【公務員試験の論文対策】合格への近道と書き方のコツを徹底解説!

こんにちは、元公務員のまさちゃんです。

今回は公務員試験の論文対策について、僕の経験をもとに詳しく解説していきます。

「論文ってどう書けばいいの?」

「対策の仕方がわからない…」

こんな悩みを抱えている受験生の方、めちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか。

確かに、論文試験は配点が高く、合否を大きく左右する重要な科目です。ですが、あまり身構えすぎる必要はありません。適切な対策と練習を積めば、誰でも高得点を取ることができます。

この記事では、論文試験の基本から実践的な書き方のコツ、効果的な対策法まで、合格に必要な情報を余すことなくお伝えします。最後まで読んで、論文試験攻略の武器にしてくださいね。

あわせて読みたい
公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】 こんにちは、まさちゃんです。 今日は「公務員になるには」というテーマでお話ししていきます。 この記事に辿り着いたあなたは、きっと以下のような方なのではないでし...
目次

公務員試験における論文の重要性

公務員試験で論文が課される理由は大きく2つあります。

1つ目は、公務員に求められる「読解力」と「文章作成能力」を測るためです。公務員の仕事では、様々な資料や報告書を読み解き、的確に要点をまとめる能力が不可欠です。また、政策立案や広報活動など、わかりやすい文章を作成する力も求められます。

2つ目は、志願者の「論理的思考力」や「問題解決能力」を評価するためです。与えられたテーマについて、現状分析から課題抽出、解決策の提示まで、筋道立てて考えを述べられるかが問われます。

このように、論文試験は公務員としての適性を総合的に判断する重要な指標となっています。

そして厄介なことに、論文の配点はかなり高いです。例えば、地方上級試験では全体の10〜20%を占めることも珍しくありません。中には論文で点数を稼げずに不合格になってしまう人もいるくらいです。

だからこそ、論文対策は絶対に疎かにできません。

これから詳しく説明していく対策法を実践し、論文力を高めて試験に臨むようにしましょう。

論文試験の基本情報

まずは、論文試験の基本的な情報を押さえておきましょう。

試験時間と文字数

一般的に60〜90分の制限時間で、800〜1,200字程度の論文を書くことが求められます。ただし、自治体や職種によって多少の違いがあるので、志望先の過去問などで確認しておくことが大切です。

出題形式

大きく分けて2つのタイプがあります。

1. 小論文形式

社会問題や行政課題について、自分の考えや解決策を論じる

2. 作文形式

「あなたの目指す公務員像」など、自己PRや志望動機に近いテーマで書く

どちらの形式が出題されるかは、志望する自治体や職種によって異なります。両方の対策をしておくのが望ましいですが、時間がない場合は志望先の過去問を参考に、よく出題される形式に絞って対策するのもアリです。

評価のポイント

論文の評価ポイントは主に以下の5つです。

1. テーマの理解力

2. 論理的思考力

3. 文章構成力

4. 具体性・説得力

5. 文章表現力

これらのポイントを意識して論文を書くことで、高評価につながります。具体的な書き方については、後ほど詳しく解説していきますね。

論文の構成と書き方のポイント

ここからは、実際の論文の構成と書き方のポイントを見ていきましょう。

基本的な論文の構成は以下の5つのパートに分けられます。

1. 序論(導入)

2. 本論①(現状分析)

3. 本論②(問題提起)

4. 本論③(解決策)

5. 結論(まとめ)

それぞれのパートで押さえるべきポイントを説明していきます。

1. 序論(導入)

・テーマの定義や背景を簡潔に述べる

・問題の重要性や取り組む意義を示す

・論文全体の流れを予告する

序論は全体の1割程度(80〜120字)で書きます。テーマについてしっかりと理解していることをアピールしつつ、読み手の興味を引く書き出しを心がけましょう。

2. 本論①(現状分析)

・テーマに関する現状を客観的なデータや事実を交えて説明する

・問題が起きている原因や背景を分析する

本論①は全体の2〜3割程度(160〜360字)で書きます。ここでは自分の意見は控えめにし、客観的な事実やデータを中心に述べることがポイントです。

3. 本論②(問題提起)

・現状から導き出される具体的な課題を挙げる

・なぜその課題が重要なのかを説明する

本論②は全体の1〜2割程度(80〜240字)で書きます。現状分析を踏まえて、どのような問題があるのかを明確に示すことが大切です。

4. 本論③(解決策)

・具体的な解決策を提示する

・なぜその解決策が有効なのかを説明する

・実行する上での課題や留意点にも触れる

本論③は全体の3〜4割程度(240〜480字)で書きます。論文の中で最も重要なパートなので、具体性と説得力を意識して書きましょう。

5. 結論(まとめ)

