【2024年度最新】福岡市公務員試験 社会人経験者対象(行政・一般)|日程・科目・対策法

こんにちは、元公務員のまさちゃんです!

「民間企業での経験を活かして福岡市職員になりたい」
「社会人経験者枠の試験内容や難易度は?」
「職務経歴書はどう書けばいい?対策方法を知りたい」

このような疑問をお持ちの方のために、福岡市公務員試験の「社会人経験者(行政・一般)」区分について詳しく解説します。

福岡市の社会人経験者対象区分は、民間企業等での実務経験を持つ方を対象とした試験です。大きな特徴は「テストセンター方式のSPI3」が教養試験として課されること、また「職務経歴評定」があり実務経験が評価される点です。専門的な公務員試験対策が不要なため、転職を考える社会人の方に適した試験区分といえます。

この記事では、社会人経験者対象区分の試験日程、受験資格、試験内容、対策法までを徹底解説。民間経験をどう公務員試験でアピールするか、効果的な方法もお伝えします!

※この記事は2024年版です。2025年版は最新の試験案内が出次第更新します。

目次

試験日程

項目日程
受付期間4月30日(火)午前9時~5月20日(月)午後5時(受信有効)
第1次選考(教養試験)6月1日(土)~6月16日(日)のうち各受験者が選択する日
口頭試問受験該当者発表7月11日(木)
第1次選考(口頭試問)7月27日(土)~9月1日(日)の間で1日(土日に実施予定)
第1次合格者発表9月5日(木)
第2次選考(口頭試問)10月5日(土)~10月27日(日)の間で1日(土日に実施予定)
最終合格者発表10月下旬

※日程は2024年度のものです。2025年の日程は最新の試験案内が出次第更新します。

受験資格(年齢制限など)

年齢制限は以下になります。

昭和38(1963)年4月2日から平成7(1995)年4月1日までに生まれた人で、民間企業等における職務経験を直近10年中7年以上有する人

年齢以外の要件として、以下の条件も満たす必要があります。

  • 地方公務員法第16条の各号のいずれにも該当しない人
  • 日本国籍を有する人、または出入国管理及び難民認定法に定められている永住者、日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法に定められている特別永住者

ただし、外国籍の方は、採用後、担当できる職務等に制限があります。詳しくは、福岡市職員募集ホームページをご確認ください。

採用予定数

令和6年度の採用予定数は以下の通りです。

  • 社会人経験者(行政・一般):20人程度(ICT、福祉を含む)

試験内容

試験内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

試験段階試験科目試験内容
第1次選考教養試験(SPI3(基礎能力検査))公務員として必要な基礎能力(言語的理解、論理的思考、数量的処理能力といった知的能力)についての試験を行います。
※口頭試問の参考とするために、性格検査を実施します。
第1次選考職務経歴評定職務経歴書を評定します。(受験申込時に提出)
※教養試験の成績が一定の基準に達しない場合は採点されません。
第1次選考口頭試問(Web)個別面接を行います。
第2次選考口頭試問(対面)個別面接を行います。
※口頭試問の参考とするために、適性検査を実施します。

どんな試験なのか

どんな試験なのか

SPI3(基礎能力検査)

教養試験はSPI3(基礎能力検査)となっています。民間企業の就職試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。

基礎能力検査は言語分野と非言語分野に分かれており、言語分野では語彙や読解力、非言語分野では計算力や論理的思考力が問われます。

福岡市のSPI3はテストセンター方式で実施されます。これは全国のテストセンターでオンライン受験する方式のことです。自分で予約し、その時間にテストセンターに出向いて受験します。遠隔地の方や、日中時間が取りにくい方でも受験できるようになっています。

以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。

口頭試問(面接)

口頭試問は個別面接です。コミュニケーション力、情緒安定性、協調性・関係構築力、責任感・積極性などが評価されます。

「なぜ福岡市役所なのか」「福岡市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

以下の記事に対策方法をまとめていますので参考にしてみてください。

職務経歴評定(社会人経験者のみ)

社会人経験者(行政・一般)の試験では、職務経歴書の評定が行われます。これまでの職務経験の有用性という観点から評価されます。

職務経歴書は所定の様式をダウンロードして記入する形式です。重要なのは「職務経歴に対する自己評価」の部分で、自分が培ってきた知識や経験を福岡市の仕事にどのように活かせるか、を記入します。要は自己PRですね。

以下の記事が対策の参考になるかと思います。

配点

配点は以下の通りです。

試験段階試験科目配点
第1次選考教養試験(SPI3(基礎能力検査))100点
第1次選考職務経歴評定100点
第1次選考口頭試問(Web)200点
第2次選考口頭試問(対面)200点

