こんにちは、元公務員のまさちゃんです!
今回は公務員試験の教養試験で必ず出題される「人文科学」について、効率的な勉強法や押さえるべきポイントを徹底解説していきます。
「人文科学って範囲が広すぎて、どこから手をつければいいか分からない…」
「日本史・世界史・地理、全部やらなきゃダメなの?」
「スーパー過去問ゼミだけで人文科学の対策は十分?」
こんな疑問や不安を抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。
確かに、人文科学は公務員試験の中でも範囲が広く、学習量の多い科目です。特に理系出身の方にとっては、苦手意識を持ちやすい分野かもしれません。
この記事では、僕の公務員試験受験経験をもとに、人文科学の効果的な勉強法や対策のコツを詳しく解説していきます。読み終わる頃には、人文科学への苦手意識が薄れ、効率的に得点アップを目指せるイメージがついているはずです。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
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公務員試験における人文科学の位置づけ
まずは公務員試験での人文科学の位置づけについて確認しておきましょう。
人文科学は、ほとんどの公務員試験で必ず出題される科目です。出題数は試験によって異なりますが、例えば以下のようになっています。
– 国家総合職試験:全30問中、知識分野全体で6問(自然・人文・社会・時事・情報を含む)
– 国家一般職試験:全30問中、知識分野全体で6問(自然・人文・社会・時事・情報を含む)
– 東京都:全40問中、人文科学で4問程度
– 特別区:全40問中、人文科学で4問程度
– 地方上級(全国型):全50問中、人文科学で6〜7問程度
ここで注目すべきは、国家公務員試験と地方公務員試験で人文科学の比重が異なるという点です。国家公務員試験では人文科学の出題数が少ないのに対し、地方公務員試験では比較的多くなっています。
つまり、人文科学は公務員試験において以下の特徴があるわけです。
1. ほぼすべての試験で出題される
2. 国家公務員試験では配点が低め
3. 地方公務員試験では比較的配点が高い
このため、受験する試験種別によって対策の濃淡をつける必要があります。
人文科学の出題範囲と特徴
次に、人文科学の出題範囲と特徴について見ていきましょう。
人文科学の出題範囲は大きく分けて5つあります。
1. 日本史
2. 世界史
3. 地理
4. 思想
5. 文芸
それぞれの主な出題範囲は以下の通りです。
日本史
– 古代から近現代までの通史
– 政治史、経済史、文化史
– 特に近現代史が重要
世界史
– 古代文明から現代までの通史
– ヨーロッパ史、アジア史、アメリカ史
– 特に近現代史と国際関係が重要
地理
– 自然地理(地形、気候、植生など)
– 人文地理(人口、産業、都市など)
– 地誌(日本地誌、世界地誌)
思想
– 東洋思想(儒教、仏教など)
– 西洋思想(古代ギリシャから現代まで)
– 日本の思想
文芸
– 日本文学史
– 世界文学史
– 芸術(美術、音楽など)
人文科学の特徴として、以下の点が挙げられます。
1. 範囲が広大
2. 暗記事項が多い
3. 高校で学んだ内容がベース
4. 時事問題と関連する部分がある
これらの特徴から、人文科学は他の科目に比べて学習が難しいと感じる人も多いでしょう。しかし、出題傾向はある程度決まっているので、重要な分野を押さえれば十分に高得点を狙えます。
国家公務員試験と地方公務員試験の違い
ここで重要なのは、国家公務員試験と地方公務員試験で人文科学の対策方法が大きく異なるという点です。
国家公務員試験の場合
国家公務員試験では、人文科学の出題数が非常に少ないです。教養試験30問中、知識分野全体で6問しか出題されません。このうち、人文科学は1〜2問程度でしょう。つまり、範囲が広い割に配点が低いです。
そのため、国家公務員試験を目指す場合は、人文科学に多くの時間を割く必要はありません。むしろ、数的処理や文章理解などの配点の高い科目に時間を割くべきです。捨てる選択肢も検討しましょう。
捨て科目については以下の記事にまとめているので、こちらも参考にしてみてください。
地方公務員試験の場合
