行政書士になるには【独学で合格を勝ち取る全手順を解説!おすすめテキスト・問題集も紹介】

こんにちは、まさちゃんです。

今回は「行政書士になるには」というテーマでお話ししていきます。

「行政書士試験に興味があるけど、どう勉強すればいいかわからない…」「仕事をしながらでも合格できるのかな…」「独学と予備校、どちらで勉強するのがいいんだろう…」といった声をよく聞きます。

そこでこの記事では、最新データをもとに以下のような疑問にお答えしていきます。

・行政書士になるには具体的に何をすればいいの?
・勉強時間はどのくらい必要なの?
・効率よく合格するにはどうやって勉強すればいいの?
・おすすめのテキスト、問題集は?
・独学で合格できるの?
・最短でどれくらいで合格できるの?

この記事のポイントを最初にお伝えしておきます。

この記事のポイント
・行政書士になるには3つのルートがある
・2023年度の合格率は13.98%で、13歳~81歳まで幅広い層が合格
・合格までの標準的な学習期間は6ヶ月~1年
・効率的な学習方法を7ステップで解説
・おすすめのテキスト、問題集を紹介
・独学でも合格は可能(メリット・デメリットあり)

それでは、行政書士になるための具体的な方法について詳しく見ていきましょう!

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目次

行政書士になる3つのルート

行政書士になる3つのルート

行政書士になるには、大きく分けて3つのルートがあります。

①行政書士試験に合格するルート

これが最も一般的な方法で、行政書士の約7割がこの方法で行政書士資格を手にしています。行政書士試験は受験資格の制限がなく、年齢・学歴・国籍を問わず誰でも挑戦できます。合格率は例年10〜15%程度となっています。

②公務員として行政事務を経験するルート

国または地方公共団体の公務員として、一定期間以上行政事務を担当することで資格を得られます。高卒以上の場合17年以上、中卒の場合20年以上の経験が必要です。これは特認制度と呼ばれ、試験を受けることなく資格を取得できます。

③特定資格保有による取得ルート

弁護士、弁理士、公認会計士、税理士のいずれかの資格を持っていれば、行政書士試験を受験せずとも資格を取得できます。

おすすめは行政書士試験ルート

上記3ルートの中で1番おすすめは、行政書士試験に合格するルートです。

公務員から目指すとなると17年以上という膨大な時間がかかります。特定資格から目指すのは、そもそもそれらの資格が行政書士よりも難易度が高いため、合格までにより多くの勉強時間を確保する必要があります。

というわけで、消去法で行政書士試験ルートが最もおすすめですね。

ではその行政書士試験はどんな試験なのか。次で詳しく説明していきます。

行政書士試験の概要

行政書士試験の概要

行政書士試験の日程と受験資格

まずは日程と受験資格を確認しておきましょう。令和6年の日程は以下の通りです。(※既に申込期間は終了していますが、翌年以降の参考として掲載します。)

項目内容
受験資格制限なし(年齢、学歴、国籍等の制限なし)
申込受付期間■インターネット
令和6年7月29日(月)午前9時~8月27日(火)午後5時
■郵送
令和6年7月29日(月)~8月30日(金)消印有効
試験日時令和6年11月10日(日)午後1時~午後4時
合格発表日令和7年1月29日(水)午前9時
受験手数料10,400円
試験会場47都道府県の試験会場

行政書士試験は毎年1回、11月の第2日曜日に実施されます。試験時間は午後1時から午後4時までの3時間です。

先ほども説明した通り、受験資格として求められるものはありません。誰でも受験でき、本番でしっかり点数を取れば合格です。

行政書士試験の内容

続いて試験内容について。試験科目は「法令科目」と「基礎知識」の2分野に分かれています。それぞれの出題数や出題形式は以下の通りです。

法令科目(46問)

科目択一式多岐選択式記述式合計点
基礎法学2問(8点)8点
憲法5問(20点)1問(8点)28点
民法9問(36点)2問(40点)76点
行政法19問(76点)2問(16点)1問(20点)112点
商法・会社法5問(20点)20点
合計40問(160点)3問(24点)3問(60点)244点

基礎知識(14問)

・一般知識
・行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令
・情報通信・個人情報保護
・文章理解

法令科目は46問(憲法、行政法、民法、商法・会社法、基礎法学)、基礎知識は14問(一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解)が出題されます。

