こんにちは、元公務員のまさちゃんです。
今回は公務員試験の中でも特に重要な科目である「数的処理」について、徹底的に解説していきます。
「数的処理って何?難しそう…」
「数学苦手だから無理かも…」
「どうやって勉強すればいいの?」
こんな悩みを抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。
確かに数的処理は、公務員試験の中でも特に重要視される科目です。出題数が多く、配点も高いため、ここでの得点が合否を大きく左右します。
ですが心配はいりません。数的処理は、正しい対策方法さえ知れば、誰でも得点源にすることができます。
僕自身、受験勉強を始めた当初は数的処理の広範囲な出題分野に戸惑いましたが、効率的な勉強法を見つけてからは着実に力をつけていくことができました。そして実際、本番でも高得点を取ることができました。
この記事では、そんな僕の経験をもとに、数的処理の効果的な対策法を詳しく解説していきます。これを読めば、あなたも数的処理を得点源にできるはずです!
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そもそも数的処理って何?
数的処理は、公務員試験の教養試験(基礎能力試験)で出題される科目の1つです。数学的な思考力や処理能力を問う問題が中心となっています。
具体的には、以下の4つの分野に分けられます。
1. 数的推理
2. 判断推理
3. 空間把握
4. 資料解釈
これらの分野について、順番に見ていきましょう。
数的推理:
数的推理は、数字や数式を使った問題解決能力を問う分野です。数列や確率、速さ・距離・時間の計算など、様々なタイプの問題が出題されます。
判断推理:
判断推理は、与えられた条件から論理的に推論する能力を問う分野です。命題や対応関係、順序関係などの問題が中心となります。
空間把握:
空間把握は、図形や立体の性質を理解し、頭の中でイメージする能力を問う分野です。展開図や切断面、立体の構成などの問題が出題されます。
資料解釈:
資料解釈は、グラフや表から必要な情報を読み取り、分析する能力を問う分野です。実数や増加率、構成比など、様々な角度から資料を読み解く問題が出題されます。
これらの分野は、一見すると難しそうに感じるかもしれません。ですが、基本的な解法パターンを押さえれば、誰でも解けるようになります。後ほど、具体的な勉強法を詳しく解説しますね。
なぜ数的処理が重要なの?
数的処理が公務員試験で重要視される理由は、主に以下の3つです。
1. 出題数が多い
2. ほぼ全ての試験で必須科目として課される
3. 他の受験生との差がつきやすい
まず、出題数についてです。教養試験全体の30〜50%を数的処理が占めています。具体的な例を見てみましょう。
・国家一般職:全30問中14問
・国家専門職(国税専門官など):全30問中14問
・東京都Ⅰ類B:全40問中16問
・特別区Ⅰ類:全40問中19問
・地方上級(全国型):全50問中16問
このように、どの試験でも数的処理は非常に大きな割合を占めています。これだけ多くの問題が出題されるということは、数的処理の得点が合否を大きく左右するということですね。
次に、数的処理はほぼ全ての公務員試験で必須科目として課されています。国家公務員試験はもちろん、地方上級試験や市役所試験など、どの試験区分でも避けて通ることはできません。つまり、公務員を目指す上で、数的処理対策は避けられないということです。
最後に、他の受験生との差別化です。数的処理は、暗記だけでは対応できない科目です。そのため、しっかりと対策をしている受験生とそうでない受験生の間で、大きな点数差がつきやすい科目です。つまり、数的処理で高得点を取れれば、合格への近道になるということですね。
「えー、そんなに重要なの?」と思った方もいるかもしれません。ですが心配は無用です。これから解説する勉強法を実践すれば、誰でも数的処理を得点源にすることができますよ。
数的処理の出題形式と頻出分野
数的処理の問題は、基本的に5択の選択式で出題されます。制限時間は1問あたり3〜4分程度ですが、問題によって難易度は様々です。
では、各分野の頻出テーマを見ていきましょう。
数的推理:
・数列
・約数・倍数
・確率
・速さ・距離・時間
・濃度
・平均・和・差
判断推理:
・命題
・対応関係
・順序関係
・位置関係
・組合せ・数量関係
空間把握:
・展開図
・立体の切断
・回転体
・投影図
資料解釈:
・実数の資料
・指数の資料
・構成比の資料
・増加率の資料
これらのテーマは、毎年高い頻度で出題されています。特に、数的推理の「確率」と「速さ・距離・時間」、判断推理の「命題」と「対応関係」は、ほぼ毎回出題されると言っても過言ではありません。
