【公務員試験】岩手県庁の一般行政職採用試験まとめ【日程・科目・倍率・年齢制限など】

こんにちは、元公務員のまさちゃんです！

今回は「岩手県庁の一般行政職採用試験」について、詳しく解説していきます。岩手県庁を目指す方にとって、必要な情報がすべて詰まった記事になっていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

こういった疑問が解消できます。

それでは、岩手県庁の一般行政職採用試験について、詳しく見ていきましょう！

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岩手県庁一般行政職採用試験の概要

岩手県庁の一般行政職採用試験は、大きく分けて3つの区分があります。

このうち、Ⅰ種試験はさらに3つに分かれています。

Ⅱ種試験とⅢ種試験には、それぞれ以下の区分があります。

それでは、各区分の特徴を簡単に説明しましょう。

Ⅰ種試験（大卒程度）

一般行政A（専門試験型）

従来型の公務員試験で、教養試験と専門試験が課されます。公務員試験の勉強をしっかりとしてきた人に向いています。

一般行政B（アピール試験型・先行実施枠）

SPI3を使用した基礎能力試験と、アピールシートによる選考が特徴です。民間企業との併願を考えている人や、急遽公務員試験の受験を決めた人におすすめです。

一般行政B（アピール試験型・通常枠）

先行実施枠と同じく、SPI3とアピールシートによる選考です。先行実施枠で不合格だった場合のセカンドチャンスとしても活用できます。

Ⅱ種試験（短大卒程度）・Ⅲ種試験（高卒程度）

一般事務A

従来の一般事務職で、勤務地の制限はありません。

一般事務B（勤務地限定）

勤務地が沿岸・県北に限定された新しい区分です。地元志向の強い人におすすめです。

試験日程

令和6年度の岩手県庁一般行政職採用試験の日程は以下の通りです。

Ⅰ種試験 一般行政A（専門試験型）

項目	日程
受付期間	令和6年4月22日(月)～5月16日(木) 午後5時15分
第1次試験	令和6年6月16日(日)
第1次試験合格者発表	令和6年6月21日(金) 午前10時
第2次試験	令和6年7月2日(火)から7月10日(水)までのうち指定する日時
第2次試験合格者発表	令和6年7月18日(木) 午前10時
第3次試験	令和6年7月24日(水)から8月2日(金)までのうち指定する日時
最終合格者発表	令和6年8月9日(金) 午前10時

Ⅰ種試験 一般行政B（アピール試験型・先行実施枠）

項目	日程
受付期間	令和6年3月1日(金)～3月14日(木) 午後5時15分
アピールシート試験通過者発表	令和6年4月17日（水）午前10時
第1次試験	令和6年4月21日(日)
第1次試験合格者発表	令和6年4月26日(金) 午前10時
第2次試験	令和6年5月18日(土)～20日（月）及び5月24日(金)～26日（日）のうち指定する日時
最終合格者発表	令和6年5月31日(金) 午前10時

Ⅰ種試験 一般行政B（アピール試験型・通常枠）

項目	日程
受付期間	令和6年4月22日(月)～5月16日（木) 午後5時15分
アピールシート試験通過者発表	令和6年6月12日（水）午前10時
第1次試験	令和6年6月16日(日)
第1次試験合格者発表	令和6年6月21日(金) 午前10時
第2次試験	令和6年7月20日(土)～21日（日）及び7月27日(土)～28日（日）のうち指定する日時
最終合格者発表	令和6年8月9日(金) 午前10時

Ⅱ種・Ⅲ種試験

項目	日程
受付期間	令和6年7月1日(月)～8月2日(金) 午後5時15分
第1次試験	令和6年9月29日(日)
第1次試験合格者発表	令和6年10月15日(火) 午前10時
第2次試験	令和6年10月28日(月)から11月12日(火)までのうち指定する日時
最終合格者発表	令和6年11月22日(金) 午前10時

