こんにちは、まさちゃんです。
今回は、「公務員試験は年齢によって不利になるのか」というテーマでお話ししていきたいと思います。
公務員試験には年齢制限があるので、年齢が高いと不利になるんじゃないか、と考えてる人は多いかと思います。
結論からお伝えすると、公務員試験は残念ながら年齢によって不利になります。
というのも、僕は実際に年齢制限ギリギリで公務員試験を受けた経験者なんですが、その時に明らかにこれ年齢で落とされたなという経験をしました。
今回はその体験談とかも交えながらお話ししていけたらと思います。
とはいえ、そこでは落ちましたけど、最終的に公務員にはなれたので、年齢は不利になるけど合格はできます。
この記事を最後まで読んでいただくと、以下のことがわかります。
- 年齢制限ギリギリの人が合格するコツ
- 年齢制限ギリギリの人が面接でよく聞かれること
- その質問にどう答えるといいのか
それでは本題に入っていきます。
公務員試験は年齢で不利になるのか

実際に僕の経験をお話しさせていただくと、当時29歳で公務員試験を受けました。年齢制限が30歳のところだったので、あと1年チャンスがあるとはいえ結構ギリギリな状況でした。
年齢が不利にならないところはどこなのか、かなり時間をかけて調べました。その上でここだったら大丈夫というところを受けましたが、年齢で落とされました。
落とされたのは霞ヶ関の某省庁です。国家一般職の試験を受けていて、官庁訪問でその省庁に行ったんですけど、面接の時にいい感じでアピールできていたかなと個人的には思っていたら、1番最後に面接官がいきなり頭を抱え始めて「うわぁ…コミュニケーション能力は高いってことはよく分かったんだけど、年齢がなぁ…」って言い始めたんです。
その直後にお見送りされたということで、これはまあまあほぼ間違いなく年齢で落とされたと言っていいかと思います。
結構びっくりしましたね。あんな正直に言ってくれるんだって思って。
でもありがたかったですね。面接でちゃんとアピールできていたということが分かったので、年齢さえ問題なければ採用してもらってたんじゃないかなという自信にもなりました。
年齢制限ギリギリでも合格できる?

年齢制限ギリギリでも合格できるのかということで、結論は合格できます。
先ほどの経験をした後、ちゃんと僕は内定をもらって公務員になることができました。
僕の周りには同い年の同期もいましたし、なんなら本当に年齢制限ギリギリで合格してきた年上の同期もいました。
実体験から言っても年齢制限ギリギリで合格できるのは間違いないです。
年齢制限ギリギリの人が合格するコツ

続いて、年齢制限ギリギリの人が合格するコツをお伝えしていければと思います。
年齢が不利になるかどうかの情報収集はしない
1つ目は、「年齢が不利になるかどうかの情報収集はしない」ということですね。
さっきも言ったんですけど、僕は結構調べた上で年齢が不利にならないところを受けたつもりだったのに、普通に年齢で落とされました。
ということは、調べた時間が完全に無駄だったということですよね。
逆に、自分が受けたいところが「年齢制限ギリギリだと通らない」っていう情報が出ていたら皆さんどうですか?
それが本当の情報か分からないですよね。倍率を下げたい人が嘘情報を書き込んでいるだけかもしれないです。
そんな情報に踊らされて目標を諦めるとか、ありえないです。受けたいなら受けるべきですよね。
あと、公務員試験は最近は倍率が下がってきてます。なので年齢制限を緩和する自治体もありますし、試験の難易度を下げて受験者を増やそうとしている自治体も結構たくさんあります。年齢が高くても、良い人はどんどん採用したいということです。
年齢が不利になることはありますが、昔ほど不利になることは少なくなってきています。ちゃんとアピールすれば通ります。
公務員試験の年齢が不利になるかっていう情報収集は、本当に時間の無駄なのでやめてください。
筆記試験で高得点を取る
コツ2つ目は、「筆記試験で高得点を取る」ということです。
筆記試験は年齢で有利とか不利とかは一切ないです。年齢が高いから減点とか若いからプラス点とか、そんなことあるわけないですよね。
なのでまずはここで点数を稼いでリードしておく。「落とせるもんなら落としてみろ」ってぐらいの点を取るっていうつもりで、頑張って筆記試験対策をしてみてください。
これは「働きながら勉強を頑張れる人ですよ」っていうアピールにもなったりするので、そういう意味でも結構大事です。
あと単純に、面接に進める回数が増えるので、チャンスが増えます。そうすると場慣れにもつながりますよね。年齢制限ギリギリだともう後がないプレッシャーとかもあるので、チャンスが多いのはメンタル的にもかなり大きくなってきます。
というわけで、筆記試験はなるべく対策を頑張って高得点を目指しましょう。
面接で経験をしっかりアピールする
そしてコツ3つ目は、「面接で経験をしっかりアピールする」ということです。
若い人にはない経験が、年齢制限ギリギリの人の武器です。この武器をうまく使わないと落とされます。面接でちゃんと答えられるように準備しておきましょう。
面接でよく聞かれること