一方、地方公務員試験では人文科学の出題数が多く、配点も高めです。例えば、地方上級(全国型)では6〜7問も出題されます。そのため、地方公務員試験を目指す場合は、人文科学の対策をしっかりやる必要があります。
人文科学の効率的な勉強法【5つのステップ】
では、実際に人文科学を効率的に攻略していく方法を解説します。以下の5つのステップで学習を進めていきましょう。
STEP1:全体像を把握する
まずは人文科学の全体像を把握することから始めましょう。各分野(日本史・世界史・地理・思想・文芸)がどんな内容で構成されているのか、大まかに理解します。
この段階では細かい知識を覚える必要はありません。スーパー過去問ゼミの目次を眺めたり、概説を読んだりするだけでOKです。
STEP2:基本的な知識をインプットする
次に、基本的な知識をインプットしていきます。ここでは、重要な出来事や概念について学習します。
スーパー過去問ゼミの問題を解きながら、解説をしっかり読んで理解を深めていきましょう。この段階では、正解不正解にこだわらず、知識の習得を重視します。
STEP3:過去問を解く
基本的な知識が身についたら、実際の過去問を解いていきます。この段階では、時間を計って本番と同じ条件で解くようにしましょう。
解答後は、間違えた問題や自信がなかった問題を中心に、解説をしっかり読み込みます。なぜその解答になるのか、どういう思考プロセスで解くのかを理解することが大切です。
STEP4:弱点を潰す
過去問を解いていく中で、自分の弱点が見えてくるはずです。苦手な分野や間違いやすいポイントをリストアップして、集中的に勉強しましょう。
再度スーパー過去問ゼミに戻って、弱点分野を重点的に学習します。
STEP5:繰り返し復習する
最後に、学習した内容を定期的に復習していきます。特に重要な出来事や概念は、何度も繰り返し見直すことで確実に記憶に定着させましょう。
復習のコツは、短時間でも良いので頻繁に行うことです。例えば、1日10分でも良いので毎日復習の時間を作るようにしましょう。
これらのステップを繰り返し行うことで、効率的に人文科学の対策ができます。ただし、人文科学は範囲が広いため、深入りしすぎないよう注意しましょう。重要度の高い他の科目(数的処理や文章理解など)にも十分な時間を割く必要があります。
人文科学のおすすめ参考書・問題集
人文科学の勉強には、適切な参考書や問題集を選ぶことが重要です。僕がおすすめするのは『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 人文科学』です。
この教材の特徴は以下の通りです。
1. 豊富な過去問
2. 詳細な解説
3. 重要度の明記
4. 効率的な学習が可能
スーパー過去問ゼミ1冊で人文科学の対策はほぼ完結します。
独学だけでは理解が難しいと感じたときは、通信講座の利用を検討してみるのもいいでしょう。
通信講座のメリットは以下の通りです。
– 専門家による丁寧な解説が聞ける
– 質問ができるので疑問点をすぐに解決できる
– 隙間時間を活用して効率的に勉強できる
– 予備校に通うよりも安く済む
どの科目にも言えることですが、難しいと感じた科目を独学でやり続けるのは効率が悪くなりがちですし、何より苦痛が大きいので挫折につながりかねません。
少しお金をかけて通信講座を受講した方が、時間効率の面でもメンタル的な面でもメリットが大きいといえます。
公務員になってしまえば、いくらでも元は取れますからね。
時事問題対策の重要性
人文科学の学習において、時事問題対策も忘れてはいけません。特に国家公務員試験では、「自然・人文・社会に関する時事」が出題範囲となっているため、時事対策は重要です。
時事問題は、日本史や世界史の最新の出来事として出題されることもあれば、地理的な要素を含む国際情勢として出題されることもあります。
時事問題対策には、「速攻の時事」という参考書がおすすめです。毎年1月下旬頃に最新版が発売されるので、それを使って学習しましょう。
時事問題対策のコツは、ニュースを単に見るだけでなく、その背景や影響まで考えることです。人文科学の知識と結びつけて理解することで、より深い理解につながります。
よくある質問(FAQ)
最後に、人文科学の勉強に関してよくある質問とその回答をまとめておきます。
Q1. 人文科学は捨て科目にしてもいいですか?
