【公務員試験】宮城県庁の行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「宮城県庁の行政職採用試験」について、詳しく解説していきます。宮城県庁を目指す方にとって、必要な情報がすべて詰まった記事になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

・宮城県庁の行政職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

それでは、宮城県庁の行政職採用試験について、詳しく見ていきましょう！

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宮城県庁行政職採用試験の概要

宮城県庁の行政職採用試験は、複数の区分がありますが、主な試験として以下の3つがあります。

このうち、大学卒業程度試験が最も採用予定人数が多く、主要な採用試験となっています。高校卒業程度試験も一定数の採用があり、安定した採用が行われています。就職氷河期世代向けの試験は、多様な人材確保の観点から継続的に実施されています。

なお、これらの主な試験以外にも、行政事務経験者を対象とした試験や任期付職員の採用なども行われていますが、本記事では上記3つの主要な試験を中心に解説していきます。

試験日程

令和6年度の宮城県庁行政職採用試験の日程は以下の通りです。

大学卒業程度試験

項目	日程
申込受付期間	5月2日（木）～5月24日（金）
第1次試験	6月16日（日）
第1次試験合格発表	6月27日（木）
第2次試験 その1	7月12日（金）
第2次試験 その2	7月16日（火）～7月30日（火）のうち指定する1日
最終合格発表	8月上旬

高等学校卒業程度試験

項目	日程
申込受付期間	8月2日（金）～8月30日（金）
第1次試験	9月29日（日）
第1次試験合格発表	10月10日（木）
第2次試験 その1	10月22日（火）
第2次試験 その2	10月23日（水）～10月28日（月）のうち指定する1日
最終合格発表	11月中旬

就職氷河期世代を対象とした試験

項目	日程
申込受付期間	10月25日（金）～11月15日（金）
第1次試験	12月8日（日）
第1次試験合格発表	12月20日（金）
第2次試験 その1	令和7年1月11日（土）
第2次試験 その2	令和7年1月11日（土）～1月13日（月）のうち指定する1日
最終合格発表	令和7年1月下旬

受験申込はインターネットで行うので、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

大学卒業程度試験

高等学校卒業程度試験

平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた人

就職氷河期世代を対象とした試験

昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人

大学卒業程度試験は22歳から30歳まで、高校卒業程度試験は18歳から21歳まで、就職氷河期世代向け試験は38歳から54歳までが受験可能です。

ただし、以下に該当する方は受験できません。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の宮城県庁行政職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

大学卒業程度試験で75人程度、高校卒業程度試験で30人程度、就職氷河期世代向け試験で5人程度と、かなり大規模な採用を予定しています。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

宮城県庁行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

大学卒業程度試験

試験段階	試験科目	試験時間	内容
第1次試験	教養試験（択一式）	150分	公務員として必要な大学卒業程度の一般的知識及び知能についての筆記試験（50題）
	専門試験（択一式）	120分	各職種に応じて必要な大学卒業程度の専門的知識についての筆記試験（40題）
第2次試験	論文試験	120分	公務員として必要な識見、判断力、思考力等についての筆記試験（1,600字）
	適性検査	–	職務を行うのに必要な適性についての検査
	人物試験	–	公務員としての適格性についての人物面からの試験（個別面接及び集団討論）

高等学校卒業程度試験

試験段階	試験科目	試験時間	内容
第1次試験	教養試験（択一式）	120分	公務員として必要な高等学校卒業程度の一般的知識及び知能についての筆記試験（50題）
第2次試験	作文試験	60分	公務員として必要な文章による表現力、判断力、思考力等についての筆記試験（800字）
	適性検査	–	職務を行うのに必要な適性についての検査
	人物試験	–	公務員としての適格性についての人物面からの試験（個別面接）

就職氷河期世代を対象とした試験

試験段階	試験科目	試験時間	内容
第1次試験	教養試験（択一式）	120分	公務員として必要な高等学校卒業程度の一般的知識及び知能についての筆記試験（40題）
第2次試験	作文試験	60分	公務員として必要な文章による表現力、判断力、思考力等についての筆記試験（800字）
	適性検査	–	職務を行うのに必要な適性についての検査
	人物試験	–	公務員としての適格性についての人物面からの試験（個別面接）

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験

教養試験は、社会科学、人文科学、自然科学、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈などの分野から出題されます。

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（大学卒業程度のみ）

専門試験は、政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、経営学、社会政策、国際関係などの分野から出題されます。

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

論文・作文試験

論文試験（大学卒業程度）や作文試験（高校卒業程度・就職氷河期世代）は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。

宮城県の課題や政策などについて、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。

個別面接

個別面接では、主に以下のような点が評価されます。

「なぜ宮城県庁なのか」「宮城県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。また、自己PRや学生時代に力を入れたことなども、具体的なエピソードを交えて説明できるよう準備しておくことが大切です。

