【公務員試験】秋田県庁の行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「秋田県庁の行政職採用試験」について、詳しく解説していきます。秋田県庁を目指す方にとって、必要な情報がすべて詰まった記事になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

こういった疑問が解消できます。

それでは、秋田県庁の行政職採用試験について、詳しく見ていきましょう！

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秋田県庁行政職採用試験の概要

秋田県庁の行政職採用試験は、大きく分けて5つの区分があります。

行政Aは従来型の公務員試験で、教養試験と専門試験が課されます。行政Bは、アピール試験型で、SPI3を使用した基礎能力試験とアピールシートによる選考が特徴です。行政Cは、民間企業等での職務経験がある方を対象とした試験区分です。

一般事務（短大卒程度）と一般事務（高校卒程度）は、それぞれの学歴に応じた試験内容となっています。

それぞれ受験資格や試験内容が異なりますので、自分に合った区分を選んで受験しましょう。

なお、一般事務（高校卒程度）には「一般事務a」と「一般事務b」の2つの区分があります。注目すべきは「一般事務b」区分で、この区分の採用者は、県北地域（鹿角、北秋田、山本地域振興局管内）での勤務を基本としています。地域に根ざした勤務を希望する方や、県北地域の発展に貢献したい方にとって、魅力的な選択肢となるでしょう。

試験日程

令和6年度の秋田県庁行政職・一般事務採用試験の日程は以下の通りです。

行政A

項目	日程
受付期間	令和6年4月24日（水）8:30～5月15日（水）17:00
第1次試験	令和6年6月16日（日）
第1次試験合格発表	令和6年6月21日（金）
第2次試験	令和6年7月2日（火）～8日（月）および 7月25日（木）〜31日（水）のうち指定する日
最終合格発表	令和6年8月上旬

行政B・行政C（職務経験者）

項目	日程
受付期間	令和6年4月24日（水）8:30～5月15日（水）17:00
アピールシート提出期間	令和6年4月24日（水）8:30～5月24日（金）17:00
第1次試験	令和6年6月16日（日）
第1次試験合格発表	令和6年6月21日（金）
第2次試験	令和6年7月2日（火）～8日（月）および 7月25日（木）〜31日（水）のうち指定する日
最終合格発表	令和6年8月上旬

一般事務（短大卒程度・高校卒程度）

項目	日程
受付期間	令和6年7月19日（金）8:30～8月14日（水）17:00
第1次試験	令和6年9月29日（日）
第1次試験合格発表	令和6年10月上旬
第2次試験	令和6年10月15日（火）～18日（金）および 11月5日（火）〜8日（金）のうち指定する日
最終合格発表	令和6年11月中旬

受験申込はインターネットで行うので、通信環境などの予期せぬ不具合がある可能性を考えると、締め切り間際に申し込むのは危険ですね。余裕を持って早めに申し込むようにしましょう。

受験資格（年齢制限など）

続いて気になる受験資格についてです。

行政A・行政B

以下のいずれかに該当する方
・平成2年（1990年）4月2日から平成15年（2003年）4月1日までに生まれた人
・平成15年（2003年）4月2日以降に生まれた人で、学校教育法による大学（短期大学を除く。）を卒業した人、もしくは令和7年（2025年）3月31日までに卒業する見込みの人、または秋田県人事委員会が同等の資格があると認める人

行政C（職務経験者）

以下の両方の要件を満たす人
・昭和39年（1964年）4月2日から平成15年（2003年）4月1日までに生まれた人
・民間企業等における職務経験年数が5年以上である人（会社員、自営業者等）

一般事務（短大卒程度）

平成9年(1997年)4月2日から平成17年(2005年)4月1日までに生まれた人

一般事務（高校卒程度）

平成11年（1999年）4月2日から平成19年（2007年）4月1日までに生まれた人

ただし、日本国籍を有しない方や、禁錮以上の刑に処せられた方などは受験できません。詳しくは秋田県庁のホームページで確認してください。

採用予定数

続いてこちらも気になる採用予定数について。

令和6年度の秋田県庁行政職採用試験の採用予定数は以下の通りです。

・行政A：35人程度
・行政B：2人程度
・行政C（職務経験者）：14人程度
・一般事務（短大卒程度）：3人程度
・一般事務（高校卒程度）：6人程度

合計で60人程度の採用を予定しています。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

秋田県庁行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

行政A

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	120分	択一式（40題）
第1次試験	専門試験	120分	択一式（40題）
第1次試験	論文試験	60分	記述式（800字以内）
第2次試験	個別面接Ⅰ	–	–
第2次試験	個別面接Ⅱ	–	–
第2次試験	適性検査	–	–

行政B

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	アピールシート試験	–	事前提出
第1次試験	基礎能力試験（SPI3）	70分	択一式（70題）
第1次試験	論文試験	60分	記述式（800字以内）
第2次試験	個別面接Ⅰ	–	–
第2次試験	プレゼンテーション面接	–	–
第2次試験	適性検査	–	–