全60問・300点満点の試験となっています。

出題形式

出題形式としては「択一式」「多岐選択式」「記述式」の3種類があります。もちろん鬼門は記述式ですね。多くの受験生が苦手とするところなので、しっかり対策をしていく必要があります。

試験内容について、詳しくは別記事「行政書士試験の内容は?科目・出題形式・配点・合格基準を徹底解説!」で解説しています。気になる方はチェックしてみてください。

行政書士試験の合格点

上記の試験で何点取れば合格となるのか。行政書士試験は絶対評価の試験で、以下の3つの基準を満たした方は全員合格になります。

法令科目:122点以上(満点244点)
基礎知識:24点以上(満点56点)
総合得点:180点以上(満点300点)

これらを全て満たす必要があります。

行政書士試験の合格率など

では上記の基準を満たし、晴れて合格を勝ち取る方は果たしてどのくらいいるのか。過去の行政書士試験実施結果を見てみましょう。

年度申込者数受験者数合格者数合格率
令和5年度59,460人46,991人6,571人13.98%
令和4年度60,479人47,850人5,802人12.13%
令和3年度61,869人47,870人5,353人11.18%
令和2年度54,847人41,681人4,470人10.72%
令和元年度52,386人39,821人4,571人11.48%
平成30年度50,926人39,105人4,968人12.70%
平成29年度52,214人40,449人6,360人15.72%
平成28年度53,456人41,053人4,084人9.95%
平成27年度56,965人44,366人5,820人13.12%
平成26年度62,172人48,869人4,043人8.27%
平成25年度70,896人55,436人5,597人10.10%
平成24年度75,817人59,948人5,508人9.19%

というわけで、行政書士試験は毎年40,000人以上の方が受験します。合格率は10〜15%くらいです。

7人に1人くらいしか合格できないということになります。軽い気持ちで合格できる試験ではないですね。難関試験です。

行政書士試験の受験者数や合格率、難易度についての詳細は、「行政書士試験の受験者数は年間何人?」「行政書士試験の合格率上昇!都道府県別・年齢別データを徹底分析」「行政書士試験の難易度は?他資格との比較・科目別難易度・独学の難易度など解説」の記事でまとめています。さらに詳しく知りたい方はこれらの記事をどうぞ。

行政書士試験に合格するには

行政書士試験に合格するには

上記の通り行政書士試験は難しい試験です。ですが先ほども説明した通り、6割の得点で合格できる試験であることも事実です。

効率よく学習していけば合格を勝ち取ることができます。

ここからは具体的な勉強方法を解説していきます。

具体的な勉強法

行政書士試験の学習は以下の7ステップで進めていきましょう。

  • テキストを購入する
  • テキストをサラッと読む
  • テキストを深めに読む
  • 過去問集を購入する
  • 過去問集を読む
  • 過去問集を理解できるまで繰り返し解く
  • 直前期は模試で総仕上げ

テキストを購入する

まずはテキストの購入ですね。これがないと始まりません。本屋さんに行って、自分が読みやすいと感じたものを1冊購入しましょう

電子書籍派の人は、わざわざ紙のものを買わなくてもOKです。ネットでポチりましょう。

個人的には電子書籍の方がおすすめですね。kindleアプリを入れればスマホでも読めます。通勤の電車内とか、昼休憩の食後の時間とか、分厚いテキストを開いて勉強する気にはなかなかならないですよね。おそらくみんなスマホを見ているはず。なのでスマホにテキストが入っていれば、勉強する気にもなるという算段です。周りの目も気にならないので、「絶対紙のテキスト!」という人以外は電子書籍でいいかと思います

とはいえどのテキストを買えばいいのかで悩む方は多いかと思うので、後ほどおすすめテキストを紹介しますね。

テキストをサラッと読む

テキストを購入したら、当然ですがまず読みます。ですがここで意識して欲しいのが、「サラッと」読むということです。1つ1つを丁寧に理解しながら、暗記しながら読み進めるのはやめてください。理由は、その方法だと多くの方が挫折してしまうから。

法律の勉強は、専門用語も多く難しいので、最初は苦しいと感じる方も多いかと思います。その苦しさに耐えきれずに挫折していく人は、かなりの数いるはずです。なので最初はサラッと。全体像を把握できれば御の字くらいの感覚で読み進めていった方がいいです。2割くらいの内容が頭に入ればOKです。

