【公務員試験】千葉市の事務職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「千葉市の事務職採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。

・千葉市事務職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。

それでは早速、内容に入っていきます。

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千葉市事務職採用試験の概要

千葉市の事務職採用試験は、大きく分けて「大学卒業程度」「民間企業等職務経験者」「高校卒業程度」の3種類があります。

大学卒業程度試験は大学卒業者（見込み含む）を対象とし、民間企業等職務経験者試験は民間企業等での職務経験がある方を対象としています。高校卒業程度試験は高校卒業者（見込み含む）などが対象です。

それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。

なお、この他にも障害者を対象とした採用試験などもありますが、本記事では上記3区分について詳しく解説していきます。

千葉市の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて千葉市職員としてのスタートを切ることができます。

試験日程

令和6年度の千葉市事務職採用試験の日程は以下の通りです。

大学卒業程度試験（行政A・行政B）

項目	日程
受付期間	5月8日（水）9:00～5月21日（火）17:00
第1次試験日	6月16日（日）
面談試験・集団討論試験対象者の発表	6月21日（金）
第1次試験 面談試験・集団討論試験	6月27日（木）～7月3日（水）のうち1日
第1次試験合格発表	7月8日（月）
第2次試験 適性検査	7月8日（月）9:00～11日（木）17:00
第2次試験 論文試験・自己PR論文試験	7月13日（土）
第2次試験 面接試験	7月18日（木）～8月2日（金）のうち1日
最終合格発表	8月中旬～下旬

民間企業等職務経験者試験

項目	日程
受付期間	7月31日（水）9:00～8月13日（火）17:00
第1次試験 筆記試験	9月29日（日）
集団討論試験対象者の発表	10月4日（金）
第1次試験 集団討論試験	10月12日（土）及び10月13日（日）のうち1日
第1次試験合格発表	10月18日（金）
第2次試験 適性検査	10月18日（金）9:00～23日（水）17:00
第2次試験 アピールシート	10月18日（金）9:00～23日（水）17:00
第2次試験 経験論文試験	10月18日（金）9:00～29日（火）17:00
第2次試験 面接試験	11月上旬～中旬の土曜日、日曜日及び祝日のうち1日
最終合格発表	11月中旬～下旬

高校卒業程度試験

項目	日程
受付期間	7月31日（水）9:00～8月13日（火）17:00
第1次試験日	9月29日（日）
第1次試験合格発表	10月10日（木）
第2次試験 適性検査	10月10日（木）9:00～15日（火）17:00
第2次試験 論文試験	10月19日（土）
第2次試験 面接試験	10月21日（月）～25日（金）のうち1日
最終合格発表	11月中旬～下旬

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

大学卒業程度試験（行政A）

・平成8年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人（学歴は問いません。）
・平成15年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した者または令和7年3月31日までに大学を卒業する見込みの者（人事委員会が同等の資格があると認める者を含む）

大学卒業程度試験（行政B）

・昭和39年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた人（学歴は問いません。）
・平成15年4月2日以降に生まれた人で、大学を卒業した者または令和7年3月31日までに大学を卒業する見込みの者（人事委員会が同等の資格があると認める者を含む）

民間企業等職務経験者試験

・昭和39年4月2日から平成8年4月1日までに生まれた人（学歴は問いません。）
・民間企業等での職務経験が直近10年（平成26年8月1日から令和6年7月31日まで）中に6年以上ある人

高校卒業程度試験

・平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた人（学歴は問いません。）

ただし、日本国籍を有しない方や、禁錮以上の刑に処せられた方などは受験できません。詳しくは千葉市のホームページで確認してください。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の千葉市事務職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

・大学卒業程度試験（行政A）：65人程度
・大学卒業程度試験（行政B）：8人程度
・民間企業等職務経験者試験：5人程度
・高校卒業程度試験：8人程度

大学卒業程度試験（行政A）で65人程度、（行政B）で8人程度、民間企業等職務経験者試験で5人程度、高校卒業程度試験で8人程度と、かなり大規模な採用を予定しています。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

