公務員の働き方改革は進んでる?最新の取り組み事例と変化をリアル体験談で解説

こんにちは、まさちゃんです。

公務員の働き方改革、あなたはどのくらい、知ってますか?

というわけで今回は働き方改革についてお話ししていきます。

働き方改革って言葉はよく聞くと思うんですけど、公務員じゃない人からしたら、公務員の職場が働き方改革でどんな風に変化していっているのかって、見えづらいですよね。

「なんか改革改革言ってるけど、具体的に何やってんの?」

「公務員ってそういうの遅いイメージあるけど、本当に進んでる?」

こういった疑問をお持ちの方は多いかと思います。

僕は公務員として5年間働いた経験があります。

今回の内容は、当時の経験と、僕が普段から公務員について情報収集している中で得た情報をもとに話します。

ですが僕が公務員を辞めてから、早いものでもう5年ほど経ちます。

僕の体験談だけではみなさんに有益な情報をお伝えしきれないと思ったので、当時から付き合いが続いている公務員仲間たちに、「働き方改革って最近どう?」という疑問を直接ぶつけて、話を聞いてきました。

結論からお伝えすると、この5年間で公務員の職場は急激に変化を遂げています。

僕が働いていた頃に比べて、格段に働きやすくなりました。

この記事を最後まで読んでいただくと、公務員の最新の働き方を知ることができます。

それでは公務員の働き方改革の最新版、スタートです。

アガルートさんの公務員試験チャンネルで話してます。動画で見たい方はこちらをどうぞ。

目次

働き方改革が進んでいないと思われる理由

まず、なぜ公務員の働き方改革が進んでいないと思われがちなのか、について解説していきます。

改革の成果が見えにくい

普通の人が公務員の仕事として思い浮かべるのは、まあおそらく窓口業務ですよね。

働き方改革って聞くと、リモートワークとかフレックスタイム制とかが頭に浮かぶ人が多いかと思いますが、窓口がリモートになるとか、窓口の職員がフレックス勤務するとかっていうのは、多くの人から見てイメージが湧かないかなと思います。

実際には窓口以外にもたくさんの業務があってですね、そういう部分では働き方改革が進んでいます。

ただそこは一般の人には見えない部分なので、改革が進んでいないように見えてしまうっていうのが、1つ目の理由ですね。

情報発信が少ない

公務員は民間に比べて働き方改革実施の広告をあまり出せていないこともあります。

となるとせっかく良い制度が導入されていても、一般の人には伝わらないっていう場合も多いですよね。

実際に僕もこの記事を書くあたって色々調べたり元同僚に話を聞いたりしたんですけど、知らないうちにこんなことやってるんだなっていう部分がたくさんありました。

というわけで公務員の働き方改革の情報は意外と入ってこないっていうのが、2つ目の理由です。

メディアやSNSの影響

それから最近はSNSで公務員を名乗る人の投稿が多くてですね、そういう人が残業の多さや休日出勤について発信していたりします。

SNSってネガティブな情報の方が拡散されやすいので、余計に「改革が進んでいない」印象を与えてしまうのかもしれないなと感じます。

これが3つ目の理由ですね。

慎重にやるので進みが遅く見える

公務員の職場は、扱っている情報が個人情報とか重要なものが多いので、絶対に問題が起こっちゃいけないんで、慎重に動かざるを得ないです。

なので民間企業と比べると、改革の進みは遅いです。

少しずつリスクを検討しながら、スモールスタートでやってるので、まだあまり世の中に見えてない部分が多いんですよね。

僕は民間のIT企業で働いたこともあるんですけど、それに比べると確かに進みが遅いです。

まあスピードは遅いんですけど、結構色々と改革が進んできているので、その点はこの後詳しくお話ししていきます。

実際に行われている働き方改革

それでは、実際に行われている公務員の働き方改革について、具体的に紹介していきます。

チャットツール・情報共有システムの導入

まず僕が一番驚いたのが、チャットツールの導入ですね。

元同僚から聞いた話なんですが、最近は結構、チャットを使うそうです。

僕の時は電話とメールとFAXだったんですけど、チャットであれこれ資料を送って、複数人で編集するとか、普通にするそうです。

まあこの辺は民間企業だと結構当たり前にやってるところではあるんですけど、公務員もそういう働き方ができるようになったんだと思って、正直驚いています。

公務員が扱っている情報はかなり重要な情報が多いので、情報漏洩にはめちゃくちゃ気を遣います。

大事な資料をチャットでやり取りするとか、チャットシステムから情報漏洩しないかな、とか気になって絶対にできないと思っていたんですが、今は普通にやっています。

セキュリティーしっかりしてるっていう結論が出たんでしょうね。

ちなみに兵庫県神戸市では、全庁へのグループウェア導入によって情報共有体制を実現していてですね、部局を超えた共有・管理が定着して、FAXや内線の利用も削減されているそうです。

