【公務員試験】徳島県庁行政事務職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「徳島県庁の行政事務職採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。

・徳島県庁の行政事務職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。

それでは早速、内容に入っていきます。

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徳島県庁行政事務職採用試験の概要

徳島県庁の行政事務職採用試験は、大きく分けて以下の4種類があります。

それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。

なお、この他にも障害者を対象とした採用試験などもありますが、今回はこの4つの区分について詳しく解説していきます。

徳島県庁の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて徳島県職員としてのスタートを切ることができます。

試験日程

令和6年度の徳島県庁行政事務職採用試験の日程は以下の通りです。

大学卒業程度試験

項目	日程
受付期間	令和6年5月2日（木）午前8時30分～5月27日（月）
第1次試験日	令和6年6月16日(日）
第1次試験合格発表	6月下旬
第2次試験日（論文試験・適性検査）	令和6年7月6日(土）
第2次試験日（口述試験）	令和6年7月12日〜7月24日のうち指定する1日
第2次試験合格発表	7月下旬

高等学校卒業程度試験

項目	日程
受付期間	令和6年8月1日（木）午前8時30分～8月26日（月）
第1次試験日	令和6年9月29日(日）
第1次試験合格発表	10月中旬
第2次試験日（論文試験・適性検査）	令和6年10月28日(月）
第2次試験日（口述試験）	令和6年10月31日〜11月7日のうち指定する1日
第2次試験合格発表	11月中旬

民間企業等職務経験者試験

項目	日程
受付期間	令和6年8月1日（木）午前8時30分～8月26日（月）
第1次試験日	令和6年9月29日(日）
第1次試験合格発表	10月中旬
第2次試験日	令和6年11月2日〜11月17日のうち指定する1日
第2次試験合格発表	11月下旬

就職氷河期世代試験

項目	日程
受付期間	令和6年8月1日（木）午前8時30分～8月26日（月）
第1次試験日	令和6年9月29日(日）
第1次試験合格発表	10月中旬
第2次試験日	令和6年11月2日〜11月17日のうち指定する1日
第2次試験合格発表	11月下旬

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

大学卒業程度試験

次の①または②に該当する者
①昭和６３年４月２日から平成１５年４月１日までに生まれた者
②平成１５年４月２日以降に生まれた者で、学校教育法による大学（短期大学を除く。）を卒業した者または令和７年３月３１日までに卒業する見込みの者（人事委員会が同等の資格があると認める者を含む。）

高等学校卒業程度試験

①平成１５年４月２日から平成１９年４月１日までに生まれた者
ただし、学校教育法による大学、（短期大学を除く。）を卒業した者または令和７年３月３１日までに卒業する見込みの者（人事委員会が同等の資格があると認める者を含む。）は、受験できません。

民間企業等職務経験者試験

次の①から③いずれにも該当する者
①昭和４０年４月２日以降に生まれた者
②令和６年７月３１日時点において、徳島県内に本社・本庁等の所在地を置く民間企業等における職務経験を通算５年以上有する者
③令和６年７月３１日時点において、「徳島県内に本社・本庁等の所在地を置く民間企業等において正規雇用労働者として雇用されている者」以外の者

就職氷河期世代試験

次の①及び②に該当する者
①昭和４５年４月２日から昭和６１年４月１日までに生まれた者
②令和６年７月３１日時点において、「徳島県内に本社・本庁等の所在地を置く民間企業等において正規雇用労働者として雇用されている者」以外の者

---

上記の条件を満たしていたとしても、日本国籍を有しない方や、禁錮以上の刑に処せられた方などは受験できません。

①日本国籍を有しない者
②地方公務員法第１６条各号のいずれかに該当する者
③平成１１年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている者（心神耗弱を原因とする者以外）

詳しくは徳島県庁のホームページで確認してください。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の徳島県庁行政事務職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

・大学卒業程度試験：50名程度
・高等学校卒業程度試験：4名程度
・民間企業等職務経験者試験：25名程度
・就職氷河期世代試験：5名程度

大学卒業程度試験で50名程度、民間企業等職務経験者試験で25名程度と、かなり大規模な採用を予定しています。高等学校卒業程度試験と就職氷河期世代試験は少人数の採用となっていますが、チャレンジする価値は十分にありそうです。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