千葉市事務職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

大学卒業程度試験（行政A）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	150分	択一式（55問中45問選択解答）
第1次試験	専門試験	120分	択一式（50問中40問選択解答）
第1次試験	面談試験	–	個別面談による試験
第2次試験	適性検査	–	WEB方式
第2次試験	論文試験	60分	記述式（800字程度）
第2次試験	面接試験	–	個別面接による試験

大学卒業程度試験（行政B）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	60分	択一式（60問全問解答）
第1次試験	集団討論試験	–	討論形式での口述試験
第2次試験	適性検査	–	WEB方式
第2次試験	自己PR論文試験	60分	記述式（800字程度）
第2次試験	面接試験	–	個別面接による試験

民間企業等職務経験者試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	150分	択一式（50問全問解答）
第1次試験	集団討論試験	–	討論形式での口述試験
第2次試験	適性検査	–	WEB方式
第2次試験	アピールシート	–	職務経験等のアピール
第2次試験	経験論文試験	–	記述式（1,200字程度）
第2次試験	面接試験	–	個別面接による試験

高校卒業程度試験

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	120分	択一式（50問全問解答）
第2次試験	適性検査	–	WEB方式
第2次試験	論文試験	60分	記述式（800字程度）
第2次試験	面接試験	–	個別面接による試験

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。

・社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（大学卒業程度試験（行政A）のみ）

専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。

・政治学、行政学、憲法、行政法、民法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係、経営学、教育学、社会福祉概論（社会保障を含む。）、社会学概論

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

論文試験・自己PR論文試験

論文試験や自己PR論文試験は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。800字程度、60分という時間の中で、自分の考えをまとめる力が問われます。

面談試験・面接試験

面談試験や面接試験は、個別に実施される口述試験です。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。

「なぜ千葉市なのか」「千葉市の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

集団討論試験

集団討論試験は、与えられたテーマについてグループで意見を出し合い、一定の結論を導き出します。積極的に発言することはもちろん、他の参加者の意見をしっかり聞き、建設的な議論ができることが求められます。

アピールシート（民間企業等職務経験者試験のみ）

アピールシートは、これまでの職務経歴や実績、千葉市職員としてどのように貢献できるかなどをアピールする試験です。

経験論文試験（民間企業等職務経験者試験のみ）

経験論文試験は、職務経験に関する課題について記述する試験です。1,200字程度で自身の経験や考えを論理的にまとめる必要がありますね。

適性検査

適性検査は全ての区分で実施され、性格適性及び職務適性等についての検査です。WEB方式で行われ、面接試験の参考資料として活用されます。

語学加算（大学卒業程度試験（行政B）のみ）

大学卒業程度試験（行政B）では、特定の語学資格保有者に対して加点制度があります。詳細は以下の通りです。

言語	対象資格	加点
英語	実用英語技能検定試験 準1級以上	10点
	TOEIC 730点以上	10点
	TOEFL（iBT） 80点以上	10点
	TOEFL（PBT） 550点以上	10点
	国際連合公用語英語検定試験 B級以上	10点
中国語	中国語検定試験 準1級以上	10点
	中国語コミュニケーション能力検定 700点以上	10点
韓国語	韓国語能力試験 5級以上	10点
	ハングル能力検定試験 2級以上	10点

配点

千葉市事務職採用試験の配点は以下のようになっています。

大学卒業程度試験（行政A）

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	100点	200点
第1次試験	専門試験	100点
第1次試験	面談試験	200点	200点
第2次試験	論文試験	50点	200点
第2次試験	面接試験	150点

大学卒業程度試験（行政B）

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	100点	300点
第1次試験	集団討論試験	200点
第2次試験	自己PR論文試験	50点	210点
第2次試験	面接試験	150点
第2次試験	語学加算	10点

民間企業等職務経験者試験

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	50点	100点
第1次試験	集団討論試験	50点
第2次試験	経験論文試験	20点	120点
第2次試験	面接試験	100点

高校卒業程度試験

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	100点	100点
第2次試験	論文試験	50点	200点
第2次試験	面接試験	150点

