こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
今回は「長野県庁の行政職採用試験」について、詳しく解説していきます。長野県庁を目指す方にとって、必要な情報がすべて詰まった記事になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。
・長野県庁の行政職採用試験の概要が知りたい
・試験内容や日程を詳しく知りたい
・過去の実施結果や倍率が知りたい
こういった疑問が解消できます。
簡単に自己紹介
- この記事を書いている僕は、29歳のときに公務員試験に合格し、実際に5年間働きました。
- そのときの経験をもとに記事を書いているので、これから受験する方々の参考になるようなリアルな情報をお伝えできるかと思います。
実際に公務員試験を受験し、内定をもらった経験をもとにこの記事を書いています。公務員試験については熟知している人間が書いた記事なので、内容は信頼していただいて大丈夫です。
それでは、長野県庁の行政職採用試験について、詳しく見ていきましょう!
長野県庁行政職採用試験の概要
長野県庁の行政職採用試験は、区分がいくつかあります。
障害者選考などもありますが、今回の記事では以下の4つの区分について取り扱います。
- 行政A[一般方式](大卒程度)
- 行政B[SPI方式](大卒程度)
- 行政(高校卒業程度)
- 行政(社会人経験者)
それぞれの特徴を簡単に説明しましょう。
行政A[一般方式](大卒程度)
従来型の公務員試験で、教養試験と専門試験が課されます。公務員試験の勉強をしっかりとしてきた人に向いています。
行政B[SPI方式](大卒程度)
SPI3を使用した基礎能力検査と、自己アピール試験による選考が特徴です。民間企業との併願を考えている人や、急遽公務員試験の受験を決めた人におすすめです。
行政(高校卒業程度)
高校卒業程度の学力を問う教養試験と作文試験が課されます。
行政(社会人経験者)
民間企業等での職務経験がある方を対象とした試験です。自己セールス考査とSPI3基礎能力検査が特徴です。
長野県庁の職員として働くためには、まずこの採用試験に合格する必要があります。試験に合格すれば、晴れて長野県職員としてのスタートを切ることができます。
試験日程
令和6年度(2024年度)の長野県庁行政職採用試験の日程は以下の通りです。
行政A[一般方式](大卒程度)
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 2024年4月22日(月)~5月20日(月)17時 |
第1次試験 | 2024年6月16日(日) |
第1次試験合格発表 | 2024年6月25日(火) |
第2次試験 適性検査(オンライン版) | 2024年6月26日(水)~7月1日(月)17時 |
第2次試験 口述試験第1回 | 2024年7月8日(月)~19日(金)のいずれか1日 |
第2次試験 口述試験第2回 | 2024年7月25日(木)~8月5日(月)のいずれか1日 |
最終合格発表 | 2024年8月中旬 |
行政B[SPI方式](大卒程度)
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 2024年3月1日(金)~3月25日(月)17時 |
第1次試験 自己アピール試験 | 2024年4月1日(月)9:00~4月9日(火)17:00 |
第1次試験 SPI3基礎能力検査 | 2024年4月11日(木)~4月17日(水) |
第1次試験合格発表 | 2024年5月2日(木) |
第2次試験 適性検査(オンライン版) | 2024年5月3日(金)~5月9日(木)17:00 |
第2次試験 口述試験第1回 | 2024年5月15日(水)~20日(月)のいずれか1日 |
第2次試験 口述試験第2回 | 2024年5月27日(月)~30日(木)のいずれか1日 |
最終合格発表 | 2024年6月中旬 |
行政(高校卒業程度)
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 2024年7月17日(水)~8月28日(水)17時 |
第1次試験 | 2024年9月29日(日) |
第1次試験合格発表 | 2024年10月10日(木) |
第2次試験 適性検査(オンライン版) | 2024年10月10日(木)~10月15日(火)17:00 |
第2次試験 個別面接 | 2024年10月21日(月)~28日(月)のいずれか1日 |
最終合格発表 | 2024年11月中旬 |
行政(社会人経験者)
項目 | 日程 |
---|---|
受付期間 | 2024年7月19日(金)~8月15日(木)17時 |
第1次考査 自己セールス考査 | 2024年8月28日(水)~9月4日(水)17時 |
第1次考査 SPI3基礎能力検査 | 2024年9月9日(月)~9月16日(月) |
第1次考査合格発表 | 2024年10月1日(火) |
第2次考査 適性検査(オンライン版) | 2024年10月2日(水)~10月7日(月)17:00 |
第2次考査 口述考査(東京会場) | 2024年10月12日(土)又は13日(日)のいずれか1日 |
第2次考査 口述考査(長野会場) | 2024年10月19日(土)又は20日(日)のいずれか1日 |
最終合格発表 | 2024年11月中旬 |
受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。
受験資格(年齢制限など)
続いて気になる受験資格についてです。各試験区分の受験資格は以下の通りです。
行政A[一般方式](大卒程度)
次の①、②、③のいずれかに該当する人
