【公務員試験】鹿児島県庁の行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、まさちゃんです！

いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

今回は「鹿児島県庁の行政職採用試験」について、試験日程や出題科目、過去の実施状況などを1記事にまとめました。

・鹿児島県庁の行政職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい

こういった疑問が解消できます。

実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。

それでは早速、内容に入っていきます。

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鹿児島県庁行政職採用試験の概要

鹿児島県庁の行政職採用試験は、大きく分けて以下の6つの区分があります。

それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。

なお、上記以外にも障害者採用などの区分もありますが、今回はこの6つの区分について詳しく解説していきます。

鹿児島県庁の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて鹿児島県職員としてのスタートを切ることができます。

試験日程

令和6年度の鹿児島県庁行政職採用試験の日程は以下の通りです。

大学卒業程度（行政）【先行実施枠】

項目	日程
受付期間	3月4日（月）～3月21日（木）17:15まで
第1次試験日	4月14日（日）
第1次試験合格発表	5月16日（木）
第2次試験（SPI3適性検査WEBテスト）	5月17日（月）～5月22日（水）
第2次試験（面接試験）	5月27日（月）～6月4日（火）
最終合格発表	6月中旬

大学卒業程度（行政）

項目	日程
受付期間	4月23日（火）～5月15日（水）17:15まで
第1次試験日	6月16日（日）
第1次試験合格発表	6月25日（火）
第2次試験（論文試験・適性検査・面接試験）	7月9日（火）～7月25日（木）
最終合格発表	8月上旬

民間企業等職務経験者対象（行政）

項目	日程
受付期間	6月3日（月）～7月2日（火）17:15まで
第1次試験日	8月11日（日）
第1次試験合格発表	9月6日（金）
第2次試験（SPI3適性検査WEBテスト）	9月11日（水）～9月24日（火）
第2次試験（面接試験）	10月11日（金）～10月14日（月）
最終合格発表	10月下旬

短大卒業程度（一般事務）・高校卒業程度（一般事務）・就職氷河期世代対象（一般事務）

項目	日程
受付期間	8月1日（木）～8月23日（金）17:15まで
第1次試験日	9月29日（日）
第1次試験合格発表	10月8日（火）
第2次試験（論文/作文試験・適性検査・面接試験）	10月23日（水）～11月12日（火）
最終合格発表	11月下旬

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

大学卒業程度（行政）【先行実施枠】・大学卒業程度（行政）

・平成7年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた者（令和7年3月31日時点で22～29歳）
・平成15年4月2日以降に生まれた者で、大学を卒業した者または令和7年3月31日までに大学を卒業する見込みの者（人事委員会が同等の資格があると認める者を含む）

民間企業等職務経験者対象（行政）

・昭和60年4月2日から平成7年4月1日までに生まれた者（令和7年3月31日時点で30～39歳）
・民間企業等または鹿児島県外に本庁等所在地を置く公的機関における職務経験を5年以上有する者

短大卒業程度（一般事務）

・平成9年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた者（令和7年3月31日時点で20～27歳）

高校卒業程度（一般事務）

・平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた者（令和7年3月31日時点で18～21歳）

就職氷河期世代対象（一般事務）

・昭和50年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた者（令和7年3月31日時点で39～49歳）
・令和6年4月1日以前1年間に正規雇用労働者として雇用されていない者かつ、令和6年4月1日以前の5年間に正規雇用労働者としての雇用期間が通算1年以下の者

---

ただし、日本国籍を有しない方や、禁錮以上の刑に処せられた方などは受験できません。詳しくは鹿児島県庁のホームページで確認してください。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の鹿児島県庁行政職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

・大学卒業程度（行政）【先行実施枠】：35名程度
・大学卒業程度（行政）：42名程度
・民間企業等職務経験者対象（行政）：15名程度
・短大卒業程度（一般事務）：10名程度
・高校卒業程度（一般事務）：31名程度
・就職氷河期世代対象（一般事務）：5名程度

合計で138名程度の採用を予定しています。かなり大規模な採用ですね。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

鹿児島県庁行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

大学卒業程度（行政）【先行実施枠】

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシート	–	提出書類
第1次試験	SPI3基礎能力試験	1時間10分	択一式（70問）
第1次試験	PR論文試験	1時間	記述式（800字以内）
第2次試験	SPI3適性検査WEBテスト	30分	–
第2次試験	面接試験	–	個別面接（2回）