最終合格者の決定方法については、いずれの区分も第2次試験の結果により決定され、第1次試験の成績は反映されません。つまり、第1次試験は合格するための関門であり、最終的な合否判定には第2次試験の成績が重要となります。

特に面接試験の配点が高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。

過去の実施結果（倍率など）

令和3年度から令和5年度までの試験実施結果を以下にまとめました。

大学卒業程度試験（行政A）

年度	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
令和5年度	55	420	112	3.8
令和4年度	60	487	101	4.8
令和3年度	40	515	72	7.2

大学卒業程度試験（行政B）

年度	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
令和5年度	5	134	11	12.2
令和4年度	10	164	15	10.9
令和3年度	5	169	10	16.9

民間企業等職務経験者試験

年度	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
令和5年度	5	192	8	24.0
令和4年度	8	235	11	21.4
令和3年度	5	231	8	28.9

高校卒業程度試験

年度	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
令和5年度	8	71	12	5.9
令和4年度	10	75	21	3.6
令和3年度	5	104	10	10.4

大学卒業程度試験（行政A）は3.8倍から7.2倍と、公務員試験としては平均的な倍率で推移しています。一方で、大学卒業程度試験（行政B）は10倍を超える高倍率が続いています。

民間企業等職務経験者試験は20倍を超える非常に高い倍率となっています。社会人経験者を対象としているため、競争が激しくなっているようです。

高校卒業程度試験は年度によって倍率の変動が大きいですが、3.6倍から10.4倍の間で推移しています。

全体的に見ると、他の政令指定都市と比べて、「平均的」といったところです。それほど高すぎる倍率ではありません。しっかりと準備をすれば、十分に合格のチャンスがあると言えるでしょう。

初任給と待遇

千葉市職員の初任給は以下の通りです。

・大学卒：223,675円程度
・高校卒：188,370円程度

これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当（いわゆるボーナス）が支給されます。

勤務時間は原則として、以下の6班体制となっています。

勤務班	勤務時間
3班	7:30～16:15
2班	8:00～16:45
1班	8:15～17:00
A班	8:30～17:15
B班	9:00～17:45
C班	9:30～18:15

休日は土・日曜日、祝日、年末年始です。ただし、職種、勤務場所などによって異なる場合があります。

年次有給休暇は年間20日付与されます。このほか、病気休暇（90日/年）や特別休暇（慶弔、妊娠・出産など）も取得可能です。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 千葉市の採用試験は難しいですか？

A1. 行政Aは倍率が3〜7倍台と高いですが、他の政令指定都市と比べると平均的な倍率です。ただし、民間企業等職務経験者試験は20倍を超える高倍率となっています。

倍率だけで難易度が決まるわけではありませんが、筆記試験、論文、面接、どれもしっかり対策しないと合格は難しいでしょう。

Q2. 大学卒業程度、民間企業等職務経験者、高校卒業程度のどれを受験すべきでしょうか？

A2. 自分の学歴や経験に応じて選択しましょう。大学卒業（見込み含む）の方は大学卒業程度、民間企業等で6年以上の職務経験がある方は民間企業等職務経験者試験、高校卒業（見込み含む）の方は高校卒業程度が対象となります。

Q3. 千葉市出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。千葉市職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ千葉市を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、千葉市に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に大学卒業程度試験（行政A）を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。民間企業等職務経験者試験の場合は、職務経験を整理し、自己アピールを準備する時間が必要です。高校卒業程度試験の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q5. 面接試験ではどのような質問が出されますか？

A5. 志望動機、自己PR、学生時代の経験、千葉市の課題と対策、公務員としての心構えなどが質問されることが多いです。また、民間企業等職務経験者試験では、これまでの職務経験とその活かし方についても聞かれる可能性が高いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。千葉市の事務職採用試験について、大学卒業程度、民間企業等職務経験者、高校卒業程度の3区分それぞれの詳細を解説してきました。

千葉市は、東京に隣接する政令指定都市として発展を続けており、都市機能と自然環境が調和した魅力的な街づくりを進めています。一方で、少子高齢化や地域活性化といった課題にも直面しています。そんな千葉市の発展に貢献できる千葉市職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください！

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心よりお祈りしております。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。