こんにちは、まさちゃんです。
今回は、SPIで受験できる公務員試験を紹介していきます。
- 公務員は気になるけど、勉強が大変そうだな。
- 民間企業が本命だから、公務員試験は関係ないな。
と思って公務員を人生の選択肢から外してしまっている方は、結構多いんじゃないでしょうか。
ですが近年、SPIで受験できる公務員試験が増えてきています。
つまり、勉強の大変さを軽減して、公務員を目指せます。
そして、民間企業の就活と併願して、公務員試験が受けられます。
この記事では、SPIで受験可能な自治体がどこなのか、SPIで受験する際の注意点はなんなのか、解説していきます。
読み終わる頃には、公務員という選択肢が意外と身近なものになっているはずです。
それでは早速、見ていきましょう!
SPIで受験できる自治体

それでは早速、SPIで受験できる自治体を紹介していきます。
エリアごとに分けて紹介していきますね。
関東エリア
まず関東エリアですが、主なところだとこちらの自治体がSPIを採用しています。
- 栃木県庁
- 茨城県庁
- 群馬県庁
- 横浜市
- 川崎市
- さいたま市
- 千葉市
- 特別区
特別区は早期SPI枠が令和7年度より新設されました。
これまでの春試験は残し、追加で早い時期にSPI枠の試験を実施する形です。
この早期SPI枠は1次試験がSPIで、2次試験がプレゼンテーションシート作成と口述試験という内容。
通常の春試験が教養試験、専門試験、論文、口述試験なので、早期SPI枠はかなり学習負担を減らして受けられますね。
SPIってだけでも受験しやすいんですが、さらにそのSPIがテストセンター方式で実施される点も嬉しいところ。
テストセンター方式というのは、全国にあるテストセンターでパソコンを使って受験する方式のことです。
受験期間が決まっていて、その期間内で自分の都合のつく日時に予約して、受験します。
大事なことなのでもう一度言います。
自分の都合のつく日時に予約して受験します。
つまり、自分で試験日時を決められるということです。
これまでだったら試験当日にどうしても外せない予定が入っちゃって、とか、他の公務員試験と日程が被っちゃって、のようなこともあったんですが、テストセンター方式であればそれはないです。
それから遠方に住んでいると、試験の日にわざわざ都内まで新幹線とか飛行機を使ってきて、宿をとって、みたいなことも必要だったんですが、それもなし。
近所にあるテストセンターで受験すればOKです。
かなり受験しやすくなったと言えますね。
近畿エリア
続いて近畿エリアのSPIで受けられる自治体がこちらです。
- 滋賀県庁
- 大阪府庁
- 京都府庁
- 兵庫県庁
- 奈良県庁
- 和歌山県庁
- 大阪市
- 堺市
- 京都市
- 神戸市
こちらも1つピックアップ。
特別区との違いがわかりやすいのは大阪市です。
大阪市は行政事務(22-25)でSPIを導入しています。
こちらは1次試験がSPI3と筆記試験、2次試験が面接という内容です。
特別区との違いは、SPIがペーパーテスティング方式で実施される点ですね。
読んで字の如く、決められた日時に決められた会場に行って、紙で受験するスタイルです。
テストセンター方式のように自由な日時に自由な場所で、というわけにはいかないんですが、こっちの方が馴染みがあるので安心感あるって人も多いかなと思います。
それからSPIの他に筆記試験があるのも特別区との違いですね。
この筆記試験の内容には、論文とか法律の択一式問題が入っていて、自分で選択して回答する形式です。
公務員試験っぽい問題が出るということです。
公務員試験用の学習を完全には避けられない、という点が、特別区との大きな違いですね。
こんな感じで、自治体によって試験の実施方式や試験内容は様々です。
気になる自治体の試験案内を確認してみてください。
北海道・東北エリア
ここからはちょっと駆け足で紹介していきますね。
- 秋田県庁
- 岩手県庁
- 札幌市
- 仙台市
仙台市は令和7年度より一部の試験区分でSPI3を活用した大学卒程度・早期枠試験を新設しました。
土木や建築、機械、電気のみなんですが、こういうのはスモールスタートで徐々に拡大していくので、来年度はさらに広がる可能性がありますね。
東海・北陸エリア
- 石川県庁
- 福井県庁
- 長野県庁
- 岐阜県庁
- 名古屋市
名古屋市は行政(プレゼンテーション型)でSPIを導入しています。
1次試験がSPI3で、2次試験が個別面接2回という内容です。
中国・四国エリア
- 鳥取県庁
- 島根県庁
- 岡山県庁
- 高知県庁
- 広島市
- 岡山市
九州・沖縄エリア
- 熊本県庁
- 大分県庁
- 佐賀県庁
- 長崎県庁
- 宮崎県庁
- 鹿児島県庁
- 福岡市
- 北九州市
- 熊本市
こんな感じで多くの自治体でSPIが導入されています。
なのでごめんなさい。
この記事内で全ての自治体を一覧で紹介することはできませんでした。
最近は都道府県庁や政令市だけではなくて、普通の市役所とか町役場とかでも導入が進んできているので。
皆さんが気になる自治体も、ぜひ一度調べてみてください。
SPIで受けられる公務員試験の落とし穴