「うわ〜、テーマが多すぎる!」と思った方もいるかもしれません。確かに、一見すると範囲が広く感じますよね。ですが、実は各テーマには定番の解法パターンがあるんです。これらのパターンを押さえていけば、どんな問題にも対応できるようになります。
数的処理の勉強法【基礎固めから実践まで】
では、いよいよ具体的な勉強法に入っていきましょう。数的処理の勉強は、以下の3ステップで進めるのがおすすめです。
Step1:基礎知識のインプット
Step2:解法パターンの習得
Step3:実践演習
それぞれのステップについて、詳しく見ていきます。
Step1:基礎知識のインプット
まずは、数的処理に必要な基礎知識をしっかりと身につけましょう。具体的には、以下のような内容です。
・四則演算(足し算、引き算、掛け算、割り算)
・分数・小数の計算
・比・割合の考え方
・面積・体積の公式
・確率の基本
これらは、中学校までの数学で学習する内容がほとんどです。「えっ、そんな基本的なことから?」と思うかもしれません。ですがこの基礎をしっかり固めることで、後の応用問題への対応力が格段に上がります。
基礎知識の学習には、「スーパー過去問ゼミ 数的推理」がおすすめです。数的処理に必要な基礎知識がコンパクトにまとめられています。
Step2:解法パターンの習得
基礎知識を固めたら、次は各テーマの解法パターンを習得していきます。これが数的処理攻略の最大のポイントです。
例えば、数列の問題には「等差数列」「等比数列」「階差数列」など、いくつかの定番パターンがあります。これらのパターンを覚えておけば、ほとんどの数列問題に対応できます。
ここでも、「スーパー過去問ゼミ」シリーズが最適です。各テーマごとに典型的な問題と詳しい解説が載っているので、パターンを効率よく学べます。
具体的な勉強の進め方としては、以下のようになります。
1. テーマごとに解説を読む
2. 例題を自分で解いてみる
3. 解説を見て、解法パターンを確認する
4. 類題を解いて、パターンの定着を図る
この流れを各テーマで繰り返していくことで、解法パターンが自然と身についていきます。
Step3:実践演習
解法パターンを習得したら、いよいよ実践演習です。ここでは、本番を想定した問題演習を行います。
具体的には、以下のような流れで進めていきます。
1. 時間を計って問題を解く
2. 解答・解説を確認する
3. 間違えた問題や時間がかかった問題をチェックする
4. 弱点を復習する
とはいえこれも、、「スーパー過去問ゼミ」の過去問を活用すればOKです。実際の出題レベルの問題に触れることで、本番への対応力が養えます。
ここで重要なのは、単に問題を解くだけでなく、しっかりと復習することです。特に間違えた問題は、なぜ間違えたのか、どうすれば正解にたどり着けたのかを丁寧に分析しましょう。この復習のプロセスが、実力アップの鍵となります。
数的処理のおすすめの参考書・問題集
数的処理の勉強には、良質な参考書・問題集を使うことが重要です。ここでは、僕が実際に使って効果を実感した教材を紹介します。もはや先に結論は言ってしまいますが…
【スーパー過去問ゼミシリーズ】
・「スーパー過去問ゼミ 数的推理」
・「スーパー過去問ゼミ 判断推理」(空間把握を含む)
・「スーパー過去問ゼミ 文章理解・資料解釈」
このシリーズは、数的処理対策の決定版と言っても過言ではありません。以下の点が特に優れています。
1. 豊富な過去問:実際の試験で出題された問題が多数収録されています。
2. 詳細な解説:解法のポイントや考え方が丁寧に解説されています。
3. 難易度別の構成:基礎〜応用まで、段階的に学習を進められます。
4. 出題傾向の分析:頻出テーマや最新の傾向がわかりやすくまとめられています。
特に解説が秀逸で、「なぜそうなるのか」という疑問に丁寧に答えてくれます。これにより、単なる暗記ではなく、本質的な理解が深まります。
僕自身、この「スーパー過去問ゼミ」を使って勉強したことで、数的処理の得点を大きく伸ばすことができました。特に、解法パターンの習得と実践演習の段階で、この教材は非常に役立ちます。
ただし、注意点として、この教材はかなりボリュームがあります。全ての問題を解こうとすると、膨大な時間がかかってしまいます。そのため、重要度や自分の苦手分野を考慮しながら、効率的に活用することが大切です。
通信講座の活用も検討しよう
ここまで、独学での勉強法を中心に解説してきました。ですがより効率的に学習を進めたい場合は、通信講座の活用もおすすめです。
通信講座のメリットは主に以下の3点です。
1. 体系的なカリキュラム:効率的な学習順序が組まれています。
2. 質問対応:疑問点をすぐに解決できます。
3. モチベーション維持:定期的な課題や模試で、学習ペースを保てます。