というより法律系科目全般に言えることですが、読み進めているうちに「あ、あのときのあれはそういうことだったのか!」と気付ける場面が来たりします。映画とかアニメとかゲームとかと同じですね。今はわからなくても、後で伏線が回収されて解決できるわけです。怖がらずに2割理解でどんどん読み進めましょう。

テキストを深めに読む

サラッと1周読み終えたら、すぐに2周目に入りましょう。今度はサラッとではなく、深めに読んでいきます。ですがここでも、わからないところをあまり深追いしすぎないように。行政書士は6割の得点で合格できる試験ですからね。完璧を目指す必要はありませんよ。5割くらい理解できればOKな感覚で読み進めていきましょう。

1周目よりも格段に理解できる部分が増えていることが感じられるかと思います。

過去問集を購入する

テキストを5割くらい理解できたら、あとは過去問を解いて実際の問題に慣れていくだけです。そのための過去問集を買いに、本屋さんに行きましょう

電子書籍派の方も、過去問集は紙で買った方がいいですよ。テキストと違って、印つけたりとかしますからね。ページを行ったり来たりする回数も多いので、電子書籍だと都合が悪いです。

こちらもおすすめの過去問集を後ほど紹介しますね。

過去問集を読む

過去問集を買ったら、まずは1周読みます。解くのではなく、読んでください。実際の過去問は、一筋縄ではいかない問題がたくさん出題されます。そんな問題と睨めっこしている時間は、正直言って無駄です。問題を読んで、すぐに解説を読む。それで理解して次に似たような問題が出題されたときに解ければいいんです。

というわけでまずは1周、問題集を読んでください。

過去問集を理解できるまで繰り返し解く

2周目からは「解く」でいきましょう。問題を読んで、解いて、解説を読む。わからない問題や自信が持てない問題は印をつけておいて、3周目にもう1度解く。

これを繰り返していって、全ての問題で正解が拾えるようなレベルにまで持っていきます。

直前期は模試で総仕上げ

過去問集が仕上がったら、模試で最後の仕上げをしていきましょう。予備校が実施している模試に参加するのもいいですが、個人的には模試の問題集を買って自分で時間を計って解くのがおすすめですね。自分の学習が仕上がったタイミングでやれるので。

模試を解いて、もちろん解説まで読んで理解を深めます。苦手分野が見えてきたら、その部分だけテキストや過去問集で再度確認です。

ここまでいったらもう合格の手応えは掴めているかと思います。ラストスパート頑張ってください!

模試の問題集についても後ほどおすすめを紹介しますね。

行政書士試験のおすすめテキスト

行政書士試験のおすすめテキスト

というわけでおすすめテキストを紹介していくのですが、その前にテキストを選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。

最新版であること

まずは絶対条件として最新版のテキストを買いましょう。行政書士試験に出題される法律は、度々法改正がありますからね。それが反映されているものを選んでください。「令和7年度試験対応」などと書かれているものであれば問題ないです。中古で買うのはあまりおすすめしないですね。

文章が読みやすいこと

実際に何ページか読んでみて、読みやすいと感じるものを選びましょう。これ、結構重要です。行政書士試験の勉強は長期に渡りますからね。読みやすいテキストと一緒であれば、学習の苦痛も和らぎますし、結果として挫折の可能性も下げられます。

図表が見やすいこと

図表は頭に残りやすいですからね。見やすい図表がところどころに散りばめられたテキストを選びましょう。

注意して欲しいのは、図表だらけのテキストは逆に読みづらいので避けた方がいいということです。図表は確かに頭に残りやすいですが、パッと見で理解できないですからね。文章で読めば理解できるのに、あえてその部分まで図表で説明されると、読み進めるのに時間がかかってしまいます。

先ほども説明した通り、最初はサラッと2割理解で読み進めたいので、図表はほどほどなものを選びましょう。

おすすめテキスト

というわけで、上記の基準を満たすおすすめテキストを紹介します。

以下の2つです。

うかる!行政書士総合テキスト(伊藤塾)

うかる!行政書士 総合テキストは、長年にわたって多くの合格者を輩出してきた、行政書士試験の定番テキストです。

このテキストの特徴は、学習効率を最大限に高める工夫が随所に施されていることです。例えば、各単元には重要度が明確に示されているため、試験に出やすい箇所から優先的に学習を進めることができます。フルカラーで見やすいのもいいですね。

