こんにちは、まさちゃんです。
今日は司法書士試験の試験内容について詳しく解説していきます。
司法書士を目指すにあたって、上記のような疑問をお持ちの方も多いかと思います。
詳しく解説していきます。
司法書士試験の日程
まずは司法書士試験の日程について。
令和5年度の試験日程は以下の通りとなっています。(試験は終了していますが、来年度以降の参考情報としてご覧ください。)
受験案内の配布 | 令和5年4月3日(月)~ |
申込受付 | 令和5年5月8日(月)~5月19日(金) |
筆記試験 | 令和5年7月2日(日) ・午前の部:9:30~11:30 ・午後の部:13:00~16:00 |
正答・基準点発表 | 令和5年8月14日(月) |
筆記合格発表 | 令和5年10月10日(火) |
口述試験 | 令和5年10月23日(月) |
最終合格発表日 | 令和5年11月10日(金) |
申込受付は5月19日まで、7月に筆記試験が実施されます。
通過した方は10月の口述試験に進める形ですね。
最大の難関である筆記試験は午前が択一式、午後は択一式と記述式の試験となっていて、1日がかりで行われる集中力や問題を解く体力なども必要な過酷なスケジュールとなっています。
最終の合格発表は11月10日ということで、試験の申込から合格発表まで半年程度の期間をかけて実施される試験です。
例年こんな感じの日程ですが、令和2年度の司法書士試験はコロナの影響で日程の変更がありました。
今後も何かあった際は変更になる可能性があるので、試験実施に影響を及ぼしそうな事態が発生した場合は、法務省のHPで最新の情報を確認する必要がありますね。
司法書士試験の受験資格など
続いて司法書士試験の受験資格などの詳細について見ていきます。
受験資格 | なし |
受験料 | 8,000円 |
試験会場 | 東京・横浜・さいたま・千葉・静岡 大阪・京都・神戸・名古屋・広島 福岡・那覇・仙台・札幌・高松 |
司法書士試験は受験資格が「なし」なので、年齢・学歴・国籍に関わらず誰でも受験可能です。
試験会場は令和5年度は上記の15か所です。
住所によって会場が決められているわけではないので、自分で行きやすい好きな会場を選んで申込すればOKですね。
司法書士試験の出題科目
続いて司法書士試験の出題科目についてみていきましょう。
出題されるのは以下の11科目です。
こんな感じです。
出題数や配点などについては後ほど説明しますね。
司法書士試験の出題形式
筆記試験と口述試験がある
続いて出題形式についてみていきましょう。
司法書士試験はまず、筆記試験と口述試験に分かれていまして、筆記試験に通過した人だけが口述試験を受けることができます。
この中で重要なのは筆記試験の方でして、こちらを通れば口述試験ではほぼ落ちないのが例年の傾向となっています。
なのでここからは筆記試験について出題形式を細かく見ていきたいと思います。
司法書士試験の筆記試験
筆記試験のスケジュールは以下の通りです。
こんな感じで司法書士試験の筆記試験は「午前の部」と「午後の部」に分かれています。
それぞれについて、出題科目や配点、合格基準点などをみていきます。
司法書士試験の筆記試験【午前の部】
まずは午前の部。
詳細は以下の通りです。
出題方式は「択一式」でして、その名の通り5つの選択肢の中から正しいものや誤ったものを選ぶ方式です。
司法書士試験の択一式はほとんどの問題が「組み合わせ」を選ぶものとなっていて、実際の過去問を例に見てみると以下の通りです。
スマホで見ている方はちょっと字が小さくなってしまいすみません。
この問題は5つの選択肢の中から誤っているものの組み合わせを選ぶ問題ですね。
ほぼほぼこの出題形式となっています。
この形式のいいところは、選択肢を全て読んで答える必要がないことですね。
例えばこの問題の場合だと、「ア」の選択肢が確実に誤りだとわかったら、あとは「ウ」「オ」だけを読めば正解が拾えそうです。
かなり問題文が長いので、この方法で解いていった方が時間的に有利ですね。
司法書士試験の筆記試験【午後の部】
続いて午後の部についても見ていきましょう。
詳細は以下の通りです。
午後の部は択一式と記述式の2種類の出題形式があります。
特に時間は区切られていないので、択一式をなるべく早く終わらせて時間を稼ぎ、じっくり記述式に解答していくというのが基本ですね。
択一式については先ほど過去問を掲載したので、今度は記述式の過去問も見ていきましょう。
問題の部分だけ抜き出しましたが、実はこの後にも注意事項や添付資料などが続いています。
読むのも大変ですし、記述するのも大変な問題です。
記述式は2問出題されるので、1問あたり60分くらいの時間を確保したいところ。
そこから逆算すると、前半の択一式を60分くらいで片付けたいですね。
司法書士試験の配点
続いて科目ごとの配点についてもみていきましょう。
先ほど説明した通り、司法書士試験には「午前の部」と「午後の部」の2種類がありまして、それぞれ配点は以下の通りです。
午前の部の配点
択一式試験 | 問題数 | 配点(1問3点) |
憲法 | 3問 | 9点 |
民法 | 20問 | 60点 |
刑法 | 3問 | 9点 |
商法・会社法 | 9問 | 27点 |
合計 | 35問 | 105点 |
午後の部の配点
択一式試験 | 問題数 | 配点(1問3点) |
民事訴訟法 | 5問 | 15点 |
民事保全法 | 1問 | 3点 |
民事執行法 | 1問 | 3点 |
司法書士法 | 1問 | 3点 |
供託法 | 3問 | 9点 |
不動産登記法 | 16問 | 48点 |
商業登記法 | 8問 | 24点 |
合計 | 35問 | 105点 |
記述式試験 | 問題数 | 配点(1問35点) |
不動産登記法 | 1問 | 35点 |
商業登記法 | 1問 | 35点 |
合計 | 2問 | 70点 |
こんな感じでして、択一式は午前も午後も105点満点の配点。
記述式は1問あたり35点で、合計70点となっています。
というわけで筆記試験は合計で280点満点の試験ということになりますね。
出題が多いのは「民法」「商法・会社法」「不動産登記法」「商業登記法」の4科目で、これらは司法書士試験の主要4科目と呼ばれています。
司法書士試験の合格基準
続いて合格基準点について。
果たしてどのくらい得点すれば合格できるのかという部分について、みていきます。
司法書士試験は以下の3つの基準を満たすと、合格となります。
- 筆記試験の3つの得点それぞれが基準点を超える。
- 筆記試験の3つの合計点が合格点を超える。
- 口述試験に合格する。
先ほども書きましたが、口述試験についてはほぼ落ちない試験なので、実質筆記試験についての上2つの基準を満たせばほぼ合格ということになりますね。
基準点と合格点については参考までに令和5年度試験のデータをどうぞ。
択一式は105点満点、記述式は70点満点のうちのこの点数が必要になります。
かなりの高得点が求められていることがわかりますね。
司法書士試験の試験内容まとめ
というわけでこの記事のまとめです。
司法書士試験は以下のような試験内容となっています。
今回は以上になります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは。
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