こんにちは、まさちゃんです。
いつも当ブログ(masablog)をご覧いただきありがとうございます。
今回は「司法書士になるには?」をテーマに、受験資格から試験内容、合格率、対策方法まで詳しく解説していきます。
- 司法書士試験の受験資格はどうなっているのか
- 司法書士試験の内容・出題形式・合格基準は?
- 司法書士試験の難易度・合格率はどのくらい?
- おすすめの司法書士試験対策と予備校は?
司法書士試験の受験資格
まずは受験資格について。
法務省の受験案内には以下のように記載されています。
この試験は、司法書士法第6条の規定に基づいて行われるものであり、受験資格の制限はなく、誰でも受験することができます。
法務省HPより
というわけで、司法書士試験は受験資格の制限が何もありません。
年齢・性別・学歴・国籍などに関わらず誰でも受験可能です。高卒でも大卒でも、日本人でも外国人でも受験することができます。実務経験の要件もありません。
実際に令和6年度の合格者データを見ると、最年少は20歳、最高齢は73歳という幅広い年齢層から合格者が出ています。
なので、しっかり勉強して知識を身につけさえすれば、誰にでも合格のチャンスがある資格、ということになります。
司法書士試験の試験内容
続いて司法書士試験の内容について解説していきます。どんなスケジュールでどんな科目が出題されるのか、そしてどんな形式で出題されるのか、詳しく見ていきましょう。
司法書士試験の日程
まずは日程についてです。
令和7年度の試験日程は以下の通りです。
受験案内の配布 | 令和7年4月1日~ |
申込受付 | 令和7年5月2日~5月16日 |
筆記試験 | 令和7年7月6日 ・午前の部:9:30~11:30 ・午後の部:13:00~16:00 |
正答・基準点発表 | 令和7年8月12日 |
筆記合格発表 | 令和7年10月2日 |
口述試験 | 令和7年10月14日 |
最終合格発表日 | 令和7年11月4日 |
こんな感じで、司法書士試験は「筆記試験」と「口述試験」の2つに分かれており、筆記試験に通過すると口述試験が受けられるという流れ。
口述試験も通過すると、晴れて合格ということになります。
とはいえ口述試験は合格率は例年ほぼ100%となっているため、大事なのは筆記試験ですね。筆記試験は例年7月の第1日曜日に1日がかりで実施されます。
試験会場は全国15か所(東京・横浜・さいたま・千葉・静岡・大阪・京都・神戸・名古屋・広島・福岡・那覇・仙台・札幌・高松)に設置されます。
司法書士試験の出題科目
というわけで司法書士試験は筆記試験と口述試験がありますが、口述試験の方はほぼほぼ落ちない試験なので、ここからは筆記試験の内容について説明していきますね。
まずはどんな科目が出題されるのかという点ですが、以下になります。
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 商法・会社法
- 民事訴訟法
- 民事保全法
- 民事執行法
- 司法書士法
- 供託法
- 不動産登記法
- 商業登記法
この中で「民法」「商法・会社法」「不動産登記法」「商業登記法」の4つは司法書士試験の主要4科目と呼ばれ、特に出題数が多いです。
司法書士試験の筆記試験(午前の部)
続いてこれらの科目がどのような形で出題されるのかを説明していきます。
筆記試験の午前の部の詳細は以下の通りです。
- 出題方式:択一式
- 試験時間:2時間(9:30~11:30)
- 出題数:35問
- 出題科目:憲法、民法、刑法、商法・会社法
択一式は、5つの選択肢の中から正しいものや誤っているものを選ぶ方式です。司法書士試験の択一式では、「正しいものの組み合わせ」「誤っているものの組み合わせ」という形で、正解となる選択肢を複数選んで答えるものが主流です。
実際の過去問を例に見てみると以下の通りです。

スマホで見ている方はちょっと字が小さくなってしまいすみません。
この問題は5つの選択肢の中から「誤っているものの組み合わせ」を選ぶ問題ですね。
この形式のいいところは、選択肢を全て読んで答える必要がないことです。例えばこの問題の場合だと、「ア」の選択肢が確実に誤りだとわかったら、あとは「ウ」「オ」だけを読めば正解が拾えそうです。
かなり問題文が長いので、この方法で解いていった方が時間的に有利ですね。
