【公務員試験】岐阜県庁の行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「岐阜県庁の行政職採用試験」について、詳しく解説していきます。岐阜県庁を目指す方にとって、必要な情報がすべて詰まった記事になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

こういった疑問が解消できます。

それでは、岐阜県庁の行政職採用試験について、詳しく見ていきましょう！

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岐阜県庁行政職採用試験の概要

岐阜県庁の行政職採用試験は、大きく分けて5つの区分があります。

それぞれの特徴を簡単に説明しましょう。

行政Ⅱ（大卒程度）

• 春に実施される試験
• SPI3を使用した基礎能力試験が特徴
• 民間企業との併願を考えている人や、急遽公務員試験の受験を決めた人におすすめ

行政Ⅰ（大卒程度）

• 夏に実施される従来型の公務員試験
• 教養試験と専門試験が課される
• 公務員試験の勉強をしっかりとしてきた人に向いている

事務（社会人枠）

• 就職氷河期世代（昭和45年4月2日から昭和61年4月1日までに生まれた方）を対象とした試験
• 学歴、職務経験は不問

事務（短大・高校卒程度）

• AとBの2種類がある
• Aは岐阜県全域での勤務を希望する人向け
• Bは東濃地域または飛騨地域限定で勤務を希望する人向け

事務一般（社会人経験者）

• 社会人経験が一定年数以上ある人を対象とした試験

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なお、これら以外にも障害者採用などの区分もありますが、この記事では上記5つの区分に焦点を当てて解説していきます。

試験日程

令和6年度の岐阜県庁行政職採用試験の日程は以下の通りです。

行政Ⅱ（大卒程度）

試験段階	日程
申込受付期間	3月1日（金）～3月21日（木）
第1次試験	4月2日（火）～4月18日（木）のうち受験者が選択する日
第1次試験合格発表	4月25日（木）
第2次試験	5月15日（水）～5月21日（火）のうち土日祝日を除く日
最終合格発表	6月上旬

行政Ⅰ（大卒程度）

試験段階	日程
申込受付期間	4月19日（金）～5月13日（月）
第1次試験	6月16日（日）
第1次試験合格発表	6月25日（火）
第2次試験	7月上旬から7月下旬の間の指定する日
最終合格発表	8月上旬

事務（社会人枠）

試験段階	日程
申込受付期間	5月9日（木）～5月30日（木）
第1次試験	7月21日（日）
第1次試験合格発表	8月5日（月）
第2次試験	8月下旬の指定する日
最終合格発表	9月中旬

事務（短大・高校卒程度）

試験段階	日程
申込受付期間	7月16日（火）～8月7日（水）
第1次試験	9月29日（日）
第1次試験合格発表	10月7日（月）
第2次試験	10月中旬～下旬
最終合格発表	11月上旬

事務一般（社会人経験者）

試験段階	日程
申込受付期間	4月26日（金）～5月17日（金）
第1次試験	6月9日（日）
第1次試験合格発表	6月中旬
第2次試験	7月7日（日）
最終合格発表	7月下旬

これらの表を参考に、自分の予定と照らし合わせて受験計画を立てましょう。特に、行政Ⅱと行政Ⅰは日程が重ならないため、両方の受験を検討することも可能です。

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

各試験区分の受験資格は以下の通りです。

行政Ⅱ（大卒程度）

行政Ⅰ（大卒程度）

事務（社会人枠）

事務（短大・高校卒程度）

事務一般（社会人経験者）

なお、以下に該当する方は受験できませんので注意してください。

採用予定数

令和6年度の岐阜県庁行政職の採用予定数は以下の通りです。

合計で85人程度の採用を予定しています。大卒程度の採用が多いですが、社会人枠や高校卒程度の採用もあるので、様々な経歴の方にチャンスがありますね。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

岐阜県庁行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

行政Ⅱ（大卒程度）

試験段階	試験科目	内容	時間
第1次試験	SPI3（基礎能力検査・性格検査）	職務遂行に必要な総合的な基礎能力及び適性についての検査	基礎能力検査：約35分 性格検査：約30分
第2次試験	論文試験	識見、論理性、思考力等について試験	1時間
第2次試験	口述試験（プレゼンテーション含む）	人物及び専門的知識について個別面接	–
第2次試験	集団討論試験	社会性、協調性、指導力、説得力等について集団討論	–
第2次試験	適性検査	職務遂行上必要な素質及び適性について検査	–

※性格検査と適性検査の配点はありません。

行政Ⅰ（大卒程度）

試験段階	試験科目	内容	時間
第1次試験	教養試験	一般的知能及び一般的知識について、択一式による筆記試験（大学卒業程度）	2時間30分
第1次試験	専門試験	専門的知識、技術又はその他の能力について、択一式による筆記試験（大学卒業程度）	2時間
第1次試験	論文試験	識見、論理性、思考力等について試験	1時間
第2次試験	口述試験	人物及び専門的知識について個別面接	–
第2次試験	集団討論試験	社会性、協調性、指導力、説得力等について集団討論	–
第2次試験	適性検査	職務遂行上必要な素質及び適性について検査	–

