こんにちは、まさちゃんです。
今回は「税理士の予備校比較」というテーマの記事になります。
税理士試験の合格を目指すにあたり、予備校選びに悩まれている方は多いのではないでしょうか。たくさんの予備校の中から自分にぴったりの1つを選択をするのは、難しい課題ですよね。
そこでこの記事では、数ある税理士予備校の中でも実績豊富で知名度の高い、以下の5校を徹底的に比較していきます。
各予備校の特徴を以下の視点から多角的に比較・分析していきます。
- 受講料金・費用
- 合格実績(合格率・合格者数)
- カリキュラムの充実度
- サポート体制の充実度
- 実際の受講生の評判・口コミ
この比較を通じて、以下のような疑問にお答えしていきます。
- コストパフォーマンスで選ぶならどこがベスト?
- 合格実績重視なら、どの予備校がおすすめ?
- 口コミ評価の高い予備校は?
- 避けたほうが良い予備校はある?
上記の他、社会人の方や独学との併用を考えている方にも役立つ情報を盛り込んでいます。
この記事を最後まで読めば、あなたに最適な予備校が必ず見つかることをお約束します。
それでは、税理士予備校5校のガチ比較、始めていきましょう!
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法に対応!
- 1科目10万円台前半のリーズナブルな料金設定!
予備校比較の前に…税理士試験を知ろう
まずは税理士試験について、その難易度と特徴を詳しく見ていきましょう。
予備校選びには直接関係してこないと思われがちですが、まずは相手(税理士試験)のことを知ることから予備校選びは始まります。どんな科目が出題されて、それぞれどのくらいの合格率なのか、そして合格までにどのくらいの学習時間を確保すればいいのか…
最低限の知識をまとめました。
「そんなことはもう知ってるから早く本題を!」という人は読み飛ばしちゃってください。
税理士試験の試験科目
まずは試験科目について。
税理士試験は科目選択制となっていて、全11科目の中から自分で5科目チョイスして受験します。
試験科目は以下の通りです。
簿記論・財務諸表論の2科目は必須科目です。この2科目を避けて合格はできないので、まずはこの2科目から学習を始めるのがセオリーですね。
法人税法・所得税法は選択必須科目となっていて、いずれか1科目以上を選択する必要があります。この2科目は合格までに必要とされる時間が長い科目と言われているので、短期間で合格を目指すのであればどちらか一方のみを選択するのが得策ですね。簿記論・財務諸表論の知識がないと理解しづらい部分もあるので、必須科目2つを終えてから手をつけるのがおすすめです。
そして残りの7科目の中から1〜2科目を選択して合計5科目の合格を狙っていきます。「酒税法or消費税法」「事業税or住民税」についてはどちらか一方しか選択できないので注意してください。国税徴収法は比較的短時間の対策で合格が狙える科目と言われているので、短期合格を狙うなら選択すると良いですね。
各科目の必要勉強時間の目安について、以下にまとめておきます。
- 簿記論:450時間
- 財務諸表論:450時間
- 法人税法:600時間
- 所得税法:600時間
- 相続税法:450時間
- 酒税法:200時間
- 消費税法:300時間
- 固定資産税:200時間
- 事業税:200時間
- 住民税:200時間
- 国税徴収法:110時間
科目合格制
税理士試験は1度に5科目全てに合格する必要はなく、1科目ずつ受験することも可能で、合格したらその合格は生涯有効です。
なので1科目ずつ、合計5年かけて税理士試験合格を目指す作戦もありですね。
まずは必須科目である簿記論と財務諸表論の学習から始め、可能であれば選択科目にも手を伸ばして複数科目合格を狙っていく作戦がセオリーです。
税理士試験の合格率
合格者数や合格率について過去4年分のデータが以下になります。
令和5年度 | 令和4年度 | 令和3年度 | 令和2年度 | |
受験者数 | 32,893人 | 28,853人 | 27,299人 | 26,673人 |
一部科目合格者数 | 6,525人 | 5,006人 | 4,554人 | 4,754人 |
5科目合格到達者数 | 600人 | 620人 | 585人 | 648人 |
合格者数合計 | 7,125人 | 5,626人 | 5,139人 | 5,402人 |
合格率 | 21.7% | 19.5% | 18.8% | 20.3% |
最新令和5年度の数字で見ると、合格者数としては「一部科目合格者数」「5科目合格到達者数」を合わせて7,125人でした。
合格率は21.7%なので、科目合格を狙うだけであればそこまで狭き門というわけではないですね。
