【公務員試験】愛媛県庁の行政事務職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は「愛媛県庁の行政事務職採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。

・愛媛県庁の行政事務職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。

それでは早速、内容に入っていきます。

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愛媛県庁行政事務職採用試験の概要

愛媛県庁の行政事務職採用試験は、大きく分けて4つの区分があります。

それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。

なお、これらの区分以外にも障害者採用などの区分がありますが、この記事では上記4つの区分に焦点を当てて解説していきます。

愛媛県庁の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて愛媛県職員としてのスタートを切ることができます。

試験日程

令和6年度の愛媛県庁行政事務職採用試験の日程は以下の通りです。

行政事務（上級）【アピール型】

項目	日程
受付期間	3月4日（月）午前8時30分～3月25日（月）午後5時15分
第1次試験（自己アピール試験）	3月4日（月）～3月25日（月）内に登録
第1次試験（基礎能力検査SCOA）	4月1日（月）～4月15日（月）のうち受検者が選択する日
第1次試験（性格検査SPI3）	4月1日（月）～4月15日（月）のうち受検者が選択する日
第1次試験合格発表	5月上旬
第2次試験	5月下旬
最終合格発表	6月中旬

行政事務（上級）

項目	日程
受付期間	5月2日（木）午前8時30分～5月27日（月）午後5時15分
第1次試験日	6月16日（日）
第1次試験合格発表	6月下旬
第2次試験日	7月上旬から7月下旬
最終合格発表	8月上旬

一般事務（初級）

項目	日程
受付期間	8月2日（金）午前8時30分～8月27日（火）午後5時15分
第1次試験日	9月29日（日）
第1次試験合格発表	10月上旬
第2次試験	10月下旬
最終合格発表	11月下旬

行政事務（民間企業等経験者）

項目	日程
受付期間	6月3日（月）午前8時30分～6月24日（月）午後5時15分
第1次試験	6月3日（月）～6月24日（月）内に登録
第1次試験合格発表	7月24日（水）
第2次試験（基礎能力検査SCOA）	7月下旬～8月中旬の指定期間内に受検者が選択する日
第2次試験（性格検査SPI3）	7月下旬～8月中旬の指定期間内に受検者が選択する日
第2次試験（プレゼンテーション試験）	8月17日（土）～18日（日）
第2次試験合格発表	9月上旬
第3次試験	9月21日（土）～23日（月・祝）
最終合格発表	10月上旬

受験申込はインターネットで行うので、締め切り間際は混雑する可能性があります。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

行政事務（上級）【アピール型】・行政事務（上級）

一般事務（初級）

行政事務（民間企業等経験者）

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の愛媛県庁行政事務職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

合計で144人程度と、かなり大規模な採用を予定しています。

エリア枠は、採用後に勤務するエリアが東予地域または南予地域に限定される枠です。地域に根ざした行政サービスの提供を目的としています。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

愛媛県庁行政事務職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

行政事務（上級）【アピール型】

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	基礎能力検査（SCOA）	–	職務遂行に必要な総合的な基礎能力についての検査
第1次試験	性格検査（SPI3）	–	職務遂行に必要な適性についての検査
第1次試験	自己アピール試験	–	自らの経験や意欲等について、受付期間内に登録（提出）された自己アピール内容により審査
第2次試験	口述試験	–	人物について総合的に評定するため、個別面接、集団面接及び集団討論を行う
第2次試験	作文試験	1時間	識見、思考力、表現力等について、作文試験を行う（課題1題）
第2次試験	適性検査	–	職務遂行に必要な適性についての検査

行政事務（上級）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	2時間30分	大学卒業程度の一般的知識及び知能について、筆記試験を行う（択一式50題）
第1次試験	専門試験	2時間	各試験区分に応じて大学卒業程度の専門的知識及び技能について、筆記試験を行う（択一式40題）
第2次試験	口述試験	–	人物について総合的に評定するため、個別面接及び集団討論を行う
第2次試験	作文試験	1時間	識見、思考力、表現力等について、作文試験を行う（課題1題）
第2次試験	適性検査	–	職務遂行に必要な適性について、検査を行う

一般事務（初級）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	2時間	高等学校卒業程度の一般的知識及び知能について、筆記試験を行う（択一式50題）
第2次試験	口述試験	–	人物について総合的に評定するため、個別面接を行う
第2次試験	作文試験	1時間	識見、思考力、表現力等について、作文試験を行う（課題1題）
第2次試験	適性検査	–	職務遂行に必要な適性について、検査を行う