① 1995年4月2日から2003年4月1日の間に生まれた人
② 2003年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法による大学(短期大学を除く。)を卒業した人(2025年3月までに卒業見込みの人を含む。)又はこれらと同等の資格があると人事委員会が認める人
③ 1989年4月2日から1995年4月1日までに生まれた人で、民間企業等における職務経験が5年に満たない人。ただし、現在長野県職員(長野県職員採用試験(初級又は高校卒業程度)で採用された人に限る。)である人は、職務経験は問わない。
行政B[SPI方式](大卒程度)
次の①、②のいずれかに該当する人
① 1995年4月2日から2003年4月1日の間に生まれた人
② 2003年4月2日以降に生まれた人で、学校教育法による大学(短期大学を除く。)を卒業した人(2025年3月までに卒業見込みの人を含む。)又はこれらと同等の資格があると人事委員会が認める人
行政(高校卒業程度)
2003年4月2日から2007年4月1日までに生まれた人
行政(社会人経験者)
1965年4月2日以降に生まれた人で、以下のいずれかに該当する人
① 学校教育法による大学を卒業後、民間企業等における職務経験を5年以上有する人
② 学校教育法による短期大学又は専修学校(2年制以上の専門課程で年間授業時間数が680時間以上のものに限る。)を卒業後、民間企業等における職務経験を7年以上有する人
③ 学校教育法による高等学校を卒業後、民間企業等における職務経験を9年以上有する人
④ 民間企業等における職務経験を12年以上有する人
重要な注意点
- 日本の国籍を有しない人は受験できません(行政A、B、高校卒業程度、社会人経験者)。
- 地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当する人は受験できません。
- 禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがなくなるまでの人は受験できません。
- 長野県の職員として懲戒免職の処分を受け、その処分の日から2年を経過しない人は受験できません。
- 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した人は受験できません。
- 平成11年改正前の民法の規定による準禁治産の宣告を受けている人(心神耗弱を原因とするもの以外)は受験できません。
採用予定数
令和6年度(2024年度)の長野県庁行政職採用試験の採用予定数は以下の通りです。
試験区分 | 採用予定数 |
---|---|
行政A[一般方式] | 70名程度 |
行政B[SPI方式] | 40名程度 |
行政(高校卒業程度) | 5名程度 |
行政(社会人経験者) | 20名程度 |
行政A[一般方式]が70名程度と最も多く、次いで行政B[SPI方式]が40名程度となっています。高校卒業程度は5名程度と少なめですが、社会人経験者枠は20名程度と比較的多く採用される予定です。
また、社会人経験者枠は令和6年度より「地域枠」が導入されています。これは勤務地を限定しての募集のことで、諏訪・上伊那、南信州、木曽、北アルプスの4地域があります。採用予定数はいずれも「若干名」なので狭き門ではありますが、「地元で働きたい」などの希望がある方はこちらの枠で応募してみるのもありですね。
試験内容
次は試験科目について見ていきましょう。長野県庁行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。
行政A[一般方式](大卒程度)
試験段階 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 大学卒業程度の一般的な知識(30題出題し、20題選択解答)及び知能(20題必須解答)についての択一式試験 |
第1次試験 | 専門試験 | 試験区分に応じた大学卒業程度の専門的な知識及び能力についての択一式試験(50題出題し40題選択解答) |
第1次試験(2次で採点) | 論文試験 | 一般的事項についての論文試験(1,200字以内) |
第2次試験 | 適性検査 | 職務遂行に必要な適性についての検査(2種類実施。うち1種類は自宅等でWebサイトより受検) |
第2次試験 | 口述試験 | グループワーク、個別面接(2回) |
第2次試験 | 資格調査 | 受験資格の有無及び申込書記載事項の真否についての調査 |
行政B[SPI方式](大卒程度)
試験段階 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
第1次試験 | 自己アピール試験 | 自らの経験や実績等をエントリーシートによりアピールする記述試験 |
第1次試験 | SPI3基礎能力検査 | SPI3基礎能力検査(性格検査を含む)をテストセンターで受検する試験 |
第2次試験 | 適性検査 | 職務遂行に必要な適性についての検査(2種類実施。うち1種類は自宅等でWebサイトより受検) |
第2次試験 | 口述試験 | グループワーク、個別面接(2回) |
第2次試験 | 資格調査 | 受験資格の有無及び申込書記載事項の真否についての調査 |
行政(高校卒業程度)
試験段階 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 高校卒業程度の一般的な知識(25題必須解答)及び知能(25題必須解答)についての択一式試験 |
第1次試験(2次で採点) | 作文試験 | 一般的事項についての論文試験(800字以内) |