面接官は通常2〜3名で、時間は15〜20分程度です。落ち着いて自分の言葉で話すことを心がけましょう。

集団討論（大学卒業程度のみ）

集団討論では、6〜8人程度のグループで与えられたテーマについて議論を行います。主に以下のような能力が評価されます。

テーマは宮城県の行政課題や一般的な社会問題が出題されることが多いです。例えば、「宮城県の観光振興策について」や「少子高齢化対策について」などが考えられます。

討論時間は通常30分程度です。積極的に発言することは大切ですが、他の人の意見をよく聞き、建設的な議論ができるよう心がけましょう。また、時間配分を意識し、結論を出すところまで持っていくことも重要です。

集団討論対策としては、新聞やニュースで時事問題や宮城県の課題について情報を集めておくこと、友人と模擬討論を行うことなどが効果的です。

配点

宮城県庁行政職採用試験の配点は以下のようになっています。

大学卒業程度試験

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	100点	200点
	専門試験	100点
第2次試験	論文試験	100点	400点
	人物試験	300点
総合計			600点

高等学校卒業程度試験・就職氷河期世代を対象とした試験

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	100点	100点
第2次試験	作文試験	100点	300点
	人物試験	200点
総合計			400点

いずれの区分も人物試験の配点が高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。

各試験種目において、それぞれの合格基準に満たない種目がある場合は、他の成績にかかわらず不合格になります。

過去の実施結果（倍率など）

令和4年度と令和5年度の試験実施結果を以下にまとめました。

大学卒業程度試験（行政）

年度	採用予定人員	申込者数	1次受験者数	1次合格者数	2次受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	40人程度	419名	330名	165名	141名	63名	5.2倍
令和4年度	35人程度	500名	365名	141名	115名	51名	7.2倍

高等学校卒業程度試験（一般事務）

年度	採用予定人員	申込者数	1次受験者数	1次合格者数	2次受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	40人程度	323名	302名	172名	165名	62名	4.9倍
令和4年度	40人程度	403名	360名	165名	161名	46名	7.8倍

就職氷河期世代を対象とした試験（一般事務）

年度	採用予定人員	申込者数	1次受験者数	1次合格者数	2次受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	5人程度	364名	273名	27名	25名	5名	54.6倍
令和4年度	5人程度	468名	331名	25名	22名	6名	55.2倍

過去の実施結果から、宮城県庁の行政職採用試験について以下のような傾向が見えてきます。

就職氷河期世代を対象とした試験：
50倍を超える非常に高い倍率となっており、極めて競争が激しい試験です。

全体的に見て、宮城県庁の採用試験は決して容易ではありません。他の地方公務員試験と同様に、合格するためには十分な準備と努力が求められます。

これらの倍率は確かに高いものの、しっかりとした対策と強い志望動機があれば、十分にチャンスはあります。宮城県の発展に貢献したいという熱意を持ち、計画的な学習を行うことが重要です。

受験を考えている方は、試験の難しさを認識しつつも、自身の適性や志望動機をしっかり考慮した上で挑戦してみてください。公務員として働くやりがいと、試験準備の過程で得られる知識や経験は、将来の糧となるはずです。

初任給と待遇

宮城県庁職員の初任給は以下の通りです。

これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当（いわゆるボーナス）が支給されます。年間の支給額は給料月額の約4.5か月分です。

その他、扶養手当、住居手当、通勤手当なども、それぞれの要件により支給されます。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 宮城県庁の採用試験は難しいですか？

A1. はい、宮城県庁の採用試験は決して容易ではありません。大学卒業程度試験、高等学校卒業程度試験ともに5〜8倍程度の倍率があり、かなりの競争率です。特に就職氷河期世代を対象とした試験は50倍を超える非常に高い倍率となっています。しかし、しっかりとした準備と強い志望動機があれば、十分にチャンスはあります。計画的な学習と、宮城県の課題や施策への深い理解が合格への鍵となるでしょう。

Q2. 宮城県出身でなくても受験できますか？

A2. はい、受験できます。宮城県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ宮城県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、宮城県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q3. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A3. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に大学卒業程度試験を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。高校卒業程度試験の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。宮城県庁の行政職採用試験について、詳しく解説してきました。

宮城県庁の試験は、決して容易なものではありません。大学卒業程度試験、高等学校卒業程度試験ともに5〜8倍程度の倍率があり、しっかりとした準備が必要です。特に就職氷河期世代を対象とした試験は非常に高い倍率となっています。

ですがこの難しさに臆することなく、しっかりと対策を立てて挑戦する価値は十分にあります。宮城県の発展に貢献したいという強い志望動機と、計画的な学習があれば、合格の可能性は十分にありますからね。

公務員試験の勉強は長期戦です。コツコツやっていきましょう。

皆さんの努力が実を結び、晴れて宮城県庁職員として活躍できることを心より願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。