A1. 国家公務員試験を目指す場合は、人文科学をほぼ捨て科目にして構いません。むしろ、数的処理や文章理解などの配点の高い科目に時間を割くべきです。一方、地方公務員試験など人文科学の出題数が多い試験を受ける場合は、完全に捨てるのではなく、スーパー過去問ゼミを使って基本的な対策はしておきましょう。
Q2. 人文科学の勉強にはどのくらいの期間が必要ですか?
A2. 国家公務員試験なら最小限の対策で構いません。その他の試験でも、1ヶ月程度でスーパー過去問ゼミを一通り終わらせるくらいで十分です。深入りせずに、効率的に基本を押さえることが大切です。
Q3. スーパー過去問ゼミだけで人文科学の対策は十分ですか?
A3. はい、十分です。スーパー過去問ゼミは出題傾向を徹底分析して作られた教材なので、これを一通りやれば基本的な対策としては十分です。深入りせずに、この1冊をしっかり仕上げることに集中しましょう。
Q4. 高校で日本史・世界史・地理を履修していませんでしたが大丈夫ですか?
A4. 心配ありません。公務員試験の人文科学は、高校で学ぶ内容がベースになっていますが、スーパー過去問ゼミを使えば一から学習できます。ただし、全く知識がない状態からのスタートなので、他の受験生より時間がかかる可能性はあります。早めに対策を始めましょう。
Q5. 人文科学の勉強法で最も効率が良いのは何ですか?
A5. 最も効率が良いのは、スーパー過去問ゼミを使って過去問を解きながら基本を押さえていく方法です。ただし、深入りはせず、1周か2周程度で終わらせましょう。そして残りの時間は、他の重要科目の対策に充てるのが効果的です。
Q6. 人文科学は暗記が多くて苦手です。どうすればいいですか?
A6. 確かに人文科学は暗記事項が多いですが、ただ闇雑に暗記するのではなく、出来事や概念の関連性を理解しながら学習すると効果的です。また、図や表を使ってまとめたり、自分の言葉で説明してみたりすると理解が深まります。それでも難しいと感じたら、通信講座の利用を検討してみるのもいいでしょう。
Q7. 人文科学の勉強のモチベーションが上がりません。どうすればいいですか?
A7. 公務員試験は長期戦なので、やる気が出ないときもあります。
やる気が出ない、モチベーションが上がらないときの対処法は、以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、公務員試験における人文科学の攻略法について詳しく解説してきました。重要なポイントを再度おさらいしましょう。
1. 人文科学は試験種別によって重要度が大きく異なる
2. 国家公務員試験では他の重要科目を優先し、人文科学は最小限の対策でOK
3. 地方公務員試験では人文科学の基本的な対策が必要
4. スーパー過去問ゼミを活用し、効率的に基本事項を押さえる
5. 時事問題対策も忘れずに行う
人文科学は一見すると範囲が広大で、学習量が膨大に思えるかもしれません。しかし、実際には試験の種類に応じて戦略的に対策を立てることが可能です。
国家公務員試験を受験する場合、人文科学にはあまり時間をかけず、数的処理や文章理解といった得点力の高い科目に注力するのがベストです。
一方、地方公務員試験では人文科学の出題が多いため、ある程度の対策は必要になってきます。とはいえ、全てを完璧にする必要はありません。スーパー過去問ゼミを1〜2周して基本を抑え、残りの時間は他の重要科目の学習に充てるのが効果的です。
また、時事問題対策の重要性も忘れてはいけません。「速攻の時事」を活用しつつ、日々のニュースにも気を配ることで、人文科学の知識を現代的な文脈で理解できるようになります。
効率的な学習方法を選び、コツコツと継続して勉強を進めていけば、必ず結果はついてきます。人文科学で安定した得点ができれば、公務員試験合格への大きな後押しとなるはずです。
皆さんの努力が実を結び、公務員試験に合格されることを心から応援しています。頑張ってください!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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