行政C（職務経験者）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	アピールシート試験	–	事前提出
第1次試験	基礎能力試験（SPI3）	70分	択一式（70題）
第1次試験	論文試験	60分	記述式（800字以内）
第2次試験	個別面接Ⅰ	–	–
第2次試験	個別面接Ⅱ	–	–
第2次試験	適性検査	–	–

一般事務（短大卒程度）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	120分	択一式（40題）
第1次試験	専門試験	120分	択一式（40題）
第1次試験	作文試験	60分	記述式（800字以内）
第2次試験	個別面接Ⅰ	–	–
第2次試験	個別面接Ⅱ	–	–
第2次試験	適性検査	–	–

一般事務（高校卒程度）

試験段階	試験科目	試験時間	問題形式
第1次試験	教養試験	120分	択一式（50題）
第1次試験	作文試験	60分	記述式（800字以内）
第2次試験	個別面接Ⅰ	–	–
第2次試験	個別面接Ⅱ	–	–
第2次試験	適性検査	–	–

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験

教養試験は、公務員として必要な基礎的な能力を測る試験です。出題分野は以下の通りです。

・社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理・資料解釈

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（行政A・一般事務（短大卒程度）のみ）

専門試験は、大学や短大で学ぶような専門的な内容を問われる試験です。行政Aの出題分野は以下の通りです。

・政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係

一般事務（短大卒程度）の専門試験は、行政Aよりも範囲が狭くなっています。

かなり幅広い分野から出題されるので、効率的に学習を進めていく必要がありますね。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

アピールシート試験（行政B・行政Cのみ）

アピールシート試験は、これまでの実績や経験、県職員としてどのように貢献できるかなどをアピールする試験です。事前に提出するアピールシートによる評価が行われます。

基礎能力試験（SPI3）（行政B・行政Cのみ）

SPI3は、民間企業の採用試験でも広く使われている適性検査です。基礎能力検査と性格検査から構成されています。言語能力と非言語能力を測るテストで、スピーディーな解答が求められます。

論文試験・作文試験

論文試験や作文試験は全ての区分で実施されます。与えられた課題について自分の考えを論理的に記述する試験です。800字以内、60分という時間の中で、自分の考えをまとめる力が問われます。

秋田県の課題や政策などについて、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。

面接試験

面接試験は個別面接が基本です。行政Bではプレゼンテーション面接も行われます。コミュニケーション能力、協調性、主体性、行動力、積極性などが評価されます。

「なぜ秋田県庁なのか」「秋田県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

プレゼンテーション面接（行政Bのみ）

行政Bの2次試験では、個別面接の他にプレゼンテーション面接を行います。これは、事前に提出したアピールシートの内容に基づいて行われます。

自分の強みや経験を効果的に伝えられるよう、事前に十分な準備と練習を行っておくことが重要です。

配点

秋田県庁行政職採用試験の配点は以下のようになっています。

行政A

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	専門試験	150点
第1次試験	論文・作文試験	50点
第2次試験	個別面接Ⅰ	100点
第2次試験	個別面接Ⅱ	200点
総合計	–	600点

行政B・行政C（職務経験者）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	アピールシート試験	50点
第1次試験	基礎能力試験（SPI3）	100点
第1次試験	論文試験	50点
第2次試験	個別面接Ⅰ	100点
第2次試験	プレゼンテーション面接または個別面接Ⅱ	300点
総合計	–	600点

一般事務（短大卒程度）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	作文試験	50点
第1次試験	専門試験	150点
第2次試験	個別面接Ⅰ	100点
第2次試験	個別面接Ⅱ	200点
総合計	–	600点

一般事務（高校卒程度）

試験段階	試験科目	配点
第1次試験	教養試験	100点
第1次試験	作文試験	50点
第2次試験	個別面接Ⅰ	100点
第2次試験	個別面接Ⅱ	200点
総合計	–	450点

いずれの区分も面接試験の配点が高いので、他の公務員試験同様に人物重視の試験と言えますね。筆記試験で得点を稼いだとしても、面接の出来次第では落ちることもあります。最後まで気を抜かず、しっかり対策して臨みましょう。

過去の実施結果（倍率など）

過去2年間の秋田県庁行政職採用試験の実施結果は以下の通りです。

令和5年度職員採用試験実施状況

試験区分	採用予定人員	申込者数	第1次試験受験者数	第1次試験合格者数	第1次試験倍率	第2次試験受験者数	第2次試験合格者数	最終倍率
行政A	40人	163人	133人	85人	1.6倍	79人	55人	2.4倍
行政B	2人	5人	2人	1人	2.0倍	1人	1人	2.0倍
行政C	7人	55人	37人	15人	2.5倍	12人	8人	4.6倍
短大卒業程度 一般事務	4人	27人	26人	14人	1.9倍	12人	6人	4.3倍
高校卒業程度 一般事務	7人	94人	90人	20人	4.5倍	19人	10人	9.0倍

