こんにちは、まさちゃんです。
今回は「行政書士になるには」というテーマでお話ししていきます。
「行政書士試験に興味があるけど、どう勉強すればいいかわからない…」「仕事をしながらでも合格できるのかな…」「独学と予備校、どちらで勉強するのがいいんだろう…」といった声をよく聞きます。
そこでこの記事では、最新データをもとに以下のような疑問にお答えしていきます。
この記事のポイントを最初にお伝えしておきます。
この記事のポイント
・行政書士になるには3つのルートがある
・令和6年度の合格率は12.90%で、幅広い年齢層から合格者が出ている
・合格までの標準的な学習期間は6ヶ月~1年(600~800時間)
・効率的な学習方法を7ステップで解説
・おすすめのテキスト、問題集を紹介
・独学でも合格は可能(メリット・デメリットあり)
・予備校を活用すると合格率が約4倍に跳ね上がる(13%→約50%)
それでは、行政書士になるための具体的な方法について詳しく見ていきましょう!
行政書士になる3つのルート

行政書士になるには、大きく分けて3つのルートがあります。
①行政書士試験に合格するルート
これが最も一般的な方法で、行政書士の約7割がこの方法で行政書士資格を手にしています。行政書士試験は受験資格の制限がなく、年齢・学歴・国籍を問わず誰でも挑戦できます。合格率は例年10〜15%程度となっています。
②公務員として行政事務を経験するルート
国または地方公共団体の公務員として、一定期間以上行政事務を担当することで資格を得られます。高卒以上の場合17年以上、中卒の場合20年以上の経験が必要です。これは特認制度と呼ばれ、試験を受けることなく資格を取得できます。
③特定資格保有による取得ルート
弁護士、弁理士、公認会計士、税理士のいずれかの資格を持っていれば、行政書士試験を受験せずとも資格を取得できます。
おすすめは行政書士試験ルート
上記3ルートの中で1番おすすめは、行政書士試験に合格するルートです。
公務員から目指すとなると17年以上という膨大な時間がかかります。特定資格から目指すのは、そもそもそれらの資格が行政書士よりも難易度が高いため、合格までにより多くの勉強時間を確保する必要があります。
というわけで、消去法で行政書士試験ルートが最もおすすめですね。
ではその行政書士試験はどんな試験なのか。次で詳しく説明していきます。
行政書士試験の概要

行政書士試験の日程と受験資格
まずは日程と受験資格を確認しておきましょう。
行政書士試験研究センターのHPに令和7年度の日程(予定)と受験資格が公表されていて、以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
受験資格 | 制限なし(年齢、学歴、国籍等の制限なし) |
試験案内・受験願書の配布 | 令和7年7月22日(火)~8月18日(月) |
受験申込受付期間 | ■インターネット 令和7年7月22日(火)午前9時~8月25日(月)午後5時 ■郵送 令和7年7月22日(火)~8月18日(月)消印有効 |
試験日時 | 令和7年11月9日(日)午後1時~午後4時 |
合格発表日 | 令和8年1月28日(水) |
受験手数料 | 10,400円 |
試験会場 | 47都道府県の試験会場 |
行政書士試験は毎年1回、11月の第2日曜日に実施されます。試験時間は午後1時から午後4時までの3時間です。
先ほども説明した通り、受験資格として求められるものはありません。誰でも受験でき、本番でしっかり点数を取れば合格です。
なお、上記はあくまでも「予定」です。正式な日程は例年7月の2週目に公示されるので、そこで確認してくださいね。
行政書士試験の出題科目

行政書士試験は、「法令科目」と「基礎知識」の2つの科目に大きく分かれています。それぞれ以下の内容が出題されます。
法改正があり、令和6年度の試験より「一般知識等」の分野が「基礎知識」という名称に変更になりました。出題内容も変更され、上記の通りです。
これらの科目がどのような形式で出題されるのか、次で詳しく見ていきましょう。
行政書士試験の出題形式