とはいえ5科目合格に到達するまでは長い道のりです。実際に5科目合格到達者は600人しかいないので、とても難易度が高い、価値ある資格であるということがわかるかと思います。
科目別の合格率
令和5年度試験の科目別合格率についても以下に掲載します。(令和4年度と令和3年度、令和2年度の数字も参考に掲載しています。)
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格率 (令和4年) | 合格率 (令和3年) | 合格率 (令和2年) | |
簿記論 | 12,888人 | 2,965人 | 17.4% | 23.0% | 16.5% | 22.6% |
財務諸表論 | 10,118人 | 1,502人 | 28.1% | 14.8% | 23.9% | 19.0% |
法人税法 | 3,454人 | 425人 | 14.0% | 12.3% | 12.8% | 16.1% |
所得税法 | 1,294人 | 182人 | 13.8% | 14.1% | 12.6% | 12.0% |
相続税法 | 2,370人 | 336人 | 11.6% | 14.2% | 12.8% | 10.6% |
消費税法 | 6,488人 | 740人 | 11.9% | 11.4% | 11.9% | 12.5% |
酒税法 | 454人 | 60人 | 12.7% | 13.2% | 12.6% | 13.9% |
固定資産税 | 910人 | 167人 | 17.3% | 18.4% | 13.8% | 13.5% |
事業税 | 269人 | 38人 | 16.4% | 14.1% | 12.6% | 13.1% |
住民税 | 476人 | 82人 | 14.7% | 17.2% | 12.7% | 18.1% |
国税徴収法 | 1,709人 | 235人 | 13.9% | 13.8% | 13.7% | 12.2% |
合計 | 40,430人 | 6,732人 | 18.8% | 16.7% | 16.5% | 17.3% |
多少のばらつきはありますが、大体12%〜17%程度の合格率となっています。
税理士予備校選びで押さえるべき5つのポイント
税理士試験の合格を目指すにあたり、予備校選びはとても重要です。以下の5つのポイントを押さえることで、自分にぴったりの予備校を見つけることができるでしょう。
1. 学習スタイル【通学か通信か】
まず最初に決めるべきは、通学型か通信型かという学習スタイルです。それぞれのメリットは以下の通りです。
通学型のメリット
通信型のメリット
自分の生活スタイルや学習の好みに合わせて選択しましょう。
2. カリキュラムの充実度
税理士試験の全範囲をカバーし、体系的に学習できるカリキュラムかどうかを確認します。
この点に関しては合格実績を見れば一目瞭然ですね。これまでに受講した方の口コミなんかも参考になります。
3. 講師の質と相性
講師の質は学習効率に大きく影響します。
講師の実績はもちろん大事ですが、最終的には自分にとってわかりやすいか、という点が最も重要です。
体験受講や、サンプル講義動画の視聴などで確認しておきましょう。
4. サポート体制
長期間の学習を支えるサポート体制も重要です。
正直この部分が充実していないときついです。税理士試験の合格までには4,000時間程度の学習時間が必要と言われています。これだけの時間をひたすら勉強していると、途中で必ずモチベーションが下がるタイミングが来ます。そこで気持ちを戻せなければ、挫折です。
サポート体制が充実している予備校を選んでおくに越したことはないでしょう。
5. 費用対効果
最後に、費用対効果です。
安ければいいというものではないです。もちろん高ければいいというものでもないです。講座の質と料金、この2つのバランスが大事です。
まとめ
上記の5つのポイントを踏まえて比較し、自分に合った予備校を選びましょう。
通学型を選んだ場合は、必ず現地見学や説明会に参加して雰囲気を確認することをおすすめします。通信型の場合は、複数の予備校のサンプル講義を視聴して比較することで違いを感じやすいです。
税理士試験は長期戦です。自分に合った予備校で効率的に学習を進めることが、合格への近道です。
税理士の予備校おすすめランキング
さて、ここからはいよいよ税理士の予備校・通信講座おすすめランキングトップ5を紹介していきます。
前年度までの実績などを踏まえ、2024年版のランキングを作成しました。
多少の独断と偏見は入っていますが、自信を持っておすすめできるランキングとなっていますので、ぜひ参考にしていただければと思います!