大学卒業程度（行政）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシート	–	提出書類
第1次試験	教養試験	2時間30分	択一式（50問）
第1次試験	専門試験	2時間	択一式（40問必須解答型または選択解答型）
第2次試験	論文試験	1時間30分	記述式（1000字以内）
第2次試験	面接試験	–	個別面接（2回）
第2次試験	適性検査	–	–

民間企業等職務経験者対象（行政）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	アピールシート	–	提出書類
第1次試験	SPI3基礎能力試験	1時間10分	択一式（81問）
第1次試験	経験論文試験	1時間30分	記述式（1600字以内）
第2次試験	SPI3適性検査WEBテスト	30分	–
第2次試験	面接試験	–	–

短大卒業程度（一般事務）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシート	–	提出書類
第1次試験	教養試験	2時間30分	択一式（50問）
第1次試験	専門試験	2時間	択一式（40問）
第2次試験	論文試験	1時間30分	記述式（1000字以内）
第2次試験	面接試験	–	個別面接（1回）
第2次試験	適性検査	–	–

高校卒業程度（一般事務）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシート	–	提出書類
第1次試験	教養試験	2時間30分	択一式（50問）
第2次試験	作文試験	1時間	記述式（800字以内）
第2次試験	面接試験	–	個別面接（1回）
第2次試験	適性検査	–	–

就職氷河期世代対象（一般事務）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	エントリーシート	–	提出書類
第1次試験	教養試験	2時間30分	択一式（50問）
第2次試験	論文試験	1時間	記述式（800字以内）
第2次試験	面接試験	–	個別面接（1回）
第2次試験	適性検査	–	–

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。

・社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験

専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。

大卒程度試験：
・政治学、行政学、憲法、民法、行政法、刑法、労働法、経済学、経営学、財政学、社会政策、国際関係

短大卒程度試験：
・政治学・行政学、社会学・社会事情、憲法、行政法、民法、経済学、財政学、国際関係

大学卒業程度（行政）では40問必須解答型と選択解答型のどちらかを選んで解答します。選択解答型では上記12分野から30問、さらに一般心理学、応用心理学、統計学、社会福祉概論、社会学概論、心理学概論、社会調査、教育学、数学・物理、情報・通信工学の10分野から10問を選択して解答します。

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

SPI3

SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。言語的理解力や数的処理能力、論理的思考力等を測る基礎能力検査と、性格特性を把握する性格検査から構成されています。

論文試験・作文試験

論文試験や作文試験は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。制限時間と文字数は区分によって異なりますが、自分の考えをまとめる力が問われます。

個別面接

全ての区分で実施される面接試験は、個別面接が基本です。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。

「なぜ鹿児島県庁なのか」「鹿児島県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

エントリーシート・アピールシート

鹿児島県庁の採用試験では、エントリーシートやアピールシートの提出が求められます。これらは面接試験の重要な資料となるので、しっかりと準備しておきましょう。

特に民間企業等職務経験者対象（行政）のアピールシートは、民間企業等における職務経験内容、業績、県行政に対する意欲等について記入する必要があります。自身の経験や実績を効果的にアピールできるよう、時間をかけて作成することをおすすめします。

適性検査

多くの区分で実施される適性検査は、職務遂行上必要な適性について検査を行います。特別な対策は必要ありませんが、指示をよく読んで正確に回答することが大切です。

配点

鹿児島県庁行政職採用試験の配点は以下のようになっています。

大学卒業程度（行政）【先行実施枠】

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	SPI3基礎能力試験	80点
第1次試験	PR論文試験	20点
第2次試験	面接試験	400点

大学卒業程度（行政）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	専門試験	150点
第2次試験	論文試験	100点
第2次試験	面接試験	400点

民間企業等職務経験者対象（行政）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	SPI3基礎能力試験	80点
第1次試験	経験論文試験	160点
第2次試験	面接試験	300点

短大卒業程度（一般事務）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	専門試験	100点
第2次試験	論文試験	75点
第2次試験	面接試験	300点

高校卒業程度（一般事務）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第2次試験	作文試験	75点
第2次試験	面接試験	300点

就職氷河期世代対象（一般事務）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第2次試験	論文試験	75点
第2次試験	面接試験	300点

いずれの区分も面接試験の配点が高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。

最終合格者の決定方法については、全ての区分において第2次試験の結果に基づいて決定されます。第1次試験の結果は最終合格には反映されません。ただし、一定の基準に達しない試験種目がある場合は、合計得点にかかわらず不合格となりますので注意が必要です。