司法書士試験の筆記試験(午後の部)
続いて午後の部についても見ていきましょう。
詳細は以下の通りです。
- 出題方式:択一式・記述式
- 試験時間:3時間(13:00~16:00)
- 出題数:択一式35問、記述式2問
- 出題科目:
- (択一式)民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、供託法、不動産登記法、商業登記法
- (記述式)不動産登記法、商業登記法
午後の部は択一式と記述式の2種類の出題形式があります。
特に時間は区切られていないので、択一式をなるべく早く終わらせて時間を稼ぎ、じっくり記述式に解答していくというのが基本ですね。
択一式については先ほど過去問を掲載したので、今度は記述式の過去問も見ていきましょう。


問題の部分だけ抜き出しましたが、実はこの後にも注意事項や添付資料などが続いています。読むのも大変ですし、記述するのも大変な問題です。
記述式は2問出題されるので、1問あたり60分くらいの時間を確保したいところ。そこから逆算すると、前半の択一式を60分くらいで片付けたいですね。
午前の択一式が2時間であることを考えると、同じ問題数の午後の択一式を1時間程度で解き切るというのは、かなりの難題です。先ほど択一式の例題を掲載しましたが、確実に正解である選択肢を早く見つけて、残りは組み合わせ的に正解になる可能性がありそうなものだけを検討していく作戦でいく方が良いですね。
司法書士試験の配点
続いて科目ごとの配点についてもみていきましょう。
先ほど説明した通り、司法書士試験の筆記試験には「午前の部」と「午後の部」の2種類がありまして、それぞれ配点は以下の通りです。
午前の部の配点
択一式試験 | 問題数 | 配点(1問3点) |
憲法 | 3問 | 9点 |
民法 | 20問 | 60点 |
刑法 | 3問 | 9点 |
商法・会社法 | 9問 | 27点 |
合計 | 35問 | 105点 |
午後の部の配点
択一式試験 | 問題数 | 配点(1問3点) |
民事訴訟法 | 5問 | 15点 |
民事保全法 | 1問 | 3点 |
民事執行法 | 1問 | 3点 |
司法書士法 | 1問 | 3点 |
供託法 | 3問 | 9点 |
不動産登記法 | 16問 | 48点 |
商業登記法 | 8問 | 24点 |
合計 | 35問 | 105点 |
記述式試験 | 問題数 | 配点(1問70点) |
不動産登記法 | 1問 | 70点 |
商業登記法 | 1問 | 70点 |
合計 | 2問 | 140点 |
こんな感じでして、択一式は午前も午後も105点満点の配点。
記述式は1問あたり70点で、合計140点となっています。この記述式の配点ですが、以前は1問あたり35点で、合計70点という配点でした。令和6年度の試験より配点が大きくなり、合計140点となっています。問題数は変わらず、難易度も変わらず、配点のみ大きくなった感じです。
この変更により記述式の配点割合が高くなったため、記述が得意な方にとっては有利になったと言えますね。
というわけで、筆記試験は合計で350点満点の試験ということになります。
司法書士試験の合格基準
続いて合格基準について。
果たしてどのくらい得点すれば合格できるのか、という部分についてみていきます。
司法書士試験の合格基準の仕組み
司法書士試験に合格するためには、以下の3つの基準を全て満たす必要があります。
- 筆記試験の各部分(午前の択一式、午後の択一式、午後の記述式)それぞれが基準点を超える
- 筆記試験の合計点が合格点を超える
- 口述試験に合格する
というわけでまず1つ目の条件として、「午前の択一」「午後の択一」「記述」の3種類の試験でそれぞれ「基準点」を超える必要があります。どれか1つでも基準点を下回った場合は、その時点で不合格となってしまう厳しい合格基準となっています。
そしてその基準点を全て超えたらそれで合格というわけではなく、さらに「合計点」でも合格点を超えないといけないというのが2つ目の条件です。
最後に3つ目の基準ですが、先ほども書いた通り口述試験についてはほぼほぼ落ちない試験なので、実質筆記試験についての上2つの基準を満たせば合格ということになりますね。