というわけで、年齢制限ギリギリの人が面接でよく聞かれることを5つ紹介していきます。
まず前提として、受験者の真剣さとか適性とか、社会人経験を公務員の仕事にどう活かせるかというのを確認するものが多いです。これらを対策してしっかりアピールできるようにしておきましょう。
なぜ今公務員なんですか?
まず1つ目は、「なぜ今公務員なんですか?」という質問ですね。
この質問がされる意図としては以下です。
- 志望動機の一貫性や真剣さを測る
- 公務員になろうと思った本当のきっかけを確認する
- 公務員志望が一時的な思いつきでないことを確認する
など。
公務員をなんとなく目指す人って結構多いかと思います。給料がいいとか、安定してるとか、休みが取りやすそうとか、なんとなくかっこいいとか。でもそれだけだと通りません。
そこを伏せながらなんとか志望動機をひねり出している人は多いはず。この質問でそれを見抜きたいということですね。志望動機と合わせてしっかりこの受け答えができるように準備しておきましょう。
例えば僕の場合ですと、公務員を受ける前は民間企業で塾の講師をやっていました。たくさんの生徒たちを送り出してきたんですけど、果たしてこの子たちが将来就職するってなった時にうまくいくのかな、働き始めてから苦しまないかな、っていうところに不安を感じたんですよね。
なので労働系の省庁を受けて、その子たちが将来仕事に困らないようにとか、就職しやすい環境を整えたい、という風に思ってたんで、それを答えました。
そんな感じの志望動機を作っていくと、伝わるかなと思います。ちなみに僕はこの志望動機で通ったんで、これは大丈夫なのかなと思います。
民間と公務員の違いは何だと思いますか?
続いて2つ目は、「民間と公務員の違いは何だと思いますか?」という質問です。
これは実際に結構聞かれました。すごい聞きたいんだと思います。
この質問の意図としては以下です。
- 公務員の仕事に対する理解度を測る
- 民間経験を踏まえた上での公務員の特性理解を確認する
- 「公務員は楽だから」といった安易な志望理由ではないことを確認する
などですね。
以前こちらの記事(民間から公務員に転職して後悔したこと3選【実体験で語る良かった点も解説】)でも書いたんですけど、公務員と民間は職場の文化とかが全く違います。民間企業だと良しとされていたことも、公務員だとダメだったりするんですよね。また逆もしかりです。
そこのギャップに苦しんで不満を感じて退職していく人も結構います。なので、お互いのために、その辺りは分かってますよね、ってことを事前に確認したいという意図になります。
例えば僕の場合ですと、「公務員は本当に困っている人を助けられるから」という風に答えました。
民間企業ですとどうしても利益を出さないと会社が潰れちゃうので、なかなかお金にならない仕事ってやれないんですよね。なので本当に困ってる人がいたとしても、お金にならなければ残念ながら助けることはできません。
ですが、公務員は助けてあげることができる。これが公務員と民間の違いだと思います、っていう形で答えました。
民間を下げるわけでもなく、公務員がすごい魅力に感じた部分ですよ、みたいなことを答えた感じですね。こんな感じで答えてあげるといいのかなと思います。
前職を辞めた理由は何ですか?
続いてよく聞かれる質問3つ目は、「前職を辞めた理由は何ですか?」です。
これもよく聞かれそうですよね。
質問の意図としては以下です。
- 転職の真の動機を確認する
- ネガティブな理由ではなくポジティブな理由で公務員を目指しているかを確認する
- 困難に直面した時の対応姿勢を見る
- 公務員になっても同じような理由で辞めたくならないか確認する
などです。
