェックする業務が中心の部署でした。ひたすら書類をチェックする仕事が1日の大半を占めていたので、集中力勝負の部署でしたね。
仕事中は集中してるので雑談とかはあんまりない部署でした。仲が悪いとかギスギスしてるとかではなくて、もちろん仕事の話はしますし、仕事後は飲みに行ったりとかもしました。
上司にも恵まれていて、充実してたなというのがこの2年間の思い出ですね。比較的穏やかな部署だったなと思います。
僕の場合（3〜4年目）
次の2年間は窓口でのお客様対応の仕事ですね。お悩み相談みたいなことやっていました。
これは僕が一番やりたかった仕事だったので、もうめちゃくちゃ楽しくて、本当にこれが自分の天職だと思えるぐらい、毎日充実した気持ちで仕事していました。
自分がめちゃくちゃ楽しそうにしていると、周りも釣られて楽しくなるっていうのもありますし、パートの人たちも結構たくさんいたんですけど、その人たちもその仕事をやりたくて入ってきてる人が多かったので、職場はポジティブな雰囲気に包まれていたなと感じます。
人間関係ももちろん楽しくやらせてもらいました。
僕の場合（5年目）
最後5年目は係長として別の窓口で働いたんですけど、これは1番大変でしたね。
異動していきなり繁忙期で、毎日終電まで仕事して、永遠に終わらない仕事がどんどん積み重なっていく…
しんどすぎて全ての仕事を明日の自分に任せて帰ったこともあるんですけど、そのせいで「いつまで待たせんだ！」とか「遅すぎんだろ！」っていうクレームをたくさんもらいました。
僕は結構真面目な性格なので、これが結構メンタルにきてしまって…本当にしんどかったですね。
という僕個人の話は置いといて、職場の雰囲気としては「仕事楽しい」みたいな雰囲気はもちろんなかったんですけど、やっぱり人間的には落ち着いて真面目な人が多いので、粛々と淡々と仕事をこなして、穏やかだったなと思います。
険悪な雰囲気とかは全くなかったです。
こんな感じで、部署によって本当に雰囲気は様々ですね。
人間関係は？
続いて人間関係についてもお話ししていきます。
ここまで話してきた通りなんですが、かなり落ち着いていて真面目な人が多いので、穏やかな雰囲気の職場が多いです。
僕は7社経験してきましたけど、ここまで穏やかなところはないですね。公務員が1番穏やかでした。
体育会系のノリとか、どこかにはあるのかもしれないですけど、僕が経験したり、見聞きした範囲だと全くないですね。
ハラスメントについて
人間関係といえば、ハラスメントとかも気になるかと思うんですけど、パワハラのようなひどい人間関係はほとんどなかったですね。
パワハラとかセクハラで処分を受けている人は、毎年一定数いるにはいます。公務員の場合は公表されたりとか、ニュースとかで取り上げられたりもするので、不安に感じる人もいるかと思います。
ですがそんなに身の周りでポンポン発生しているわけではない、ということは知っておいてもらいたいですね。ハラスメントを相談する窓口もあったりするので、助けを求められる環境は民間企業よりも整っている印象です。
そもそもさっきから言っている通り、落ち着いて真面目な人が多い職場ですからね。必要以上に不安になる必要はないかなと思います。
噂話や陰口について
あとは、噂話とか陰口とか、結構多かったなっていう印象はありますね。
こんな穏やかな職場でも、意外と仲悪い人たちもいるんだな、と思ってちょっとびっくりしたんですけど、それが逆に良いのかもしれないですね。
噂話って当然人事担当にも伝わりますし、人事担当はそういう仲悪い人たちは同じ職場にしない方がいいよなってことも当然考えるんで。
噂話って僕は好きじゃないんですけど、そういう意味では職場環境の改善に一役買ってるのかな、という風に思いました。
というわけで、一部例外を除いて、本当に良い人たちばっかりだったので、あんまり人間関係を心配しすぎる必要はないかなと思います。
飲み会文化について
それから、飲み会文化についても触れておきます。
僕がいた頃は飲み会が結構ありました。全体の飲み会が、暑気払い、忘年会、送別会と3回あって、その他に課の飲み会が年2回くらいですかね。
若手飲みとか同期飲みとかもあって、その他の個人的な飲みまで入れるとちょっと数えきれないくらい飲み会がありました。
僕は飲み会が好きな方だったので、全く苦痛ではなかったんですけど、飲み会が嫌いだったとしても、別に強制参加とかでもないので、心配無用です。
