こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
今回は「北九州市の一般事務員採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。
・北九州市の一般事務員採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい
こういった疑問が解消できます。
簡単に自己紹介
- この記事を書いている僕は、29歳のときに公務員試験に合格し、実際に5年間働きました。
- そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。
実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。
それでは早速、内容に入っていきます。
北九州市一般事務員採用試験の概要
北九州市の一般事務員採用試験は、大きく分けて「上級」「初級」の2種類があります。一般的な公務員試験でいうところの、大卒程度が上級、高卒程度が初級です。
さらに上級試験は実施時期や受験資格によって複数の区分に分かれています。
今回は以下の7つの区分について詳しく解説していきます。
- 上級 行政(プレゼン)【先行枠】
- 上級 行政Ⅰ(専門択一)【通常枠】
- 上級 行政Ⅰ(小論文)【通常枠】
- 上級 行政Ⅱ【通常枠】
- 上級 行政(就職氷河期支援)【通常枠】
- 初級
- 上級 行政(プレゼン)【秋季枠】
なお、北九州市では障害者採用などの他の区分もありますが、今回はこの7つの区分に焦点を当てて説明していきます。
それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。
上級 行政(プレゼン)【先行枠】
この区分は、通常の募集よりも早い時期に実施される試験です。プレゼンテーション面接が課されるのが大きな特徴です。22歳から40歳までの幅広い年齢層が対象となっています。
上級 行政Ⅰ(専門択一)【通常枠】
いわゆる従来型の公務員試験で、専門知識を問う択一式試験が実施されます。政治学、行政学、法律、経済学などの幅広い分野から出題されます。22歳から30歳までが対象で、大学で学んだ知識を活かしたい方に適しています。
上級 行政Ⅰ(小論文)【通常枠】
上記の専門択一試験の代わりに小論文試験を実施する区分です。こちらも22歳から30歳までが対象で、文章力に自信がある方や、課題解決力に自信がある方に向いています。
上級 行政Ⅱ【通常枠】
民間企業等での職務経験者を対象とした試験区分です。60歳以下で、5年以上の職務経験が必要となります。実務経験を活かしたい方や、キャリアチェンジを考えている方に適しています。経験小論文や面接を通じて、これまでの経験をどのように活かせるかが問われます。
上級 行政(就職氷河期支援)【通常枠】
いわゆる就職氷河期世代を対象とした試験区分です。39歳から54歳までが対象となっており、それまでの人生経験や職務経験を北九州市政に活かしたい方を募集しています。
初級
高校卒業程度の学力を問う試験区分です。18歳から21歳までの若い世代が対象です。教養試験と作文、面接などを通じて、基礎学力とポテンシャルが評価されます。
上級 行政(プレゼン)【秋季枠】
秋に実施される試験で、先行枠と同様にプレゼンテーションが課されます。22歳から40歳までが対象です。
多様な試験区分を設けることで、北九州市は様々なバックグラウンドや能力を持つ人材の確保を目指しています。受験を検討される方は、自身の経歴や強みを考慮し、最もアピールできる区分を選択しましょう。
試験日程
2024年度(令和6年度)の北九州市一般事務員採用試験の日程は以下の通りです。
プレゼン【先行枠】
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 3月4日(月)8時30分 ~ 3月25日(月)13時00分(受信有効) |
第1次試験 | 4月1日(月)~4月15日(月)のうち選択する日 |
第1次合格発表 | 4月22日(月)9時00分 |
第2次試験 | 5月9日(木)~11日(土)のうち指定する日時 |
第2次合格発表 | 5月20日(月)9時00分 |
第3次試験(筆記) | 6月2日(日) |
第3次試験(口述) | 6月15日(土)~16日(日)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 6月下旬 |
専門択一、小論文
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 4月17日(水)10時00分 ~ 5月7日(火)13時00分(受信有効) |
第1次筆記試験・第2次筆記試験 | 6月16日(日) |
合格発表 | 7月3日(水) |
第1次口述試験 | 7月13日(土)~7月14日(日)のうち指定する日時 |
合格発表 | 7月23日(火) |
性格検査 | 7月23日(火)~7月29日(月)のうち選択する日時 |
第2次口述試験 | 8月6日(火)~8月9日(金)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 8月下旬 |
行政Ⅱ、就職氷河期支援
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 4月17日(水)10時00分 ~ 5月7日(火)13時00分(受信有効) |
第1次筆記試験(SPI3) | 5月16日(木)~5月27日(月)のうち選択する日時 |
合格発表 | 6月3日(月) |
第1次筆記試験・第2次筆記試験 | 6月16日(日) |
合格発表 | 7月3日(水) |
第1次口述試験 | 7月13日(土)~7月14日(日)のうち指定する日時 |
合格発表 | 7月23日(火) |
第2次口述試験 | 8月6日(火)~8月9日(金)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 8月下旬 |
初級
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 7月10日(水)10時00分 ~ 8月21日(水)13時00分(受信有効) |
第1次筆記試験・第2次筆記試験 | 9月29日(日) |
合格発表 | 10月10日(木) |
第1次口述試験 | 10月19日(土)~10月20日(日)のうち指定する日時 |