過去の実施結果（倍率など）

令和3年度から令和5年度までの試験実施結果を以下にまとめました。

大学卒業程度（行政）【特別枠】※令和6年度から先行実施枠に名称変更

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	213名	44名	4.8倍
令和4年度	269名	44名	6.1倍
令和3年度	242名	43名	5.6倍

大学卒業程度（行政）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	306名	61名	5.0倍
令和4年度	288名	64名	4.5倍
令和3年度	334名	47名	7.1倍

民間企業等職務経験者対象（行政）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	124名	13名	9.5倍
令和4年度	193名	18名	10.7倍
令和3年度	191名	14名	13.6倍

短大卒業程度（一般事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	42名	7名	6.0倍
令和4年度	47名	7名	6.7倍
令和3年度	40名	8名	5.0倍

高校卒業程度（一般事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	127名	27名	4.7倍
令和4年度	160名	45名	3.6倍
令和3年度	184名	43名	4.3倍

就職氷河期世代対象（一般事務）

年度	受験者数	最終合格者数	倍率
令和5年度	40名	3名	13.3倍
令和4年度	72名	5名	14.4倍
令和3年度	84名	6名	14.0倍

大学卒業程度（行政）は5倍前後、高校卒業程度（一般事務）は4倍前後と、一般的な公務員試験と同程度か、若干高めの倍率になっています。

一方で、民間企業等職務経験者対象（行政）や就職氷河期世代対象（一般事務）は10倍以上と高い倍率になっています。

初任給と待遇

鹿児島県庁職員の初任給は以下の通りです。

・大学卒：196,700円程度
・短大卒：179,600円程度
・高校卒：167,100円程度

これに各種手当が加算されます。また、6月と12月には期末・勤勉手当（いわゆるボーナス）が支給されます。

勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。年次有給休暇は年間20日付与されます。

その他、育児休業制度や介護休暇制度なども充実しており、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 鹿児島県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 鹿児島県庁の採用試験は、一般的な公務員試験と同程度の難易度があると言えます。大学卒業程度（行政）は5倍前後、高校卒業程度（一般事務）は4倍前後と、他の公務員試験と同程度か若干高めの倍率になっています。

民間企業等職務経験者対象（行政）や就職氷河期世代対象（一般事務）は10倍以上と高い倍率になっており、これらの区分はより難易度が高いと言えるでしょう。

難しい試験ですが、しっかり対策を行えば合格の可能性は十分にあると言えるでしょう。

Q2. どの区分を受験すべきでしょうか？

A2. 自分の学歴や経験に応じて選択しましょう。大学卒業（見込み含む）の方は大学卒業程度、短大卒業（見込み含む）の方は短大卒業程度、高校卒業（見込み含む）の方は高校卒業程度が対象となります。また、民間企業等で5年以上の職務経験がある方は民間企業等職務経験者対象、就職氷河期世代の方で正規雇用の経験が少ない方は就職氷河期世代対象を検討してみてください。

Q3. 鹿児島県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。鹿児島県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ鹿児島県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、鹿児島県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に大学卒業程度を受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。民間企業等職務経験者対象の場合は、職務経験を整理し、自己アピールを準備する時間が必要です。短大卒業程度や高校卒業程度の場合も、教養試験の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q5. 先行実施枠と通常の大学卒業程度（行政）はどちらを受験すべきですか？

A5. 先行実施枠はSPI3を使用するため、民間企業の就職活動と並行して受験しやすい特徴があります。また、合格発表が早いのも魅力です。一方、通常の大学卒業程度（行政）は従来の公務員試験の形式で、教養試験と専門試験があります。公務員試験対策をしっかりやりたい方や、他の自治体の試験と併願したい方はこちらがおすすめです。自分の強みや志望度、併願状況などを考慮して選択しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。鹿児島県庁の行政職採用試験について、6つの区分それぞれの詳細を解説してきました。

鹿児島県は、豊かな自然環境や独自の文化、食といった魅力的な地域資源を持つ一方で、人口減少や産業振興といった課題にも直面しています。そんな鹿児島県の発展に貢献できる鹿児島県庁職員は、大きなやりがいを感じられる仕事だと言えるでしょう。

試験勉強は長い道のりです。ときには辛く感じられるかもしれません。ですが、合格後の充実した公務員生活を思い描きながら一歩一歩着実に前進していけば、必ず目標に近づくはずです。

自分に合った区分を選び、自分のペースで準備を進めていってください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。皆さんの合格を心よりお祈りしております。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。