・本論の要点を簡潔にまとめる

・今後の展望や自身の決意を述べる

結論は全体の1割程度(80〜120字)で書きます。新しい内容は加えず、これまでの流れを自然にまとめることを心がけましょう。


この基本構成を押さえた上で、次のような点に気をつけて書くことで、読みやすく説得力のある論文になります。

・一文を短めに、30〜40字程度で区切る

・段落の冒頭は1字下げる

・接続詞を適切に使い、文章の流れをスムーズにする

・具体例や数値を効果的に盛り込む

・難しい言葉や専門用語は避け、平易な表現を心がける

高得点を狙うための5つのコツ

ここからは、僕の経験も踏まえて、論文で高得点を取るためのコツを5つ紹介します。

コツ1:テーマを正確に理解する

まずは問題文をしっかり読み、何が問われているのかを正確に把握することが大切です。思い込みや早合点で的外れな内容を書いてしまうと、どんなに文章が上手くても高得点は望めません。

コツ2:時事問題や行政の取り組みを押さえておく

論文のテーマは、その時々の社会問題や行政課題から出題されることが多いです。日頃からニュースや政府の白書、自治体の施策などにアンテナを張っておくことで、スムーズに論述できるようになります。時事対策としては「速攻の時事」という参考書がとてもおすすめです。多くの受験生が使っている定番参考書なので、一度手に取って覗いてみると良いですよ。

コツ3:具体例や数値を効果的に使う

抽象的な主張だけでなく、具体的な事例や統計データを盛り込むことで、説得力のある論文になります。ただし、記憶違いの数字を書くとかえってマイナスになるので、確実な情報だけを使うようにしましょう。

コツ4:公務員の視点で考える

民間企業の視点や一般市民の立場からではなく、あくまで公務員として何ができるかを考えて書くことが重要です。志望する自治体や職種の特性も踏まえて、実現可能な提案を心がけましょう。

コツ5:読みやすさを意識する

いくら内容が良くても、読みにくい文章では評価は下がってしまいます。適度に改行を入れ、一文を短めにするなど、読み手の立場に立って書くことを忘れずに。また、誤字脱字や文法の間違いがないかも、時間の許す限りチェックしましょう。


これらのコツを意識して書くことで、論文の質は確実に上がります。ただし、いきなり完璧な論文が書けるわけではないので、繰り返し練習することが大切ですよ。

効果的な論文対策の進め方

論文対策は、「インプット」と「アウトプット」のバランスが重要です。ここでは、効果的な対策の進め方を紹介します。

Step1:基礎知識のインプット

まずは、論文の基本的な書き方や構成、評価のポイントなどを学びましょう。公務員試験の参考書や論文対策の専門書を活用するのがおすすめです。

Step2:テーマ別の情報収集

次に、頻出テーマについて情報を集めます。新聞やニュース、政府の白書、自治体のホームページなどを活用し、現状や課題、実際の取り組みなどを調べましょう。

Step3:過去問分析

志望先の過去問を分析し、どのようなテーマが出題されやすいか、求められる文字数や時間はどれくらいかを把握します。可能であれば、実際に解いてみるのも良いでしょう。

Step4:構成を作る練習

いきなり本番と同じ条件で書くのではなく、まずは時間制限なしで構成を作る練習をします。序論、本論、結論の流れを意識しながら、箇条書きでもOKなので、アウトラインを作る癖をつけましょう。

Step5:実際に書く練習

構成を作るのに慣れてきたら、実際に制限時間内で書く練習を始めます。最初は時間が足りなくても焦らず、徐々にスピードアップを図っていきましょう。

Step6:添削・振り返り

書いた論文は、できれば先生や先輩など第三者に添削してもらうのが理想的です。自分では気づかない改善点を指摘してもらえるはずです。添削してもらえない場合も、時間を置いて客観的に読み返し、改善点を見つけることが大切です。


この流れを繰り返し行うことで、論文力は確実に上がっていきます。ただし、「毎日3時間!」など無理な目標は続きません。自分のペースで着実に進めていくことが大切です。

頻出テーマと過去問分析

公務員試験の論文で出題されるテーマは、ある程度傾向があります。ここでは、頻出のテーマと過去問の例を見ていきましょう。

頻出テーマ

1. 少子高齢化対策

2. 地域活性化・まちづくり

3. 環境問題(地球温暖化、廃棄物処理など)

4. 防災・危機管理

5. 情報化社会への対応(AI、ビッグデータの活用など)

6. 働き方改革・ワークライフバランス

7. 多文化共生・国際化

8. 子育て支援・教育

9. 健康・福祉

10. 行政サービスの向上

これらのテーマについて、基本的な知識や最近の動向を押さえておくと、どんな課題が出ても対応しやすくなります。

過去問の例

ここでは、実際に出題された問題の例を2つ紹介します。

例1:東京都特別区Ⅰ類(2023年度)

「社会のデジタル化が進む中、行政サービスにおいてもデジタル技術の活用が求められています。デジタル化によって期待される効果と、推進にあたっての課題について述べた上で、特別区職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。」

例2:国家公務員一般職(2022年度)

