
公務員って暇そうだし、楽そうなイメージある。でも実際はどうなんだろう。
こんにちは、まさちゃんです。
今回は「公務員って本当に暇なの?」というテーマで、僕の経験をもとにお話ししていきます。
「公務員は楽そうだな」とか、「公務員って暇そう」と思っている方は結構多いかと思います。
確かに普段市役所とかに行っても、窓口でゆったり対応している姿とか、その裏方で何をしているのかわからない職員を見かけると、そう思ってしまいますよね。
実際に僕も、公務員になる前はなんとなく「公務員って暇そうだな」と思っていた部分があります。
では実際に公務員として働いてみて、本当に暇だったのか。
今回はそんな「公務員のリアル」について、実際に僕が経験したことをベースにお話ししていきます。
公務員って暇なの?

僕の5年間の残業時間を公開
「公務員は暇」という世間のイメージがありますが、実際はどうなのかについてお話しします。
冒頭でもお話しした通り、僕自身も、公務員になる前は「公務員って暇そうだな」と思っていました。
ですが実際に国家公務員として働いてみると、その認識は大きく変わりました。
「暇な部署」や「暇な時期」は確かにありますが、「忙しい部署」「忙しい時期」ももちろんあります。
例えば僕の経験した部署だと、こちらの通りです。
| 年数 | 普段の残業時間 | 繁忙期の残業時間 |
|---|---|---|
| 1年目 | 月10時間以内 | 月10時間以内 |
| 2年目 | 月10時間以内 | 月20時間超え |
| 3年目 | 0 | 0 |
| 4年目 | 0 | 0 |
| 5年目 | 0 | 月80時間超え |
1年目は繁忙期でも月10時間以内の残業でしたが、暇だった感覚は全くありませんでした。
許可申請の審査業務を担当していたので、期限があるので遅れるわけにもいかず、毎日必死に仕事をして気付いたら定時、みたいな感じでした。
2年目も同じ部署だったのですが、法改正があったのでその対応で残業が月20時間を超えることもありました。
3年目と4年目は比較的落ち着いていて残業はほとんどありませんでした。
逆にこの2年間は暇すぎて、時間が過ぎるのが遅かったですね。
時計をチラチラみて、終わりの時間までをカウントダウンしていました。
5年目は異動してすぐに繁忙期にぶつかり、やったことのないわけのわからない膨大な量の仕事に忙殺されていました。
毎日ヘロヘロになって終電で帰る日々が続いていたのですが、繁忙期を過ぎるとこれまでの忙しさが嘘みたいに残業が無くなりました。
僕は民間企業も含めて7社で働いた経験があるのですが、間違いなくこの5年目が人生で一番忙しかったですね。
逆に3年目4年目は人生で最も暇でした。
こんな感じで公務員は確かに暇な時期もありますが、忙しいときはめちゃくちゃ忙しいです。
国家公務員の残業時間データ
ちなみに、公務員の残業時間はデータとしても公表されていて、令和7年国家公務員給与等実態調査によると、国家公務員の令和5年の年間総残業時間は全府省平均で230時間でした。
組織区分別に見ると、本府省、いわゆる霞ヶ関勤務では382時間、地方の出先機関などの本府省以外では194時間となっています。
単純計算で月平均にすると、本府省では約32時間、出先機関では約16時間の残業があるということです。
「公務員は暇」というイメージだけで公務員を目指すと、実際に働き始めたときのギャップに苦しむことになるかもしれません。
ご注意ください。

公務員は何をしているの?

公務員の一日のスケジュール
では実際に公務員は毎日どんな日々を過ごしているのか、お話ししていきます。
あくまでも僕が経験した範囲で、という前提になりますが、一日のスケジュールは大体こんな感じです。
| 8:20頃 | 出勤して準備 |
| 8:30 | 勤務開始 朝のルーティーン業務 ・メールのチェック ・報告書の作成 ・回覧物のチェック ・朝ミーティング |
| 9:00 | 今日の分の仕事開始 ・申請書類の審査 ・電子申請の処理 ・窓口対応 ・電話対応 |
| 12:00〜13:00 | 昼休憩 (部署によっては交代制) |
| 13:00〜17:15 | 午後の業務(午前と同じ) ・申請書類の審査 ・電子申請の処理 ・窓口対応 ・電話対応 |
| 17:15 | 定時 |
| 17:15〜∞ | 残業タイム |
スケジュールの詳細解説
大体始業時間の5分〜10分前くらいに職場に到着して準備します。
これは人によってかなり差があって、30分前とかにくる人もいます。
新人だから早く来い、とかいう空気とか無言の圧力みたいなものは特に感じませんでした。
8:30になったら勤務開始です。
まずパソコンを立ち上げてメールをチェックします。
その後は報告書の作成です。前日の処理件数などを集計し、担当に提出します。
回覧物がデスクに置かれていたらそれに目を通し、次の人に回します。
朝のミーティングはあったりなかったりです。重要な伝達事項があれば開催されます。
一通り朝のルーティーン業務を終えたら、今日の分の仕事開始です。
申請書類の審査や電子申請の処理などを行います。
窓口にお客様が来庁された場合はその対応をしたり、書類の受付をしたりします。
電話もかなり鳴るので、窓口対応の合間を縫って電話対応もします。
12:00〜13:00は昼休憩です。
部署によっては交代制で休みます。
外食する人もいれば、節約のためにお弁当持参の人も結構多いです。
職場によっては食堂があったりします。
昼休憩が終わったら午後の業務開始です。
午前と同じで、窓口対応や電話対応を行いながら書類の処理をします。
窓口が混んでいたり、複雑な案件があったりすると、あっという間に時間が過ぎていきます。
定時は17:15です。
ここで退庁できる日もありますが、繁忙期はここからが本番です。
17:15以降は電話も鳴らなくなりますし、窓口も閉まるので、実は一番集中できる時間だったりします。
「暇」というイメージだけで目指すのは危険
というわけで、部署や時期によって業務内容は異なりますが、公務員といえども一日中暇というわけではなく、それなりに忙しく働いています。
特に窓口業務は一人一人のお客様に丁寧に対応する必要があるので、精神的にも疲れることがあります。
それから、公務員の仕事は専門知識が求められる場面も多いです。
担当業務に関する法律や制度について詳しく知らないと適切な対応ができないので、勉強する時間も必要です。
公務員は2〜3年毎に異動がありますからね。
勉強して業務に詳しくなってきたら異動して、また勉強、ということを繰り返すので、異動したての頃はこの勉強時間で結構時間が削られるので、異動したてのころは暇とか言ってる余裕はないです。
まとめ
今回は「公務員って本当に暇なの?」というテーマでお話ししました。
公務員は「暇」というイメージがありますが、実際には部署や時期によってかなりの忙しさに晒されることがある、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
運よく暇な部署に配属されたとしても、2〜3年でリセットです。
「暇だから楽そう」というイメージだけで公務員を目指すと、ギャップに苦しめられる可能性があるので気をつけてください。
ですが忙しい部署にずっと配属されることは基本的にないですし、繁忙期がずっと続くこともありません。
メリハリをつけて働ける、という意味で、公務員は働きやすい環境と言えるかなと思います。
というわけで、今回は以上になります。
このブログには、他にも公務員関連の記事がたくさんあります。以下からどうぞ。



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