口頭試問の配点が高いですね。2次試験は口頭試問のみで合否が決まります。

ですが注意したいポイントがあり、以下の最終合格者の決定方法をご覧ください。

最終合格者の決定方法

最終合格者の決定方法

最終合格者の決定方法については、以下のようになっています。

  • 第1次試験の合格は、第1次試験科目の総合成績により決定しますが、一定の基準を満たさない試験科目がある場合は不合格となります。
  • 最終合格は、第2次試験科目の総合成績のみにより決定し、第1次試験の成績は反映されません。また、一定の基準を満たさない試験科目がある場合は不合格となります。

つまり、第1次試験で高得点を取っても、第2次試験で失敗すれば不合格になる可能性があります。逆に、第1次試験でギリギリ合格しても、第2次試験で挽回すれば最終合格する可能性があるということです。

そして一定の基準を満たさない科目があった場合には問答無用で不合格になるとのこと。配点の高い面接だけでなく。SPI3や職務経歴書もしっかり基準を上回らないと足切りにあいます。ご注意を。

過去の実施結果(倍率など)

過去の実施結果も確認しておきましょう。

年度採用予定数受験者数合格者数倍率
R620人*787人21人37.5倍
R520人*350人17人20.6倍
R420人*341人14人24.4倍
R36人**308人6人51.3倍

*一般・ICT・福祉の合計数
**一般のみの数

物凄い倍率ですね。ここ数年は低くても20倍以上の狭き門です。

公務員試験用の特別な対策をしなくても受験できるということもあり、多くの方が受験しているようです。そもそも福岡市自体が人口が多い上に採用予定数が少ないですからね。

他の区分で受験可能な方は、そちらで受験した方が賢明かと思います。もちろん自信がある方はこの区分でチャレンジしてみてください!

合格するためのポイント

合格するためのポイント

福岡市の試験に合格するためには、SPI3対策と面接対策、そして職務経歴書でいかに自己PRできるかがポイントになるということは、ここまでに説明した通りです。

改めて、より詳しい対策法をまとめた記事を以下に置いておきます。

ぜひ参考にしてみてください!

おすすめの対策講座

おすすめの対策講座

公務員試験の対策は、予備校を活用するのが手っ取り早いです。効率よく対策するカリキュラムが組まれていますし、Web通信スタイルで受講すればスマホ1台で対策することもできます。

特におすすめの予備校は以下の2つです。

アガルートアカデミー
→Web通信専門で手厚いサポートが特徴。スマホ1台で隙間時間に学習できる。

資格の大原
→全国に教室を展開している大手予備校。長年の実績と豊富な教材で安心の対策が可能。

より詳しい予備校比較は以下の記事もご参照ください!

福岡県の公務員予備校事情については、以下の記事にもまとめています。こちらも併せて参考にしていただけば!

初任給と待遇

福岡市の社会人経験者試験で採用された場合の初任給(給料+地域手当)は以下の通りです。

  • 大学卒業後、職務経歴8年:286,440円
  • 大学卒業後、職務経歴18年:351,230円
  • 大学卒業後、職務経歴28年:383,900円

このほかに、扶養手当、住居手当、通勤手当などが支給されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

まとめ:福岡市職員・社会人経験者対象試験の特徴と対策

この記事では、福岡市公務員試験の社会人経験者(行政・一般)区分について解説してきました。

社会人経験者対象試験の主な特徴は以下の通りです。

  • テストセンター方式のSPI3が導入され、専門的な公務員試験対策が不要
  • 職務経歴評定があり、民間での経験を活かせるアピールが重要
  • 倍率は20〜50倍と非常に高い競争率
  • 面接の配点が非常に高く、人物重視の選考が行われている
  • 第1次試験の成績は最終合格には影響せず、第2次試験の成績のみで決定される

合格するためには、まずSPI3対策をしっかり行い、足切りを回避することが最初の関門です。また、職務経歴書では自分の民間経験を福岡市でどう活かせるかを具体的にアピールすることが重要です。

面接では福岡市の現状や課題についての理解を深め、自分のスキルや経験との接点を見つけておきましょう。特に「なぜ民間から公務員に転職するのか」「どのように民間経験を活かせるか」といった質問への回答を準備しておくことが大切です。

社会人経験者対象の試験は倍率が高いものの、民間での実務経験を評価してもらえる貴重な機会です。あなたの経験やスキルを福岡市のために活かしたいという熱意を伝えることで、合格への道が開けるでしょう。

※試験情報は変更される可能性がありますので、最新情報は必ず福岡市公式サイトでご確認ください。

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