こんにちは、元公務員のまさちゃんです。
今回は公務員試験の行政法について、効率的な勉強法や押さえるべきポイントを徹底解説していきます。
「行政法って他の法律科目と違って難しそう…」
「独学で行政法の勉強って可能なの?」
「行政法の参考書や問題集、どれを選べばいいんだろう?」
こんな疑問や不安を抱えている受験生の方も多いのではないでしょうか。
確かに、行政法は公務員試験の中でも難しい科目の1つです。普段の生活であまり馴染みがない法律ばかりですし、用語も難しいものが多いですよね。
ですが適切な方法で効率よく勉強すれば、行政法は十分に攻略可能です。
僕は公務員試験を受けたとき、行政法で高得点を取ることができ、無事に合格を勝ち取りました。その経験を踏まえて、独学でも効率よく点数アップできる方法をお伝えしていきます。
この記事を読めば、行政法への苦手意識が薄れ、効率的に得点アップを目指せるはずです。それでは、さっそく本題に入っていきましょう!
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公務員試験における行政法の位置づけ
まずは公務員試験での行政法の位置づけについて確認しておきましょう。
行政法は、ほとんどの公務員試験で必ず出題される重要科目です。国家公務員試験はもちろん、地方上級や市役所など、ほぼすべての試験で行政法の知識が問われます。
具体的な出題数を見てみると以下の通りです。
・国家総合職: 12問/80問中(法律区分)
・国家一般職: 5問/40問中
・特別区: 5問/40問中
・地方上級(全国型): 5問/40問中
このように、専門試験全体の約10〜15%を占める重要科目となっています。
さらに行政法は、教養試験の政治・経済分野でも関連問題が出題されることがあります。つまり、行政法の知識は一石二鹿で活用できるコスパの良い科目とも言えます。
まとめると、行政法は公務員試験において以下の特徴があるというわけです。
1. ほぼすべての試験で必須
2. 配点が比較的高い
3. 教養試験でも使える知識が身につく
だからこそ、効率的に高得点を狙える行政法は、公務員試験突破の強い味方になります。
行政法の出題範囲と特徴
次に、行政法の出題範囲と特徴について見ていきましょう。
行政法の出題範囲は大きく分けて3つあります。
1. 組織法
2. 作用法
3. 救済法
それぞれ以下が主な出題範囲となります。
組織法
・国家行政組織法
・内閣法
・地方自治法
作用法
・行政行為
・行政立法
・行政計画
・行政指導
・行政契約
・行政上の強制執行
・行政手続法
救済法
・行政不服審査法
・行政事件訴訟法
・国家賠償法
・損失補償
行政法の特徴として、他の法律科目と比べて以下の点が挙げられます。
1. 体系的な法典がない(民法典のような1つの法典ではなく、複数の法律の集合体)
2. 判例の重要性が高い
3. 新しい法律や制度が多い
これらの特徴から、行政法は他の法律科目に比べて学習が難しいと感じる人も多いです。条文を丸暗記するだけでは対応できませんし、新しい判例も次々と出てくるので、常にアップデートが必要になります。
ただし、出題傾向はある程度決まっているので、重要な分野を押さえれば十分に高得点を狙えます。特に行政事件訴訟法と国家賠償法は、毎年のように出題される超重要分野なので、しっかり対策しておきましょう。
独学で行政法を攻略するための勉強法
では、実際に独学で行政法を攻略していく方法を解説します。僕が実践して合格を勝ち取った方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
Step1: 全体像を把握する
まずは行政法の全体像を把握することから始めましょう。行政法がどんな構成になっているのか、どんな内容が含まれているのかを大まかに理解します。
この段階では細かい知識を覚える必要はありません。教科書や参考書の目次を眺めたり、概説を読んだりするだけでOKです。
使う参考書は、「スーパー過去問ゼミ」がおすすめです。これをサラッと、2割〜3割くらいの理解でいいので、1周読みましょう。
Step2: 基本的な知識をインプットする
次に、基本的な知識をインプットしていきます。ここでは、重要な概念や制度について学習します。
スーパー過去問ゼミの問題を解きながら、解説をしっかり読んで理解を深めていきましょう。
Step3: 過去問を解く
基本的な知識が身についたら、実際の過去問を解いていきます。この段階では、時間を計って本番と同じ条件で解くようにしましょう。
解答後は、間違えた問題や自信がなかった問題を中心に、解説をしっかり読み込みます。なぜその解答になるのか、どういう思考プロセスで解くのかを理解することが大切です。