内容面では、本文の横に「ポイント」「過去問」「用語解説」などの補足情報が豊富に掲載されています。各章末には○×形式の確認問題が用意されているので、学習直後に理解度をチェックできるのも魅力です。

同シリーズには対応する問題集もあり、テキストと問題集をセットで活用することで、より効果的な学習が可能です。

初学者から上級者まで幅広く対応できる完成度の高さから、多くの受験生から支持されているテキストです。

令和7年度版は12月20日に発売予定です。

行政書士 合格のトリセツ(LEC)

LECの「行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト」は、法律資格試験の指導で定評のあるLECが満を持して送り出した比較的新しめのテキストです。

最大の特徴は、フルカラーで豊富な図解とイラストが掲載されている点です。視覚的に理解しやすいテキストとなっています。法律の難しい概念も、イラストと図解で分かりやすく説明されているため、初学者でも挫折せずに学習を続けることができます。

付属の赤シートを使った暗記学習も可能です。

視覚的な学習を好む方には、とてもおすすめのテキストです。ですが豊富な図解やイラストの分、欄外の補足解説が多くなっているので、その点で読みづらさを感じる方もいるかと思います。個人的には、1周目をサラッと読むことを考えると伊藤塾のテキストの方がおすすめ度は高いです。

令和7年度版は11月11日に発売予定です。

行政書士試験のおすすめ問題集

行政書士試験のおすすめ問題集

続いておすすめの問題集を紹介していきます。こちらも選ぶ際のポイントを先に確認しておきましょう。

最新版であること

テキスト同様に最新版であることは必須条件です。「令和7年度試験対応」などと書かれているものを選びましょう。

問題数が多いこと

そしてボリュームも大事です。行政書士試験合格への近道は、とにかくたくさんの問題に触れることです。過去問の焼き直しで似たような問題が出題されることが多いためです。少なくとも10年分以上の問題が収録されている過去問集を選ぶようにしましょう。

解説が詳しいこと

解説の詳しさが重要であることは、説明するまでもないですね。数問分の解説を読んでみて、読みやすいかどうかを確認の上、購入するようにしましょう。

おすすめ問題集

というわけで、上記の基準を満たすおすすめ問題集を紹介します。

以下の2つです。

うかる!行政書士総合問題集(伊藤塾)

うかる!行政書士 総合問題集は、過去問とオリジナル問題がバランスよく収録されている問題集です。

問題と解説が見開きで配置されているため、ページをめくる手間なく効率的に学習を進めることができます。付属の赤シートを使えば、解答を隠しながら取り組むこともできます。

また、各選択肢に「超重要」「重要」「捨て問」「予想問題」などのアイコンが付いています。これにより、重要度が一目で分かるのも良いですね。

最新の試験問題と詳しい解説も完全収録されているので、実力チェックや弱点把握にも役立ちます。特に記述式問題が充実しているので、多くの受験生が苦手とするこの分野の対策として、とても有効な一冊といえます。

令和7年度版の正確な発売日はこの記事執筆時点で未定ですが、例年1月の下旬頃に発売されているので、そのくらいかなと思います。

合格革命 行政書士 基本問題集(早稲田経営出版)

合格革命 行政書士 基本問題集は、過去問とオリジナル問題を組み合わせた実力養成問題集です。

過去問だけではカバーしきれない分野や論点を、オリジナル問題で補完しています。徹底的な出題傾向分析に基づいて問題が厳選されており、最新の試験問題もしっかりと反映されています。

解説も充実しており、単なる解答解説だけでなく、重要用語の説明や問題を解くためのテクニック、着眼ポイントなども詳しく解説されています。

完成度の高い1冊です。

令和7年度版は12月25日に発売予定です。

行政書士試験のおすすめ直前期用問題集

行政書士試験のおすすめ直前期用問題集

直前期用の問題集も、おすすめを紹介していきます。

とはいえこれは正直なんでもいいです。強いて言えば解説が詳しいものを選ぶってことくらいですかね。

ですがここまでしっかりと勉強を積み重ねてきた方であれば、解説はそこまで詳しくなくてもなんとかなります。しっかり時間を計って解き、本番のペース配分が確認できればそれで良しです。苦手分野がわかったら、テキストや問題集で確認し直せばOKです。