行政事務（民間企業等経験者）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシートによる書類選考	–	民間企業等における経験・実績や県行政に対する意欲等について、受験申込み時に提出されたエントリーシートにより審査
第2次試験	基礎能力検査（SCOA）	–	職務遂行に必要な基礎能力等について、検査を行う
第2次試験	性格検査（SPI3）	–	職務遂行に必要な基礎能力等について、検査を行う
第2次試験	プレゼンテーション試験	–	民間企業等における経験・実績や県行政に対する意欲等について、プレゼンテーション（10分間程度）をしていただき、その内容を踏まえた個別面接を行う
第3次試験	適性検査	–	職務遂行に必要な適性について、検査を行う
第3次試験	論文試験	1時間30分	課題の理解力、思考力、文章表現力等について、筆記試験を行う（課題1題）
第3次試験	口述試験	–	人物について総合的に評定するため、個別面接を行う

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験（行政事務（上級）・一般事務（初級））

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（行政事務（上級）のみ）

専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

基礎能力検査（SCOA）・性格検査（SPI3）

基礎能力検査（SCOA）と性格検査（SPI3）は、行政事務（上級）【アピール型】と行政事務（民間企業等経験者）で実施されます。

SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。

SCOAは、多様な業務に共通して求められる汎用的な知的能力についての検査です。

これらの検査は、特別な公務員試験対策が不要で、民間企業を志望する方も受験しやすい内容となっています。

自己アピール試験・エントリーシート

行政事務（上級）【アピール型】では自己アピール試験、行政事務（民間企業等経験者）ではエントリーシートによる書類選考が行われます。

これらは、自らの経験や意欲、県行政に対する熱意などをアピールする重要な機会です。自分の強みや経験を効果的に伝えられるよう、事前に十分な準備をしておくことが重要です。

作文試験・論文試験

作文試験（行政事務（上級）【アピール型】・行政事務（上級）・一般事務（初級））や論文試験（行政事務（民間企業等経験者））は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。

識見、思考力、表現力などが評価されます。日頃から新聞やニュースに触れ、社会問題に関心を持つことが大切です。また、愛媛県の課題や政策などについても勉強しておくと良いでしょう。

個別面接

全ての区分で実施される個別面接は、受験者の人物像を総合的に評価する重要な試験です。面接官は通常2〜3名で、質問に対する受験者の回答を通じて、以下のような点を評価します。

よく聞かれる質問としては、以下のようなものがありますね。

面接対策としては、これらの質問に対する回答を事前に準備し、練習しておくことが重要です。また、愛媛県の現状や政策についても十分に調べ、自分の考えを整理しておきましょう。

集団討論

行政事務（上級）【アピール型】と行政事務（上級）では、集団討論も実施されます。これは、6〜8人程度のグループで与えられたテーマについて議論を行い、合意形成を目指す試験です。

集団討論では主に以下の能力が評価されます。

テーマは地方行政に関するものが多く、例えば「人口減少対策」「地域活性化」「災害対策」などが出題される可能性があります。

対策としては、新聞やニュースで時事問題に触れておくこと、愛媛県の課題について調べておくことが大切です。また、議論の組み立て方や、他者の意見を尊重しながら自分の意見を述べる練習をしておくと良いでしょう。

集団討論では、積極的に発言することは重要ですが、他の参加者の意見を遮ったり、独断的な態度を取ったりすることは避けましょう。建設的な議論を心がけ、グループ全体の合意形成に貢献することが求められます。

プレゼンテーション試験（行政事務（民間企業等経験者）のみ）

行政事務（民間企業等経験者）の第2次試験では、10分程度のプレゼンテーションを行います。民間企業等での経験や実績、それらを県政にどう活かせるかなどをアピールする重要な機会です。

しっかりと準備し、自信を持って臨みましょう。

特定資格等加点制度

愛媛県庁では、行政事務（上級）【アピール型】と行政事務（民間企業等経験者）の試験において、特定資格等加点制度を設けています。

主な対象資格は以下です。

加点対象となる特定資格等はいずれか1種類に限られ、複数の資格による加点の重複はありません。

また、行政事務（上級）【アピール型】と行政事務（民間企業等経験者）とでは加点される点数が異なります。

上記以外の資格でも加点されるものがいくつかあるので、詳細は受験案内で確認してください。

配点

愛媛県庁行政事務職採用試験の配点は以下のようになっています。

行政事務（上級）【アピール型】

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	基礎能力検査（SCOA）	40点
第1次試験	自己アピール試験	30点
第1次試験	特定資格等加点	最大9点
第2次試験	口述試験	310点
第2次試験	作文試験	50点