※論文試験は、第2次試験として評価します。適性検査の配点はありません。

事務（社会人枠）

試験段階	試験科目	内容	時間
第1次試験	教養試験	一般的知能及び一般的知識について、択一式による筆記試験（高等学校卒業程度）	2時間
第1次試験	作文試験	表現力、思考力等について試験	1時間
第2次試験	口述試験	人物について個別面接	–
第2次試験	適性検査	職務遂行上必要な素質及び適性について検査	–

※作文試験は、第2次試験として評価します。適性検査の配点はありません。

事務（短大・高校卒程度）

試験段階	試験科目	内容	時間
第1次試験	教養試験	一般的知能及び一般的知識について、択一式による筆記試験（高等学校卒業程度）	2時間
第1次試験	作文試験	表現力、思考力等について試験	1時間
第2次試験	口述試験	人物及び専門的知識について個別面接	–
第2次試験	適性検査	職務遂行上必要な素質及び適性について検査	–

※作文試験は、第2次試験として評価します。適性検査の配点はありません。

事務一般（社会人経験者）

試験段階	試験科目	内容	時間
第1次試験	教養試験	文書読解能力、数理的能力、論理的能力について、択一式による筆記試験（大学卒業程度）	45分
第1次試験	論文試験	識見、論理性、思考力等について試験	1時間
第2次試験	口述試験	人物及び専門的知識について個別面接	–
第2次試験	適性検査	職務遂行上必要な素質及び適性について検査	–

※論文試験は、第2次試験として評価します。

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それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

SPI3（行政Ⅱのみ）

SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。公務員試験特有の勉強をしていない方でも受験しやすい内容になっています。

教養試験

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈などの能力を問う問題と、社会、人文、自然などの一般知識を問う問題が出題されます。

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（行政Ⅰのみ）

専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。

かなり幅広い分野から出題されるため、効率的な学習計画が必要です。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

論文試験・作文試験

論文試験（大卒程度）や作文試験（短大・高校卒程度）は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。岐阜県の課題や政策などについて、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。

個別面接

全ての区分で個別面接が課されます。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。

「なぜ岐阜県庁なのか」「岐阜県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

プレゼンテーション

プレゼンテーションは主に行政Ⅱ（大卒程度）の試験で実施されます。事前にプレゼンテーション資料を提出し、それをもとにプレゼンテーションを行います。

事前に資料を提出するということで、準備に十分な時間をかけることができます。しかしその分、完成度は高いものが求められます。

また、当日のプレゼンテーションでは提出した資料をそのまま読み上げるのではなく、資料を補足説明しながら自分の考えを効果的に伝えることが求められます。プレゼン後の質疑応答にも柔軟に対応できるよう、テーマについて幅広く学習しておくことが大切です。

集団討論試験

集団討論試験では、与えられたテーマについてグループで議論を行います。自分の意見を明確に述べるだけでなく、他の参加者の意見を聞き、建設的な議論を行う能力が求められます。

リーダーシップ、協調性、論理的思考力、コミュニケーション能力などが評価されます。また、限られた時間内に結論を導き出す能力も重要です。

適性検査

適性検査は、職務遂行上必要な素質や適性を判断するために行われます。点数化はされませんが、参考資料として使用されます。

一般的に、性格特性や思考傾向、ストレス耐性などを測る項目が含まれます。正直に回答することが重要で、「良い回答」を意識しすぎないことがポイントです。

配点

岐阜県庁行政職採用試験の配点は以下のようになっています。

行政Ⅱ（大卒程度）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	SPI3（基礎能力検査）	100点
第2次試験	論文試験	100点
第2次試験	口述試験	500点
第2次試験	集団討論試験	100点
第2次試験合計		700点

最終合格者は2次試験の合計得点により決定。

行政Ⅰ（大卒程度）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	専門試験	200点
第1次試験合計		300点
第2次試験	論文試験	100点
第2次試験	口述試験	500点
第2次試験	集団討論試験	100点
第2次試験合計		700点
総合計		1,000点

最終合格者は1次試験と2次試験の合計得点により決定。

事務（社会人枠）、事務（短大・高校卒程度）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第2次試験	作文試験	200点
第2次試験	口述試験	800点
第2次試験合計		1,000点

最終合格者は2次試験の合計得点により決定。

事務一般（社会人経験者）

配点は公表されていません。

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いずれの区分も口述試験（面接）の配点が高くなっていますね。人物重視の選考であることがわかります。

第1次試験合格者は、第1次試験の合計得点により決定します。最終合格者は、第2次試験の合計得点により決定します。ただし、大学卒程度については、第1次試験の得点を算入します。