おすすめ直前期用問題集

というわけで、おすすめの直前期用問題集は以下の2つです。

出る順行政書士 当たる!直前予想模試(LEC)

出る順行政書士 当たる!直前予想模試は、本試験の傾向を徹底分析して作られた模擬試験問題集です。

予想問題3回分と最新の本試験問題が収録されています。予想問題の難易度は本試験と同レベルに設定されているので、直前期の最終確認や、ペース配分のチェックに最適です。

LECの実力派講師陣による試験予想の袋とじや、記述式問題を含む無料解説動画など、特典が充実しているのも特徴です。特に記述式問題の解説動画は、記述式に苦手意識を持っている受験生にとっては心強いですね。

予想問題集に初めて手をつける方の1冊目として、おすすめの一冊です。

例年4月下旬に最新版が発売されます。

本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士(TAC)

TAC直前予想模試 行政書士は、TACの実力派講師陣が総力を挙げて作成した予想問題集です。

過去の出題分析に基づいて作られた予想問題3回分に加え、最新の本試験問題も収録されていて、計4回分の試験演習が可能です。

巻頭には科目別の学習方法や重要項目のまとめ最新の法改正情報なども掲載されています。総仕上げ用の教材として優秀ですね。

例年4月下旬に最新版が発売されます。

どのくらい勉強すれば合格できる?

どのくらい勉強すれば合格できる?

ここまでで、行政書士試験に合格するためには、何を使ってどのように勉強すべきかはお分かりいただけたかと思います。

では上記の勉強を、果たしてどのくらいの期間継続すれば合格できるのか…気になるところですよね。

法律の勉強を始めてする方が、行政書士試験に合格するまでに必要な勉強時間は以下の通りです。

600〜800時間

一般的に言われている数字はこれですね。かなりのまとまった勉強時間が必要になります。

期間に換算すると、以下の通りです。

・1日2時間の学習:約1年
・1日3時間の学習:約8ヶ月
・1日4時間の学習:約6ヶ月
・1日5時間の学習:約5ヶ月

どうでしょう。「なんだ、そんなもんでいいのか。」と思った方は、少数派かと思います。

多くの方が、「そんなに長い期間勉強しないといけないのか…」と思ったのではないでしょうか。始める前から挫折しそうですが、ここで諦めてしまったらもったいないですよ。

何か新しい挑戦をしようと思ったときに、実際にそれを始める人は全体の2割しかいないと言われています。残りの8割の方は、始める前に挫折してしまうわけです。

せっかくこの記事を読んでくださっているみなさんには、ぜひ2割の側に入って欲しいです。

予備校や通信講座という選択肢も視野に

予備校や通信講座という選択肢も視野に

というわけで、始める前から挫折しそう…と感じた方は、予備校や通信講座を選択肢に入れましょう。多くの方がこれらを利用して合格を勝ち取っています。

実際に、主な予備校・通信講座の合格実績を見てみましょう。

アガルート
2021年度:合格率42.14%(一般合格率の3.77倍)、合格者数217名
2022年度:合格率56.17%(一般合格率の4.63倍)、合格者数296名
2023年度:合格率56.11%(一般合格率の4.01倍)、合格者数304名

伊藤塾
2021年度:合格者の声38名掲載
2022年度:合格者の声106名掲載
2023年度:合格者の声131名掲載

スタディング
2021年度:合格者の声81名掲載
2022年度:合格者の声150名掲載
2023年度:合格者の声216名掲載

クレアール
2021年度:合格体験記91名掲載
2022年度:合格体験記125名掲載
2023年度:合格体験記68名掲載

フォーサイト
2021年度:合格率38.0%(一般合格率の3.4倍)
2022年度:合格率54.1%(一般合格率の4.46倍)
2023年度:合格率45.45%(一般合格率の3.25倍)

LEC
2021年度:合格率53.8%(一般合格率の約5倍) ※3回の模試のうち1回でも180点を超えた人が対象
2022年度:合格率48.86%(一般合格率の約4倍) ※パーフェクトコース・パーフェクトSPコースの申込者の中で、3回の模試のうち1回でも180点を超えた人が対象
2023年度:コース生合格者数255名