Step4: 弱点を潰す
過去問を解いていく中で、自分の弱点が見えてくるはずです。苦手な分野や間違いやすいポイントをリストアップして、集中的に勉強しましょう。
再度スーパー過去問ゼミに戻って、弱点分野を重点的に学習します。
Step5: 繰り返し復習する
最後に、学習した内容を定期的に復習していきます。特に重要な判例や制度は、何度も繰り返し見直すことで確実に記憶に定着させましょう。
復習のコツは、短時間でも良いので頻繁に行うことです。例えば、1日10分でも良いので毎日復習の時間を作るようにしましょう。
行政法のおすすめ参考書・問題集
行政法の勉強には、適切な参考書や問題集を選ぶことも重要です。ここでは、僕が実際に使って効果的だった教材を紹介します。
おすすめの参考書・問題集
『公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 行政法』
これが僕のおすすめです。豊富な過去問と丁寧な解説が魅力で、重要度も明記されているので、効率的に学習できます。レジュメも充実しているので、これ1冊で行政法の対策がほぼ完結します。
独学で行政法を攻略するなら、このスーパー過去問ゼミを中心に勉強を進めるのが最も効果的だと僕は思います。
スーパー過去問ゼミを使って「難しい」と感じた場合には、通信講座の利用をおすすめします。
通信講座のメリット
– 専門家による丁寧な解説が聞ける
– 質問ができるので疑問点をすぐに解決できる
– 隙間時間を活用して効率的に勉強できる
– 予備校に通うよりも安く済む
通信講座を活用することで理解度が格段に上がります。
僕が受験生だった頃は予備校に通いましたが、今はコロナ禍を経て通信講座も充実してきているので、今から講座を受講するなら通信一択ですね。
スーパー過去問ゼミの活用法
上でお伝えした通り、独学で行政法を勉強する場合、「公務員試験 新スーパー過去問ゼミ 行政法」(実務教育出版)が最強の教材です。この問題集の特徴と活用法を詳しく解説します。
スーパー過去問ゼミの特徴
1. 過去問の収録数が豊富
最新の出題傾向を反映した問題が多数収録されています。
2. 解説がめちゃくちゃ詳しい
単に答えを示すだけでなく、なぜその解答になるのか、どういう思考過程で導き出すのかが丁寧に説明されています。
3. 各項目の重要度が明記されている
試験での出題頻度や重要度が明確に示されているので、効率的に学習を進められます。
4. 応用力が身につく
基本問題だけでなく、応用問題も収録されているので、本番で初見の問題にも対応できる力が養えます。
スーパー過去問ゼミの活用法
1. まずは基本問題から
最初は基本問題を中心に解いていきます。解説をしっかり読んで、基礎知識を固めましょう。
2. 重要度の高い項目を優先
重要度が高いと明記されている項目は、特に念入りに学習します。出題頻度が高い部分なので、確実に押さえておきましょう。
3. 解説を活用して知識を深める
問題を解いた後は、必ず解説を読みます。正解した問題でも解説は読むようにしましょう。そこから新たな知識が得られることも多いです。
4. 応用問題にチャレンジ
基本問題が解けるようになったら、応用問題に挑戦します。ここで本番レベルの問題に慣れていきます。
5. 定期的に復習
一通り解き終わったら、定期的に復習します。特に間違えた問題や自信がなかった問題は重点的に見直しましょう。
スーパー過去問ゼミは、基本から応用まで網羅した優れた問題集です。これ一冊をしっかりやり込めば、行政法で高得点を取ることは十分可能です。
通信講座の活用について
独学でも十分に高得点は狙えますが、さらに効率的に学習を進めたい場合は、通信講座の活用もおすすめです。
通信講座のメリットは以下です。
1. 体系的なカリキュラムで抜け漏れなく学習できる
2. 講義動画で分かりやすく解説してもらえる
3. 質問対応があるので疑問点をすぐに解決できる
特におすすめなのが、アガルートアカデミーの公務員講座です。行政法の講義が非常に分かりやすいと評判で、独学では理解しづらい部分も丁寧に解説してくれます。
ただし、通信講座は費用がかかるので、自分の学習スタイルや予算と相談して検討しましょう。独学でも十分に対策は可能ですが、より確実に高得点を狙いたい場合は通信講座の利用も視野に入れてみてください。
行政法勉強の注意点とコツ
最後に、行政法の勉強を進める上での注意点とコツをいくつか紹介します。
注意点
1. 暗記に頼りすぎない
行政法は暗記だけでは対応できません。理解を深めることが重要です。
2. 最新の判例にも注意を払う
行政法は新しい判例が出ることが多いです。最新の情報にも目を通しておきましょう。