第2次試験 | 適性検査 | 職務遂行に必要な適性についての検査(自宅等でWebサイトより受検) |
第2次試験 | 口述試験 | 個別面接 |
第2次試験 | 資格調査 | 受験資格の有無及び申込書記載事項の真否についての調査 |
行政(社会人経験者)
試験段階 | 試験科目 | 内容 |
---|---|---|
第1次考査 | 自己セールス考査 | 自らの経験や実績等をエントリーシートによりアピールする記述考査 |
第1次考査 | SPI3基礎能力検査 | SPI3基礎能力検査(性格検査含む)をテストセンターで受検する考査 |
第2次考査 | 適性検査 | 職務遂行に必要な適性についての検査(2種類実施。うち1種類は自宅等でWebサイトより受検) |
第2次考査 | 口述考査 | 個別面接(1回) |
第2次考査 | 資格調査 | 受験資格の有無及び申込書記載事項の真否についての調査 |
それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。
教養試験(行政A[一般方式]、行政(高校卒業程度))
教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。
- 知識分野:社会科学、人文科学、自然科学
- 知能分野:文章理解(英語を含む)、判断推理、数的推理、資料解釈
公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。
はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。
専門試験(行政A[一般方式]のみ)
専門試験は、大学で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。出題分野は以下の通りです。
政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学(経済原論・経済政策・経済事情・経済史)、財政学、社会政策、国際関係、経営学
かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。
専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。
SPI3(行政B[SPI方式]、行政(社会人経験者)のみ)
SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。
基礎能力検査は、言語分野と非言語分野に分かれており、言語分野では語彙や読解力、非言語分野では計算力や論理的思考力が問われます。
自己アピール試験・自己セールス考査
自己アピール試験(行政B[SPI方式])や自己セールス考査(行政(社会人経験者))は、これまでの経験や実績、長野県職員としてどのように貢献できるかなどをアピールする試験です。
エントリーシートを通じて自己PRを行うため、自己分析をしっかり行い、自分の強みを明確に表現できるよう準備しましょう。
論文試験・作文試験
論文試験(行政A[一般方式])や作文試験(行政(高校卒業程度))は、与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。行政Aの場合は1,200字以内、高校卒業程度の場合は制限字数の記載はありませんが、一般的に800字程度が目安となります。
長野県の課題や政策などについて、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。
個別面接
個別面接は、受験者一人に対して複数の面接官が質問を行う形式で実施されます。コミュニケーション能力、主体性、行動力、積極性などが評価されます。
「なぜ長野県庁なのか」「長野県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。また、自己PRや学生時代の経験、将来の目標などについても質問される可能性が高いです。
面接では、自分の考えを論理的かつ簡潔に伝える能力が求められます。事前に想定される質問に対する回答を準備し、練習しておくことをおすすめします。
グループワーク(行政A[一般方式]と行政B[SPI方式]のみ)
グループワークは、複数の受験者でグループを作り、与えられたテーマについて議論し、結論を導き出す形式で実施されます。
協調性、リーダーシップ、論理的思考力、問題解決能力などが評価されます。単に自分の意見を主張するだけでなく、他の参加者の意見も尊重しながら、グループ全体として最適な結論を導き出す能力が求められます。
グループワークでは、積極的に発言することも大切ですが、他の参加者の意見をよく聞き、建設的な議論を進められるようにすることも重要です。また、時間管理や役割分担なども評価のポイントになります。
申し訳ありません。私の説明に誤りがありました。ご指摘ありがとうございます。社会人経験者の加点についても正確に修正いたします。以下が修正後の資格加点の全文です。
資格加点(行政A、行政B、社会人経験者のみ)
長野県庁の採用試験では、特定の資格や検定試験の合格者に対して加点制度があります。これらの加点は第1次試験の得点に加算されます。
外国語試験の加算及び情報系スキルの加算の双方で対象となる場合は、それぞれ1種類ずつ加算が可能です。
加点の対象となる資格の例は以下のとおりです。
外国語試験に係る点数加算
試験・資格 | 基準 | 加点(行政A・社会人経験者) | 加点(行政B) |
---|---|---|---|
TOEFL(iBTテスト) | 80以上 | 40点 | 60点 |
65以上 | 20点 | 30点 | |
TOEIC Listening & Reading Test | 730以上 | 40点 | 60点 |