1位 資格の大原
1位は資格の大原。
圧倒的な合格実績を誇る、税理士予備校の定番ですね。
大原の特徴
- 毎年合格者全体の半数以上が大原出身という実績
- 図表が豊富でわかりやすいと評判のテキスト
- 講師の質や、サポート面なども文句なし
- マイナー科目の酒税法・事業税法・住民税法まで11科目に対応
合格実績が圧倒的
大原は2023年度の税理士試験で、官報合格者320名を輩出しました。
この年の官報合格者は全体で600名だったので、半数以上の方が大原の講座出身だったということになります。
たくさんの税理士試験予備校がある中で、この実績は素晴らしいとしか言いようがないですね。
評判の良い講師が揃っている
この実績が出せる理由としては、評判の良い講師が揃っていることがまず挙げられますね。
わかりやすい講義はもちろん、メンタル面のサポートまで丁寧にやってくれるので、受講した方の評判がとても良いです。
公式サイトの「合格者の声」には、講師へのたくさんの感謝のメッセージが寄せられていました。
大原は専門学校も運営しているので、「予備校の講師」というよりは「学校の先生」のような、生徒想いの熱くて優しい講師が揃っていると言えるでしょう。
講座費用が高い点がネック
上記の通り実績も評判も素晴らしい大原ですが、ネックとなる点を1つ挙げるとすれば「費用の高さ」ですね。
税理士予備校の費用相場は5科目で80万円くらいですが、大原は100万円近くになります。
とはいえ上記の通り講師や教材、サポート面は充実していますし、実績も抜群。この金額に見合った指導は受けられます。
合格して税理士として活躍し始めればすぐに元が取れる金額でもあるので、将来への投資と考えればコスパはいいですね。
また、大原はマイナー科目も含め、全11科目に対応しています。
こういった科目を受験予定の方は、大原がおすすめですね。
2位 スタディング
2位はWeb通信専門の予備校、スタディング。
高い合格実績と圧倒的低価格が魅力の予備校ですね。
スタディングの特徴
- 費用は相場の4分の1程度とコスパ抜群
- 多数の合格体験記が公式サイトに掲載
- スマホ1台でスキマ時間を活用して学習できる
- 人気の6科目に対応
費用が安い
まず費用面ですが、最も安い「ミニマムパック」は5科目で20万円ちょっという料金設定。
相場は5科目で80万円ほどなので、相場の4分の1程度で5科目分の対策ができることになります。
高いコースでも5科目合計で35万円弱となっています。
合格実績も高い
これだけ安いと講座の内容が薄いのではないかと心配になってしまうかと思いますが、スタディングはしっかり合格実績も上げています。
公式サイトには令和5年度の合格体験記が488名分も掲載されていました。
安いだけでなく、しっかり合格できるレベルの講座内容になっていることがわかりますね。
スマホ1台でスキマ時間に勉強できる
また、スタディングはWeb通信の予備校のため、基本的に講義動画をスマホで視聴して学習を進めていく形態です。
わざわざ予備校の教室に通う必要もないですし、講義の時間が決まっているわけでもないので、好きな場所で好きな時間に勉強できます。
問題演習もスマホでできるので、スキマ時間を有効活用して勉強時間を確保することができますね。
公式サイトから無料お試し受講ができるので、受講を検討している方は講師との相性確認も兼ねて一度試してみるといいですよ。
科目は簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法の6科目に対応しています。
3位 クレアール
3位はWeb通信専門の予備校、クレアール。
非常識合格法という独自の時短学習法が特徴の予備校です。
クレアールの特徴
- 非常識合格法という独自の時短学習法
- スマホ1台でスキマ時間を活用して学習できる
- 講座費用が安め
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目に対応
非常識合格法
非常識合格法というのは、合格に必要な論点だけに絞って効率よく合格を目指すというコンセプトの、クレアール独自の学習法です。
税理士試験に合格することだけを考えたら、満点を目指す必要はないですよね。確実に得点すべき問題を落とさないことが大事です。
そのためクレアールの教材は他の予備校に比べて分量が少なく、要点のみがコンパクトにまとめられています。
もちろん講義も同じコンセプトで作られているので、短期間で合格レベルの実力を身につけることができます。
費用は安め
講座費用としてはスタンダードな内容の「レギュラーコース」で1科目あたり20万円前後という定価です。
ですが毎月大きな割引を実施しているので、5科目合計で大体60万円台で受講できます。
割引額は月ごとに変わるので、正確な料金は公式サイトで確認してみてください。
対応科目が少ないのがデメリット
科目は簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目に対応しています。
効率よく合格を目指すのがコンセプトのクレアールなだけあって、必要最低限の科目しか用意されていないですね。