ではその「基準点」や「合格点」はどのくらいなのか。以下で説明していきます。
筆記試験の科目別基準点
まずは筆記試験の過去の基準点を以下にまとめましたのでどうぞ。
年度 | 午前の部(択一) | 午後の部(択一) | 午後の部(記述) |
令和6年度 | 78点(105点満点) | 72点(105点満点) | 83.0点(140点満点) |
令和5年度 | 78点(105点満点) | 75点(105点満点) | 30.5点(70点満点) |
令和4年度 | 81点(105点満点) | 75点(105点満点) | 35.0点(70点満点) |
令和3年度 | 81点(105点満点) | 66点(105点満点) | 34.0点(70点満点) |
令和2年度 | 75点(105点満点) | 72点(105点満点) | 32.0点(70点満点) |
令和元年度 | 75点(105点満点) | 66点(105点満点) | 32.5点(70点満点) |
平成30年度 | 78点(105点満点) | 72点(105点満点) | 37.0点(70点満点) |
平成29年度 | 75点(105点満点) | 72点(105点満点) | 34.0点(70点満点) |
平成28年度 | 75点(105点満点) | 72点(105点満点) | 30.5点(70点満点) |
令和6年度の試験より、記述式試験の配点が70点から140点に変更されました。その関係で基準点も高い数字になっています。
問題の難易度よって毎年変動があるのですが、おおよその目安としては以下になります。
- 午前の択一:105点満点中75~81点(71%~77%)
- 午後の択一:105点満点中66~75点(63%~71%)
- 記述:70点満点中30.5~37点(44%~53%)
→令和6年度は140点満点中83.0点(59.3%)
午前の択一式では8割近い点数が求められます。
先ほども説明した通り、午後の択一式は時間的に全ての選択肢をじっくり検討している時間がないため、受験者の得点が午前択一式より低くなります。その影響で基準点も低めになる、という感じです。
そして令和6年度の配点変更でどうなるか注目された記述式ですが、基準点は83.0点で59.3%の得点が求められました。令和7年度以降の試験も、このくらいの基準点になるものと思われます。6割以上の得点を目指したいところですね。
筆記試験の合計点による合格基準
続いて合計点の合格基準について。過去の合格点は以下の通りです。
年度 | 合格点 | 択一・記述 基準点合計 | 必要な上乗せ点 |
令和6年度 | 267.0点 | 233.0点 | 34.0点 |
令和5年度 | 211.0点 | 183.5点 | 27.5点 |
令和4年度 | 216.5点 | 191.0点 | 25.5点 |
令和3年度 | 208.5点 | 181.0点 | 27.5点 |
令和2年度 | 205.5点 | 179.0点 | 26.5点 |
令和元年度 | 197.0点 | 173.5点 | 23.5点 |
平成30年度 | 212.5点 | 187.0点 | 25.5点 |
平成29年度 | 207.0点 | 181.0点 | 26.0点 |
平成28年度 | 200.5点 | 177.5点 | 23.0点 |
こちらについても配点変更の影響で、令和6年度の合格点は高くなっています。とはいえ350点満点中の267点というのは得点率でいうと76%くらいなので、例年(約71%~77%)と同じ水準です。
合格点の右側には基準点の合計も載せておきました。そしてその右側には、合格点から基準点を引いた差、つまり「基準点からどれだけ上乗せで得点が必要か」の数字を掲載してあります。
基準点を超えるのは最低条件で、そこからさらに上乗せして得点を稼がないと合格できません。
なお、令和5年度までは択一式で得点を稼ぐ作戦がかなり有効でしたが、令和6年度からは記述でも稼がないとなかなか厳しくなりました。記述式重視の傾向が強まってきています。
司法書士試験の受験者数と合格率
司法書士試験の受験者数と合格率について詳しく見ていきます。
司法書士試験の受験者数の推移
過去の司法書士試験の受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和6年度 | 13,960人 | 737人 | 5.28% |