特に数的処理のような難関科目では、独学だけでは限界を感じることもあります。そんなときに、専門家のサポートがあると心強いですよね。
通信講座を利用する場合は、以下の点に注意して選びましょう。
・講義の質:サンプル講義などで、わかりやすさをチェック
・教材の充実度:過去問や演習問題が十分にあるか確認
・サポート体制:質問対応の方法や頻度をチェック
・料金:予算に見合っているか検討
ただし、通信講座を利用する場合でも、「スーパー過去問ゼミ」は併用することをおすすめします。実践的な問題演習には、やはり「スーパー過去問ゼミ」が最適です。通信講座と「スーパー過去問ゼミ」を組み合わせることで、より効果的な学習が可能になります。
本番で高得点を取るコツ
ここまで勉強法を解説してきましたが、最後に本番での得点アップのコツをお伝えします。
1. 時間配分を意識する
数的処理は時間との戦いです。1問あたり3〜4分という制限時間を意識しながら解答していきましょう。難問にこだわりすぎて時間を浪費するのは避けましょう。
2. 解ける問題から手をつける
全ての問題を順番に解く必要はありません。まずは解ける問題、得意な分野から手をつけていきましょう。これにより、確実に得点を重ねていけます。
3. 消去法を活用する
完全に解けなくても、明らかに間違っている選択肢を消していくことで、正解にたどり着ける可能性が高まります。
4. 概算を活用する
細かい計算に時間をかけすぎないよう、概算で答えを絞り込む技術も身につけておきましょう。特に資料解釈では、この力が重要です。
5. 最後まであきらめない
たとえ難しい問題に出くわしても、諦めずに最後まで粘り強く取り組みましょう。1問でも多く解けるよう、集中力を切らさないことが大切です。
これらのコツを意識しながら本番に臨むことで、より高い得点を狙うことができます。
よくある質問(FAQ)
ここでは、数的処理に関してよく寄せられる質問にお答えします。
Q1. 数学が苦手でも数的処理は対策できますか?
A1. はい、できます。数的処理に必要な数学の知識は、中学校レベルがほとんどです。基礎からしっかり学習すれば、誰でも対策可能です。
Q2. 数的処理の勉強はいつから始めるべきですか?
A2. できるだけ早く始めることをおすすめします。特に、試験の1年前からは本格的に取り組むのが理想的です。数的処理は短期間での対策が難しいので、時間をかけて少しずつ力をつけていくのが効果的です。
Q3. 暗記は必要ですか?
A3. ある程度の暗記は必要です。特に、公式や解法パターンは覚えておくと解答スピードが上がります。ただし、単純な丸暗記ではなく、理解を伴った暗記を心がけましょう。
Q4. 模試は受けた方がいいですか?
A4. はい、できるだけ受けることをおすすめします。模試を通じて、自分の実力を客観的に把握できます。また、本番と同じ形式で問題を解く経験を積むことで、試験への慣れも身につきます。
Q5. 数的処理の勉強のモチベーションが上がりません。どうすればいいですか?
A5. 公務員試験は長期戦なので、やる気が出ないときもあります。
やる気が出ない、モチベーションが上がらないときの対処法は、以下の記事にまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
ここまで、数的処理の対策法について詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめておきます。
1. 数的処理は公務員試験の中でも特に重要な科目
2. 基礎知識の習得→解法パターンの理解→実践演習の順で学習を進める
3. 「スーパー過去問ゼミ」を中心に、効率的な学習を心がける
4. 必要に応じて通信講座も活用する
5. 本番では時間配分を意識し、解ける問題から確実に得点を重ねる
数的処理は確かに多くの受験生が苦手意識を持つ科目です。ですが正しい方法で対策すれば、誰でも得点源にすることができます。この記事で紹介した方法を参考に、着実に力をつけていってください。
最初は「こんなの難しすぎる…」と思うかもしれません。ですが諦めずに続けていけば、必ず結果はついてきます。僕自身、元々数学は得意でしたが、公務員試験の数的処理は範囲が広く、最初は戸惑いました。ですが、この記事で紹介したような方法で効率的に勉強することで、確実に得点源にすることができました。だからこそ、皆さんにも同じことができると確信しています。
数的処理が苦手な人も得意な人も、この科目での高得点が合格への大きな一歩となります。公務員試験合格を目指すみなさん、一緒に頑張っていきましょう!応援しています!
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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