徳島県庁行政事務職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

大学卒業程度試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	2時間30分	択一式（50問必須解答）
第1次試験	専門試験	2時間15分	択一式（合計45問解答）
第2次試験	論文試験	1時間30分	1題・約1000文字
第2次試験	口述試験	–	プレゼンテーション及び個別面接
第2次試験	適性検査	–	–

高等学校卒業程度試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	2時間	択一式（50問必須解答）
第2次試験	論文試験	1時間	1題・約800文字
第2次試験	口述試験	–	個別面接
第2次試験	適性検査	–	–

民間企業等職務経験者試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	職務能力試験	1時間	択一式（60問必須解答）
第1次試験	エントリーシート	–	–
第1次試験	論文試験	1時間30分	1題・約1000文字
第1次試験	適性検査	–	–
第2次試験	口述試験	–	プレゼンテーション及び個別面接

就職氷河期世代試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	職務能力試験	1時間	択一式（60問必須解答）
第1次試験	エントリーシート	–	–
第1次試験	論文試験	1時間30分	1題・約1000文字
第1次試験	適性検査	–	–
第2次試験	口述試験	–	プレゼンテーション及び個別面接

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験（大学卒業程度・高校卒業程度）

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。

大卒程度：
・知識（社会、人文、自然、現代の社会に関する問題等）
・知能（文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈等）

高卒程度：
・知識（社会、人文、自然）
・知能（文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈等）

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（大学卒業程度のみ）

専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。

選択問題は、全55問の中から5問を選択解答します。

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

職務能力試験（民間企業等職務経験者・就職氷河期世代）

職務能力試験は、論理的思考力、文章理解力、統計等の資料分析力、国内外の社会情勢への理解等を確認するための基礎的な試験です。民間企業等での経験を活かしつつ、公務員として必要な基礎能力を測る試験と言えるでしょう。

エントリーシート（民間企業等職務経験者・就職氷河期世代）

エントリーシート試験は、これまでの職務経歴や実績、県職員としてどのように貢献できるかなどをアピールする試験です。民間企業等職務経験者試験では「民間企業等における職務経験や徳島県職員として活かしたい能力等」について、就職氷河期世代試験では「これまでの経験を踏まえた自己アピールや徳島県職員として活かしたい能力等」について記述します。

論文試験

論文試験は全ての区分で課されます。与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する能力を測ります。

試験時間と文字数は以下の通りです。

この試験では、課題理解力、論理的思考力、文章構成力、表現力が評価されます。社会問題や徳島県の行政課題に関する知識も問われる可能性が高いため、日頃から情報収集しておくことが大切です。

個別面接

全ての区分で実施される個別面接では、主として人柄、能力、性格等を評価します。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが重視されます。

「なぜ徳島県庁なのか」「徳島県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。また、自己PR や学生時代の経験、これまでの職歴などについても質問される可能性が高いです。

面接では、自分の考えを論理的かつ簡潔に伝える力が求められます。徳島県の現状や課題についてしっかりと調べ、自分なりの考えを持って臨むことが大切です。

プレゼンテーション

大学卒業程度試験、民間企業等職務経験者試験、就職氷河期世代試験では、個別面接に加えてプレゼンテーションも実施されます。

プレゼンテーションでは、第1次試験合格通知に記載された課題について、個別に自分の考えを１分以上２分以内で自分の言葉で述べることになります。限られた時間の中で自分の考えを論理的かつ説得力のある形で伝える能力が試されます。

課題は1次試験合格通知に記載されているため、事前に準備する時間があります。プレゼンテーションの構成を練り、繰り返し練習することで、本番でも落ち着いて発表できるよう準備しておきましょう。また、プレゼンテーション後に質疑応答がある可能性もあるため、自分の主張の根拠や具体例なども用意しておくと良いでしょう。

適性検査

全ての区分で実施される適性検査は、公務員として職務遂行上必要な素質および適性について、書面による検査を行います。この検査の結果は、合否の判定には用いられませんが、採用後の配属の参考資料として活用されることがあります。

