こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
今回は公務員試験の教養試験で出題される「社会科学」について、効率的な勉強法や押さえるべきポイントを徹底解説していきます。
「社会科学って範囲が広すぎて、どこから手をつければいいか分からない…」
「専門試験を受けないけど、教養試験の社会科学はどう対策すればいいの?」
「スーパー過去問ゼミだけで社会科学の対策は十分?」
こんな疑問や不安を抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。
確かに、社会科学は公務員試験の中でも範囲が広く、学習量の多い科目です。特に専門試験を受験しない方にとっては、社会科学対策が合否を分ける重要なポイントになるかもしれません。
この記事では、僕の公務員試験受験経験をもとに、社会科学の効果的な勉強法や対策のコツを詳しく解説していきます。読み終わる頃には、社会科学への苦手意識が薄れ、効率的に得点アップを目指せるイメージがついているはずです。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
公務員試験における社会科学の位置づけ
まずは公務員試験での社会科学の位置づけについて確認しておきましょう。
出題数は試験によって異なり、例えば以下の通りです。
– 国家総合職試験:全30問中、知識分野全体で6問(自然・人文・社会・時事・情報を含む)
– 国家一般職試験・専門職試験:全30問中、知識分野全体で6問(自然・人文・社会・時事・情報を含む)
– 東京都:全40問中、社会科学で4〜5問程度
– 特別区:全40問中、社会科学で5問程度
– 地方上級(全国型):全50問中、社会科学で9〜11問程度
ここで重要なのは、国家公務員試験と地方公務員試験で社会科学の位置づけが大きく異なるという点です。国家公務員試験では、教養試験30問中知識分野で6問の出題ですが、このうち社会科学は1〜2問といったところでしょう。範囲が広い割に、配点が低いです。
一方、地方公務員試験では社会科学の出題数が多く、配点も高めです。
つまり、社会科学は公務員試験において以下の特徴があるというわけです。
1. ほぼすべての試験で出題される
2. 国家公務員試験では配点が低い
3. 地方公務員試験では比較的配点が高い
だからこそ、受験する試験種別によって対策の濃淡をつける必要があります。
社会科学の出題範囲と特徴
次に、社会科学の出題範囲と特徴について見ていきましょう。
社会科学の出題範囲は大きく分けて4つあります。
1. 政治
2. 法律
3. 経済
4. 社会
それぞれ以下が主な出題範囲となります。
政治
– 政治制度や政治原理:政治思想史、統治形態の分類、主要各国の政治制度など
– 選挙制度:政党の役割、選挙の基本原理、圧力団体など
– 行政関係:地方自治制度、官僚制度、財政など
– 国際関係:国連、国際社会、主要な条約など
法律
– 法学概論:法源、法の解釈、法律の分類など
– 憲法:基本的人権、統治機構
– 民法・刑法・行政法など:民法全体、刑法の基本原理、行政法総論など
経済
– ミクロ経済:需要・供給曲線、消費者・生産者行動、市場など
– マクロ経済:国民所得の決定、経済政策、金融政策、インフレなど
– 財政:財政の機能、租税制度など
– 経済事情:経済史、世界の通貨、貿易体制、経済用語など
社会
– 社会学・心理学:社会学史、社会学の理論、心理学概論など
– 社会事情:労働問題、社会保障、科学の進歩、環境問題など
社会科学の特徴として、他の法律科目と比べて以下の点が挙げられます。
1. 範囲が膨大
2. 時事問題との関連が深い
3. 専門試験と重複する内容が多い
これらの特徴から、社会科学は他の法律科目に比べて学習が難しいと感じる人も多いです。ただし、出題傾向はある程度決まっているので、重要な分野を押さえれば十分に高得点を狙えます。
国家公務員試験と地方公務員試験の違い
ここで重要なのは、国家公務員試験と地方公務員試験で社会科学の対策方法が大きく異なるという点です。
国家公務員試験の場合
先ほども触れた通り、国家公務員試験では、社会科学の出題数が非常に少ないです。教養試験30問中、知識分野全体で6問しか出題されません。このうち、社会科学は1〜2問程度でしょう。つまり、範囲が広い割に配点が低いです。
そのため、国家公務員試験を目指す場合は、社会科学をほぼ捨て科目にしても構いません。むしろ、時事問題対策に力を入れるべきです。国家公務員試験では「自然・人文・社会に関する時事」が出題範囲となっているので、時事対策をしっかりやっておけば十分です。
地方公務員試験の場合
一方、地方公務員試験では社会科学の出題数が多く、配点も高めです。例えば、地方上級(全国型)では9〜11問も出題されます。そのため、地方公務員試験を目指す場合は、社会科学の対策をしっかりやる必要があります。