受験資格（年齢制限など）

各試験区分の受験資格は以下の通りです。

Ⅰ種試験 一般行政A（専門試験型）

Ⅰ種試験 一般行政B（アピール試験型・先行実施枠／通常枠）

昭和54年4月2日から平成15年4月1日までに生まれた者（令和6年4月1日現在の年齢が21歳以上45歳未満の者）

Ⅱ種試験

平成元年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた者（令和6年4月1日現在の年齢が19歳以上35歳未満の者）

Ⅲ種試験

平成15年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた者（令和6年4月1日現在の年齢が17歳以上21歳未満の者）

なお、以下に該当する方は受験できませんので注意してください。

採用予定数

令和6年度の岩手県庁一般行政職の採用予定数は以下の通りです。

試験区分	職種	採用予定数
Ⅰ種	一般行政A（専門試験型）	37人程度
Ⅰ種	一般行政B（アピール試験型・先行実施枠）	15人程度
Ⅰ種	一般行政B（アピール試験型・通常枠）	3人程度
Ⅱ種	一般事務A（教育事務）	8人程度
Ⅱ種	一般事務B（勤務地限定）	5人程度
Ⅲ種	一般事務A	40人程度
Ⅲ種	一般事務B（勤務地限定）	5人程度

高卒程度区分にも、多くの採用枠が割り当てられていますね。学歴に関係なく、幅広い方にチャンスがある試験と言えます。

試験内容

次は試験科目について見ていきましょう。

岩手県庁一般行政職採用試験の内容や試験時間、出題科目は以下のようになっています。

Ⅰ種試験 一般行政A（専門試験型）

試験段階	試験科目	時間	内容
第1次試験	教養試験	120分	50題中40題の選択解答制による多肢択一式
第1次試験	専門試験	120分	50題中40題の選択解答制（10題必須解答あり）
第1次試験（2次で採点）	論文試験	80分	職種に応じた識見、表現力等についての筆記試験
第2次試験	人物試験	–	個別面接、適性検査（点数化されず）
第3次試験	人物試験	–	個別面接及びグループワーク

Ⅰ種試験 一般行政B（アピール試験型）

試験段階	試験科目	時間	内容
第1次試験	アピールシート試験	–	提出されたアピールシートによる評価
第1次試験	教養試験	70分	SPI3を用いた基礎能力試験
第1次試験（2次で採点）	論文試験	60分	職種に応じた識見、表現力等についての筆記試験
第2次試験	人物試験	–	個別面接（冒頭にプレゼンテーション）

Ⅱ種試験

試験段階	試験科目	時間	内容
第1次試験	教養試験	120分	50題中40題の選択解答制による多肢択一式
第1次試験	論文試験	80分	職種に応じた識見、表現力等についての筆記試験
第2次試験	人物試験	–	個別面接及び適性検査

Ⅲ種試験

試験段階	試験科目	時間	内容
第1次試験	教養試験	120分	50題解答の多肢択一式
第1次試験	作文試験	60分	表現力、観察力等についての記述式試験
第2次試験	人物試験	–	個別面接及び適性検査

それぞれの試験について、もう少し詳しく説明していきます。

教養試験（Ⅰ種一般行政A、Ⅱ種、Ⅲ種）

教養試験は、Ⅰ種試験（専門試験型）、Ⅱ種試験、Ⅲ種試験で実施されます。社会、人文、自然、文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈、現代の社会に関する問題が出題されます。

公務員試験の鬼門である数的処理系の科目もしっかり出題されるので、他の公務員試験同様に数的処理の出来が1次試験の合否を左右すると言えます。しっかり対策をしておきましょう。

はっきりとしたボーダーは不明ですが、他の公務員試験同様に6割程度の得点をボーダーと考えておくといいですね。

専門試験（Ⅰ種一般行政Aのみ）

専門試験は、Ⅰ種試験（専門試験型）でのみ実施されます。必須解答として行政学、行政法、民法、経済学、財政学があり、選択解答では政治学、行政学、憲法、行政法、民法、刑法、労働法、経済学、財政学、社会政策、国際関係から出題されます。