選択必須科目である所得税法がなかったり、難易度がやさしめな国税徴収法もないので、この点はデメリットかと思います。
4位 資格の学校TAC
4位は資格予備校の定番、TAC。
全国に教室を展開している、知名度抜群の定番予備校ですね。
TACの特徴
- 過去13年で3,918名の合格者を輩出
- 講師の満足度95.5%
- 全国に教室展開している
- マイナー科目の酒税法・事業税法・住民税法まで11科目に対応
合格実績が高い
TACは2023年の税理士試験で241名の官報合格者を輩出。2022年は289名、2021年は248名、2020年は255名と、毎年多くの合格者を出しています。
累計でも2011年〜2023年の13年間で、3,918名を合格に導いています。
大手の予備校なだけあって、実績もさすがですね。
講師の満足度が高い
上記の通りの高い合格実績を出せる理由としては、「評判の良い講師による質の高い講義」が挙げられますね。
大原同様、TACも公式サイトで多くの合格者の声を掲載していますが、その中に講師に対する感謝の声がたくさんありました。
TACは講師満足度の数字を公表しており、それによると講師評価アンケートで95.5%の受講生が満足していると回答したとのこと。
高い指導力と丁寧なサポートが受講生の心をがっちり掴んでいるようです。
費用は相場通り
続いて講座料金についてですが、TACの税理士講座は単科だと1科目あたり10万円台後半から20万円台ほどの金額です。
複数科目がセットになったパックコースだと、1科目あたり10万円台前半くらいといったところ。
5科目受講すると合計80万円弱くらいなので、相場通りの料金設定となっています。
受講するコースやスタート時期によっても料金が変わるので、詳しくは公式サイトで確認してみてください。
大原同様、11科目全てに対応しています。
5位 LEC東京リーガルマインド
5位はこちらも全国に教室を出している大手予備校、LEC東京リーガルマインドです。
LECの特徴
- 的中実績が高い答練・模試
- 講座費用が安め
- 全国に教室展開している
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法の5科目に対応
的中実績が高い答練・模試
LECは本試験での的中実績の情報を公式サイトで掲載しています。
模試や答練で出題された問題の中から、本試験で同じ論点の問題が多く出題されたとのこと。
「合格者数」などは公表されていないため少し不安ですが、しっかり本試験で問われる分野を的中させているというのはさすがですね。
費用は安め
費用については1科目あたり10万円前後といったところ。
5科目で60万円前後に抑えられるので、相場よりもかなり安い料金で対策が可能です。
大手の予備校で受講したいけど、料金はなるべく抑えたい…という方におすすめですね。
簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法の5科目に対応しています。
税理士予備校おすすめランキングトップ5まとめ
というわけで改めてまとめです。
税理士予備校のおすすめランキングは以下の通りです。
その他の税理士予備校一覧
ネットスクール(アガルート)
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法に対応。
- 単科受講だと10万円台前半の料金設定。安い科目は10万円を切る。
- 5科目受講したときの受講料は60万円くらいが目安。
- Web上で生講義を受講するか、収録した講義を視聴する形式で学習を進めていく。
- 合格実績の更新が令和元年度で止まっているのが不安。
- 口コミなどもほとんどない。
東京CPA会計学院
- 簿記論・財務諸表論・所得税・法人税法・相続税法・消費税法の6科目。
- 公認会計士予備校として有名なCPA会計学院の税理士講座。
- 通学形式とWeb通信があり、1科目あたりの受講料は20万円台ほど。
- 税理士試験の実績は公表されていない。
- 試験の合格はあくまでも通過点と考え、合格後のことも見据えて指導するのが特徴。
資格試験のFIN
- 簿記論・財務諸表論・消費税法の3科目のみ。
- 費用は安く、3科目セット受講で10万円台前半。
- 講義動画を視聴して学習を進めていく形式で、答練は添削がついている。
- 受講相談や質問はメールでできる。
- ネットスクール同様、こちらも口コミなどがほとんどない。
- 公式サイトに合格者の声が数名掲載されているのみ。
資格スクール大栄
- 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法の5科目。
- 受講料は申し込み時期や校舎によって異なる可能性があるとのことで、公式サイトには掲載なし。校舎で確認する必要がある。
- 他の予備校と比較すると若干高めの料金設定となっている。
- あまり受講生が多くないためか、口コミがほとんどない。
- そして合格実績も公表されていない。
税理士の予備校を対応科目で比較!