3. 時事問題との関連を意識する
行政法は現実の行政と密接に関わっています。ニュースなどにも注目しましょう。
コツ
1. 重要判例は確実に押さえる
行政事件訴訟法や国家賠償法の重要判例は、必ず覚えましょう。
2. 図や表を活用する
行政法の体系や重要概念を図や表にまとめると、視覚的に理解しやすくなります。
3. 声に出して覚える
重要な概念や判例のポイントは、声に出して読むことで記憶に定着しやすくなります。
4. 他の科目との関連を意識する
行政法の知識は憲法や民法にも関連します。他の科目との繋がりを意識しながら学習すると、より効果的です。
5. 定期的に復習する
行政法の知識は、使わないと忘れやすいです。定期的に復習の時間を設けましょう。
6. 自分なりの要約を作る
重要ポイントを自分の言葉で要約してまとめると、理解が深まります。
7. 議論する機会を作る
可能であれば、他の受験生と行政法について議論する機会を作りましょう。異なる視点からの意見を聞くことで、理解が深まります。
8. モチベーションを保つ
行政法の勉強は長期戦になります。適度に休憩を取りながら、モチベーションを維持することが大切です。
8のモチベーションについては、以下の記事が参考になるかと思います。気になる方はチェックしてみてください。
まとめ
ここまで、公務員試験における行政法の攻略法について解説してきました。重要なポイントをまとめます。
1. 行政法は公務員試験の必須科目で、配点も高い
2. 行政法総論、行政作用法、行政救済法が主な出題範囲
3. 独学の場合は、スーパー過去問ゼミを中心に勉強するのが効率的
4. 独学が難しければ、通信講座を使うことも検討
5. 暗記だけでなく理解を深めることが大切
行政法は確かに難しい科目です。ですがコツコツと勉強を積み重ねていけば、必ず得意になれます。
僕のおすすめは、まずはスーパー過去問ゼミを徹底的にやり込むこと。これだけで十分に高得点を狙えます。もっと効率的に勉強したい場合は、通信講座の利用も検討してみてください。
行政法の勉強で大切なのは、単純な暗記ではなく、理解を深めることです。なぜそのような制度があるのか、どういう場合にその法律が適用されるのかを考えながら学習を進めましょう。また、時事問題との関連を意識することで、より実践的な理解ができるようになります。
行政法の勉強は一朝一夕にはいきません。毎日少しずつでも良いので、継続的に勉強時間を確保し、定期的に復習することで、着実に力をつけていけます。
最後に、行政法は公務員として働く上でもとても重要な科目です。試験対策としてだけでなく、将来の公務員としての仕事にも直結する重要な知識だという意識を持って勉強に取り組んでください。
行政法で高得点を取ることができれば、公務員試験合格への大きな一歩となります。この記事を参考に、ぜひ効率的な学習を進めてくださいね。がんばってください!
補足:行政法と他の科目との関連性
行政法の知識は、他の科目の学習にも役立ちます。例えば以下の通りです。
1. 憲法:行政法は憲法の具体化と言えます。特に統治機構や基本的人権の分野とは密接に関連しています。
2. 民法:行政法と民法は対をなす法律です。例えば、行政上の契約と民法上の契約の違いなど、比較しながら学ぶと理解が深まります。
3. 政治学:行政組織や地方自治の分野は、政治学の行政学とも関連があります。
4. 経済学:規制行政や公共サービスの提供など、経済政策とも関連する部分があります。
5. 財政学:予算や公金の支出に関する法律は、財政学とも密接に関連しています。
このように、行政法の勉強は他の科目の理解にも役立ちます。逆に言えば、他の科目を勉強する際にも、行政法の知識を活かすことができるということです。
行政法は公務員試験の中でも特に重要な科目の一つです。しっかりと対策を立てて、高得点を目指しましょう。
追伸
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また、この記事を読んで公務員になりたいと思った方には、「公務員になるには【半年で安定を勝ち取るために今あなたがやるべきこと】」の記事が参考になるかと思います。
僕の元公務員としての経験や、現在のキャリアアドバイザーとしての知識をもとに書きました。
「将来が不安だなぁ…」と漠然と感じていた20代の僕を救い出してくれたのが公務員試験です。公務員試験への感謝の気持ちも込めて書いた記事です。
過去の僕と同じように将来に不安を感じている多くの方に、この記事が届くことを願っています。
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