実際に全体の飲み会も参加しない人普通にいましたし、途中で帰る人とかもいました。それで出世できなくなったりとかもないです。
まあでもあまりにもコミュニケーションを取らなすぎると、仕事しづらくなっちゃったりもするので、ほどほどに参加した方が良いとは思います。
例えば最初の歓迎会的な飲み会とか。周りの人たちの人柄を知る意味でも、さすがにこれは参加した方がいいかなと僕は思います。それ以外は最低限の飲み会だけ参加しておけばOK。個人の自由です。
今は死語になってますけど、「飲みニケーション」っていう言葉もあったくらいなので、昔は飲み会が重視されていたのかなと思います。
ですが、今は時代が変わりました。コロナを乗り越えて全体の飲み会がなくなったという話も聞きます。
いずれにせよ、飲み会の重要度は確実に下がってきているということを、お伝えしておきたいです。
その他、人間関係については以下の記事で詳しく書いています。気になる方はどうぞ。
気になる疑問を解決
そしてここからは、就活生や公務員志望者が特に気になるであろう疑問に回答していきます。
飲み会は強制参加？
まず1つ目は、飲み会は強制参加なのかという疑問についてですね。
これはさっきお話しした通りなんですけど、強制とかは全くないです。
僕の経験では、参加しなかったからと言って査定に響くとか、いじめられるとか、そういうのは全くなかったですね。
むしろ飲みに行きたくない人を無理やり飲みに誘ったら、パワハラってカウントされかねないんで。今の時代は結構ハラスメントには敏感なので、誘う方も気を使う時代になってきています。
残業はキツい？
2つ目は、残業はキツいのかっていう疑問についてお答えしていきます。
これは以下の記事でも詳しく書いてるんですけど、部署によって全然違います。キツい時もあればキツくない時もあります。
残業がめちゃくちゃ多い部署もあるし、全くない部署もある。
公務員は、人事異動でそういう部署をローテーションする傾向にあります。全く残業がない部署でぬくぬく過ごしてたら、次の年から残業地獄の職場に異動になったりするわけです。
なので、永遠に残業がないとか、逆に永遠に残業だらけとか、そういうことはないので、その点はご安心ください。
リモートワークはできる？
3つ目は、リモートワークはできるのか、という疑問ですね。
結論としては、「できるところもあります」といったところ。
僕が働いていた職場ではリモートワークはなかったんですけど、今の時代は、リモートしてる人は普通にいます。
パソコンを持ち帰って家で仕事をする。コロナ禍でそういう働き方ができる環境が整ってきました。
とはいえ、公務員は個人情報の管理とかの関係で、リモートできない部署も多いです。あとはパソコンを落としたりとかしたら大変なことになるのでそういうリスクもありますし、セキュリティもキツめになっているので家で環境を整えるのが面倒くさかったりとかもして、「どんどんリモートしてこうぜー」的な空気感にはなっていないです。
ですが最近はフリーアドレスの職場とかも増えてきて、そうなると普段から持ち運んでいるパソコンを家に持って帰ればリモートワークができるわけなので、だんだんハードルは下がってきているとは感じます。
その他、公務員の働き方改革については以下の記事にまとめてます。ぜひに。
まとめ
今回は「公務員のリアルな職場環境」というテーマで解説しました。
公務員の職場は基本的に、落ち着いている真面目な人が多いイメージだったんですが、想像通りというか想像以上にそういう人が多かったですね。
飲み会の強制参加とかもないです。
働き方改革も、民間と比べてまだまだの部分はありますが、公務員の仕事特性を考えると結構頑張って改革しようとしているなという印象はあります。
総じて職場環境はかなり良いという評価で良いかなと僕は思います。
もちろん全ての職場が、今回の記事通りの職場かと言われれば、そうでないところもあります。いきなり人がいっぱい辞めちゃって、強制的に激務が到来したみたいな話も聞いたことがあります。
保険をかけた感じになってしまってちょっとごめんなさいって感じはあるんですけど、全てが当てはまるわけではない点はご理解いただきたいと思います。
というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。
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