というわけで、残業が多くて休みが少なくて仕事がきつくて人間関係がうまくいかなくて…みたいなネガティブな理由では落ちます。公務員になってから活躍してくれそうなイメージが持てないからですね。
前職の悪口にならないようにポジティブに伝える準備をしておきましょう。
例えばですけど、どうしても公務員になりたい理由があったので退職しました、とかですね。
年齢制限も近いので、後悔しないためにも公務員試験に集中したいと思って退職しました、とかですね。
志望動機と関連付けてこういう風に答えられるとマイナスにならないかなと思います。
民間経験を公務員の仕事にどう活かせますか?
続いて4つ目は、「民間経験を公務員の仕事にどう活かせますか?」っていう質問になります。
この質問の意図は以下です。
- 公務員の仕事に活かせるスキルや経験があるかを確認する
- 組織での動き方や協調性を確認する
- 社会人としての基礎的な能力・経験を持っているかを確認する
- 自分の経験を客観的に分析できているかを確認する
というものですね。
これも絶対に聞かれるところですね。
さっきも言った通り、年齢制限ギリギリの人の強みは経験です。なのでこれを聞かない理由はないですよね。
逆に絶対聞かれるんでアピールチャンスです。しっかり準備して答えられるようにしておきましょう。
前職の成功体験・失敗体験
続いて5つ目は、「前職の成功体験とか失敗体験について」です。
この質問の意図は以下です。
- 仕事に対する姿勢や取り組み方を確認する
- 失敗からどう学び成長してきたかを確認する
- 自己分析能力や反省力を測る
- 具体的なエピソードから人柄や実務能力を判断する
などです。
具体的なエピソードを聞き出す質問ですね。これもアピールチャンスです。
ですが意外と準備していないと、とっさには答えられない質問だったりします。
ありきたりなアドバイスではありますが、成功体験の方は数字を入れるのがポイントです。試験官はあなたの仕事内容を事細かに知らないので、やはり数字が伝わりやすいんですよね。
失敗体験の方は、数字を入れるよりも「何を学んだか」「どう活かしたか」「その結果どうなったか」という流れで伝えるのが効果的です。
例えば僕の場合だと、成功体験としては塾講師時代に低迷している教室の立て直しを任されて、1年で生徒数を2倍にして入塾制限がかかるまでにしました、みたいなことですね。
丁寧な指導やコミュニケーション、一人一人に合わせた教材作りとか、あとは一発で心を掴むキャッチーな体験授業の実施がこの結果につながりました、という感じで答えました。
この「2倍に」とか「入塾制限がかかった」とか、ちょっと大げさっぽい感じで、事実をちゃんと数字で伝えてあげるっていうのは結構大事だったりします。
まとめ
この記事の内容を振り返っていきましょう。
年齢制限ギリギリは不利になるのか?
→ なります
年齢制限ギリギリでも合格できるのか?
→ できます
実際に僕は合格しましたし、周りにも年齢制限ギリギリで合格してきた方がたくさんいました。
年齢制限ギリギリの人が合格するコツ
- 年齢が不利になるかどうかの情報収集はしない(時間の無駄です)
- 筆記試験で高得点を取る
- 面接で経験をしっかりアピールする
面接でよく聞かれること
- なぜ今公務員なんですか?
- 民間と公務員の違いは何だと思いますか?
- 前職を辞めた理由は何ですか?
- 民間経験を公務員の仕事にどう活かせますか?
- 前職の成功体験・失敗体験
年齢制限ギリギリでも公務員試験には合格できます。諦めずにチャレンジしていきましょう。
というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。



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