行政書士試験の出題形式は、「択一式」「多岐選択式」「記述式」の3種類があります。それぞれの形式の特徴を見ていきましょう。
択一式
5つの選択肢の中から、正しいものや誤っているものを選択する形式です。基本的には1つを選んで解答する問題ですが、中には該当するものを複数選ぶ問題もあります。
多岐選択式
文章中に4つの空欄があり、その中に入るものを20個の選択肢の中から選ぶ形式です。
記述式
出題された問題文に対して40字程度の文字数で記述して答える形式です。用語や制度について説明させる問題や、与えられた条件をもとにどのような対応を取るべきかを記述する問題が出題されます。
なお、記述式は1問20点と配点が大きいですが、部分点も設定されているため、わからない問題が出たとしても最低限の部分点を取りに行く気持ちで粘りましょう。
行政書士試験の配点

法令科目と基礎知識、それぞれの科目の配点を確認していきましょう。
法令科目(244点)
科目 | 択一式 | 多岐選択式 | 記述式 | 合計点 |
---|---|---|---|---|
基礎法学 | 2問(8点) | – | – | 8点 |
憲法 | 5問(20点) | 1問(8点) | – | 28点 |
民法 | 9問(36点) | – | 2問(40点) | 76点 |
行政法 | 19問(76点) | 2問(16点) | 1問(20点) | 112点 |
商法・会社法 | 5問(20点) | – | – | 20点 |
合計 | 40問(160点) | 3問(24点) | 3問(60点) | 244点 |
基礎知識(56点)
科目 | 択一式 |
---|---|
一般知識 | 5問(20点) |
行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令 | 2問(8点) |
情報通信・個人情報保護 | 4問(16点) |
文章理解 | 3問(12点) |
合計 | 14問(56点) |
法令科目は全部で46問、基礎知識は14問が出題されます。
全60問・300点満点の試験となっています。
行政書士試験の合格基準

上記の試験で何点取れば合格となるのか。
行政書士試験は絶対評価の試験で、以下の3つの基準を満たした方は全員合格になります。
これらの条件を1つでも満たせないと不合格となります。例えば法令科目が160点、基礎知識が20点で、総合得点180点だった場合、基礎知識が合格基準を下回っているため不合格です。
科目別の合格基準詳細
科目区分 | 合格基準点 | 満点 | 達成すべき割合 |
---|---|---|---|
法令科目 | 122点以上 | 244点 | 50.0% |
基礎知識 | 24点以上 | 56点 | 42.9% |
総合得点 | 180点以上 | 300点 | 60.0% |
総合得点は6割で合格です。半分ちょっとの得点で合格できると考えると、なんとなくいけそうな気もしてきますね。
ちなみに法令科目と基礎知識の合格基準点のうち、法令科目の基準点の方は特に意識する必要はないですね。
合計点で180点以上を取れていれば、絶対にこの122点という点数は超えるので。(基礎知識の満点が56点なので、合計180点に乗せるには法令科目は最低124点必要)
合格基準点の注意点
合格基準点については上記の通りです。行政書士試験は絶対評価の試験なので、上記の基準を満たせば合格できます。
ですが平均点が高すぎたり、低すぎたりする場合には補正がかかり、上記の基準通りではない場合もあり得ます。実際に平成26年度にこの補正が適用された例があります。
とはいえよほどのことがない限りは補正は発生しないと考えておいていいです。合格基準点を満たせるような勉強をコツコツ積み上げていきましょう。
行政書士試験の受験者数と合格率