行政事務（上級）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	50点
第1次試験	専門試験	40点
第2次試験	口述試験	290点
第2次試験	作文試験	50点

一般事務（初級）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	90点
第2次試験	口述試験	300点
第2次試験	作文試験	60点

行政事務（民間企業等経験者）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	エントリーシートによる書類選考	100点
第1次試験	特定資格等加点	最大12点
第2次試験	プレゼンテーション試験	100点
第3次試験	論文試験	50点
第3次試験	口述試験	240点

いずれの区分も口述試験（面接）の配点が高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。

過去の実施結果（倍率など）

令和4年度と令和5年度の試験実施結果を以下にまとめました。

令和5年度

試験区分	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
上級 行政事務	43	204	55	3.7
上級 行政事務〔アピール型〕	10	105	16	6.6
初級 一般事務	18	64	28	2.3
民間企業等経験者 行政事務	6	73（申込者数）	8	9.1

令和4年度

試験区分	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
上級 行政事務A	78	315	85	3.7
上級 行政事務B	16	123	21	5.9
初級 一般事務	20	73	32	2.3
民間企業等経験者 行政事務	11	83（申込者数）	13	6.4

行政事務（上級）は3.7倍前後と比較的低い倍率です。一方で、行政事務（上級）【アピール型】は6.6倍、行政事務（民間企業等経験者）は6.4倍〜9.1倍とやや高めの倍率になっています。

一般事務（初級）は2.3倍と、かなり受かりやすい試験だと言えます。

全体的に見ると、他の都道府県や政令指定都市と比べても、比較的受かりやすい試験だと言えるでしょう。

初任給と待遇

愛媛県庁職員の初任給は以下の通りです。

これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当（いわゆるボーナス）が支給されます。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 愛媛県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 倍率が2〜9倍台と比較的低いため、他の都道府県庁や政令指定都市と比べると受かりやすい試験だと言えます。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. どの区分を受験すべきでしょうか？

A2. 自分の学歴や経験に応じて選択しましょう。大学卒業（見込み含む）の方は行政事務（上級）または行政事務（上級）【アピール型】、高校卒業（見込み含む）の方は一般事務（初級）、民間企業等で5年以上の職務経験がある方は行政事務（民間企業等経験者）が対象となります。

Q3. 愛媛県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。愛媛県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ愛媛県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、愛媛県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. エリア枠とは何ですか？

A4. エリア枠は、行政事務（民間企業等経験者）区分で設けられている特別な採用枠です。この枠で採用された職員は、原則として東予地域または南予地域のいずれかで勤務することになります。地域の実情に詳しい人材を確保し、地域に根ざした行政サービスを提供することが目的です。エリア枠を希望する場合は、出願時にその旨を申請する必要があります。ただし、採用予定人数は若干名と限られているため、競争率が高くなる可能性があります。

Q5. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A5. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に行政事務（上級）を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。行政事務（上級）【アピール型】や行政事務（民間企業等経験者）の場合は、自己アピールやプレゼンテーションの準備に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。一般事務（初級）の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めに始めましょう。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q6. 特定資格等加点制度はどのように活用すべきですか？

A6. 特定資格等加点制度は、あなたの強みをアピールする良い機会です。対象となる資格をお持ちの方は、必ず申請するようにしましょう。ただし、この加点だけで合否が決まるわけではありません。試験全体の対策をしっかり行い、加点を活かせるよう努力することが大切です。また、資格取得を目指している方は、この制度を念頭に置いて学習を進めるのも良いでしょう。ただし、あまり大きな加点ではないので、基本的には試験対策に集中する方が効果的です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。愛媛県庁の行政事務職採用試験について、4つの区分それぞれの詳細を解説してきました。

愛媛県庁の試験は、他の都道府県と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。しかし、だからといって油断は禁物です。しっかりとした対策を行い、万全の態勢で試験に臨みましょう。

愛媛県は、美しい自然、豊かな文化、そして温暖な気候に恵まれた魅力的な地域です。一方で、人口減少や地域経済の活性化といった課題にも直面しています。そんな愛媛県の発展に貢献できる愛媛県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心よりお祈りしております。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。