幅広い分野から出題されるため、効率的な学習計画が必要です。

専門試験のボーダーは7割くらいです。はっきりとした数字が示されているわけではありませんが、多くの予備校でも言われている数字なので、この数字を目指すといいでしょう。

アピールシート試験（Ⅰ種一般行政Bのみ）

Ⅰ種試験（アピール試験型）では、事前に提出するアピールシートによる評価が行われます。自己分析をしっかり行い、自分の強みを明確に表現できるよう準備しましょう。

SPI3（Ⅰ種一般行政Bのみ）

Ⅰ種試験（アピール試験型）では、SPI3を用いた基礎能力試験が行われます。言語能力と非言語能力を測るテストで、スピーディーな解答が求められます。民間企業の就職試験でもよく使用されるものなので、一般的なSPI対策問題集などで準備ができるでしょう。

論文試験（Ⅰ種、Ⅱ種）・作文試験（Ⅲ種）

論文試験はⅠ種試験とⅡ種試験で、作文試験はⅢ種試験で実施されます。与えられたテーマについて、自分の考えを論理的に記述する試験です。

岩手県の課題や政策などについて、日頃からアンテナを張っておくことが大切です。

人物試験（面接）

全ての区分で実施される人物試験は、個別面接が基本です。Ⅰ種試験（専門試験型）の3次試験ではグループワークも行われます。

「なぜ岩手県庁なのか」「岩手県の課題をどう捉えているか」といった質問は必ず聞かれると思っておいた方が良いでしょう。

プレゼンテーション（Ⅰ種一般行政Bのみ）

Ⅰ種試験（アピール試験型）の2次試験では、個別面接の冒頭でプレゼンテーションを行います。これは、事前に提出したアピールシートの内容に基づいて行われます。

自分の強みや経験を効果的に伝えられるよう、事前に十分な準備と練習を行っておくことが重要です。

配点

岩手県庁一般行政職採用試験の配点は以下のようになっています。

Ⅰ種試験 一般行政A（専門試験型）

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	200点	500点
第1次試験	専門試験	300点
第2次試験	論文試験	100点	450点
	人物試験	350点
第3次試験	人物試験	350点	350点
総合計点			1,300点

Ⅰ種試験 一般行政B（アピール試験型）

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	アピールシート試験	150点	250点
	教養試験	100点
第2次試験	論文試験	250点	750点
	人物試験	500点
総合計点			1,000点

Ⅱ種試験・Ⅲ種試験

試験段階	試験科目	配点	小計
第1次試験	教養試験	200点	300点
	論文・作文試験	100点
第2次試験	人物試験	300点	300点
総合計点			600点

いずれの試験区分も人物試験の配点が高いので、他の公務員試験同様に人物重視の試験と言えますね。筆記試験で得点を稼いだとしても、面接の出来次第では落ちることもあります。最後まで気を抜かず、しっかり対策して臨みましょう。

専門試験型の区分は、筆記の比重も高いです。面接に苦手意識のある方は、こちらの区分で受験することで少しだけ有利に運べるでしょう。とはいえ専門試験の対策は大変ですし、それでも面接の配点が高いことには変わりません。やはり面接対策もしっかりやって、大きな減点をされないように仕上げていく必要があります。

過去の実施結果（倍率など）

過去2年間の岩手県庁一般行政職採用試験の実施結果は以下の通りです。

Ⅰ種 一般行政A

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	37名	164名	107名	90名	49名	2.2倍
令和5年度	40名	200名	139名	117名	52名	2.7倍

Ⅰ種 一般行政B 先行実施枠

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	18名	125名	92名	59名	27名	3.4倍
令和5年度	9名	171名	137名	25名	11名	12.5倍

Ⅰ種 一般行政B 通常枠

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	4名	80名	35名	20名	6名	5.8倍
令和5年度	若干名	77名	53名	7名	3名	17.7倍