さて、おすすめ予備校の紹介が終わったところで、ここから本題の予備校比較に入っていきます。上記ランキングのトップ5の予備校について、詳しく比較していきましょう。
まずは各予備校の対応科目についてです。
税理士試験は11科目のうちの5科目に合格することで最終的な合格となりますが、予備校によっては科目を絞って講座開講しているところもあるので、その辺りを見ていきましょう。
対応科目一覧
TAC | 11科目全てに対応 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法・酒税法・消費税法・固定資産税・事業税・住民税・国税徴収法 |
大原 | 11科目全てに対応 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・相続税法・酒税法・消費税法・固定資産税・事業税・住民税・国税徴収法 |
LEC | 5科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・所得税法・消費税法 |
スタディング | 6科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法・国税徴収法 |
クレアール | 5科目 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法 |
大原とTACが11科目に対応
大原とTACは11科目全てに対応しています。
マイナー科目の合格を狙いたい方は、この2校のうちのどちらかを選ぶといいでしょう。
スタディングは6科目
スタディングは科目を絞って6科目のみの開講となっています。
必須科目の簿記論と財務諸表論はもちろん対応可能。
税理士試験の合格に必要な条件は満たせるので、問題ないですね。
LECとクレアールは最小5科目
クレアールについては最小の努力で合格を目指すのがコンセプトなので、科目数も最小の5科目のみの開講です。
この5科目だけでも官報合格を目指せるので、問題ないですね。
LECも5科目のみです。クレアールとの違いは所得税法か相続税法か、という点のみです。
税理士の予備校を費用・料金で比較!
続いて講座費用を比較していきましょう。
費用・料金一覧
全てではありませんが、以下にいくつか講座料金をまとめたのでご覧ください。
TAC | ■基礎マスター+上級コース「簿記論」 235,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「財務諸表論」 235,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■ベーシックコース「法人税法」 245,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■ベーシックコース「所得税法」 245,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「相続税法」 255,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「消費税法」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「固定資産税」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「事業税」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 ■基礎マスター+上級コース「国税徴収法」 160,000円〜 ※別途入会金10,000円 |
大原 | ■初学者一発合格コース 簿記論 225,000円 ■初学者一発合格コース 財務諸表論 225,000円 ■初学者一発合格コース 所得税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 法人税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 相続税法 248,000円 ■初学者一発合格コース 消費税法 152,000円 ■初学者一発合格コース 国税徴収法 152,000円 ■初学者一発合格コース 住民税 152,000円 ■初学者一発合格コース 事業税 152,000円 ■初学者一発合格コース 固定資産税 152,000円 ■簿記・財表初学者一発合格パック 383,000円 |
LEC | ■簿記論パーフェクトコース 136,400円 ■財務諸表論パーフェクトコース 136,400円 ■法人税法パーフェクトコース 136,400円 ■所得税法パーフェクトコース 136,400円 ■消費税法パーフェクトコース 110,000円 |