では上記の基準を満たし、晴れて合格を勝ち取る方は果たしてどのくらいいるのか。過去10年間の行政書士試験実施結果を見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年度 | 47,785人 | 6,165人 | 12.90% |
令和5年度 | 46,991人 | 6,571人 | 13.98% |
令和4年度 | 47,850人 | 5,802人 | 12.13% |
令和3年度 | 47,870人 | 5,353人 | 11.18% |
令和2年度 | 41,681人 | 4,470人 | 10.72% |
令和元年度 | 39,821人 | 4,571人 | 11.48% |
平成30年度 | 39,105人 | 4,968人 | 12.70% |
平成29年度 | 40,449人 | 6,360人 | 15.72% |
平成28年度 | 41,053人 | 4,084人 | 9.95% |
平成27年度 | 44,366人 | 5,820人 | 13.12% |
というわけで、行政書士試験は毎年40,000人前後の方が受験します。ここ数年は人気が高まってきていて、5万人に迫る勢いですね。
合格率は10〜15%くらいで推移しています。平均すると12〜13%程度なので、8人に1人くらいしか合格できないということになります。軽い気持ちで合格できる試験ではないですね。正真正銘、難関試験です。
行政書士試験に合格するには

上記の通り行政書士試験は難しい試験です。ですが先ほども説明した通り、6割の得点で合格できる試験であることも事実です。
効率よく学習していけば合格を勝ち取ることができます。
ここからは具体的な勉強方法を解説していきます。
具体的な勉強法7ステップ
行政書士試験の学習は以下の7ステップで進めていきましょう。
- テキストを購入する
- テキストをサラッと読む
- テキストを深めに読む
- 過去問集を購入する
- 過去問集を読む
- 過去問集を理解できるまで繰り返し解く
- 直前期は模試で総仕上げ
テキストを購入する
まずはテキストの購入ですね。これがないと始まりません。本屋さんに行って、自分が読みやすいと感じたものを1冊購入しましょう。
電子書籍派の人は、わざわざ紙のものを買わなくてもOKです。ネットでポチりましょう。
個人的には電子書籍の方がおすすめですね。kindleアプリを入れればスマホでも読めます。通勤の電車内とか、昼休憩の食後の時間とか、分厚いテキストを開いて勉強する気にはなかなかならないですよね。おそらくみんなスマホを見ているはず。なのでスマホにテキストが入っていれば、勉強する気にもなるという算段です。周りの目も気にならないので、「絶対紙のテキスト!」という人以外は電子書籍でいいかと思います。
とはいえどのテキストを買えばいいのかで悩む方は多いかと思うので、後ほどおすすめテキストを紹介しますね。
テキストをサラッと読む
テキストを購入したら、当然ですがまず読みます。ですがここで意識して欲しいのが、「サラッと」読むということです。1つ1つを丁寧に理解しながら、暗記しながら読み進めるのはやめてください。理由は、その方法だと多くの方が挫折してしまうから。
法律の勉強は、専門用語も多く難しいので、最初は苦しいと感じる方も多いかと思います。その苦しさに耐えきれずに挫折していく人は、かなりの数いるはずです。なので最初はサラッと。全体像を把握できれば御の字くらいの感覚で読み進めていった方がいいです。2割くらいの内容が頭に入ればOKです。
というより法律系科目全般に言えることですが、読み進めているうちに「あ、あのときのあれはそういうことだったのか!」と気付ける場面が来たりします。映画とかアニメとかゲームとかと同じですね。今はわからなくても、後で伏線が回収されて解決できるわけです。怖がらずに2割理解でどんどん読み進めましょう。
テキストを深めに読む
サラッと1周読み終えたら、すぐに2周目に入りましょう。今度はサラッとではなく、深めに読んでいきます。ですがここでも、わからないところをあまり深追いしすぎないように。行政書士は6割の得点で合格できる試験ですからね。完璧を目指す必要はありませんよ。5割くらい理解できればOKな感覚で読み進めていきましょう。
1周目よりも格段に理解できる部分が増えていることが感じられるかと思います。
過去問集を購入する
テキストを5割くらい理解できたら、あとは過去問を解いて実際の問題に慣れていくだけです。そのための過去問集を買いに、本屋さんに行きましょう。
電子書籍派の方も、過去問集は紙で買った方がいいですよ。テキストと違って、印つけたりとかしますからね。ページを行ったり来たりする回数も多いので、電子書籍だと都合が悪いです。
こちらもおすすめの過去問集を後ほど紹介しますね。
過去問集を読む
過去問集を買ったら、まずは1周読みます。解くのではなく、読んでください。実際の過去問は、一筋縄ではいかない問題がたくさん出題されます。そんな問題と睨めっこしている時間は、正直言って無駄です。問題を読んで、すぐに解説を読む。それで理解して次に似たような問題が出題されたときに解ければいいんです。
というわけでまずは1周、問題集を読んでください。
過去問集を理解できるまで繰り返し解く
2周目からは「解く」でいきましょう。問題を読んで、解いて、解説を読む。わからない問題や自信が持てない問題は印をつけておいて、3周目にもう1度解く。
これを繰り返していって、全ての問題で正解が拾えるようなレベルにまで持っていきます。
直前期は模試で総仕上げ
過去問集が仕上がったら、模試で最後の仕上げをしていきましょう。予備校が実施している模試に参加するのもいいですが、個人的には模試の問題集を買って自分で時間を計って解くのがおすすめですね。自分の学習が仕上がったタイミングでやれるので。
模試を解いて、もちろん解説まで読んで理解を深めます。苦手分野が見えてきたら、その部分だけテキストや過去問集で再度確認です。
ここまでいったらもう合格の手応えは掴めているかと思います。ラストスパート頑張ってください!
模試の問題集についても後ほどおすすめを紹介しますね。
行政書士試験のおすすめテキスト