令和5年度 | 13,372人 | 695人 | 5.20% |
令和4年度 | 12,727人 | 660人 | 5.19% |
令和3年度 | 11,925人 | 613人 | 5.14% |
令和2年度 | 11,494人 | 595人 | 5.17% |
令和元年度 | 13,683人 | 601人 | 4.39% |
平成30年度 | 14,387人 | 621人 | 4.32% |
平成29年度 | 15,440人 | 629人 | 4.07% |
司法書士試験は毎年10,000人以上の方が受験する人気資格です。
近年は受験者数の減少が続いていたのですが、令和2年度を底にして最近は増加傾向です。再度人気が高まってきている資格と言えますね。
司法書士試験の合格者数
合格者数は600~700人前後で推移しています。
受験者数と同じで、令和2年度までは減少傾向、その後は増加傾向です。特に最近は一気に合格者数が増えてきていますね。
司法書士試験の合格率
司法書士試験の合格率は4~5%程度ととても低いです。
ですが上の表を見ても分かるとおり、最近は徐々に合格率が上昇してきています。この傾向が続いてくれればありがたいですね。
合格率が上昇してきているとはいえ、それでも20人に1人しか合格しない狭き門であることには変わりありません。正真正銘、難関資格です。
司法書士試験の難易度
司法書士試験の難易度について、勉強時間や他資格との比較、科目別の難易度などを解説していきます。
司法書士試験の勉強時間による難易度比較
まずは司法書士試験の勉強時間から難易度を見ていきましょう。
一般的に、司法書士試験は合格までに3,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。
ざっくりですが、1日あたりの勉強時間から逆算すると、以下の期間がかかりますね。
- 1日2時間ずつの勉強:4年以上
- 1日3時間ずつの勉強:2年半〜3年
- 1日5時間ずつの勉強:1年半〜2年
これだけでも「ひえ〜」って感じですね…
参考までに、他の資格の勉強時間も合わせて紹介します。
- 司法書士:3,000時間
- 社労士:1,000時間
- 行政書士:600〜800時間
- 宅建士:300〜400時間
- 税理士:2,000〜2,500時間
- 司法試験:4,000時間以上
司法書士は、行政書士や社労士よりは難易度が高く、司法試験よりは難易度が低いということがわかります。
税理士については勉強時間的には司法書士よりも短い期間となっていますが、正直難易度はどっこいどっこいな感じですね。税理士の方が難しいという人もいます。
司法書士試験の合格率による難易度比較
続いて司法書士試験の難易度を合格率の面から見てみます。
他の資格も含めた合格率を以下にまとめました。
- 司法書士:4〜5%前後
- 社労士:5〜10%程度
- 行政書士:10〜15%程度
- 中小企業診断士:3〜8%程度
- 弁理士:6〜10%程度
- 税理士:15〜20%程度
- 司法試験:30〜40%程度(予備試験の合格率は4%前後)
こんな感じでして、難関資格と言われる上記の試験はどれも合格率が低いですね。
司法試験についてはその前段階で受験する「予備試験」の合格率が4%前後なので、実質の合格率は司法書士試験よりも低いです。
というわけで合格率で比較しても、司法書士は行政書士や社労士よりは難易度が高く、司法試験よりは難易度が低いという位置付けです。
なお、司法書士試験の合格率が低い理由としては以下の3つが挙げられます。
- 受験資格がないので、準備不足の受験生も受験する
- そもそも合格基準が厳しい
- 出題される科目数が多い
司法書士と他資格との難易度比較
司法書士と行政書士の難易度比較
上で比較した通りですが、行政書士との比較については気になる方が多いかと思うので、個別にまとめておきます。
同じ法律系の資格ということもあり、行政書士から司法書士へのステップアップを狙う人は参考にしてみてください。
- 司法書士勉強時間:3,000時間
- 行政書士勉強時間:600~800時間
- 司法書士合格率:4~5%前後
- 行政書士合格率:10~15%程度
司法書士試験は行政書士試験と比較して、勉強時間で4~5倍、合格率は約1/3となっており、圧倒的に難しいことがわかります。