スタディング | ■簿財2科目セット ・ミニマムパック:59,800円 ・アドバンスパック:74,800円 ・コンプリートパック:109,800円 ■法人税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■消費税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■相続税法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 ■国税徴収法 ・ミニマムパック:49,800円 ・アドバンスパック:63,800円 |
クレアール | ■簿財アドバンス レギュラーコース 255,000円 ■簿記論 レギュラーコース 196,000円 ■財務諸表論 レギュラーコース 196,000円 ■法人税法 レギュラーコース 237,000円 ■相続税法 レギュラーコース 202,000円 ■消費税法 レギュラーコース 143,000円 |
こんな感じですね。
この他にも複数科目をセットで受講できる講座なども各予備校開講しています。
5科目受講するのにかかる費用
その辺りも踏まえて5科目分を受講するのに必要な金額は以下くらいですね。
- TAC:80万円弱
- 大原:100万円前後
- LEC:60万円前後
- スタディング:35万円弱
- クレアール:60万円台
スタート時期や受講するコースによって変わってきますが、スタンダードなコースだと上記くらいの金額です。
安さで選ぶならスタディング一択
やはり料金で比較すると、スタディングの安さが際立っていますね。安さで選ぶならスタディングの一択になります。
それからクレアールについては、一般価格からかなり大幅な割引を毎月実施しています。1ヶ月ごとに少しずつ割引額が少なくなっていくので、申し込むのであればなるべく早めに申し込むことで費用を抑えることができます。上記の60万円という目安金額は、この割引を含んだ金額なので、参考にしていただければと思います。
その他にも時期によって「早期申込割引」や「受講生応援キャンペーン」などの割引を実施しているところもありますし、「再受講割引」などの制度もあるので、詳しくは公式サイトでチェックしてみてください。
税理士の予備校を合格実績で比較!
続いて税理士試験の合格実績について比較していきましょう。
合格実績一覧
各予備校の公式サイトに掲載されていた実績を以下にまとめました。
TAC | ■2021年度 官報合格者248名 ■2022年度 官報合格者289名 ■2023年度 官報合格者241名 ■2011年〜2023年度 累計官報合格者3,918名 |
大原 | ■2021年度 官報合格者294名(全体合格者585名中) 合格占有率50.2% ■2022年度 官報合格者310名(全体合格者620名中) 合格占有率50.0% ■2023年度 官報合格者320名(全体合格者600名中) 合格占有率53.3% |
LEC | ■2017年〜2022年度 合格体験記27名掲載 ■2023年度 合格体験記38名掲載 |
スタディング | ■令和4年度 合格体験記253名掲載 ■令和5年度 合格体験記488名掲載 |
クレアール | ■令和4年度 合格体験記22名掲載 ■令和5年度 合格体験記43名掲載 |
実績で選ぶなら大原
合格者の数で見ると、大原、TAC、スタディングが200名超えの数字を出しており、すごいですね。
特に大原は合格者全体の半数以上を占める合格者を輩出しているということで、実績で選ぶなら大原ですね。
スタディングの数字は注意が必要
スタディングは官報合格者の数ではなく、科目合格の方の体験記も掲載していることから、実際に官報合格まで辿り着いた方がどの程度いるかは不明です。
その点は大原やTACの方が信頼度が高い数字と言えるでしょう。
とはいえ先ほどの費用面と合わせ技で見ると、スタディングもコスパが良いですね。
税理士の予備校を評判・口コミで比較!
最後に税理士予備校の評判や口コミを紹介していきます。
TACの評判・口コミ
講義の内容もとても分かりやすくて、教室に通えないときも通信で同じように講義を受けられたことはとても良かったです。細かい論点や学習方法についてなどたくさん質問をしましたが、どれも丁寧に答えてくださって不安な点を解消して試験に臨めたと思います。
TAC「合格者の声」より
丁寧で分かりやすく、かつ論点を重要度毎に整理して講義をして下さったので、着実に力がついていったものと思います。また、一般的な理論の覚え方についても講義されていて、とても勉強になりました。
TAC「合格者の声」より
毎回講義が楽しくて仕方なく、3時間があっという間でした。試験前最後の講義でも心に響く、熱いメッセージで簿記論絶対に合格するという気持ちがさらに強まりました!