ここからは、SPIで受けられる公務員試験の落とし穴を紹介していきます。
SPIだけだから楽そう、と思ってしまいがちですが、実は意外な落とし穴があるので、注意喚起という形でお話ししていきます。
国家公務員には導入されていない
というわけでまず1つ目の落とし穴は国家公務員試験には導入されていない、ということですね。
先ほど紹介した通り、SPIで受験できるのは基本的に地方自治体の試験です。
国家公務員を目指す方は、従来通りの公務員試験対策をする必要があります。
ご注意ください。
採用人数が少ない
2つ目の落とし穴は採用人数が少ないということですね。
SPIで受験できる試験は、通常枠に比べて採用数が少ない傾向にあります。
例えば特別区だとこんな感じです。
- 事務(一般事務)春試験:1,095名
- 事務(一般事務)早期SPI枠:113名
10倍近い差がありますね。
こんな感じで他の自治体も、SPI枠は採用人数が少なめです。
手軽に受けられるのはメリットですが、実は狭き門なのでご注意を。
倍率が高い
3つ目の落とし穴は倍率が高いことですね。
まあこれはそりゃそうだよねって話なんですが、SPI枠は手軽に受けられるということで、多くの方が受験します。
そして2つ目の落とし穴でも説明した通り、採用人数が少ないです。
となると当然倍率は高くなるということになります。
公務員試験の平均倍率は3倍台〜4倍台くらいですが、SPI枠は10倍を超える倍率になることもあります。
狭き門です。
SPI以外の部分でのアピールが必要
4つ目の落とし穴は、SPI以外の部分でのアピールが必要、という点ですね。
SPIで筆記試験の負担が軽くなる分、面接やエントリーシート、プレゼンテーションなどでどれだけアピールできるかが勝負を分けます。
最近の公務員試験は、全体的に面接重視の傾向が強くなっているんですが、SPI枠の場合はさらにその傾向が強まります。
筆記試験対策の浮いた時間を使って、その他でしっかりアピールできるように準備していきましょう。
他の区分と併願できないところが多い
そして最後5つ目の落とし穴は、他の区分と併願できないところが多い、ということですね。
例えば特別区だと、春試験と早期SPI枠は併願できない決まりになっています。
勢いでSPI枠に申し込んでしまって、実は他の区分の方が自分に有利になりそうな試験内容だった、なんてことになったら笑えないです。
よく調べてから申し込むようにしましょう。
まとめ
というわけで今回は、「SPIで受験できる公務員試験」というテーマで書きました。
SPIで受験できる公務員試験、結構たくさんありましたね。
僕は日頃から公務員試験について情報収集しているのですが、ここ数年でSPIを導入するところが一気に増えてきたなと感じます。
公務員はつらい勉強の先にあるもの、というイメージが少しは和らいだのではないでしょうか。
とはいえまだまだ倍率も高く、狭き門であることには変わりありません。
SPIの対策はもちろんですが、その先の人物試験で自分を猛烈にアピールしないと、合格は難しいです。
効率よく対策するためにも、予備校や通信講座をぜひ検討してみてください。


というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。


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