テレワーク・在宅勤務の導入

次にテレワークです。

僕が働いていた5年前はテレワークなんてものはありませんでした。

ですが元同僚の話を聞くとコロナでかなり進んだみたいですね。

東京都では在宅勤務型テレワークを本格実施していて、育児・介護などをしながら働く職員の、生活と仕事の両立はもちろん、災害時などの臨時・突発の事態への対応も可能にしているとのことです。

それからフリーアドレスの職場も増えてきているとのことで、これも素晴らしいなと思いました。

職場がフリーアドレスになると、ノートパソコンだけ持って毎日違う席に行くようになるんで、そのパソコンを持って帰ればリモートワークができるわけです。

フリーアドレスがテレワークを加速させているということです。

RPA活用による業務効率化

福岡市では、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)と連携した預金照会業務の大幅な効率化を実現しています。

RPAっていうのは、簡単に言うと人間がパソコンでやっている定型的な作業を、ロボットが自動でやってくれるシステムのことですね。

例えば、データを入力したり、ファイルをダウンロードしたり、システム間でデータを移動させたりとか、そういう繰り返し作業を自動化できます。

圧倒的な照会時間の短縮効果があって、かつて2週間~1ヶ月かかっていたことが3~4日で終わるようになりました。

年間約5万件の照会業務があるとのことで、これはすごい効率化ですね。

僕がいた時代は、こういう定型的な業務も全部手作業でやってました。

同じ作業の繰り返しで、正直つまらない部分もあったので、こういうのが自動化されるのは職員にとってもプラスだと思います。

AI活用による業務効率化

AIの活用も進んできています。

埼玉県戸田市では、AI総合案内サービスを導入して、住民の利便性向上と、職員の負担軽減を実現しています。

住民からの反応も、チャットボットの活用は電話をするよりも気軽だと好評で、職員の電話対応負担が軽減されています。

最近はHPにAIチャットボットが載っている自治体が結構増えてきたなと感じます。

今後も徐々に広がっていくでしょうね。

それから青森県は、AIによるリアルタイム議事録作成によって、職員の作業時間を4割削減したそうです。

会議の音声データからテキストデータに変換するシステムで、こちらもかなりの効率化が実現されていますね。

フレックスタイム制・時差出勤の拡大

働く時間の柔軟性も大きく向上しています。

東京都庁では、4週間を単位とした期間の中で合計155時間となるように、1日の正規の勤務時間を伸び縮みさせて、メリハリのある働き方ができるようになっています。

また、勤務開始時間を7時~11時の間の9種類から柔軟に選択可能です。

育児短時間勤務で週当たりの勤務時間を短くすることもできます。

総務省の「地方公共団体の勤務条件等に関する調査」によると、時差出勤の導入率は都道府県が83%、政令指定都市が80%となっています。

多くの自治体が時差出勤を取り入れていることがわかりますね。

育児・介護のための早出・遅出を見ると、都道府県では導入率が85.1%、政令指定都市では65%、市区町村では69.4%となっていて、地方公共団体全体で、広く、導入されていることが分かります。

ペーパーレス・電子決裁の推進

紙文化からの脱却も進んでいます。

僕の時代は本当に紙だらけでした。

資料を印刷して、ホチキスで止めて、回覧して…

今思えばものすごく非効率でしたね。

最近は電子決済が浸透してきて、紙に印刷する手間はかなり省けるようになったそうです。

それから千葉県では議会でタブレットを導入して、ペーパーレス化を進めて議会機能の強化と効率化を図っているとのことです。

その他の充実した制度

他にも、友人から聞いた話だと、新人に対してメンター制度があったりするそうです。

先輩職員が新人をサポートする制度で、これも働きやすさの向上に繋がっています。

それから元々公務員は、育休の取りやすさとか有給の取りやすさの面では恵まれていました。

東京都のデータを見ると、男性職員の育業取得率が86.6%、女性が102.3%となっています。

有給の平均取得日数も17.3日と、かなり高い水準です。

こういった元々恵まれていた部分に加えて、新しい働き方改革も進んでいるので、全体として働きやすさは格段に向上していると思います。

まとめ

今回は公務員の働き方改革について紹介しました。

公務員の中でも少しずつではありますが、働き方が変わってきているということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。

僕が働いていた5年前と比べると、本当に大きく変わりました。

特にコロナを機に、一気に進歩した印象です。

民間企業と比べるとまだ進みが遅い部分もありますが、慎重にセキュリティやリスクを検討しながら、着実に改革を進めているのが公務員らしいなと思います。

公務員=働き方が古い、ブラックというイメージが少しでも変わったら嬉しいです。

というわけで、今回は以上になります。

このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次