令和4年度職員採用試験実施状況

試験区分	採用予定人員	申込者数	第1次試験受験者数	第1次試験合格者数	第1次試験倍率	第2次試験受験者数	第2次試験合格者数	最終倍率
行政A	41人	203人	174人	102人	1.7倍	91人	54人	3.2倍
行政B	3人	4人	3人	2人	1.5倍	2人	2人	1.5倍
行政C	7人	65人	51人	15人	3.4倍	15人	8人	6.4倍
短大卒業程度 一般事務	5人	21人	19人	10人	1.9倍	10人	6人	3.2倍
高校卒業程度 一般事務	7人	99人	91人	24人	3.8倍	23人	16人	5.7倍

行政Aの倍率は年々下がってきており、令和5年度は2.4倍と比較的低い倍率になっています。一方、行政C（職務経験者）は4～8倍程度と、やや高めの倍率で推移しています。

一般事務（短大卒程度）は3～4倍台と比較的安定した倍率を保っていますが、一般事務（高校卒程度）は5～9倍台とやや高めの倍率となっています。

ただし、倍率は年度によって大きく変動する可能性があるので、これらの数字にとらわれすぎないことが大切です。自分の実力を信じて、しっかりと試験対策を行いましょう。

初任給と待遇

秋田県庁職員の初任給（令和6年4月1日現在）は以下の通りです。

・行政A・B（大卒）：203,563円
・行政C（職務経験者）：職務経験等に応じて決定
・一般事務（短大卒）：185,661円
・一般事務（高校卒）：171,882円

これらの金額は基本給であり、採用前の経歴に応じて一定の基準により加算されることがあります。また、以下のような手当も支給されます。

・扶養手当：扶養家族がいる場合に支給されます。
・住居手当：借家・借間に住んでいる場合に支給されます。
・通勤手当：通勤距離に応じて支給されます。
・期末手当・勤勉手当：いわゆるボーナスで、年2回支給されます。
・寒冷地手当：11月から3月までの間、支給されます。

勤務時間は原則として、土曜日・日曜日・祝日等の県の休日を除く月曜日から金曜日までの午前8時30分から午後5時15分までです。

休暇制度も充実しており、年次有給休暇（年間20日、採用年は15日）のほか、病気休暇、ボランティア休暇、結婚休暇、出産休暇、家族看護等休暇、夏季休暇などの特別休暇、介護休暇なども整備されています。

福利厚生面では、職員住宅の整備や保養所の利用割引など、ワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 秋田県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 倍率だけを見ると、他の都道府県と比べてそれほど高くはありません。特に行政Aは近年2～3倍程度と比較的低めです。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. どの区分を受験すべきでしょうか？

A2. 自分の学歴や経験に応じて選択しましょう。大学卒業（見込み含む）の方は行政A・B、5年以上の職務経験がある方は行政C、短大卒業（見込み含む）の方は一般事務（短大卒程度）、高校卒業（見込み含む）の方は一般事務（高校卒程度）が対象となります。

Q3. 秋田県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。秋田県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ秋田県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、秋田県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に行政Aを受験する場合は、出題範囲が広いため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。他の区分でも、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

Q5. 秋田県庁の採用試験で特に重視されるポイントは何ですか？

A5. 秋田県庁が求める人材像として、以下の3点が挙げられています。

・「ふるさと秋田」の可能性を信じ、秋田に貢献するという気概を持ち行動力のある人
・困難にも粘り強く、誠実に取り組み、前例にとらわれずに創意工夫のできる人
・多様な主体と意識を共有しながらチームとして行動し、目標の達成と自らのさらなる成長に向け努力する人

これらの要素は特に面接試験で重視されますので、自己PRや志望動機を考える際に意識しておくとよいでしょう。

まとめ

秋田県庁の行政職・一般事務採用試験について、詳しく解説してきました。秋田県庁の試験は、他の都道府県と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。特に行政Aは近年2～3倍程度と、倍率が低めです。

また、行政B（アピール試験型）や行政C（職務経験者）の導入など、より多くの方に受験機会を提供する取り組みも行われています。これらの選択肢を上手に活用することで、自分に合った受験方法を選ぶことができるでしょう。

秋田県は広大な土地を持ち、豊かな自然環境に恵まれた魅力的な地域です。一方で、人口減少や産業振興といった課題にも直面しています。そんな秋田県の発展に貢献できる秋田県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

試験対策では、筆記試験の勉強はもちろんですが、面接試験の配点が高いことにも注目しましょう。秋田県の現状や課題について理解を深め、自分がどのように貢献できるかを具体的に考えておくことが重要です。

公務員試験の勉強は長期戦になりますが、コツコツと積み重ねていけば必ず結果はついてきます。みなさんの頑張りが実を結び、晴れて秋田県庁職員として活躍できることを心より願っています。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください！皆さんの合格を心よりお祈りしています。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。