また、第2次試験の各試験種目のうち、一定の基準に達しないものがある場合には、合計得点にかかわらず不合格となります。

過去の実施結果（倍率など）

過去3年間の岐阜県庁行政職採用試験の実施結果は以下の通りです。

令和5年度

試験区分	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
行政Ⅱ（大卒程度）	10人程度	576	20	28.8
行政Ⅰ（大卒程度）	45人程度	226	71	3.2
事務（社会人枠）	5人程度	83	6	13.8
事務（短大・高校卒程度）	10人程度	72	23	3.1

令和4年度

試験区分	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
行政Ⅱ（大卒程度）	10人程度	287	19	15.1
行政Ⅰ（大卒程度）	45人程度	207	65	3.2
事務（社会人枠）	5人程度	101	6	16.8
事務（短大・高校卒程度）	10人程度	52	16	3.3

令和3年度

試験区分	採用予定数	受験者数	合格者数	倍率
行政Ⅱ（大卒程度）	10人程度	277	9	30.8
行政Ⅰ（大卒程度）	45人程度	221	61	3.6
事務（社会人枠）	5人程度	82	5	16.4
事務（短大・高校卒程度）	10人程度＋若干名	79	21	3.8

行政Ⅱ（大卒程度）の倍率が非常に高くなっています。これは、SPI3を使用した試験方式で受験しやすいことや、早期に結果が出ることから人気が高いためだと考えられます。

一方で、行政Ⅰ（大卒程度）や事務（短大・高校卒程度）の倍率は3倍台と、他の都道府県と比べてもそれほど高くありません。しっかりと準備をすれば十分に合格のチャンスがあると言えるでしょう。

事務（社会人枠）は、対象が限定されているため倍率が高くなる傾向にあります。

初任給と待遇

岐阜県庁職員の初任給（令和6年4月1日現在）は以下の通りです。

これらの金額は基本給であり、採用前の経歴に応じて一定の基準により加算されることがあります。また、以下のような手当も支給されます。

その他、年次有給休暇（年20日）や夏季休暇、育児休業制度なども整備されています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 岐阜県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 倍率だけを見ると、行政Ⅱ（大卒程度）は非常に高倍率ですが、行政Ⅰ（大卒程度）や事務（短大・高校卒程度）は3倍台と、他の都道府県と比べてそれほど高くありません。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. 行政Ⅱと行政Ⅰ、どちらを受験すべきでしょうか？

A2. 民間企業との併願を考えている方や急遽公務員試験の受験を決めた方は行政Ⅱ、公務員試験の勉強をしっかりとしてきた方は行政Ⅰがおすすめです。ただし、行政Ⅱは倍率が高いので、行政Ⅰとの併願も検討するとよいでしょう。

Q3. 岐阜県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。岐阜県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ岐阜県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、岐阜県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に行政Ⅰ（大卒程度）を受験する場合は、専門試験の対策に時間がかかるため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。行政Ⅱ（大卒程度）の場合も、SPI3の対策や面接対策に時間をかけることをおすすめします。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q5. 社会人経験がありますが、どの試験区分を受験すべきですか？

A5. 社会人経験者の方には、主に3つの選択肢があります。

ご自身の年齢、経験、学歴に応じて最適な区分を選択してください。

Q6. 地域限定の採用（東濃地域・飛騨地域）について教えてください。

A6. 事務（短大・高校卒程度）の試験区分に、地域限定の採用枠があります。東濃地域（多治見市、瑞浪市、土岐市、中津川市、恵那市）と飛騨地域（高山市、飛騨市、下呂市、白川村）限定で勤務を希望する人向けの枠です。地元で働きたい方にとっては魅力的な選択肢となっています。

まとめ

岐阜県庁の行政職採用試験について、詳しく解説してきました。岐阜県庁の試験は、多様な受験者のニーズに応える形で様々な区分が用意されています。

これらの選択肢を上手に活用することで、自分に合った受験方法を選ぶことができるでしょう。

岐阜県は、豊かな自然環境と歴史ある文化、そして先進的な産業が共存する魅力的な地域です。世界遺産である白川郷や、美しい山々、清流長良川など、自然の恵みも豊富です。また、航空宇宙産業や次世代自動車産業など、先端技術の分野でも注目を集めています。

そんな岐阜県の発展に貢献できる岐阜県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。県民の生活を支え、地域の未来を創造する重要な役割を担うことができます。

試験の倍率を見ると、行政Ⅱ（大卒程度）は非常に競争率が高いですが、行政Ⅰ（大卒程度）や事務（短大・高校卒程度）は比較的挑戦しやすい倍率となっています。しっかりと準備をすれば、十分に合格のチャンスはあります。

みなさんの頑張りが実を結び、晴れて岐阜県庁職員として活躍できることを心より願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

追伸

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僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。