TAC「合格者の声」より
通信講座で受講していたため不安もありましたが、分かりやすい講義でポイントを強調して説明していただけるおかげで効率よく学習を進めることができました。
TAC「合格者の声」より
大原の評判・口コミ
講義で分からなかったことを頻繁に質問してしまいましたが、先生方は、一つ一つ分からないことを熱心に教えて下さいました!
大原「喜びの声」より
基礎論点から応用論点まで、自分だといくら考えても納得できない、理解できない箇所を非常に丁寧かつ分かりやすく教えて頂いたおかげで、消費税法に合格出来ました。
大原「喜びの声」より
勉強時間を確保できず、学習にかなり遅れをとった時期もありましたが、そのような際にも親身に相談に乗ってくださり大変助かりました。
大原「喜びの声」より
何度も何度も何度も合格できないんじゃないか不安になっていた、そんな自分でも先生方からの諦めなければ絶対合格出来る!という強い励ましを信じたおかげで簿記論に合格することが出来ました!!
大原「喜びの声」より
LECの評判・口コミ
講師陣が非常に充実していると思いました。いずれの講師も指導力が高く、私のような素人でも講義について行く事ができました。税法で特に感じたことですが、理論を単純に暗記するだけではなく、「理解」することを重視しており、原文を参照しながら税法独特の言い回しなどをジックリと教えて頂きました。
LEC「合格体験記」より
基礎期の授業では、各単元ごとに強弱をつけて授業を進められていたので、難解な論点に時間をあまり割くことなく、重要な論点に時間をかけて復習をすることが出来ました。直前答練では、時間を掛けて取り組むべき問題、深入りしない問題、問題の解く順番等を教えて頂けたのが特によかったと思います。
LEC「合格体験記」より
テキストの体系がとても秀逸だと思います。「初見学習がしやすいテキスト」と「後から復習しやすいテキスト」は別物だと思うのですが、LECのテキストは双方のバランスがかなり良いと思います。
LEC「合格体験記」より
教材については、各条文の説明や計算フォームの説明などテキスト全体において、理解しやすいように図解での説明もあり、読みやすくて わかりやすいテキストだと思います。また、重要な箇所や わかりにくい箇所などに、アドバイスや補足説明などが書いてあり、理解を深めるのに役立ちました。
LEC「合格体験記」より
スタディングの評判・口コミ
スタディングの、特に理論暗記ツール・マイノート機能がありがたかったです。
理論暗記ツールの文言をマイノートにコピーし、全文を赤塗りにして暗記に励むことで、通勤時間やお昼などの隙間時間を有効活用することができました。
スタディング「合格者の声」より
細切れの講義動画と理論暗記ツールのおかげで通勤時間やお昼休みを有効に活用できました。
仕事で疲れていても、さっと取り掛かれる手軽さがよく細切れ勉強を重ねられます。
紙とノートを用意しなくてもいい、スマホ一台で取り掛かれるという点が最大の利点でした。
スタディング「合格者の声」より
中村先生の語り口が面白く、他の教材と比べても特に財務諸表論の理論の理解がしやすかったです。
直前対策では過去問の詳しい解説(特に問題の取捨選択と回答時間)が参考になりました。
スタディング「合格者の声」より
1本あたりの講義の時間が短く、かつ早回しで見れるので手短に復習が済ませられるのはありがたかったです。
DVDだとどのテーマがどこから始まるかを探す必要があるので講義を見て復習することがなかったのですが、スタディングだとテーマ別に講義が割り振られているのでその点も役立ちました。
スタディング「合格者の声」より
クレアールの評判・口コミ
クレアールの答練はどれも実戦向けで、これをやり込むことで自然と合格レベルに到達すると思います。河野上先生の講義は、実務経験を交えて記憶に残るような形でお話しいただけるので、本試験でも、迷った時にすっと講義の内容を思い出すことができ、得点につながりました。
クレアール「合格体験記」より
要点をおさえた分かりやすい授業だと思います。網羅的に学習するのではなく、合格レベルに達するための講義なのでテキストは2冊。これで充分です。テキストだけで何冊もある他校もあるようですが、合格するために必要な論点がこの2冊に凝縮されています。
クレアール「合格体験記」より