社会科学の効率的な勉強法【5つのステップ】
では、実際に社会科学を効率的に攻略していく方法を解説します。ただし、ここでの方法は主に地方公務員試験を想定しています。国家公務員試験を目指す場合は、この部分はスキップして、時事問題対策に時間を割いてください。
STEP1:全体像を把握する
まずは社会科学の全体像を把握することから始めましょう。社会科学がどんな構成になっているのか、どんな内容が含まれているのかを大まかに理解します。
この段階では細かい知識を覚える必要はありません。スーパー過去問ゼミの目次を眺めたり、概説を読んだりするだけでOKです。
STEP2:基本的な知識をインプットする
次に、基本的な知識をインプットしていきます。ここでは、重要な概念や制度について学習します。
スーパー過去問ゼミの問題を解きながら、解説をしっかり読んで理解を深めていきましょう。
STEP3:過去問を解く
基本的な知識が身についたら、実際の過去問を解いていきます。この段階では、時間を計って本番と同じ条件で解くようにしましょう。
解答後は、間違えた問題や自信がなかった問題を中心に、解説をしっかり読み込みます。なぜその解答になるのか、どういう思考プロセスで解くのかを理解することが大切です。
STEP4:弱点を潰す
過去問を解いていく中で、自分の弱点が見えてくるはずです。苦手な分野や間違いやすいポイントをリストアップして、集中的に勉強しましょう。
再度スーパー過去問ゼミに戻って、弱点分野を重点的に学習します。
STEP5:繰り返し復習する
最後に、学習した内容を定期的に復習していきます。特に重要な概念や制度は、何度も繰り返し見直すことで確実に記憶に定着させましょう。
復習のコツは、短時間でも良いので頻繁に行うことです。例えば、1日10分でも良いので毎日復習の時間を作るようにしましょう。
重要なのは、社会科学は範囲が広いのに出題数がそこまで多くないため、深入りは禁物だということです。
何度も言いますが、重要度の高い他の科目(数的処理や文章理解など)に時間を割くべきです。社会科学にあまり時間をかけすぎないように注意しましょう。
社会科学のおすすめ参考書・問題集
社会科学の勉強には、適切な参考書や問題集を選ぶことも重要です。ここでは、僕が実際に使って効果的だった教材を紹介します。
おすすめの参考書・問題集は以下です。
『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 社会科学』
これ1冊で社会科学の対策がほぼ完結します。豊富な過去問と丁寧な解説が魅力で、重要度も明記されているので、効率的に学習できます。
スーパー過去問ゼミの特徴は以下の通りです。
1. 過去問の収録数が豊富
最新の出題傾向を反映した問題が多数収録されています。
2. 解説が非常に詳しい
単に答えを示すだけでなく、なぜその解答になるのか、どういう思考過程で導き出すのかが丁寧に説明されています。
3. 各項目の重要度が明記されている
試験での出題頻度や重要度が明確に示されているので、効率的に学習を進められます。
4. 応用力が身につく
基本問題だけでなく、応用問題も収録されているので、本番で初見の問題にも対応できる力が養えます。
独学だけでは理解が難しいと感じたときは、通信講座の利用を検討してみるのもいいでしょう。
通信講座のメリットは以下の通りです。
– 専門家による丁寧な解説が聞ける
– 質問ができるので疑問点をすぐに解決できる
– 隙間時間を活用して効率的に勉強できる
– 予備校に通うよりも安く済む
どの科目にも言えることですが、難しいと感じた科目を独学でやり続けるのは効率が悪くなりがちですし、何より苦痛が大きいので挫折につながりかねません。
少しお金をかけて通信講座を受講した方が、時間効率の面でもメンタル的な面でもメリットが大きいといえます。
公務員になってしまえば、いくらでも元は取れますからね。
時事問題対策の重要性
社会科学の学習において、時事問題対策は非常に重要です。特に国家公務員試験では、「自然・人文・社会に関する時事」が出題範囲となっているため、時事対策をしっかりやっておく必要があります。
時事問題対策には、「速攻の時事」という参考書がおすすめです。この本は毎年1月下旬頃に最新版が発売されるので、それを買って勉強するようにしましょう。
「速攻の時事」の特徴は以下の通りです。
1. コンパクトにまとまっている
2. 重要度が明記されている
3. 過去問が掲載されている
実際に公務員試験の会場では、「速攻の時事」を試験開始の直前まで読んでいる人が多くいたんです。それだけ最後の詰め込みに使われる信頼度の高い教材だということですね。
実際の試験でも「速攻の時事」で学んだ内容が結構出題されました。
よくある質問(FAQ)
最後に、社会科学の勉強に関してよくある質問とその回答をまとめておきます。
Q1. 社会科学は捨て科目にしてもいいですか?