テキスト選びのポイント
というわけでおすすめテキストを紹介していくのですが、その前にテキストを選ぶ際のポイントを確認しておきましょう。以下の3点です。
順番に説明していきます。
最新版であること
まずは絶対条件として最新版のテキストを買いましょう。行政書士試験に出題される法律は、度々法改正がありますからね。それが反映されているものを選んでください。「令和7年度試験対応」などと書かれているものであれば問題ないです。中古で買うのはあまりおすすめしないですね。
文章が読みやすいこと
実際に何ページか読んでみて、読みやすいと感じるものを選びましょう。これ、結構重要です。行政書士試験の勉強は長期に渡りますからね。読みやすいテキストと一緒であれば、学習の苦痛も和らぎますし、結果として挫折の可能性も下げられます。
図表が見やすいこと
図表は頭に残りやすいですからね。見やすい図表がところどころに散りばめられたテキストを選びましょう。
注意して欲しいのは、図表だらけのテキストは逆に読みづらいので避けた方がいいということです。図表は確かに頭に残りやすいですが、パッと見で理解できないですからね。文章で読めば理解できるのに、あえてその部分まで図表で説明されると、読み進めるのに時間がかかってしまいます。
先ほども説明した通り、最初はサラッと2割理解で読み進めたいので、図表はほどほどなものを選びましょう。
おすすめテキスト
というわけで、上記の基準を満たすおすすめテキストを紹介します。
以下の2つです。
うかる!行政書士総合テキスト(伊藤塾)
うかる!行政書士 総合テキストは、長年にわたって多くの合格者を輩出してきた、行政書士試験の定番テキストです。
このテキストの特徴は、学習効率を最大限に高める工夫が随所に施されていることです。例えば、各単元には重要度が明確に示されているため、試験に出やすい箇所から優先的に学習を進めることができます。フルカラーで見やすいのもいいですね。
内容面では、本文の横に「ポイント」「過去問」「用語解説」などの補足情報が豊富に掲載されています。各章末には○×形式の確認問題が用意されているので、学習直後に理解度をチェックできるのも魅力です。
同シリーズには対応する問題集もあり、テキストと問題集をセットで活用することで、より効果的な学習が可能です。
初学者から上級者まで幅広く対応できる完成度の高さから、多くの受験生から支持されているテキストです。
令和7年度版は12月20日に発売予定です。
行政書士 合格のトリセツ(LEC)
LECの「行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト」は、法律資格試験の指導で定評のあるLECが満を持して送り出した比較的新しめのテキストです。
最大の特徴は、フルカラーで豊富な図解とイラストが掲載されている点です。視覚的に理解しやすいテキストとなっています。法律の難しい概念も、イラストと図解で分かりやすく説明されているため、初学者でも挫折せずに学習を続けることができます。
付属の赤シートを使った暗記学習も可能です。
視覚的な学習を好む方には、とてもおすすめのテキストです。ですが豊富な図解やイラストの分、欄外の補足解説が多くなっているので、その点で読みづらさを感じる方もいるかと思います。個人的には、1周目をサラッと読むことを考えると伊藤塾のテキストの方がおすすめ度は高いです。
令和7年度版は11月11日に発売予定です。
行政書士試験のおすすめ問題集