合格発表 | 10月25日(金) |
性格検査 | 10月25日(金)~11月1日(金)のうち選択する日時 |
第2次口述試験 | 11月12日(火)~11月15日(金)のうち指定する日時 |
最終合格発表 | 11月下旬 |
プレゼン【秋季枠】
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 7月10日(水)10時00分 ~ 8月30日(金)13時00分(受信有効) |
第1次試験(SPI3) | 9月6日(金)~9月24日(火)のうち選択する日 |
第1次合格発表 | 10月10日(木) |
第2次試験 | 10月19日(土)~20日(日)のうち指定する日時 |
第2次合格発表 | 10月25日(金)9時00分 |
第3次試験(筆記) | 11月2日(土)10時00分~11時30分頃 |
第3次試験(口述) | 11月16日(土)のうち指定する時間 |
最終合格発表 | 11月下旬 |
受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。
受験資格(年齢制限など)
続いて気になる受験資格についてです。
プレゼン【先行枠】、プレゼン【秋季枠】
- 昭和59年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 22歳~40歳)
専門択一、小論文
- 平成6年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 22歳~30歳)
行政Ⅱ
- 昭和39年4月2日以降に生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 ~60歳) - 民間企業等で正規職員等として継続して1年以上就業した期間が、当該試験年度の4月1日現在、通算して5年以上ある人
就職氷河期支援
- 昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 39歳~54歳)
初級
- 平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた人
(令和7年4月1日採用時年齢 18歳~21歳)
いずれの区分も、以下の条件を満たす必要があります。
次のいずれかに該当する人
- 日本国籍を有する人
- 出入国管理及び難民認定法による永住者(令和7年3月31日までに資格取得見込みの人を含む)
- 日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法による特別永住者(令和7年3月31日までに資格取得見込みの人を含む)
次のいずれにも該当しない人
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人
- 北九州市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない人
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人
今年度から、プレゼン(早期・秋季とも)の受験上限年齢が30歳以下から40歳以下に引き上げられました。これにより、より多くの方に受験のチャンスが広がりましたね。
採用予定数
2024年度(令和6年度)の北九州市一般事務員採用試験の採用予定数は以下の通りです。
- 上級 行政(プレゼン)【先行枠】:30名程度
- 上級 行政Ⅰ(専門択一)【通常枠】:40名程度
- 上級 行政Ⅰ(小論文)【通常枠】:22名程度
- 上級 行政Ⅱ【通常枠】:3名程度
- 上級 行政(就職氷河期支援)【通常枠】:3名程度
- 初級:21名程度
- 上級 行政(プレゼン)【秋季枠】:4名程度
上級試験全体で102名程度、初級試験で21名程度と、かなり大規模な採用を予定しています。特にプレゼン【先行枠】と専門択一の採用予定数が多いので、これらの区分を受験する方は比較的チャンスが大きいと言えるでしょう。
一方で、行政Ⅱや就職氷河期支援、プレゼン【秋季枠】は採用予定数が少ないため、競争が激しくなる可能性があります。
試験内容
次は試験科目について見ていきましょう。
北九州市一般事務員採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。
プレゼン【先行枠】、プレゼン【秋季枠】
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験(SPI3) | ・基礎能力検査(言語能力及び非言語能力の測定) ・性格検査 ・テストセンター方式で実施 ・試験時間:1時間5分 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第3次試験 | 筆記試験 | ・課題分析・提案シート作成 ・北九州市の市政等に関する課題を与えられる ・文章だけでなく、図や表を用いて回答することができる ・試験時間:1時間 |
第3次試験 | 口述試験 | ・プレゼンテーション ・個別面接 ・第3次筆記試験時に作成した課題分析・提案シートの内容をもとに実施 |
専門択一
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | ・50問 ・択一式 ・一般的知識、一般的知能、時事問題から出題 ・試験時間:2時間30分 |
第1次試験 | 専門試験 | ・40問 ・択一式 ・政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係、経営学等から出題 ・試験時間:2時間 |
第1次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第2次試験 | 論述試験 | ・表やグラフ等の資料を読み取り論述 ・試験時間:1時間 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
小論文
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | ・50問 ・択一式 ・一般的知識、一般的知能、時事問題から出題 ・試験時間:2時間30分 |
第1次試験 | 小論文 | ・800字以内 ・課題に対して自分の考えを論述 ・試験時間:1時間 |