A1. 国家公務員試験を目指す場合は、社会科学をほぼ捨て科目にして構いません。むしろ、時事問題対策に力を入れるべきです。一方、地方公務員試験など社会科学の出題数が多い試験を受ける場合は、完全に捨てるのではなく、スーパー過去問ゼミを使って基本的な対策はしておきましょう。
Q2. 社会科学の勉強にはどのくらいの期間が必要ですか?
A2. 国家公務員試験なら時事問題対策に集中し、社会科学自体の勉強期間は最小限で構いません。その他の試験でも、1ヶ月程度でスーパー過去問ゼミを一通り終わらせるくらいで十分です。深入りせずに、効率的に基本を押さえることが大切です。
Q3. スーパー過去問ゼミだけで社会科学の対策は十分ですか?
A3. はい、十分です。スーパー過去問ゼミは出題傾向を徹底分析して作られた教材なので、これを一通りやれば基本的な対策としては十分です。深入りせずに、この1冊をしっかり仕上げることに集中しましょう。
Q4. 社会科学と時事問題の対策、どちらを優先すべきですか?
A4. 国家公務員試験なら断然、時事問題対策を優先すべきです。「速攻の時事」を使って、効率的に重要なトピックを押さえましょう。その他の試験でも、時事問題対策は重要です。社会科学の基本をスーパー過去問ゼミで押さえつつ、時事問題対策もしっかりやることをおすすめします。
Q5. 社会科学の勉強法で最も効率が良いのは何ですか?
A5. 最も効率が良いのは、スーパー過去問ゼミを使って過去問を解きながら基本を押さえていく方法です。ただし、深入りはせず、1周か2周程度で終わらせましょう。そして残りの時間は、他の重要科目や時事問題対策に充てるのが効果的です。
Q6. 社会科学の勉強のモチベーションが上がりません。どうすればいいですか?
A6. 公務員試験は長期戦なので、やる気が出ないときもあります。
やる気が出ない、モチベーションが上がらないときの対処法は、以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、公務員試験における社会科学の攻略法について解説してきました。重要なポイントをまとめます。
1. 国家公務員試験と地方公務員試験で社会科学の位置づけが大きく異なる
2. 国家公務員試験では社会科学をほぼ捨て科目にし、時事問題対策に注力する
3. 地方公務員試験など社会科学の出題数が多い試験では、基本的な対策は必要
4. スーパー過去問ゼミを使って効率的に基本を押さえる(深入りはNG)
5. 時事問題対策には「速攻の時事」が非常に有効
社会科学は範囲が広く、一見すると学習量が多い科目に思えます。しかし、実際には試験種別によって対策方法を大きく変える必要があります。
国家公務員試験では、社会科学にあまり時間をかけず、むしろ時事問題対策に力を入れるべきです。「速攻の時事」は試験直前まで活用でき、実際の試験でもかなり役立ちます。
一方、地方公務員試験など社会科学の出題が多い試験では、ある程度の対策は必要です。ただし、ここでも深入りは禁物。スーパー過去問ゼミを1〜2周するくらいで基本を押さえ、それ以上の時間は他の重要科目に充てましょう。
重要なのは、効率的な学習方法を選ぶことです。スーパー過去問ゼミは、出題傾向を分析して作られた教材なので、これ一冊でほぼ対策が完結します。ただし、通信講座などを併用して理解を深めるのも一案です。
また、時事問題対策の重要性は強調しておきたいポイントです。特に国家公務員試験では、時事問題対策が社会科学の対策も兼ねることができます。試験会場で多くの人が「速攻の時事」を読んでいるのは、それだけ信頼性の高い教材だからです。
この記事で紹介した方法を参考に、効率的な学習を進めていけば、必ず結果はついてきます。社会科学を得点源にできれば、公務員試験合格への大きな一歩となるはずです。
みなさんの頑張りが実を結び、公務員試験に合格されることを心から願っています。がんばってください!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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