問題集選びのポイント
続いておすすめの問題集を紹介していきます。こちらも選ぶ際のポイントを先に確認しておきましょう。
最新版であること
テキスト同様に最新版であることは必須条件です。「令和7年度試験対応」などと書かれているものを選びましょう。
問題数が多いこと
そしてボリュームも大事です。行政書士試験合格への近道は、とにかくたくさんの問題に触れることです。過去問の焼き直しで似たような問題が出題されることが多いためです。少なくとも10年分以上の問題が収録されている過去問集を選ぶようにしましょう。
解説が詳しいこと
解説の詳しさが重要であることは、説明するまでもないですね。数問分の解説を読んでみて、読みやすいかどうかを確認の上、購入するようにしましょう。
おすすめ問題集
というわけで、上記の基準を満たすおすすめ問題集を紹介します。
以下の2つです。
うかる!行政書士総合問題集(伊藤塾)
うかる!行政書士 総合問題集は、過去問とオリジナル問題がバランスよく収録されている問題集です。
問題と解説が見開きで配置されているため、ページをめくる手間なく効率的に学習を進めることができます。付属の赤シートを使えば、解答を隠しながら取り組むこともできます。
また、各選択肢に「超重要」「重要」「捨て問」「予想問題」などのアイコンが付いています。これにより、重要度が一目で分かるのも良いですね。
最新の試験問題と詳しい解説も完全収録されているので、実力チェックや弱点把握にも役立ちます。特に記述式問題が充実しているので、多くの受験生が苦手とするこの分野の対策として、とても有効な一冊といえます。
令和7年度版の正確な発売日はこの記事執筆時点で未定ですが、例年1月の下旬頃に発売されているので、そのくらいかなと思います。
合格革命 行政書士 基本問題集(早稲田経営出版)
合格革命 行政書士 基本問題集は、過去問とオリジナル問題を組み合わせた実力養成問題集です。
過去問だけではカバーしきれない分野や論点を、オリジナル問題で補完しています。徹底的な出題傾向分析に基づいて問題が厳選されており、最新の試験問題もしっかりと反映されています。
解説も充実しており、単なる解答解説だけでなく、重要用語の説明や問題を解くためのテクニック、着眼ポイントなども詳しく解説されています。
完成度の高い1冊です。
令和7年度版は12月25日に発売予定です。
行政書士試験のおすすめ直前期用問題集

直前期用問題集選びのポイント
直前期用の問題集も、おすすめを紹介していきます。
とはいえこれは正直なんでもいいです。強いて言えば解説が詳しいものを選ぶってことくらいですかね。
ですがここまでしっかりと勉強を積み重ねてきた方であれば、解説はそこまで詳しくなくてもなんとかなります。しっかり時間を計って解き、本番のペース配分が確認できればそれで良しです。苦手分野がわかったら、テキストや問題集で確認し直せばOKです。
おすすめ直前期用問題集
というわけで、おすすめの直前期用問題集は以下の2つです。
出る順行政書士 当たる!直前予想模試(LEC)
出る順行政書士 当たる!直前予想模試は、本試験の傾向を徹底分析して作られた模擬試験問題集です。
予想問題3回分と最新の本試験問題が収録されています。予想問題の難易度は本試験と同レベルに設定されているので、直前期の最終確認や、ペース配分のチェックに最適です。
LECの実力派講師陣による試験予想の袋とじや、記述式問題を含む無料解説動画など、特典が充実しているのも特徴です。特に記述式問題の解説動画は、記述式に苦手意識を持っている受験生にとっては心強いですね。
予想問題集に初めて手をつける方の1冊目として、おすすめの一冊です。
例年4月下旬に最新版が発売されます。
本試験をあてる TAC直前予想模試 行政書士(TAC)
TAC直前予想模試 行政書士は、TACの実力派講師陣が総力を挙げて作成した予想問題集です。
過去の出題分析に基づいて作られた予想問題3回分に加え、最新の本試験問題も収録されていて、計4回分の試験演習が可能です。
巻頭には科目別の学習方法や重要項目のまとめ、最新の法改正情報なども掲載されています。総仕上げ用の教材として優秀ですね。
例年4月下旬に最新版が発売されます。
行政書士試験の難易度