第1次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第2次試験 | 論述試験 | ・表やグラフ等の資料を読み取り論述 ・試験時間:1時間 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
行政Ⅱ、就職氷河期支援
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験(SPI3) | ・テストセンター方式 ・基礎能力検査(言語能力及び非言語能力の測定)、性格検査 ・試験時間:1時間5分 |
第1次試験 | 専門試験(経験小論文) | ・800字以内 ・自分の経験を踏まえ論述 ・試験時間:1時間 |
第1次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第2次試験 | 論述試験 | ・表やグラフ等の資料を読み取り論述 ・試験時間:1時間 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
初級
試験段階 | 試験内容 | 試験詳細 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | ・50問 ・択一式 ・一般的知識、一般的知能から出題 ・試験時間:2時間30分 |
第1次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
第2次試験 | 作文 | ・800字以内 ・試験時間:1時間 |
第2次試験 | 口述試験 | ・個別面接 |
それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。
教養試験(SPI3)
SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。基礎能力検査は言語能力と非言語能力を測定します。
言語能力では、文章の読解力や語彙力が問われます。非言語能力では、数的処理能力や論理的思考力が試されます。時間内にできるだけ多くの問題を解くことが求められるので、スピードも重要です。
性格検査の結果は、主に面接の参考資料として使用されます。
教養試験(大卒程度・高卒程度)
公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈などの分野から幅広く出題されます。
特に数的推理や判断推理は多くの受験生が苦手とする分野ですが、得点源にもなりやすいので、しっかりと対策をしておく必要があります。
はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいでしょう。
専門試験
行政Ⅰ(専門択一)では、大学で学ぶような専門的な内容が問われます。政治学、行政学、憲法、行政法、民法、経済学などの幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。
専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。
小論文・論述試験
小論文試験は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。800字程度、1時間という時間の中で、自分の考えをまとめる力が問われます。北九州市の課題や政策について理解を深めておくと、より説得力のある論述ができるでしょう。
論述試験は資料から読み取れる情報を論述し、具体的な解決策や取り組むべき事項を記述する内容です。こちらも通常の小論文試験の対策をしておけば対応できるでしょう。
経験小論文
行政Ⅱと就職氷河期支援で実施される試験です。自身の職務経験を踏まえて論述する形式になっています。これまでの経験をどのように北九州市の業務に活かせるかを具体的に述べることが求められます。
口述試験(面接)
全ての区分で実施される口述試験は、個別面接が基本です。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。
「なぜ北九州市役所を志望したのか」「北九州市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。
プレゼンテーション
プレゼン【先行枠】とプレゼン【秋季枠】では、第3次試験でプレゼンテーションを行います。与えられた課題について「課題分析・提案シート」を作成し、それをもとにプレゼンテーションを行います。
論理的思考力や表現力、コミュニケーション能力が総合的に評価されます。
エントリーシート
プレゼン【先行枠】、プレゼン【秋季枠】、行政Ⅱ、就職氷河期支援の受験者は、申込みの際にエントリーシートの電子データ(Word又はPDF形式)を添付する必要があります。
エントリーシートには、志望動機や自己PR、これまでに力を入れたこと、などを記入します。このエントリーシートは面接の重要な資料となるため、自身の強みや北九州市職員としての適性をアピールできるよう、丁寧に作成するようにしましょう。そうすることで、面接も有利に進めることができます。
なお、北九州市のエントリーシートはかなりボリューミーな内容になっているので、早めに作成に取り掛かるようにしましょう。
配点
北九州市一般事務員採用試験の配点は以下のようになっています。
プレゼン【先行枠】、プレゼン【秋季枠】
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験(SPI3) | 80点 |
第2次試験 | 口述試験 | 100点 |
第3次試験 | 筆記試験(課題分析・提案シート作成) | 50点 |
第3次試験 | 口述試験(プレゼン・個別面接) | 100点 |
専門択一、小論文
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 80点 |
第1次試験 | 専門試験/小論文 | 120点 |
第1次試験 | 口述試験 | 200点 |
第2次試験 | 筆記試験 | 50点 |
第2次試験 | 口述試験 | 100点 |
行政Ⅱ、就職氷河期支援
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験(SPI3) | 80点 |
第1次試験 | 専門試験(経験小論文) | 120点 |
第1次試験 | 口述試験 | 200点 |
第2次試験 | 筆記試験 | 50点 |
第2次試験 | 口述試験 | 100点 |
初級