「新型コロナウイルス感染症の流行を契機として、テレワークの導入が急速に進みました。テレワークの普及による社会や働き方の変化について論じた上で、行政として取り組むべき課題とその対応策について、あなたの考えを述べなさい。」

これらの問題を見ると、時事的なテーマが多いことがわかります。また、単に現状分析や課題を述べるだけでなく、公務員としてどう取り組むべきかを問う形式が多いのも特徴です。

過去問を分析する際は、以下の点に注目するといいでしょう。

・どのようなテーマが出題されているか

・どのような切り口で問われているか(現状分析、課題抽出、解決策など)

・求められる文字数や制限時間

・キーワードや表現の特徴

これらを踏まえて対策を立てることで、本番でも落ち着いて取り組めるはずです。

論文試験で失敗しないための注意点

ここまで論文の書き方や対策法を説明してきましたが、最後に論文試験で絶対にやってはいけないことをまとめておきます。これらの点に気をつければ、大きな失敗は避けられるはずです。

注意点1:テーマからズレた内容を書かない

問われていることに正確に答えていないと、どんなに文章が上手くても評価は下がってしまいます。問題文をよく読み、何が求められているのかを把握することが重要です。

注意点2:主観的な意見や感情的な表現を避ける

公務員の立場として、客観的かつ論理的な文章を心がけましょう。「私は〜だと思う」「〜すべきだ」といった強い主観や、「絶対に」「必ず」などの断定的な表現は避けるのが無難です。

注意点3:具体性のない抽象的な文章にしない

「〜が大切だ」「〜する必要がある」だけでは説得力に欠けます。なぜそう考えるのか、どのように実現するのかなど、具体的に説明することを心がけましょう。

注意点4:誤字脱字や文法ミスをしない

内容以前に、基本的な日本語能力が問われます。時間に余裕があれば必ず見直しをし、ケアレスミスを防ぎましょう。

注意点5:字数制限や時間制限を守る

字数が極端に足りない、または制限を大幅に超えている場合は減点対象になります。また、時間内に書き終えられないのも大きな減点要因です。普段の練習から、時間配分を意識することが大切です。

注意点6:読みにくい文字や雑な書き方をしない

採点者の印象も大切です。丁寧な文字で、読みやすく整った文章を心がけましょう。段落分けや、適度な改行も重要です。


これらの注意点を意識しながら論文を書くことで、大きな失敗は避けられるはずです。ただし、これらを全て完璧に守ろうとすると、かえって書けなくなってしまう可能性もあります。まずは「書く」ことを第一に、徐々に意識していくのがいいでしょう。

論文が苦手な方へ

どうしても論文が苦手…という方もいると思います。そんな方は、「最低限の足切りを回避する」くらいの仕上がりを目標にしてみてはどうでしょうか。

完璧を目指さず、とにかく最低限のラインをクリアすることを目標にすると、気持ちも楽になります。

もちろん、その場合は筆記や面接で点数を稼いで合格する必要はありますが、論文が苦痛すぎてどうにもならない場合には、こういった熱の入れ具合にメリハリをつける作戦も重要ですよね。

ぜひ検討してみてください。

ちなみに、僕の経験上だと、「とりあえず5本くらい書いてみる」という方法も結構効果があると感じました。

絶対書けない…と思っていたとしても、とにかく書く。

中学生の作文レベルの内容でもなんとか文字数制限の8割くらいの分量を書き切ることさえできれば、足切りは回避できる論文になりますからね。

というわけで論文が苦手すぎて絶望している皆さん、とりあえず今自分が持っている知識をフル活用して、5本くらい書いてみてください。きっと何か光が見えてくるはずです。

まとめ

ここまで、公務員試験の論文対策について詳しく解説してきました。いかがでしたか?

最初は「論文なんて書けない…」と思っていた人も、この記事を読んで少しは自信がついたのではないでしょうか。ですがこの記事を読んだからといって、それだけで「すぐに論文が上達する」というほど簡単なものではありません。コツコツと努力を重ねていくしかありませんね。

僕も公務員試験を受けた当初は、論文にかなり苦戦しました。論文のテキストに書かれている模範解答を見るたびに、「本当にこんな論文が書けるようになるのか?」と不安になったものです。

ですがこの記事で紹介したような対策法を実践し、何度も書く練習を重ねることで、最終的にはそれなりの論文を書けるまでになりました。皆さんにも、諦めずにチャレンジしてほしいと思います。

論文対策は、単に試験のためだけではありません。論理的に考え、わかりやすく表現する力は、公務員になってからも必ず役立ちます。ぜひ、この機会に論文力を磨いていってくださいね。

皆さんの論文対策が実を結び、志望の公務員試験に合格できることを心から応援しています!頑張ってください!

追伸

この記事が役に立ったと思った方は、SNSなどでシェアしていただけると嬉しいです。一人でも多くの方に、公務員試験のリアルな情報が届きますように!

また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。

僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。

「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。

過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次