ここまでで、行政書士試験に合格するためには、何を使ってどのように勉強すべきかはお分かりいただけたかと思います。
ここで気になってくるのは、以下の2つかと思います。
この点について解説していきます。
勉強時間による難易度比較
まずは行政書士試験の勉強時間から難易度を見ていきましょう。
行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に600~800時間と言われています。
参考までに、他の資格の勉強時間も合わせて紹介します。
- 司法試験:4,000時間以上
- 司法書士:3,000時間
- 税理士:2,000〜2,500時間
- 社労士:1,000時間
- 行政書士:600〜800時間
- 宅建士:300〜400時間
行政書士試験は、司法書士や社労士よりは難易度が低く、宅建士よりは難易度が高い試験であるということがわかりますね。
とはいえこれだけ長期間の学習が必要な試験が、「簡単な試験」であるはずがありませんね。行政書士試験は難易度の高い試験であると言えるでしょう。
合格率による難易度比較
続いて行政書士試験の難易度を、合格率の面から見てみます。
他の資格も含めた合格率を以下にまとめました。
- 司法試験:30〜40%程度(予備試験の合格率は4%前後)
- 司法書士:4〜5%前後
- 中小企業診断士:3〜8%程度
- 社労士:5〜10%程度
- 弁理士:6〜10%程度
- 行政書士:10〜15%程度
- 宅建士:15〜18%程度
難関資格と言われる上記の試験はどれも合格率が低いですね。
合格率で見ても先ほど同様、行政書士試験は司法書士や社労士よりは難易度が低く、宅建士よりは難易度が高い試験であるということがわかります。
というわけで、行政書士試験は難関試験であることは間違いありませんが、しっかり対策すれば手が届く試験であることもまた間違いないですね。
行政書士試験の科目別の難易度

さて、今度は行政書士試験の中身についても難易度を見ていきましょう。
先ほども説明しましたが、行政書士試験の出題科目は以下の9科目ですね。
これらのうちで特に「法令科目」については難易度がイメージしづらいところかと思います。以下に難易度順に並べてみました。
難易度が高い科目
難易度が普通の科目
難易度が低めな科目
というわけで、最難関は民法ですね。範囲が広い上に配点も高いため、軽視できない科目です。早めに勉強し始めて、しっかり仕上げておく必要があります。
次に難易度が高い科目としては商法・会社法が挙げられますが、こちらは出題数も少ないので優先度は低め。むしろ対策しなくても他の科目の仕上がり次第では合格できます。
優先的に学習すべき科目は?
逆に優先度が高い科目としては、配点が高い「行政法」と、最難関と紹介した「民法」ですね。この2科目の仕上がりが合否を分けると言っても過言ではありません。
また、配点はそこまで高くないものの、「憲法」はかなり得点しやすい科目なので優先度高めで学習するのがおすすめです。初めて学習する人でも内容が頭にスッと入ってきやすい科目です。範囲もあまり広くないので勉強が進んでる感もあって楽しいです。
行政書士試験は何ヶ月くらいで合格できる?