600以上 | 20点 | 30点 | |
IELTS | 6.5以上 | 40点 | 60点 |
5.5以上 | 20点 | 30点 | |
実用英語技能検定 | 準1級以上 | 40点 | 60点 |
中国語検定試験 | 2級以上 | 20点 | 30点 |
韓国語能力試験 | 4級以上 | 20点 | 30点 |
情報処理技術者試験に係る点数加算
資格 | 加点(行政A) | 加点(行政B) | 加点(社会人経験者) |
---|---|---|---|
基本情報技術者試験 | 15点 | 20点 | 20点 |
応用情報技術者試験 | 25点 | 40点 | 30点 |
ITストラテジスト試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
システムアーキテクト試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
プロジェクトマネージャ試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
ネットワークスペシャリスト試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
データベーススペシャリスト試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
情報処理安全確保支援士試験 | 40点 | 60点 | 40点 |
例えば、TOEIC 730点と基本情報技術者試験合格の両方を持っている場合、行政Aでは合計55点(40点+15点)、行政Bでは合計80点(60点+20点)の加算を受けることができます。
これらの資格や試験結果を持っている場合、出願時に申請することで加点を受けることができます。資格加点を活用することで、試験での有利な立場を得ることができますので、対象となる資格をお持ちの方は積極的に申請することをおすすめします。また、試験対策と並行して、これらの資格取得を目指すのも効果的な戦略となるでしょう。
配点
長野県庁行政職採用試験の配点は以下のようになっています。
行政A[一般方式](大卒程度)
試験段階 | 試験科目 | 配点 | 基準 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 400点 | 正答率4割。ただし、平均正答率が4割未満の場合等においては、変更になる場合があります。 |
第1次試験 | 専門試験 | 800点 | 正答率4割。ただし、平均正答率が4割未満の場合等においては、変更になる場合があります。 |
第1次試験 | 資格加点 | 15点〜80点 | - |
第2次試験 | 論文試験 | 300点 | 120点(合格判定の必要最低基準) |
第2次試験 | 口述試験(適性検査を含む) | 900点 | 第2次試験の個別面接において、7段階評定のうち、3人の試験員のいずれの評定も下位2段階以下でなく、かつ、うち2人以上の評定が上位4段階以上であること。 |
行政B[SPI方式](大卒程度)
試験段階 | 試験科目 | 配点 | 基準 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 自己アピール試験 | 600点 | 320点(合格判定の必要最低基準)※SPI3の基準を満たさない場合は採点されません。 |
第1次試験 | SPI3基礎能力検査 | 640点 | - |
第1次試験 | 資格加点 | 20点〜120点 | - |
第2次試験 | 口述試験(適性検査を含む) | 900点 | 第2次試験の第2回目に行う個別面接において、7段階評定のうち、3人の試験員のいずれの評定も下位2段階以下でなく、かつ、うち2人以上の評定が上位4段階以上であること。 |
行政(高校卒業程度)
試験段階 | 試験科目 | 配点 | 基準 |
---|---|---|---|
第1次試験 | 教養試験 | 400点 | 正答率4割。ただし、平均正答率が4割未満の場合等においては、変更になる場合があります。 |
第2次試験 | 作文試験 | 300点 | 120点(合格判定の必要最低基準) |
第2次試験 | 口述試験(適性検査を含む) | 900点 | 第2次試験の個別面接において、7段階評定のうち、3人の試験員のいずれの評定も下位2段階以下でなく、かつ、うち2人以上の評定が上位4段階以上であること。 |
行政(社会人経験者)
試験段階 | 試験科目 | 配点 | 基準 |
---|---|---|---|
第1次考査 | 自己セールス考査 | 400点 | 200点(合格判定の必要最低基準) |
第1次考査 | SPI3基礎能力検査 | 400点 | - |
第1次考査 | 資格加点 | 20点〜80点 | - |
第2次考査 | 口述考査(適性検査を含む) | 750点 | 第2次考査の個別面接において、7段階評定のうち、3人の考査員のいずれの評定も下位2段階以下でなく、かつ、うち2人以上の評定が上位4段階以上であること。 |
長野県庁の採用試験は、1次試験の点数が後の試験に持ち越されません。つまり、いくら筆記で点数を稼いだとしても、2次試験の合否には影響しないということです。
最後まで気を抜かず、しっかり対策をして面接に臨むようにしましょう。
過去の実施結果(倍率など)
過去の長野県庁行政職採用試験の実施結果を見てみましょう。
令和5年度(2023年度)
実施区分 | 採用予定数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
行政A | 50名程度 | 178 | 59 | 3.0 |