かなりの難易度の差があるので、行政書士の試験に合格したからといって、「ちょっと頑張れば司法書士にも合格できる」ということにはならないのでご注意を。
ですが試験科目の被りもあるので、勉強が苦手な方は行政書士の資格を先に取得してから司法書士試験を狙うという作戦もありですね。
行政書士も難しい資格なので、1つ資格を取ることで自信や勉強の体力などが身につきますよ。
司法書士と土地家屋調査士の難易度比較
続いて土地家屋調査士との比較もしていきます。
どちらの資格も登記を扱うという点で共通点があり、とても相性がいいのでダブルライセンスを目指す方もいらっしゃるかと思います。
- 司法書士勉強時間:3,000時間
- 土地家屋調査士勉強時間:1,000時間
- 司法書士合格率:4~5%前後
- 土地家屋調査士合格率:10%前後
こちらも司法書士試験の方が明らかに難易度が高いです。
勉強時間は3倍、合格率も2倍以上の差があります。
司法書士と司法試験の難易度比較
司法試験との比較もまとめておきますね。
- 司法書士勉強時間:3,000時間
- 司法試験勉強時間:4,000時間以上
- 司法書士合格率:4~5%前後
- 司法試験合格率:30~40%程度(予備試験の合格率は4%前後)
司法試験は法律系の国家資格の中で最難関の資格なので、難易度としては当然司法試験の方が高いですね。
勉強時間で見ても、1,000時間以上の差があります。
また、司法試験は受験資格を得るために以下のどちらかが必要になります。
- 法科大学院を卒業する
- 予備試験に合格する
このうち予備試験は合格率が4%前後ととても低いです。
なので司法試験と司法書士を比較すると、合格率的にも司法試験の方が難関です。
とはいえどちらも3,000時間以上という過酷な勉強期間を乗り切る必要があるので、価値のある資格と言えますね。
司法書士試験の科目別の難易度
司法書士試験に出題される科目は全部で11科目あります。この科目ごとでも難易度に差があるので、その辺りも説明していきますね。
先ほども紹介しましたが、改めて全11科目が以下です。
- 憲法
- 民法
- 刑法
- 商法・会社法
- 民事訴訟法
- 民事保全法
- 民事執行法
- 司法書士法
- 供託法
- 不動産登記法
- 商業登記法
この中で「民法」「商法・会社法」「不動産登記法」「商業登記法」の4つは司法書士試験の主要4科目と呼ばれていて、出題数も多く、択一式の問題の3/4以上がこの4科目からの出題となっています。
「不動産登記法」「商業登記法」は記述式でも出題があるので、深い理解が問われる科目ですね。
11科目の中で最難関は「民法」でしょう。範囲が広く、出題される問題もかなり細かい知識を問われる内容となっているので、対策がしづらいです。
続いて難しいのは「不動産登記法」「商業登記法」で、その次くらいに「商法・会社法」といった感じです。
この4科目の勉強を早めにスタートし、ある程度仕上がったらその他のマイナー科目に手をつけていくのが基本の学習順序ですね。
独学で合格を狙う場合の難易度
独学で合格を目指す場合の難易度についてもお伝えしておきます。
ここまで読んでいただいてお分かりの通り、「独学で合格を目指すのはかなり難易度が高い」と言えます。
その理由は以下ですね。
- 3,000時間という勉強時間を一人で継続するのは精神的に厳しい
- 疑問点や不明点があっても質問できる相手がいない
- 試験の最新情報や効率的な勉強法を収集するのが難しい
司法書士試験は勉強時間が3,000時間以上必要と言われていて、この時間を誰の力も借りずに1人で耐え切るのは正直しんどいです。
また、細かい知識が問われる科目もあるので、どうしても参考書だけでは理解しきるのが難しい部分があります。そんなときに誰にも質問できないのは、どう考えても不利ですね。
司法書士試験の対策は予備校一択
独学の難易度が高いと話した流れで、予備校についてもお話ししていきます。
独学と予備校の比較
まずは独学と予備校のメリット・デメリットを比較してみます。
独学のメリット・デメリット
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで学習できる
- モチベーション維持が難しい
- 質問できる相手がいない