試験段階 | 試験科目 | 配点 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 100点 |
第1次試験 | 口述試験 | 100点 |
第2次試験 | 筆記試験(作文) | 50点 |
第2次試験 | 口述試験 | 100点 |
最終合格者の決定方法については、以下のようになっています。
- プレゼン【先行枠】、プレゼン【秋季枠】:第3次試験の総合成績により決定。ただし、各試験の成績が一定基準に満たない場合は、不合格。
- 専門択一、小論文、行政Ⅱ、就職氷河期支援、初級:第2次試験の総合成績により決定します。ただし、各試験の成績が一定基準に満たない場合は、不合格。
いずれの区分も、各試験の成績が一定基準を満たしていない場合は、不合格です。いわゆる足切りというやつですね。配点が低い試験でも最低限の対策はしておいた方がいいでしょう。
過去の実施結果(倍率など)
2023年度(令和5年度)の試験実施結果を以下にまとめました。
試験区分 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 倍率(倍) |
---|---|---|---|
上級 行政(プレゼン)【先行枠】 | 242 | 25 | 9.7 |
上級 行政Ⅰ(専門択一)【通常枠】 | 159 | 42 | 3.8 |
上級 行政Ⅰ(小論文)【通常枠】 | 89 | 21 | 4.2 |
上級 行政Ⅱ【通常枠】 | 100 | 7 | 14.3 |
上級 行政(就職氷河期支援)【通常枠】 | 104 | 3 | 34.7 |
初級 | 121 | 25 | 4.8 |
上級 行政(プレゼン)【秋季枠】 | 54 | 4 | 13.5 |
専門択一と小論文は、公務員試験の平均的な倍率である3〜4倍前後となっています。
一方で、プレゼン【先行枠】、行政Ⅱ、就職氷河期支援、プレゼン【秋季枠】は倍率が高くなっています。特に社会人経験者を対象とした行政Ⅱと就職氷河期支援は非常に高い倍率となっています。これは他の自治体の試験でも同じですね。社会人経験者採用の倍率は高くなる傾向にあります。
初級試験は4.8倍と、やや高めの倍率となっています。
初任給と待遇
北九州市職員の初任給(令和6年4月現在)は以下の通りです。
- 上級(大学卒):約207,000円
- 初級(高校卒):約175,000円
これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当(いわゆるボーナス)が支給されます。
勤務時間は原則として、8時30分から17時15分までです(勤務場所により異なる場合があります)。
休日は土曜日、日曜日、祝日、年末年始です(勤務場所により異なる場合があります)。年次有給休暇は年間で20日付与されます。
その他、忌引や産前産後、ボランティア等の特別休暇、子育てのために子どもが3歳に達するまで休業できる制度、小学校就学前まで勤務時間を短縮できる制度等があります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 北九州市の採用試験は難しいですか?
A1. 試験区分によって難易度は異なります。行政Ⅰ(専門択一)と行政Ⅰ(小論文)は、公務員試験の平均的な倍率である3〜4倍程度となっているため、しっかりと準備をすれば十分に合格可能な難易度と言えます。
一方で、社会人経験者を対象とした行政Ⅱや就職氷河期支援は倍率が高く、狭き門となっています。
いずれにせよ、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。
Q2. どの試験区分を受験すべきでしょうか?
A2. 自分の学歴や経験、年齢に応じて選択しましょう。大学卒業(見込み含む)の方は上級試験、高校卒業(見込み含む)の方は初級試験が対象となります。また、社会人経験がある方は行政Ⅱや就職氷河期支援の受験を検討してみてください。年齢制限にも注意が必要です。
Q3. 北九州市出身でなくても受験できますか?
A3. はい、受験できます。北九州市職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ北九州市役所を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、北九州市に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。
Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか?
A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に行政Ⅰ(専門択一)を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。
行政(プレゼン)【先行枠】や行政(プレゼン)【秋季枠】の場合は、プレゼンテーション能力を磨く時間も必要です。社会人枠の場合は、職務経験を整理し、自己アピールを準備する時間が必要です。初級試験の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。
ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。北九州市の一般事務員採用試験について、7つの区分それぞれの詳細を解説してきました。
北九州市の試験は、様々な経歴や年齢の方に受験機会を設けており、多様な人材の確保を目指していることがわかります。特に今年度から行政(プレゼン)の受験上限年齢が40歳に引き上げられたことで、より幅広い年齢層の方に門戸が開かれました。
試験内容も、従来の教養試験や専門試験だけでなく、SPI3やプレゼンテーションなど、多角的に受験者の能力を評価しようとする姿勢が見られます。
北九州市は、環境モデル都市や SDGs 未来都市に選定されるなど、先進的な取り組みを行っている自治体です。また、「住みよいまち」「働きやすいまち」としても高い評価を受けています。このような魅力的な都市で働けることは、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください!皆さんの合格を心よりお祈りしております。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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