難易度がわかったところで、次なる疑問は「果たしてどのくらいの期間継続すれば合格できるのか…」というところかと思います。この点について解説していきます。
先ほどもお伝えした通り、行政書士試験に合格するまでに必要な勉強時間は以下の通りです。
かなりのまとまった勉強時間が必要になります。
これを期間に換算すると、以下の通りです。
どうでしょう。「なんだ、そんなもんでいいのか」と思った方は、少数派かと思います。
多くの方が、「そんなに長い期間勉強しないといけないのか…」と思ったのではないでしょうか。始める前から挫折しそうですが、ここで諦めてしまったらもったいないですよ。
何か新しい挑戦をしようと思ったときに、実際にそれを始める人は全体の2割しかいないと言われています。残りの8割の方は、始める前に挫折してしまうわけです。
せっかくこの記事を読んでくださっているみなさんには、ぜひ2割の側に入って欲しいです。
予備校や通信講座という選択肢も視野に

予備校利用者の合格率
というわけで、始める前から挫折しそう…と感じた方は、予備校や通信講座を選択肢に入れましょう。多くの方がこれらを利用して合格を勝ち取っています。
合格率を見ても、予備校の価値は明らかですからね。
行政書士試験で圧倒的な実績を誇るアガルートの実績がこれです。一般合格率が10〜15%程度であることを考えると、アガルートの受講生は約4倍の合格率ということになります。
アガルートがこの実績を出せる要因としては、行政書士試験対策のカリスマ講師、豊村先生の存在が大きいです。難しい法律用語を噛み砕いてわかりやすく説明してくれますし、何より小話を交えながらの講義が楽しいんですよね。「こりゃ人気でるわな」って感じです。
お金はかかりますが、自己投資と考えれば安いもんです。行政書士の平均年収は、日本人の平均年収より100万円くらい高いですから。合格してしまえばすぐに元が取れます。
おすすめの予備校・通信講座
というわけで、おすすめの予備校・通信講座を紹介していきます。といっても先ほども紹介したアガルートが合格実績的にも講師の質的にもおすすめなので、基本的にはアガルート一択でいいかなと思います。
公式サイトで豊村先生のサンプル講義動画を視聴してみて、「自分には合わない」と感じた場合にのみ、他の予備校を検討すればOKです。
アガルートアカデミー
アガルートの特徴
- スマホ1台で完結する学習環境
- カリスマ講師・豊村先生による分かりやすい講義
- 担当講師による定期カウンセリング
- 担当講師による月1のホームルーム
- 講師作成のフルカラーテキスト
- 合格したら受講料全額返金
- 合格実績が驚異的
アガルートの合格実績
- 令和4年度
合格率56.17%(一般合格率の4.63倍)
合格者数296名 - 令和5年度
合格率56.11%(一般合格率の4.01倍)
合格者数304名 - 令和6年度
合格率46.82%(一般合格率の3.63倍)
合格者数300名
アガルートの講座料金例
- 入門総合カリキュラム/ライト
228,800円 - 入門総合カリキュラム/フル
327,800円
合格者に受講料全額返金あり
アガルートの行政書士講座については、以下の記事で詳しく紹介しています。上の情報だけだと判断できかねる、という方はこちらも参考にしてみてください。
そして先ほどからお伝えしている通り、まずは公式サイトで無料公開されている豊村先生の講義を視聴してみていただきたいですね。めちゃくちゃわかりやすく、面白いのでぜひに。この講義を受ければ合格できる気がする…と思わせてくれる講義が、そこにあります。
アガルート公式サイト
→https://www.agaroot.jp/gyosei/
また、アガルートも含め、合計10校の予備校を比較した僕の渾身の記事も以下に置いておきます。他の予備校も検討したいという方は、こちらも参考にしてみてください。
今回は以上になります。最後まで読んでいただきありがとうございました。
行政書士試験は難関試験ですが、効率よく対策すれば短期での合格も可能です。人生を変えられる資格が、1年以内に手に入りますよ。
頑張ってください。応援しています。
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