予備校のメリット・デメリット
- 体系的なカリキュラムで効率よく学習できる
- 質問対応や添削指導が受けられる
- 最新の法改正情報をタイムリーに入手できる
- 費用がかかる
司法書士試験の合格率の低さ(4~5%)を考えると、独学での合格は相当な覚悟と精神力が必要です。
実際に予備校の合格実績を見てみると、予備校組がいかに有利であるかがわかるかと思います。
- アガルートアカデミー
令和6年度合格率21.9% - 伊藤塾
令和6年度最終合格者のうち62%が伊藤塾受講生
司法書士試験で高い実績を誇る予備校2校の実績を掲載しました。
アガルートは令和6年度の合格率が21.9%ということで、全国平均の合格率5.3%の約4倍です。驚異的な合格率ですね。
伊藤塾の実績も素晴らしく、令和6年度の司法書士試験の合格者695名のうち、伊藤塾の有料講座を受講した方は433名だったとのこと。合格者の半数以上の方が、伊藤塾出身者ということになります。
というわけで司法書士試験に本気で合格したいなら、予備校の講座を受講するのが圧倒的におすすめです。
おすすめの司法書士予備校
というわけで司法書士試験対策におすすめの予備校を紹介します。各予備校の特徴を詳しく見ていきましょう。
伊藤塾
伊藤塾の特徴
- 1回45分のコンパクトな講義で無理なく学習できる
- 「出るところ」に特化した無駄のない講義
- 学習方法や実務紹介動画でモチベーション維持できる
- zoomでのグループカウンセリングで悩みを共有できる
- 難関試験にも対応できる高い指導力
- 合格実績が驚異的
伊藤塾の合格実績
- 令和2年度
最終合格者のうち59%が伊藤塾受講生 - 令和3年度
最終合格者のうち56%が伊藤塾受講生 - 令和4年度
最終合格者のうち60%が伊藤塾受講生 - 令和5年度
最終合格者のうち60%が伊藤塾受講生 - 令和6年度
最終合格者のうち62%が伊藤塾受講生
伊藤塾の講座料金例
- スタンダードコース
499,000円
アガルートアカデミー
アガルートの特徴
- スマホ1台で完結する学習環境
- 講師に直接聞けるオンライン質問制度
- 担当講師による定期カウンセリング
- 担当講師による月1のホームルーム
- 講師作成のフルカラーテキスト
- 合格したら受講料全額返金
- 合格実績が驚異的
アガルートの合格実績
- 令和4年度
合格率:17.8%(全国平均5.2%の3.43倍) - 令和5年度
合格率:15.4%(全国平均5.2%の2.96倍) - 令和6年度
合格率:21.9%(全国平均5.3%の4.13倍)
アガルートの講座料金例
- 入門総合カリキュラム/ライト
239,800円 - 入門総合カリキュラム/フル
349,800円
合格者に受講料全額返金あり
アガルート公式サイト
→https://www.agaroot.jp/shoshi/
司法書士試験の予備校については以下の記事で実績や費用、評判などを詳しく比較しているので、参考にしていただければと思います。
結論だけお伝えすると、実績上位のアガルートか伊藤塾を受講しておけば問題ないです。どんなに「うちの講座は〇〇な点が魅力ですよ〜」と謳っていたとしても、合格できなければ意味ないですからね。実績が全てです。
まとめ
というわけで今回は、「司法書士になるには」というテーマで試験内容やその他諸々についてを詳しく解説しました。
もう1度この記事のポイントをまとめます。
- 司法書士試験は受験資格の制限がなく、誰でも受験可能
- 試験は筆記試験(午前の部・午後の部)と口述試験からなる
- 合格率は5%前後と非常に低い
- 合格までに3,000時間程度の勉強時間が必要
- 独学での合格は非常に難しく、予備校の活用が圧倒的に有利
- おすすめの予備校は伊藤塾とアガルート
司法書士という目標に向けて、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。計画的に勉強を進め、ぜひ合格を勝ち取りましょう!
詳しい予備校の費用やカリキュラムについては、以下の記事も参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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