TAC
2021年度:合格者数118名
2022年度:合格者数112名
2023年度:合格者数134名

こんな感じで、主な予備校・通信講座は高い実績を出しています。これだけの実績が出せる理由としては、以下が挙げられますね。

・テキストをわかりやすく噛み砕いて説明してもらえる
・過去問の解説も丁寧
・わからないところを質問出来る
・モチベーション管理も充実している

お金はかかりますが、自己投資と考えれば安いもんです。行政書士の平均年収は、日本人の平均年収より100万円くらい高いですからね。合格してしまえば元が取れます。

積極的に検討していきましょう。

なお、合格実績で圧倒的な数字を出しているアガルートは、行政書士受験指導のカリスマ、豊村先生が講座を担当します。とにかくわかりやすいので、ぜひ1度公式サイトに公開されている豊村先生のサンプル講義を視聴してみてください。この講義を受ければ合格できる気がする…と思わせてくれる講義が、そこにあります。

アガルート公式サイトへ


アガルートも含め、合計10校の予備校を比較した「行政書士予備校・通信講座10校ガチ比較」の記事も以下に置いておくので、参考にしてみてください。

まとめ(よくある質問)

よくある質問(FAQ)

今回の内容は以上となります。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事の内容をFAQ形式で振り返っていきましょう。

行政書士になるには何をすればいいですか?

行政書士になるには以下の3つのルートがあります。

①行政書士試験に合格する

②公務員として行政事務を17年以上(中卒は20年以上)経験する

③弁護士、弁理士、公認会計士、税理士のいずれかの資格を持つ

この中でおすすめは「行政書士試験に合格する」です。

行政書士試験に年齢制限はありますか?

ありません。2023年度の試験では、最年少13歳から最年長81歳まで幅広い年齢層の方が合格しています。

学歴は関係ありますか?

行政書士試験には学歴による受験資格の制限はありません。中卒・高卒でも受験可能で、合格すれば行政書士になることができます。

試験科目は何がありますか?

大きく分けて2つの分野があります。

①法令科目(46問):憲法、行政法、民法、商法・会社法、基礎法学

②基礎知識(14問):一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解

試験の合格基準を教えてください。

以下の3つの基準をすべて満たす必要があります。

①法令科目:122点以上(満点244点)

②基礎知識:24点以上(満点56点)

③総合得点:180点以上(満点300点)

行政書士試験の合格率はどのくらいですか?

2023年度の合格率は13.98%で、例年10〜15%程度で推移しています。約7人に1人しか合格できない難関試験です。

独学で合格できますか?

独学でも合格は可能です。ですが難易度の高い試験のため、予備校や通信講座の利用をおすすめします。

効率的な勉強法を教えてください。

以下の7ステップで学習を進めることをおすすめします。

1. テキストを購入する

2. テキストをサラッと読む

3. テキストを深めに読む

4. 過去問集を購入する

5. 過去問集を読む

6. 過去問集を理解できるまで繰り返し解く

7. 直前期は模試で総仕上げ

おすすめのテキストは何ですか?

以下の2つがおすすめです。

①うかる!行政書士総合テキスト(伊藤塾)

②行政書士 合格のトリセツ(LEC)

選ぶ際のポイントは、最新版であること、文章が読みやすいこと、図表が見やすいこと、の3つです。

おすすめの問題集は何ですか?

以下の2つがおすすめです。

①うかる!行政書士総合問題集(伊藤塾)

②合格革命 行政書士 基本問題集(早稲田経営出版)

選ぶ際のポイントは、最新版であること、問題数が多いこと、解説が詳しいこと、の3つです。

おすすめの直前期用問題集は何ですか?

以下の2つがおすすめです。

①出る順行政書士 当たる!直前予想模試(LEC)

②本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士(TAC)

合格までにどのくらいの勉強時間が必要ですか?

一般的に600〜800時間程度必要と言われています。1日の学習時間の目安は以下の通りです。

1日2時間の学習:約1年

1日3時間の学習:約8ヶ月

1日4時間の学習:約6ヶ月

1日5時間の学習:約5ヶ月

予備校・通信講座はどこがおすすめですか?

合格実績が圧倒的なアガルートが1番おすすめです。

詳しくは以下の「予備校比較」の記事にまとめています。

今回は以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

行政書士試験は難関試験ですが、効率よく対策すれば短期での合格も可能です。人生を変えられる資格が、1年以内に手に入りますよ。

頑張ってください。応援しています。


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