行政B | 40名程度 | 376 | 65 | 5.8 |
行政B【秋季チャンス】 | 20名程度 | 118 | 4 | 29.5 |
行政(高校卒業程度) | 5名程度 | 26 | 8 | 3.3 |
行政(社会人経験者)第1回 | 15名程度 | 167 | 7 | 23.9 |
行政(社会人経験者)第2回 | 10名程度 | 140 | 14 | 10.0 |
令和4年度(2022年度)
実施区分 | 採用予定数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|---|
行政A | 40名程度 | 201 | 50 | 4.0 |
行政B | 35名程度 | 350 | 43 | 8.1 |
行政B【秋季チャンス】 | 10名程度 | 181 | 16 | 11.3 |
行政(高校卒業程度) | 若干名 | 55 | 6 | 9.2 |
行政(社会人経験者)第1回 | 若干名 | 145 | 4 | 36.3 |
行政(社会人経験者)第2回 | 10名程度 | 132 | 11 | 12.0 |
これらの結果から、以下のような傾向が見られます。
- 行政Aの倍率は比較的低く、3〜4倍程度で推移しています。
- 行政Bは行政Aよりも倍率が高く、5〜8倍程度です。
- 行政B【秋季チャンス】は非常に競争率が高く、10倍以上の倍率となっています。
- 高校卒業程度の試験は年によって倍率の変動が大きいですが、3〜9倍程度です。
- 社会人経験者枠は非常に競争率が高く、特に第1回は20倍以上の倍率になることがあります。
ただし、倍率は年度によって大きく変動する可能性があるので、これらの数字にとらわれすぎないことが大切です。自分の実力を信じて、しっかりと試験対策を行いましょう。
初任給と待遇
長野県庁職員の初任給(令和6年4月1日現在)は以下の通りです。
- 大学卒:約210,300円
- 高校卒:約177,500円
これらの金額は基本給であり、採用前の経歴に応じて一定の基準により加算されることがあります。また、以下のような手当も支給されます。
- 期末・勤勉手当(ボーナス):年2回、6月と12月に支給されます。
- 地域手当:勤務地に応じて支給されます。
- 扶養手当:扶養家族がいる場合に支給されます。
- 住居手当:借家・借間に住んでいる場合に支給されます。
- 通勤手当:通勤距離に応じて支給されます。
- 時間外勤務手当:時間外労働をした場合に支給されます。
その他、年次有給休暇(年20日)や夏季休暇、育児休業制度なども整備されています。
勤務時間は原則として、月曜日から金曜日までの1日7時間45分、週38時間45分です。休日は土日祝日となります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 長野県庁の採用試験は難しいですか?
A1. 倍率だけを見ると、他の都道府県と比べてそれほど高くはありません。特に行政Aは3〜4倍程度と比較的低めです。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。
Q2. 行政AとBの試験方式、どちらを受験すべきでしょうか?
A2. 公務員試験の勉強をしっかりとしてきた方は行政A、民間企業との併願を考えている方や急遽公務員試験の受験を決めた方は行政Bがおすすめです。自分の状況や得意分野に合わせて選択しましょう。
Q3. 長野県出身でなくても受験できますか?
A3. はい、受験できます。長野県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ長野県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、長野県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。
Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか?
A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に行政Aを受験する場合は、教養試験と専門試験の対策が必要なため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。行政Bの場合も、自己アピール試験の準備やSPI3の対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。
まとめ
長野県庁の行政職採用試験について、詳しく解説してきました。長野県庁の試験は、他の都道府県と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。特に行政Aは3〜4倍程度と、倍率が低めです。
また、行政AとBの2つの方式があることで、受験者の特性や状況に合わせた選択が可能になっています。これらの選択肢を上手に活用することで、自分に合った受験方法を選ぶことができるでしょう。
長野県は豊かな自然環境や独自の文化を持つ魅力的な地域です。そんな長野県の発展に貢献できる長野県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。
自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください!皆さんの合格を心よりお祈りしています。
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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