配点

徳島県庁行政事務職採用試験の配点は以下のようになっています。

大学卒業程度試験

試験科目	配点
教養試験	40点
専門試験	60点
論文試験	40点
口述試験	160点
合計	300点

高等学校卒業程度試験

試験科目	配点
教養試験	100点
論文試験	40点
口述試験	160点
合計	300点

民間企業等職務経験者試験

試験科目	配点
職務能力試験	50点
エントリーシート	50点
論文試験	50点
口述試験	300点
合計	450点

就職氷河期世代試験

試験科目	配点
職務能力試験	50点
エントリーシート	50点
論文試験	50点
口述試験	300点
合計	450点

最終合格者の決定方法については、全ての区分において第一次試験と第二次試験の得点を合計した総合得点の高い順に決定します。ただし、それぞれの試験で一定の基準に達しない場合は、他の成績にかかわらず不合格となる可能性があります。

どの区分でも口述試験（面接）の配点が高くなっていますね。徳島県庁が人物重視の選考を行っていることがわかります。

筆記試験対策はもちろん重要ですが、面接対策にも十分な時間を割くことが合格への近道となるでしょう。自己分析や志望動機の整理、徳島県の課題や施策についての理解を深めるなど、口述試験に向けた準備をしっかりと行うことが大切です。

過去の実施結果（倍率など）

過去3年間の徳島県庁行政事務職採用試験の実施結果を以下にまとめました。

大学卒業程度試験（行政事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年	299名	79名	3.8倍
令和4年	365名	80名	4.6倍
令和3年	379名	75名	5.1倍

民間企業等職務経験者試験（行政事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年	73名	48名	1.8倍
令和4年	67名	30名	2.2倍
令和3年	94名	27名	3.5倍

高等学校卒業程度試験（行政事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年	39名	6名	6.5倍
令和4年	47名	6名	7.8倍
令和3年	38名	4名	9.5倍

大学卒業程度試験は3.8倍〜5.1倍と、比較的低い倍率で推移しています。民間企業等職務経験者試験は1.8倍〜3.5倍とさらに低く、チャンスの高い試験と言えるでしょう。

一方で、高等学校卒業程度試験は6.5倍〜9.5倍とやや高めの倍率になっています。採用予定人数が少ないため、競争が激しくなっているようです。

全体的に見ると、他の都道府県や政令指定都市と比べても、かなり受かりやすい試験だと言えます。

初任給と待遇

徳島県庁職員の初任給は以下の通りです。

・大学卒：205,840円
・高校卒：173,805円

これは令和6年4月1日現在の給料月額と地域手当を合わせた金額です。一定の職歴等がある者については、その経歴に応じて所定の金額が給料月額に加算されます。

このほか、期末・勤勉手当、扶養手当、住居手当、通勤手当等がそれぞれの支給条件に応じて支給されます。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 徳島県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 倍率が2〜5倍台と比較的低いため、他の都道府県庁や政令指定都市と比べると受かりやすい試験だと言えます。特に民間企業等職務経験者試験は他の自治体では倍率が高くなりがちなので、この倍率は魅力です。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. 大学卒業程度、民間企業等職務経験者、高校卒業程度、就職氷河期世代のどの試験を受験すべきでしょうか？

A2. 自分の学歴や経験に応じて選択しましょう。大学卒業（見込み含む）の方は大学卒業程度、徳島県内の民間企業等で5年以上の職務経験がある方は民間企業等職務経験者、高校卒業（見込み含む）の方は高校卒業程度が対象となります。就職氷河期世代試験は、昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた方が対象です。

Q3. 徳島県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。徳島県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ徳島県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、徳島県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に大学卒業程度試験を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。民間企業等職務経験者試験や就職氷河期世代試験の場合は、職務経験を整理し、自己アピールを準備する時間が必要です。高校卒業程度試験の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。徳島県庁の行政事務職採用試験について、大学卒業程度、高等学校卒業程度、民間企業等職務経験者、就職氷河期世代の4区分それぞれの詳細を解説してきました。

徳島県庁の試験は、他の都道府県と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。しかし、だからといって油断は禁物です。しっかりとした対策を行い、万全の態勢で試験に臨みましょう。

徳島県は、豊かな自然環境や独自の文化、食といった魅力的な地域資源を持つ一方で、人口減少や産業振興といった課題にも直面しています。そんな徳島県の発展に貢献できる徳島県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心よりお祈りしております。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。