河野上講師の講義は、非常に面白いです。勉強内容だけを話すのではなく、実務経験の話などをしてくださいます。税理士試験といえば、堅苦しい数字ばかり並んで苦しいイメージがあるとおもいますが、それを感じさせない講師です。
クレアール「合格体験記」より
クレアールのテキストは、非常識合格法と言うだけあって、他校よりも内容が薄いのではないかと思っていましたが、内容は充実しており、それでいて重要な部分に集中した効率の良いものでした。また、模擬試験で出題された問題に類似した問題が本試験で出題され、試験会場で驚きました。
クレアール「合格体験記」より
独学 vs 予備校:メリット・デメリット比較
「独学で頑張るか」「予備校に通うか」という選択で悩まれている人もいるかと思うので、その点についても補足させてください。
独学と予備校、それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。
独学のメリットとデメリット
予備校のメリットとデメリット
独学 vs 予備校まとめ
税理士試験は「独学で合格できないことはない」試験ですが、多くの受験生にとっては予備校の利用がおすすめです。特に、以下のような方には予備校の利用が効果的です。
一方で、自己管理能力が高く、過去に独学で資格取得の経験がある方は、独学でも十分に合格の可能性があります。
最終的には、自分の状況や特性を十分に考慮し、最適な学習方法を選択することが大切です。どちらの方法を選んでも、継続的な努力と適切な学習計画が合格への鍵となります。
税理士予備校選びQ&A
税理士予備校を選ぶ際によくある質問とその回答をまとめました。予備校選びの参考にしてください。
Q1: 税理士予備校の相場はいくらくらいですか?
A: 5科目受講の場合、以下が一般的な相場です。
Q2: 合格実績が最も高い予備校はどこですか?
A: 大原が最も高い合格実績を出しています。2023年度の実績では、税理士試験の官報合格者600名中320名(約53.3%)が大原の受講生でした。
Q3: 仕事をしながら通える予備校はありますか?
A: はい、以下の選択肢があります。
Q4: 予備校は必ず全科目セットで受講する必要がありますか?
A: いいえ、必要ありません。科目別に単科で受講することも可能です。ただし、複数科目をセットで受講すると割引が適用される場合が多いです。
Q5: 通信講座でも十分な学習効果は得られますか?
A: はい、多くの合格者を輩出しています。特に以下の特徴があります。
Q6: 税理士試験の受験科目はすべての予備校で対応していますか?
A: いいえ、予備校によって対応科目は異なります。
Q7: 予備校を選ぶ際の最も重要なポイントは何ですか?
A: 以下の5つのポイントを総合的に検討することが重要です。
Q8: 独学と予備校、どちらがおすすめですか?
A: 多くの受験生には予備校の利用がおすすめです。
上記のような方は、予備校を利用した方が合格の可能性を高められるでしょう。
自己管理能力が高く、過去に独学で資格取得経験がある方は、独学でも十分に合格の可能性があります。
税理士予備校の比較まとめ
というわけで今回は税理士の予備校5校をいくつかの観点から比較してきました。
自分に合いそうな予備校は見つかりましたでしょうか。
ここまで読んでくださったあなたは、もう充分に税理士予備校についての情報が頭に入った状態です。その情報を活かして、次にすべきことは以下です。
あなたが次にすべきこと
実際の講義の雰囲気や内容を確認し、自分に合っているかを判断しましょう。
そして、「この予備校となら長く険しい道のりも頑張って乗り越えられそうだ」と思える予備校が見つかったら申し込みです。
当たり前ですが、1日でも早く勉強をスタートさせた方が合格の可能性は高まります。予備校選びに時間をかけすぎるのはもったいないです。この記事を閉じたら、今すぐに予備校選びに向けての1歩目を踏み出しましょう。
最後に
少し長い記事になりましたが、いかがでしたでしょうか。
最後に改めて、この記事で紹介した税理士予備校5校を掲載します。
この記事が、読んでくださったあなたの、税理士に向けての0.5歩目となれていれば幸いです。
頑張ってください。応援しています。
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