Ⅱ種 一般事務A（教育事務）

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	8名	–	–	–	–	–
令和5年度	7名	111名	65名	22名	10名	6.5倍

Ⅱ種 一般事務B（勤務地限定）

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	5名	–	–	–	–	–
令和5年度	–	–	–	–	–	–

Ⅲ種 一般事務A

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	40名	–	–	–	–	–
令和5年度	32名	204名	188名	100名	51名	3.7倍

Ⅲ種 一般事務B（勤務地限定）

年度	採用予定数	申込者数	受験者数	第1次試験合格者数	最終合格者数	倍率
令和6年度	5名	–	–	–	–	–
令和5年度	–	–	–	–	–	–

勤務地限定の区分は令和6年度から始まった試験なので、令和5年の数字はありません。

倍率を見ると、Ⅰ種試験の一般行政A（専門試験型）は2～3倍程度と比較的低めです。一方、アピール試験型は年度によって大きく変動しており、特に通常枠は倍率が高くなる傾向にあります。Ⅲ種試験も4倍前後と、決して低くはありません。

ただし、倍率は年度によって大きく変動する可能性があるので、これらの数字にとらわれすぎないことが大切です。自分の実力を信じて、しっかりと試験対策を行いましょう。

初任給と待遇

岩手県庁職員の初任給（令和6年4月1日現在）は以下の通りです。

これらの金額は基本給であり、採用前の経歴に応じて一定の基準により加算されることがあります。また、以下のような手当も支給されます。

その他、年次有給休暇（年20日）や夏季休暇、育児休業制度なども整備されています。

よくある質問（FAQ）

Q1. 岩手県庁の採用試験は難しいですか？

A1. 倍率だけを見ると、他の都道府県と比べてそれほど高くはありません。特にⅠ種試験の一般行政A（専門試験型）は2～3倍程度と比較的低めです。ただし、試験内容自体は公務員試験としての一定の難易度がありますので、しっかりとした対策は必要です。

Q2. Ⅰ種試験の一般行政A、B、どちらを受験すべきでしょうか？

A2. 公務員試験の勉強をしっかりとしてきた方は一般行政A（専門試験型）、民間企業との併願を考えている方や急遽公務員試験の受験を決めた方は一般行政B（アピール試験型）がおすすめです。自分の状況や得意分野に合わせて選択しましょう。

Q3. 岩手県出身でなくても受験できますか？

A3. はい、受験できます。岩手県庁職員の採用に当たって、出身地は問われません。ただし、面接では「なぜ岩手県庁を志望したのか」といった質問が出る可能性が高いので、岩手県に対する理解や熱意をアピールできるよう準備しておくことをおすすめします。

Q4. 試験対策はいつから始めればいいですか？

A4. できるだけ早く始めることをおすすめします。特にⅠ種試験一般行政A（専門試験型）を受験する場合は、出題範囲が広いため、最低でも半年から1年程度の準備期間が必要です。一般行政B（アピール試験型）の場合も、アピールシートの作成や面接対策に時間がかかるため、早めの対策開始が望ましいです。ただし、遅くとも試験の3ヶ月前からは集中的に勉強を始めましょう。

まとめ

岩手県庁の一般行政職採用試験について、詳しく解説してきました。岩手県庁の試験は、他の都道府県と比べて比較的受かりやすい試験だと言えます。特にⅠ種試験の一般行政A（専門試験型）は2～3倍程度と、倍率が低めです。

また、アピール試験型の導入や、勤務地限定の一般事務Bの新設など、より多くの方に受験機会を提供する取り組みも行われています。これらの選択肢を上手に活用することで、自分に合った受験方法を選ぶことができるでしょう。

岩手県は広大な土地を持ち、豊かな自然環境に恵まれた魅力的な地域です。そんな岩手県の発展に貢献できる岩手県庁職員は、やりがいのある仕事だと言えるでしょう。

自分に合った区分を選び、目標に向かって頑張ってください！皆さんの合格を心よりお祈りしています。

追伸

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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。